第一回定時放送 ◆KX.Hw4puWg
夜空の月が徐々に身を潜め、太陽が顔を出し始める時間、早朝。
その空に突如、何も前触れの無くモニターが現れる。
そのモニターに映っているのはこの狂った遊びの道化の一人―――右上。
そして右上はまたモニターと同じように、突如自分の声を会場に響かせた。
その空に突如、何も前触れの無くモニターが現れる。
そのモニターに映っているのはこの狂った遊びの道化の一人―――右上。
そして右上はまたモニターと同じように、突如自分の声を会場に響かせた。
◇◇◇
―――ようお前等!存分に殺し合ってるか?
支給品は役に立つ物だったか?
もしあまり強くなくて支給品もハズレばっかりだったら…
…ま、それでも別に勝ち目が無いわけじゃ無いんだからな。
例えばこう後ろから…え?あぁ、はいはい…
…うるさい左上が言ってるから、そろそろ内容に移るぞ。
まず禁止エリアは、八時からA-4、十時からB-6だ。
もし時間内に居たら首輪がボーン…だから気を付けろよ。
俺もそういうのは嫌なんだからな。
支給品は役に立つ物だったか?
もしあまり強くなくて支給品もハズレばっかりだったら…
…ま、それでも別に勝ち目が無いわけじゃ無いんだからな。
例えばこう後ろから…え?あぁ、はいはい…
…うるさい左上が言ってるから、そろそろ内容に移るぞ。
まず禁止エリアは、八時からA-4、十時からB-6だ。
もし時間内に居たら首輪がボーン…だから気を付けろよ。
俺もそういうのは嫌なんだからな。
んじゃ、この六時間の間に脱落―――つまり、死んじまった奴を言うぜ。
脱落者は、
脱落者は、
だ。もしかして知り合いが呼ばれた奴は気の毒だがこれがバトルロワイアル…殺し合いなんだ、って自覚して殺し合いに励んでくれよ。
あぁあとなんか真っ白で何も書けない紙、あったろ?
あれはこの放送が終わった後、お前等以外の参加者の名前が載るようになってるんだ。驚いたろ?
…この放送で知る前に自分の知り合いとかが連れて来られてるか否か知る事が出来るんだから、俺等の技術に感謝しろよ。
あ、そうだ。次の放送は左上がやってくれるから、また六時間後に、この放送を聞けるように頑張ってくれよ。
それじゃあ、次の放送が聞けるように存分に殺し合ってくれ…
あぁあとなんか真っ白で何も書けない紙、あったろ?
あれはこの放送が終わった後、お前等以外の参加者の名前が載るようになってるんだ。驚いたろ?
…この放送で知る前に自分の知り合いとかが連れて来られてるか否か知る事が出来るんだから、俺等の技術に感謝しろよ。
あ、そうだ。次の放送は左上がやってくれるから、また六時間後に、この放送を聞けるように頑張ってくれよ。
それじゃあ、次の放送が聞けるように存分に殺し合ってくれ…
◇◇◇
「はー…結構疲れるな、放送ってのは…」
ふぅ、と右上は大きい溜め息をつく。
そしてその後、後ろに座っている女性、左上に気が付いたかのように問いかける。
そしてその後、後ろに座っている女性、左上に気が付いたかのように問いかける。
「左上、お前はあんな喋るの下手だろ?次はあんただぜ?噛んだりしないだろうな」
右上の問いに左上は、
「…そういう貴方も無駄話が多いんですよ。放送は禁止エリアと死亡者を簡潔に伝える為にあるんですから」
と、まるでニュース原稿のような喋り方と口調で右上に返す。
それを聞いた右上は少しばつの悪い顔をした後、立ち上がり、左上の横を通り過ぎ、部屋のドアを開ける。
それを聞いた右上は少しばつの悪い顔をした後、立ち上がり、左上の横を通り過ぎ、部屋のドアを開ける。
「どこ行くんですか?仕事中ですよ」
「休みも必要だっつーの。左上、放送忘れんなよ」
「休みも必要だっつーの。左上、放送忘れんなよ」
そう注意するように言うと右上はドアを開ける。
と、右上は何か忘れていたかのようにドアのドアノブを手から離すと、先程まで居た椅子にまで走る。
と、右上は何か忘れていたかのようにドアのドアノブを手から離すと、先程まで居た椅子にまで走る。
「…どうしたんですか?」
ふと気になった左上が右上に聞く。
右上は「ちょっとな」とその忘れ物らしき紙を取ると、何も言わずにその部屋を出た。
ふと気になった左上が右上に聞く。
右上は「ちょっとな」とその忘れ物らしき紙を取ると、何も言わずにその部屋を出た。
sm85:一里四辻・一鹿六兎 | 時系列順 | sm87:歪みねぇ世界 |
sm85:一里四辻・一鹿六兎 | 投下順 | sm87:歪みねぇ世界 |
sm00:オープニング | 右上 | sm138:矛と盾の話――PRIDE―― |
sm00:オープニング | 左上 | sm138:矛と盾の話――PRIDE―― |