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母より託された手記と楽譜より

今まで、深く、いびつな帽子を被っていたのは、自分の頭の形のせいです。

-この曲が「頭がおかしい」と題される所以です-

右前頭部にトナカイの角のような形の突起(体積にして15立方センチメートルほど)が生まれ付いてあるのです。
部屋に籠ってテレビを沢山見るのも良いのですが、年頃になった自分は生意気にも好意をもつ男性が出来ました。
その男性は…(ここより字が掠れて解読が出来ない、頭についての記述に関しては、精細な図が注釈として加えられているが、この楽曲には必要ないものとみなして割愛する。)

-以下、この楽曲に詩をつける。託された手記はもともと「頭がおかしい」と言う楽曲の歌詞として意図されたものと私は考えている。実際の手記にはメロディラインにあわせたかのようなプレス記号がところどころに書き込まれていたため。-

短く刈った髪で、私の頭が膨張を始めたのは、13歳春のこと。

密集した絶望と宿命のサイレンが母の手記から読み取れます。
直後、家まで本当にサイレンがせまるとは。
どろどろした、うずまきが自己免疫疾患のアポトーシス、プログラムされた死へと向かうのです。

私は連れて行かれながら、すべての符号を得て、自分の運命を思ったよりもすんなりと受け入れることが出来ました。

今、気づいてください。あたしのこと。
何も言わずに、抱いてくれたよね。

今、気づいた、この人たちは消毒液のにおいがする。
絶対、もう逢えない、あなたと。

あたしは、三日後存在がなくなる。
いびつを愛したあなたもまもなく連れてかれるのでしょう。
証拠隠滅のために。
ごめんなさい。(命に関るときのこの言葉は、恋愛のそれよりも純粋で甘美な自己陶酔の響きをもつのかもしれない。)