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2ch競馬板「くっ・・・また邪気眼が暴れだしやがって」スレ まとめ@wiki
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2ch競馬板「くっ・・・また邪気眼が暴れだしやがって」スレ まとめ@wiki
木刀洗脳
210
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 08:18:41 ID:9Ud55VbFO
~12月28日 中山競馬場~
福永アナ「全馬、待機地点にて夢と希望の輪乗りをしています」
眉毛「おい、木刀ォ!」
木刀「EM最高!」
ポツン「目を覚ませよ」
木刀「EM最高!」
松岡「ほんと、どうしちゃったんすかァ!?」
先生「…世界樹でつくられたダーク・ウッド・ソードを発注しておいた」
木刀「…EM最高」
211
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 08:23:13 ID:9Ud55VbFO
松岡「おォッ!?なんか変化あったくせェ!!」
種「(っふ、木刀よ…所詮はその程度か)」
先生「しかも1ダース」
木刀「…っく…」
先生「さぁ、何があったか話しておくれ…」
木刀「…世界樹、どこで手にした?」
先生「ああ、それな…嘘だ」
木刀「EM最高!」
松岡「ちょ、木刀さん!?まじわけわかんねェんスけど!!」
種「(クク…)」
212
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 08:31:06 ID:9Ud55VbFO
木刀「ふう…」
眉毛「ひとまず落ち着いたみたいだな」
ポツン「洗脳か何か施されたか?」
松岡「はァッ!?それマジだるくねーッスか?」
先生「落ち着け正海…木刀、話してくれ。事の顛末を」
木刀「ああ…わかった、すべて話そう」
213
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 08:41:29 ID:9Ud55VbFO
木刀「俺は、普通に潜入捜査を続けていた。
その日も、岩田くんからすごい情報を聞いたんだ」
ポツン「…それは?」
木刀「西の後継者の名だ」
眉毛「!!」
木刀「そして、俺はその情報を先生に送ろうと、携帯をひらいた」
松岡「あれ?例のなんとかマイクやら何やらは使わなかったんスか?」
先生「あれな、嘘だ」
ポツン「さすがだよ…くくっ…」
木刀「なんの話だか知らんが、続けるぞ?」
214
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 08:55:00 ID:9Ud55VbFO
木刀「刹那、俺の意識はブラックアウトした」
木刀「そして気がついたとき、EMの医務室で寝かされていたんだ」
恫喝「(ちょっと強く殴りすぎたか?
いい具合に記憶が歪んでくれてるし、結果オーライか)」
木刀「そしてそばには、種さんがいた」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
木刀「…………ここは?」
種「結社の医務室の一つさ。よかった、目が覚めたみたいだね」
215
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 09:04:47 ID:9Ud55VbFO
木刀「種さん」
種「びっくりしたよ、君が廊下で倒れていたから…
急いでここまで運んできたんだ」
木刀「すいません、ご迷惑をおかけしまして」
種「そうそう、倒れていた原因だが」
木刀「…?」
種「医務室の診断によれば、強力な邪気力をとばされたことによる邪気酔い…だそうだ」
木刀「いったい誰が?」
種「そのことだが、一つ思い当たる節があってね…
というか、俺の憶測でほぼ間違いないはずなんだ」
種「君も小耳に挟んでいるだろうからもう隠しはしないが…
うちの後継者が見つかったことは知っているね?」
木刀「ええ…藤岡、佑介…」
種「ああ」
216
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 09:15:50 ID:9Ud55VbFO
種「佑介は、その内にとてつもない邪気力を秘めている。
だが、あいつは未だ完成していない。
紋章も神器もなければ、'顔見せ'も済んでいない。
おかげで、まだ邪気をうまくコントロールできないんだ」
木刀「そして、ときたま暴走する…と?」
種「ご名答。君が倒れていたのも、たまたま暴走の場面…
つまり、佑介に出会ってしまったのではないかな?」
木刀「よく憶えていませんが…そうなんでしょう、おそらく」
種「あいつを管理できていないことに関しては、俺の責任だ。申し訳ない。
言い訳じみた話になるが、あんな強力な邪気は抑えようがないんだ」
木刀「俺が気を失い、記憶まで無くなってしまうほどですから…
相当のものなんでしょう、頭を上げてください種さん」
218
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 12:27:34 ID:9Ud55VbFO
種「ありがとう…
そうだ、君にいくつかお願いがあるんだが、かまわないだろうか」
木刀「…内容によります」
種「今話した佑介のこと、全て秘密にしておいてほしい。
そして、EM留学が大成功で、EMの虜になっているフリをしていてほしい」
木刀「一つ目のことに関しては、助けていただいた手前もあります。わかりました。
ですが…二つ目の要求の意味、こちらがいまいち汲み取れない」
種「単純だよ…西と東、仲良くなりたい。それだけさ」
木刀「…(真意が読めんな)」
種「君がここにいる本来の理由…俺が知らないとでも?」
木刀「!!」
種「っふ…皆にばれてみろ、生きては帰れない」
220
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 12:39:35 ID:9Ud55VbFO
木刀「…それでも断ったら?
これでもなかなかの使い手なんですよ、俺。
何人かを手負いにして、その隙に逃げる…
それぐらいの芸当なら出来ます。
伊達や酔狂でここにきてこうしているわけじゃない」
種「カカカ…見上げた根性だ、誉めてやる。
が、だ…あまり慢るな…
貴様一人消すことなぞ容易いのだぞ」
木刀「…(部屋の空気が一気に変わった…!
なんてプレッシャー…化け物か、この人は…)」
種「ふん、貴様を消すのはお世辞にも良策とは言えん…
そこで、だ。取引をしよう」
木刀「取引?」
種「そう。いいものをやるから、それで貴様は西側につけ」
木刀「西側につく?馬鹿な話を」
種「物を見てから言うことだな…これだよ」
221
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 13:00:19 ID:9Ud55VbFO
木刀「…まさか、これは」
種「'至高の一振り'
'龍の髭'
'フレースヴェルグ'…
様々な呼び名があるが、まぁ簡単に言えば木刀だ…世界最高の、な」
木刀「こ、これをどこで?」
種「とある武器商人からね…クックク…
さぁ、取引はどうする?」
木刀「…取引内容は」
種「後継者関係の情報の漏洩禁止…
西側の宣伝やその他もろもろ…
先程も言ったが、西側につく、ということだ」
木刀「その契約は…俺が東に帰ってからも続くんだな」
種「ほう、察しがいいじゃないか…
特にパーマの奴の情報、逐一流してもらう」
木刀「…」
種「さぁ、どうする?」
222
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 13:11:09 ID:9Ud55VbFO
木刀「…」
木刀(先生、典さん、隼人…
みんな…
本当に、すまない)
木刀(俺は、自分の命が惜しい。弱虫で臆病者だ。
そして…
木刀を、愛してしまった。
何よりも、愛してしまった。
本当に、すまない…みんな…)
木刀「…取引成立、ですね」
種「ほう」
木刀「誠心誠意西に尽くさせてもらいますよ」
種「っふ…頃合いがくれば東にかえしてやる、気に病むことはない…」
木刀「いえいえ、やるからには全力でやりますよ…総統」
種「…っく、ククク…」
木刀「カッカカ…」
223
名無しさん@実況で競馬板アウト
2009/01/14(水) 13:40:23 ID:9Ud55VbFO
種「まずはラスト・グランプリで結果を出せ。
うちの訓練施設を使え、すぐ効果が出るはずだ…
西の凄さを見せつけてやれ」
木刀「御意」
種「くれぐれも、東の仲間にはさとられるなよ?
俺がすべて台本を書いてやる…」
木刀「おおせのままに…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
木刀「…」
眉毛「おい、どうした急にぼーっとして…
医務室で種と会って、それからどうしたんだよ?」
木刀「あぁ、すまんすまん…それからだな…」
224
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 13:46:55 ID:9Ud55VbFO
木刀「種さんに、俺が東からきたスパイだとばれた」
先生「何…!?」
木刀「あの人も、俺が怪しいとはうすうす感じていたらしい。
そして、気を失った俺が『任務』とか『報告』とかぶつぶつ言って
うなされてたらしく、それを聞いて確信したとか」
木刀「すまない、俺の責任だ」
ポツン「それはかまわんが…よくかえってこれたな?」
松岡「さっきの態度もなんだったんスか?バリ気になりやす」
木刀「それについても、話しておこうか」
225
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 13:56:36 ID:9Ud55VbFO
木刀「種さんいわく、これ以上東との仲を悪くしたくはないらしい。
後継者も出てきたことだし、平和的な結社運営を望んでるとか言っていた。
だから、俺の正体も表には出さない、これからも留学という形で頑張れと、そうなった」
木刀「ただ、見逃すかわりに条件があると言われた」
先生「なんだったんだ?」
木刀「後継者の名、それより先の情報までは勘弁してほしい。
そして、出来るなら西の良さを東に伝えてほしい。きっと友好の糸口になる。
この二つを、種さんは言ってた」
木刀「無事に帰ってこれたこと…
さっきまで挙動がおかしかったこと…
連絡を途絶えさせてしまったこと…
これで全部説明がついたはずだ。皆、心配かけてすまなかった」
230
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 18:34:33 ID:9Ud55VbFO
木刀(とまぁ、ここまで全部嘘だが…悪いな、皆)
先生「何はともあれ、よくかえってきた」
ポツン「おつかれさま」
眉毛「ち、ちょっとは心配したんだからな!
別に、洗脳されてたとか思ってなんてなかったんだから!
この俺を心配させたんだから、飯の一つでもおごれ!な!」
松岡「眉さんツンデレゴチっス!!!
木刀さん、お勤めありやっしたァ!!!」
木刀(すまない…本当に…本当に…)
ポツン「疑惑は晴れた…さぁ、いい終焉にしよう」
眉毛「あぁ…西との関係を円滑にするためにも…
ここを獲って、パーマさんの機嫌もとらないとな」
松岡「やられっぱなしもたりいっすもんねェ!
対等でこその友好っしょ?意地でも勝たなきゃ」
先生「そうだ、木刀…」
木刀「?」
232
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 18:42:07 ID:9Ud55VbFO
先生「西の後継者、結局誰なんだYO?」
木刀「!」
ポツン「あぁ、そういやその情報、手に入れてきたんだったな…
もしや、このレースに出てたりするのか?」
先生「誰かまでなら俺らに伝えてもかまわないんだろう?
是非知っておきたくてNE」
木刀「ああ、このレースにしっかり出てるよ。後継者は…
…川田将雅だ」
先生「ほう」
ポツン「あいつか…」
眉毛「関西の若手、今波にのり、紋章も持ってる…
なるほど合点がいく」
木刀(こんな簡単に嘘が通っていいのか…)
233
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 18:49:43 ID:9Ud55VbFO
先生「なるほど、いい情報を手にいれてくれた…
本当におつかれさま、木刀」
先生「さぁ、そろそろスタートだ!
いこうじゃないかNE…」
眉毛「負けられんな…くっくっ…恐怖の最終章だ…」
木刀「ふう…やりますか…」
ポツン「…?」
松岡「さーさー、皆さん!!ファンファーレッスよォ!?
ヒャッハァー!!、軽くボコッたんぜコラァッ!!」
先生「電髪王国の威光を、西に」
234
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 18:59:24 ID:9Ud55VbFO
闇「…」
種「クカカ…輪乗りってのはどうも、どこか不思議な気分になるな…
くるくる、繰々、来々、狂々…
不祥な生物のサイクルから抜け出せずにいる人間や馬を、うまく象徴している…
そう感じたことはないか?闇よ…ふふ…」
闇「らしくないな…種」
種「あぁ…自分でもそう思うよ…」
闇「そうだ、木刀の件…うまくけりはつけたのか?
何やらあちらで話し込んでいたぞ…」
種「あぁ、それを話すのを忘れていたなァ…
いやな、傑作だよ…俺はどうやら脚本家向きらしい」
闇「話せ、聞こうじゃあないか…」
235
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 19:11:53 ID:9Ud55VbFO
種「かくかくしかじか」
闇「…!?」
種「どうだ?なかなかにおもしろく出来上がったとは思わないか?」
闇「くっくっ…どこまで邪悪になれば気がすむんだ、種よ…
伸二が殴り倒し、記憶があいまいになっていたところに
佑介が暴走しているという嘘をはじめ、様々な情報を話し奴にすり込ませ…
あろうことか奴を買収し、こちら側につかせ…
更に、こちらが友好的、木刀は無事東に戻った、将雅が後継者…
などといったデマをむこうに流すように指示…」
種「記憶が飛んでいたこと、あれだけはまさに僥倖だった。
まぁ、飛んでるふりかもしれんが…」
闇「だが、もし裏切っても何も問題はない…と」
種「そう…くくっ…」
236
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 19:33:00 ID:9Ud55VbFO
闇「'至高の一振り'…あれが西から無くなっていること…
全ての罪を奴になすりつければいい…だろ?」
種「さすが闇だ…勘がいいなァ…」
闇「それに、今さら奴が裏切ったところで暴かれて困る情報も無い…
あえて言うなら、佑介が後継者だということぐらいだが…
それもじきにわかることだ、佑介が頂点に立ったときにな」
種「っふ…」
闇「今回秘密裏に行なった一連の工作、これがパーマの耳に入って…
あちらさんが激怒して喧嘩をふっかけてきても…」
種「一振りの盗難、さらにはあちらさんのスパイ疑惑も暴露させてもらう。
先に仕掛けてきたのはそちらだ、とな」
237
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 19:41:44 ID:9Ud55VbFO
闇「出ちゃ困る情報はブロックし、更にこちらがイニシアチブをとった…」
種「カカカ…少々実力行使にはなったがな」
闇「だが、この工作…完成にはもう一押し要る」
種「あぁ…おい、将雅」
川田「はい?」
種「おまえ、俺があげたジュース…飲んだか?」
川田「ええ、いただきましたよ…
なんか変な味でしたが」
種「チェックメイトだ…カカ…」
239
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 20:07:21 ID:9Ud55VbFO
種「『量子たん印の邪気ドリンク』…」
闇「ほう?」
種「独自のブレンドで、一時的に邪気力が上がる効果がある。
飲むたびに効果が下がるから、今回だけの措置だが」
闇「そんなものが…うん?」
川田「…うるるー」
種「ほぉら、効果が出てきた」
川田「お…オクレ兄さん!」
闇「だ、大丈夫なのか?」
種「問題無い…俺も夜はいつもコレ、だ…ふん…」
闇「くく…聞きたくなかった…」
241
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 20:19:08 ID:9Ud55VbFO
闇「お前が量子たんのチャームポットにリーチザクラウンしている話はさておき…
そろそろ終末の角笛-ラスト・ファンファーレ-だぞ…策は」
種「そうだな、前のほうにいく気でいるよ。
闘士サムソン、最後の刻-ラストラン-はこいつらしく…
そう彼からお願いされているのでね」
闇「守さん…悪いが、俺のスカーレットは飛ばすぞ?
無理についてきて、闇108手に巻き込まれても知らん」
種「ふ…俺なりに考えるところがあってな…
結果や策略も大事だが、今回はもっと重きをおくべきものがある。
関係者や民衆、そして守さんに見せる義務があるんだよ…」
種「夢追いが、全力で生きた軌跡を。
そして、これからも変わらない生き方のカタチをな…」
242
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 20:27:58 ID:9Ud55VbFO
闇「くく…本当、らしくない…何か変なものでも食べたか?」
川田「カワユスナァ…モナークカワユスナァ…」
種「ふん…貴様こそ…佑介の世話焼きがうつったんじゃないのか?」
川田「デュクシ!オウフ!」
闇「ほざけ、俺に干渉できるのは…闇と、邪気だけさ。
俺が勝つ…せいぜい、祝勝会-ダークマツリ-のプランでもねっておけ。
今夜は吐くほど飲ませてやろう」
種「らしくないのはどっちだ…」
243
名無しさん@実況で競馬板アウト
ほす
2009/01/14(水) 20:50:19 ID:9Ud55VbFO
闇「…クカカ…」
種「っふ…ふふん…」
川田「フヒ、フヒヒ…」
種「…さぁ、ファンファーレだ」
闇「楽しむ者には快楽を」
種「欲する者には贅沢を」
闇「疲れし者には安息を」
種「愚かな者には感得を」
闇「今年最後にして」
種「今年最高の祭典」
闇「邪気が一つに混ざりあい爆ぜて」
種「余計なものは全てが消える」
闇「終わりの始まり…」
種「さぁ、終末を越えていこう…どこまでも…」
―第53回有馬記念、スタート…
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