851 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 00:34:42 ID:4smKPjNr
四位「呼ばれてもいないのに、こっちから押しかけるなんて初めてだねっ♪」
恫喝「………」
四位「今日はひーくんがケーキ作ってきたんだよぉ☆
セイキさん、喜んでくれるかなあ?」
恫喝「……その…セイキさんのことなんやが…」
恫喝「……お前にあやまらなあかんことがあるんや…」
四位「えっ?」
ファンファンファンファン…
(ストーリーの都合上サイレンを鳴らしています)
四位「…なに…これ…パトカーのサイレン?」
恫喝「…………」
四位「まさかっ!セイキさんが!?」
恫喝「終わりや…もう終わったんや、四位…」
四位「セイキさんっ!!今助けに行きますっ!!」
恫喝「やめえや!!行くな!!」
四位「はな…離してっ…離してよっ!!」
バシッ!!!
恫喝「ぐわあああああっ!!!」
四位「!!!?」
852 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 00:36:31 ID:4smKPjNr
四位「はっ!?俺は一体何を…」
恫喝「いてててて…」
四位「だ、大丈夫か、シンジ?」
恫喝「なあに、かすり傷よ…」
四位「し、しかし鼻血と耳血が…」
恫喝「ふっ…これぞ"Devil Simulation~ボク、ヒガイシャダモンネ~"…
相手の邪気を強制的かつ最大限に引き出して攻撃させ、
わざと大ダメージを受けて被害者を装い、相手の戦意と邪気を喪失させる技…
どうだ?邪気を放出して正気になったか?」
四位「何っ…お前…俺のためにわざと…!?」
恫喝「ふっ…今年はこの技で既に3人も堕天~コウチャク~させてるんだぜ…」
四位「しかし…このままでは皇帝が…」
恫喝「行っても無駄や…セイキさんは…タイーホされたんや…」
恫喝「…俺が…俺が通報したんや」
四位「……!!!?」
853 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 00:38:42 ID:4smKPjNr
四位「貴様ッ!!この裏切り者ッ!!」
恫喝「仕方なかったんや…このままではお前まで…お前まで……」
四位「…貴様…泣いているのか?」
恫喝「お前は俺らみたいな傷物と違う…EM四天王や…」
四位「だから皇帝を…闇警察~Dark Police~に売ったのか!?」
恫喝「ああ、そうや」
四位「この四位洋文ッ!皇帝のためなら四天王の地位などいつでも棄てられらるわッ!!」
恫喝「……まあ、そうやろな…だからや…だから止めなあかんかったんや…」
四位「利いた風な事をッ!この邪善者~ギゼンシャ~めッ!!そこに直れッ!!
今すぐ貴様の首と銀貨三十枚を土産に闇警察に乗り込んで
皇帝を取り返してきてくれるわッ!!」
恫喝「……俺の首ならくれてやる…銀貨三十枚~インゼイ~もくれてやる…
だから、皇帝の事はもう諦めろ」
四位「貴様の首を取ってから考えてやる!くらえッ!!俺の新技~ニュー・スーパー・ブロー~!!
血と太陽とワイン色の欲望に沈め!緋の欲望~Red desire~!!」
???「…追憶の愛は儚く…そして美しい…しかし時には人を狂わす毒となる…
汝、過ぎ去りし愛の日々に溺れ、己を見失うことなかれ…!」
バチイイイイン!!
四位「誰だッ!?邪魔をするのはッ!?」
恫喝「…この技は…"Still in Love"…」
???「……もう、そのくらいでおやめになったらどうです」
四位「…その韓流ホストのような出で立ちは……」
幸「…ロミオへようこそジュリエット…そう、"愛の狩人"…幸英明です…」
854 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 00:41:17 ID:4smKPjNr
四位「…飲み会で総統の紳士靴の臭いを嗅いで以来、
邪気にアテられてまともにしゃべれなくなったと聞いていたが…」
幸「訳あってね…今はピンピンしてますよ。ゴルフも絶好調です」
四位「…何でもいい…とにかく邪魔をするな!」
幸「…四位さん…もう終わりなのです…タヴァラ党も…何もかも…ね」
四位「終わってなどいないッ!!終わらせないッ!!終わらせてたまるかッ!!」
幸「…四位さん…これを見て下さい…」
四位「……これは!皇帝からの…携帯メール…!?」
from 田原セイキ
件名 英明よ
俺は副作用のせいで身動き出来ない。
今も意識を保ってるのが精一杯だ。
四位のために、シンジのために、お前のために、
そして…田原セイキのために
今すぐ、お前のすべきことを、しろ。
四位「………!」
855 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 00:43:46 ID:4smKPjNr
幸「このメールを受け、ラ・ポリコーネ(闇警察の伊語読み)に
今朝のうちに通報したのです。シンジさんより早く、ね」
恫喝「……幸…」
幸「…裏切り者は私なのです」
四位「…………」
恫喝「…四位…」
四位「……皇帝は…いや、セイキさんは…」
四位「……いつか…帰ってくるよな…?」
恫喝「…ああ!」
幸「今度こそ更生して帰ってきますよ…きっと」
四位「……帰るか」
幸「ええ。…幹夫さんもレッドディザイアも待ってますよ」
恫喝「…今日はワイが奢ってやるから、飲みに行こうや!!」
幸「いいですけど、わざとぼったくりバーに行くのはナシですよ?」
四位「…フッ」
恫喝「ハハハハハハハハ!」
誰かが心の中でつぶやいた
『すべてが終わったら…』
『いつか、また、みんなで会えるといいな』
『その時まで、ひとまず、さよならだ』
幾つもの別れを繰り返し、エクウスライダーたちの旅は続く
to be continued(皇帝逮捕編 おわり)
最終更新:2009年11月29日 00:32