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557 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 16:06:35 ID:QpBmDiCk

携帯電話:リリーン、リリーン、リリーン……

幸「…応答、幸」

藤田『おう俺や』

幸「本日日柄良、今日和」

藤田『おう、おはようさん。……周り、誰もおらんか"ひであき"?』

幸「!! …周、周囲無人」

藤田『よし。作戦コードネーム"コウエイメイ"、一旦解除や』

幸「如何…じゃない、どうしました急に作戦中断だなんて。何か問題でも?」

藤田『んー…ああー…まあなんつーか、セイキさんがなぁー…』

幸「…"SHA-V"ですか」

藤田『四位まで悪影響受けて、なんや面倒なことになっとるんや』

幸「返り咲きを狙うどころではない、と?」

藤田『まーな、あらもう無理やろうなあ。戻ったところで以前みたくはなれんやろ』

幸「作戦撤退も視野に入れる、と…」

藤田『撤退ちゅうか、様子見やな今んとこ』

幸「じゃあ僕はもう変なキャラを装って油断させつつEM幹部らの裏顔や秘密を探らなくてもいいんですね!」

558 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 16:08:11 ID:QpBmDiCk

藤田『ちゅうか、そのことセイキさんと四位に打ち明けようか思てん』

幸「は?」

藤田『せやからな、お前が苦労して裏で色々やってくれてん、教えたろかなて。
   そしたらセイキさん、感激して目ぇ覚ましてくれはるかも知れへんやん』

幸「…まさか。
  "SHA-V"の常習性はそんなに甘いもんじゃないでしょう」

藤田『そやかてセイキさん、弟弟子のお前だけは巻き込みたくない言うて遠ざけたやん。
   …お前が"紋章"をようけ取れへん腕前なんも加味してのことかも知れへんけど』

幸「ケンカ売ってるんですか?」

藤田『…ちょっと羨ましかってんで。
   セイキさんと仲ええのは俺と四位なんに、
   セイキさんからホンマに一番大事にされとるんはお前なんや』

幸「………」

藤田『打ち明けたら俺たぶんメッチャ叱られるで。
   てめえ幸に何やらせてんだ!って…』

幸「…いえ…やっぱり…そんな甘くはないと思いますよ、"SHA-V"は」

藤田『……なあ幸、ホンマのことゆうてええんやで』

幸「は?なんですかいきなり」

藤田『おまえホンマは、EMの連中のこと好きになっとるやろ』

幸「好きと言うか、まあ、多少変わってますけど悪い人たちではないですよね」

藤田『ふん、声がうわずっとるで。
   …もうセイキさんより付き合いが長い連中なんや。
   お前、腹ん中はアレやけど根っこは優しい奴やん?情がわいたんちゃうん?』

幸「腹黒って言いたいんですね?
  やっぱりケンカ売ってんですね?」

藤田『ごまかすなや。バレバレやで、白状せいや』

幸「そう言う藤田さんの方こそ、じゃないんですか?」

559 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 16:09:41 ID:QpBmDiCk

藤田『俺は一匹狼や。
   セイキさんには恩があるから目的達成までは手ぇ貸しとるだけやん』

幸「僕だってセイキさんに恩があります。
  それこそ一生かかっても返せないくらい…」

藤田『………』

幸「それに、藤田さんもそうだと思いますけど…
  以前のセイキさんを本当に尊敬してたんです。
  …セイキさんを元に戻すためなら、恥を捨てて中二病のふりぐらいやってみせますよ」

藤田『中二病?』

幸「あ!え、えーと、EMの連中を裏切るなんて造作も無いってことです、はい」

藤田『へー?お前にあの連中を裏切るなんて出来るんかなー?』

幸「やれるに決まってるでしょう」

藤田『ふん、ならそういうことにしといたろか。
   …それはそうとな、お前、藤岡兄と仲ええやん?』

幸「ああ…なんか、中二病の相手させられて迷惑…
  コホン、次期総統の立場に戸惑ってたみたいなんで。
  他人事じゃない気がしてかわいそ…
  もとい、なんとか利用できないかと思って近づきました」

藤田『ホンマかあ?お前なんか企んどるんとちゃう?』

幸「何を企むって言うんですか。
  藤岡君が総統になってくれれば、騎手界に蔓延した中二病も少しはやわらぐかなとか
  そんな期待、これっぽっちも抱いてませんよ。ええ。これっぽっちもね」

藤田『??…ようわからんが、まあ、悪だくみはしてへんようやな』

幸(この人がアホで助かった)

560 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 16:11:07 ID:QpBmDiCk

藤田『んっ!?幸、気ぃつけろ、お前の横で巨大な邪気が…っ!?』

?「聞いたわよ…」

幸「いつの間にそこに…!誰だ!?」

影華「兄くんを…利用しようとしてるそうじゃない?」

幸「康太…!(…ってこの子、何、なんなの、スカートはいてるんですけど!?)」

影華「兄くんは…いつも…幸さんのことをちょっとマトモだって褒めてた!」

幸("ちょっと"ね…)

影華「そんな兄くんを…裏切るような真似なんかして…許さない!」

幸(お前こそそのスカート姿は裏切ったことにならないのか?)

藤田『受話器越しにも凄い邪気を感じるで…!幸、応戦や!
   こりゃあ楽しいことになってきたでえ…!』

幸「すみません、本人は楽しくもなんともないんですけど」

影華「その口調!いつものキャラは装っていたのね!…騙していたのね!」

幸「いやあれが素だったらおかしいでしょ。
  と言うか逆に聞きたい、なんであんな不思議キャラを自然に受け入れられるんだ」

影華「…許さない!許さない!兄くんの敵は、この私が排除する!」

藤田『幸ぃ、一発ぶちかましたれ!!!』

幸(あーもーめんどくさいなあ)

561 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 16:13:07 ID:QpBmDiCk

影華「最初から全力で行く…!影八選闇手流奥義――…」

幸「…康太」

影華「それは私の名であって既に私の名ではない!」

幸「康太」

影華「無駄よ!
   ハアァァアァァ…闇にまつろう残影の華よ…」


幸「――康太!!先輩が呼んでるんだからきちんと返事!怒るよ!?」


影華「ハイすみません幸先輩!!
   …っっ、な、何っ!?つい条件反射で…!」

幸「康太君。幸先輩ね、今は電話中なの。わかる?電話中」

影華「は、ハイ!…あああ、勝手に口が返事をしてしまうぅ…っ!」

幸「人が電話してる横で騒いじゃ駄目ってのもわかるよね」

影華「ハイ!」

幸「わかったら、その手から出そうとしてる変な黒いもの、さっさとしまおうね」

影華「ハイ!すみませんでした!」

幸「…うん。康太はいい子だね(ヨン様スマイル)」

影華「(ドキッ)は、はいっ…ありがとうございます!」

幸「うん。じゃあ悪いけど、電話が終わるまで向こうに行っといてくれないかな?」

影華「ハイッ!お邪魔して申し訳ありませんでした!(駆け去る)」

幸「……ふう」

562 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 16:14:25 ID:QpBmDiCk

幸「で、藤田さん、続きですけど」

藤田『なんやぁ、せっかく邪気勝負が見られる思たんに、おもろーないのう』

幸「いや面白いとか面白くないとかじゃなくてですね…。
  つーか電話越しにどうやって"見る"んだよ…」

藤田『興が逸れたわ。もう電話切るで』

幸「いえ、その前に一言お願いします、以降の作戦は?どうなるんです?」

藤田『怪しまれんように一応継続しとけや』

幸「……悪夢だ……」

藤田『なんぞ言ったか?』

幸「いえ…また岩田さんをからかってストレス解消しようかなって思っただけです」

藤田『…お前も大概やなあ…』

563 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 16:15:37 ID:QpBmDiCk

影華「………」

藤岡「康太、こんなとこで何して…
   !!!!
   お前、その格好で外を出歩くんじゃねえよ!!!」

影華「…兄くん…」

藤岡「ほ、ほら、誰かに見つかんないうちに戻って戻って」

影華「私…ニコラスくんがいるのに…」

藤岡「あいつの話はするな。忘れろ。つーかむしろ俺が忘れたい」

影華「じゃあ、兄くんも応援してくれるの?
   でも…やっぱりダメ、ニコラスくんに悪いし…」

藤岡「…ごめん、その気色悪い格好で内股モジモジとかしないで欲しいんだけど…」

影華「あの笑顔が…忘れられなくて…」

藤岡「ニコラスの?」

影華「ううん……ヨン様(はぁと)」

藤岡「…よくわかんないけど、冬ソナのDVD借りて帰る?」

影華「それより私、去年の宮記念の勝利騎手インタビューがいいなあ」

藤岡「??…まあ、よくわかんないけど、家帰って探してみようか」

影華「うんっ!」



福島「ふんふ!同志のニオイがしますねえ…」