386 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[邪文封印-ボツネタ-で保守] 投稿日:2009/07/24(金) 22:22:59 ID:3tE/9c3Y
恫喝「豆もやし、てめぇ!」
藤岡「駄目だ近づかないで藤田さん!邪気を抑え切れない!」
恫喝「!?なんだと!」
ノリ(…………………スッ)
恫喝(…ノリちゃん?…なぜ佑介の背後に?それに…)
魔蹄仁「……………」
恫喝(……なんでマティーニに跨がってんの?)
ノリ(………………)
魔蹄仁「……………」
恫喝(…まさか…佑介を護ろうとでもいうのか?)
ノリ(………………)
恫喝(…ハッ…!)
ノリ(………………)
恫喝(…なっ…なんという澄んだ目をしているんだ…)
ノリ(………………)
恫喝(くっ…その目…なんだかわからねえが、とりあえず引くしかねぇ…)
恫喝「巻き込まれるわけにいかん!次は気をつけろよ!」
ノリ(………………)
藤岡「ふう、助かった。邪気も、ときには便利だな」
ノリ「………藤岡…佑介よ…」
魔蹄仁「ヴルルルルルルッ!」
藤岡「わっ…ノリさん?それにマティーニまで!?」
ノリ「……………」
藤岡「(……ノリさん…?なんて哀しい瞳をしているんだ…一体何が…)」
ノリ「…うぬは北斗七星の傍に輝く小さな星が見えるか?」
藤岡「……え?」
387 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 22:25:41 ID:3tE/9c3Y
ノリ「…もう一度聞こう…うぬは北斗七星の傍に輝く小さな蒼星が見えるか?」
藤岡「(まだ昼だし…)…見えません」
ノリ「…ならばうぬとはまだ闘う宿命にないということ…命拾いしたな…」
藤岡「…な…なんだか今日はいつもとキャラが違いますね…キャラ変ですか?」
???「……キャラ変などではない…
佑介よ…お前の頭皮に流れる禿げの血が、
奴の中の禿王を目覚めさせたのだ!」
禿王「むうっ…お前は…」
先生「…久しぶりだな…ノリちゃん…いや、禿王よ!」
禿王「…お前は…トキ!」
藤岡「いや、トキじゃないですから」
388 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 22:28:23 ID:3tE/9c3Y
トキ「…今になってお前が現れるとは…藤岡佑介の額に宿星を見たのか!?」
藤岡「…その前に禿王ってなんですか?」
トキ「…ノリちゃんの中に居る、もうひとりの禿げよ…!」
藤岡「その手の設定は、うちの弟だけで十分ですよ…頭痛くなってきた…」
トキ「…なぜノリちゃんの中に禿王が存在するのか…それを説明せねばなるまい!」
藤岡「いや、僕は別に…」
トキ「…あれは15年前だった…」
藤岡「ああ…回想に入っちゃったよ…」
―シード・レス歴25年―
『おお~っと柴田政人落馬~!』
ノリ「お…お師さん…!しっかり!」
職人「…ノリか…悲しむでない…これも光の使者の宿命なのだ…」
ノリ「…でもお師さん…いうほど禿げてないのに…」
職人「…ノリよ…髪を大切にな…髪は…長い…友達…だから(ガクリ)」
ノリ「…おっ…お師…お師さん…?」
ピカッ ゴロゴロゴロゴロ…
ノリ「お師さ――――ん!!!」
サザアアアア……
ノリ「…こ…こんなにも悲しいのなら…苦しいのなら…」
ピカッ
禿王「 髪 な ど い ら ぬ !! 」
┣”┣”━━ン
トキ「…以来…ノリちゃんは髪を捨てたのだ…そして…禿王の血が目覚めたのだ…
髪深きゆえに髪を捨てた男…それが禿王…!」
藤岡「…………」
藤岡「(……今日のキャラづくりは強烈だな…)」
389 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 22:31:51 ID:3tE/9c3Y
トキ「…だが禿王よ…お前では佑介には勝てん!」
禿王「なにィ!?」
トキ「…哀しみを知らぬ者は、哀しみを知る者には勝てんのだ…!」
禿王「…この禿王が哀しみを知らぬと?利いた風なことを!」
トキ「…禿王よ…佑介の髪を見るがいい…23でこのザマだぞ…?
お前などとは背負っている哀しみが違うのだ!!」
藤岡(…酷い言われようだな俺……)
禿王「うぬぬ~っ!!貴様!言葉が過ぎるぞ!」
藤岡「…!ノリさんが血管切れそうなほど怒ってる!? ……やっぱそうだよね?善臣さん言い過ぎだよね?実は俺、結構傷ついてるし…」
禿王「兄より優れた弟などおらぬわ!!!」
藤岡「………いつのまにか弟ってことにされてる……」
390 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 22:33:32 ID:3tE/9c3Y
禿王「この禿王が弟に勝てぬのか…ここで貴様が見極めるがいい!トキよ!
我が邪拳を受けてみよ!食らえ!禿斗黒鷹拳-ブラックホーク-!」
トキ「……………」
禿王「…なにっ!?…この邪気は…いつものトキとは違う…
当たりの弱い、静水の如き邪気ではない…!」
トキ「…黒き鷹よ!我が邪拳に平伏するがいい!」
禿王「うおお!?我が邪気が…黒き鷹がトキの邪気に…手なずけられている…!」
トキ「…これぞ四月斗皇拳奥義!趣味鷹調教拳!」
禿王「…こっ…これは…剛の邪気…!貴様ッ!?」
禿王「貴様…本当にあのトキか?」
藤岡「だから違うって言ってんだろが!!」
391 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 22:35:23 ID:3tE/9c3Y
トキ「禿王よ…引け!今はその時ではない…それが解らぬ貴様でもあるまい!」
禿王「うぬう……」
禿王「……………藤岡佑介よ…」
藤岡「は、はい…」
禿王「うぬの頭上に禿兆星-ハゲチョウセイ-が墜ちる時…ふたたび宿命が二人を引き合わせようぞ!」
藤岡「…禿兆星て…」
禿王「……それまでせいぜい髪を謳歌するがいい…禿斗神拳伝承者よ!さらばだ!」
トキ「…どこへ行く?」
禿王「…ふたたび天へ…世紀末禿王の道を行くまでよ!!ゆくぞ!魔蹄仁!」
魔蹄仁「ヴルルルルルルッ!」
トキ「…禿王…哀しい男よ…誰よりも髪深きゆえに…」
藤岡(……どさくさにまぎれて俺のこと…何かの伝承者とか言ってなかったか…?)
392 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 22:37:16 ID:3tE/9c3Y
トキ「……藤岡くん…」
藤岡「…はあ…」
トキ「…ノリちゃんの…いや、禿王の狂った野望を止められるのは…禿斗神拳継承者である君だけだ!」
藤岡「ちょっと待ってください、俺そんな変な神拳継いでませんから!」
トキ「……待っていろ禿王!…その野望…藤岡佑介が打ち砕く!」
エンディングテーマ:苦痢主樽禁愚「髪を取り戻せ」(ポニージャキオン)
HAIR SHOCK! 俺の額 広くなる
HAIR SHOCK! 抜けて光 強くなる
母父からの遺伝の力 今熱く燃えてる
全て抜けて無残に飛び散るはずさ
僅かな毛根守るため お前はいら立ち ストレス溜め込んだ
生え際失くした顔など見たくはないさ
髪を取り戻せ
禿斗の宿命に導かれ、光に目覚めた佑介!
「禿兆星が見えた時…貴様の頭は禿げるのだ!」という
禿王の不気味な予言…果たして毛根は取り戻せるのか?
そして禿王の野望とは?禿王とトキの避けられぬ宿命とは?
世紀末救禿主伝説が今、幕を明ける!
藤岡「人ごとだと思って変な歌とかナレーション入れないでください!アンカツさん!!」
最終更新:2009年11月26日 23:46