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731 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 16:42:27 ID:VAbf4AFW ~栗東のとある昼下がり~ 闇「おい、種。闇昼飯~ダーク・ランチ~も食わずにどこへ行くつもりだ?」 種「……闇か。…ちょうどいい。これから凶大付属病院で、   ある人物に会うのだが、お前もくるか?」 闇「ある人物?」 種「佑介の主治医だ」 闇「…佑介か…また邪菌拡散~インフルエンザ~に罹るとは、ついてないな」 種「ククク……本当にそれだけだと思うか?」 闇「…まだ何かあるのか?」 種「佑介は邪菌拡散~インフルエンザ~に感染したが…   キモゾエは感染しなかった。ただただキモくなっていくばかり、だ」 闇「クッ…それがどうした?キモゾエのあまりのキモさに邪菌が逃げ出しただけだろう。   純真無垢な佑介だけが邪菌の犠牲になったのが腑に落ちないのか?カカカ…」 種「っふ…そんな単純な感情で、この俺が動くと思うか?」 闇「では?」 種「俺の邪気探り~ヤセイノカン~が正しければ…どうも医者のヤツは何か   重大な事を隠している。いや、口封じされているのかもしれん。   これから事の真相を確かめに行くのだが…。どうだ?ついてくるか?」 闇「…愚問愚問愚問…問われるまでもないわ…カカカ…!」 732 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 16:45:03 ID:VAbf4AFW ~凶大付属病院~ 医師「ようこそいらっしゃいました、種さん」 種「今日は時間を取らせて済まなかったな。知っていると思うが、こちらは闇だ」 闇「ククク…闇です。よろしく、ドクトル…」 ナース「(これがあの日本のトップジョッキーである種さんと    オサレ皇帝の闇さん…後でサイン貰わなきゃ!)」 医師「…で、種さんたってのお話というのは…?」 種「うむ。我々の同志である藤岡佑介の病状について…だ」 医師「それなら何度も説明したとおり、彼は新型インフルエンザに感染しており、面会謝絶ですよ」 種「…クククッ…」 医師「?」 闇「…おい、種?」 種「クハハハハハッ!」 ナース「???」 闇「やめろっ!こんなところで邪気を放出す……!」 種「ケアアアアアアーーーーーッツ!!!!」 医師「!!!」 ナース「きゃあっ!?」 733 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 16:48:05 ID:VAbf4AFW 種「……邪医師よ…どうだ?気分は?」 医師「はっ……!私は一体…!」 ナース「先生?」 種「…っふ。どうやら正気に戻ったようだな」 闇「…むう…このドクトル…種の邪気を受けて、虚ろな目に精気が戻った…?」 種「…どうやら組織から邪言封印~クチドメ~の呪文を施されていたようだな。   ククク…ということは、それほども情報と言う事かッ!!!」 医師「わ、私は…」 闇「ククク…邪気放出で強引に封印を解くとは…下手をすれば冥府へ送りかねない荒療治…。   しかしそこは種…絶妙の邪気量の匙加減で無傷で解放するとは…。   例えるなら熟練の麻酔科医のような、絶妙の邪気配分…見事だ」 種「怯える事はない。ありのまま真実を話すのだ。   シンプルな話だ。組織と、この種ユタカ…貴様はどちらにつく?」 ナース「(こ、これがあの種さんと闇さん?なんかイメージと全然違う…    邪気とか言ってるし、これじゃまるで中二…)」 医師「……もちろん…総統ですッ!!」 ナース「(そ、総統!?)」 種「カカカ…よろしい。話せ」 医師「…お察しの通り、藤岡君の発熱はインフルエンザが原因ではありません」 種「ではなぜ?」 医師「藤岡君の発熱の原因は…」 医師「…”邪恵熱”です」 種闇「邪恵熱…だと?」 ナース「(先生…先生が壊れていく…)」 734 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 16:49:54 ID:VAbf4AFW 闇「待て、おかしいではないか。佑介の年齢で邪恵熱など…」 種「闇の言うとおりだ。そもそも”邪恵熱”とは、強大な邪気を   持ちながら、邪気眼を持たぬ者が罹る一時的な現象…。   邪気眼使いは第一次成長期とともに向かえるのが通常だ」 医師「その通りです。”邪恵熱”とは、邪気眼に開眼する時、    邪気で身体がオーバーヒートする現象を指します。    人はこれを乗り越えて邪気眼使いになるのです」 闇「ならばなぜ…?」 種「………!まさかッ!!!」 医師「ええ…その”まさか”です」 医師「藤岡君は、まだ邪気眼に開眼していなかったのです!!!」 種闇「な、なんだって―――――――っ!!!?」 735 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 16:51:27 ID:VAbf4AFW 闇「(クラッ)…あれほどの邪気力を持ちながら、まだ邪気眼に開眼していなかった…だと…?」 種「おい!闇!大丈夫か!?」 闇「カカカ…興奮と動揺で少し目眩がしただけだ…そういうお前も…」 種「ああ…足の震えが止まらん…!」 闇「佑介は…新年には、その強大すぎる邪気で”髪屠り”…違った、”神屠り”をしたほどの男…。   これで邪気眼に開眼したら一体どうなる事か…!道理で組織が邪言封印に動く訳だ」 種「っふ。次期総統にと育ててきたが、虎を育てていたつもりが、ティラノサウルスだったとは…。   もはやEM総統程度では役不足なのかもしれん。そう…佑介はEMの規模を超えて…」 闇「全世界的な」 医師「全銀河系的な」 種「全宇宙的な帝王になる器やもしれん…いやはやこれは…」 闇「ククク…責任重大だな、種よ」 種「何を人ごとのように。貴様もだろう。カカカ…!」 医師「帝王爆誕っ…!その歴史の証人になれるとは…    自分が邪医師であることを、これほど誇りに思った事はありません!!」   種「カカカ…今宵は祝杯だッ!宇宙帝王の誕生を祝おうぞッ!!!」 種闇医師「カーーーッカッカッカッカ!!!!」 ナース「(サイン貰うの諦めよう…)」 736 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 16:52:42 ID:VAbf4AFW ~その頃、藤岡の病室~ 藤岡「うう…」 藤岡「うう…」 藤岡「…何か…俺のあずかり知らぬところで取り返しのつかない事態が    起こっているような気がする…。悪い予感がする…早く退院したい…。うう…」 医師「種さんと闇さんからサイン貰っちゃった!いいだろ!」 ナース「そのために話合わせてたんですね…」   

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