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決戦前夜~弟(妹)の告白~」(2009/11/26 (木) 09:03:50) の最新版変更点

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940 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 13:51:19 ID:xm8fnRFX 康太「兄ちゃん、悪いね、わざわざ東京まで…」 藤岡「何言ってるんだ。俺はお前の晴れ舞台を傍で見たいんだよ。   カプチーノは強い。きっといい結果が出るはずだ。   俺は一着枠のところで待ってるからな」 藤岡「そりゃ…お前に先にダG1勝たれた時は…複雑な気分だったよ。   白百合ステークスの後だって『弟に弟子入りしろ』とか   『残念な兄ワロス』とか『藤岡兄弟の馬に似てる方』とか   出来のいいお前と比べられて散々ヤジられたし。   でもやっぱり嬉しいんだよ」 康太「……」 藤岡「俺はお前が頑張ってきたのを、一番傍で見てきたからわかる。お前なら大丈夫。   明日から『俺の弟はダービージョッキーだ』と俺に言わせてくれ。   それができるのは世界でお前だけなんだから」 康太「…兄ちゃん、俺…」 藤岡「はは…何かしんみりしちゃったな。さあ、もう寝よう」 康太「うん」 藤岡「じゃあ、おやすみ、康太」 康太「うん」 康太「………………おやすみ、兄くん」 藤岡「うん、おやすみ」 藤岡「………………」 藤岡「………………」 藤岡「………………」 藤岡「………………兄くん?」 942 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 13:52:52 ID:xm8fnRFX 藤岡「ちょっと待て。なんだ兄くんって?   お前そんな気持ち悪い呼び方してたか?」 康太「………」 藤岡「お前まさか…まだ神楽とか生き別れの兄とか変なこと言ってんのか?」 康太「……」 藤岡「…怒らないから言ってみろ」 康太「…本当に怒らない?」 藤岡「ああ」 康太「……実はわたし…」 影華「…2番目の妹の影華なんです」 藤岡「はあ?」 943 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 13:55:48 ID:xm8fnRFX 藤岡「それは例の神楽とかいうのとは違うのか?   つかお前バカか?変なゲームとかやりすぎじゃないのか」 影華「ひどい…兄くん…」 藤岡「え?」 影華「わたし…ずっと長い間言えなかったけど…   でもわたしも神楽も確かに居るの。   わたし…康太は多重人格なの」 藤岡「いや、お前、多重人格て…一体どうしてそんな…」 影華「……全ての経緯を話します」 影華「…藤岡康太は生まれつき邪気耐性の弱い子でした。   そして環境は…最悪でした。父親の仕事関係者、   そしてなにより…兄の存在が…」 藤岡「…俺?」 944 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 13:58:11 ID:xm8fnRFX 影華「兄の常軌を遥かに逸した邪気…   耐性の無い康太には地獄の日々でした」 藤岡「……」 影華「邪気酔い、邪気嘔吐、邪気絶…   しかし、その地獄のような邪被曝-チェルノブイリ-の日々の中でも、   決して康太は兄の傍を離れようとはしませんでした」 影華「…兄を…愛していたから」 藤岡「……!」 影華「兄の傍に居たい気持ちと、心身を蝕む苦痛…   そのトラウマと葛藤から逃避するために   康太が生み出した人格…それが…」 藤岡「…神楽と…影華?」 影華「そうです」 946 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 14:00:19 ID:xm8fnRFX 影華「兄と同等の邪気使いとなって地獄から抜け出したい、   そしていつまでも兄の傍に居たい、   そんな気持ちが生み出した人格…それが魔人・神楽…」 影華「そして純粋に兄に愛されたいという気持ちが   生み出した幻影の少女…それが…」 藤岡「…影華?」 影華「そう、わたし」 影華「わたしと神楽は邪被曝-チェルノブイリ-が生み出した   闇の落とし子-チェルノブイリ・チルドレン-なんです」 藤岡「…………」 影華「…信じてくれますか?」 藤岡「…………」 藤岡「…………」 藤岡「…………信じるさ」 947 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 14:03:07 ID:xm8fnRFX 影華「本当?」 藤岡「ああ、俺はお前のたったひとりの兄じゃないか」 影華「うれしいっ!兄くんっ!」 影華「わたし…ずっと悩んでたの。ずっとひとりで苦しかった。   今だって…打ち明けたら『出ていけ』とか 『表出ろ』って言われてぶん殴られるかと思ってた…」 藤岡「ダービー前にそんなひどいことするわけないだろ?   それに、もしお前がふざけてそんなことを言ってるんなら   お兄ちゃんは木刀制裁も辞さないけど、真剣なんだろ?   お前が真剣なら、お兄ちゃんは、お前のことを信じる。   だって、お前は俺の大切なおと…妹なんだから」 影華「うれしいっ!兄くんっ!」 藤岡「ははは。泣く奴があるか。ははは…は」 影華「…でね、兄くん」 藤岡「なんだい影華?」 影華「話してないことがもうひとつあるの」 948 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 14:04:27 ID:xm8fnRFX 藤岡「何だよ。もう何を言われても驚かないぞ。   何でもお兄ちゃんに話してみろ」 影華「…うん、あのね…」 藤岡「うん」 影華「実は兄くんにはね…」 藤岡「うん」 影華「全部で12人の妹が…」 藤岡「よし、表出ろ」
940 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 13:51:19 ID:xm8fnRFX 康太「兄ちゃん、悪いね、わざわざ東京まで…」 藤岡「何言ってるんだ。俺はお前の晴れ舞台を傍で見たいんだよ。   カプチーノは強い。きっといい結果が出るはずだ。   俺は一着枠のところで待ってるからな」 藤岡「そりゃ…お前に先にダG1勝たれた時は…複雑な気分だったよ。   白百合ステークスの後だって『弟に弟子入りしろ』とか   『残念な兄ワロス』とか『藤岡兄弟の馬に似てる方』とか   出来のいいお前と比べられて散々ヤジられたし。   でもやっぱり嬉しいんだよ」 康太「……」 藤岡「俺はお前が頑張ってきたのを、一番傍で見てきたからわかる。お前なら大丈夫。   明日から『俺の弟はダービージョッキーだ』と俺に言わせてくれ。   それができるのは世界でお前だけなんだから」 康太「…兄ちゃん、俺…」 藤岡「はは…何かしんみりしちゃったな。さあ、もう寝よう」 康太「うん」 藤岡「じゃあ、おやすみ、康太」 康太「うん」 康太「………………おやすみ、兄くん」 藤岡「うん、おやすみ」 藤岡「………………」 藤岡「………………」 藤岡「………………」 藤岡「………………兄くん?」 942 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 13:52:52 ID:xm8fnRFX 藤岡「ちょっと待て。なんだ兄くんって?   お前そんな気持ち悪い呼び方してたか?」 康太「………」 藤岡「お前まさか…まだ神楽とか生き別れの兄とか変なこと言ってんのか?」 康太「……」 藤岡「…怒らないから言ってみろ」 康太「…本当に怒らない?」 藤岡「ああ」 康太「……実はわたし…」 影華「…2番目の妹の影華なんです」 藤岡「はあ?」 943 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 13:55:48 ID:xm8fnRFX 藤岡「それは例の神楽とかいうのとは違うのか?   つかお前バカか?変なゲームとかやりすぎじゃないのか」 影華「ひどい…兄くん…」 藤岡「え?」 影華「わたし…ずっと長い間言えなかったけど…   でもわたしも神楽も確かに居るの。   わたし…康太は多重人格なの」 藤岡「いや、お前、多重人格て…一体どうしてそんな…」 影華「……全ての経緯を話します」 影華「…藤岡康太は生まれつき邪気耐性の弱い子でした。   そして環境は…最悪でした。父親の仕事関係者、   そしてなにより…兄の存在が…」 藤岡「…俺?」 944 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 13:58:11 ID:xm8fnRFX 影華「兄の常軌を遥かに逸した邪気…   耐性の無い康太には地獄の日々でした」 藤岡「……」 影華「邪気酔い、邪気嘔吐、邪気絶…   しかし、その地獄のような邪被曝-チェルノブイリ-の日々の中でも、   決して康太は兄の傍を離れようとはしませんでした」 影華「…兄を…愛していたから」 藤岡「……!」 影華「兄の傍に居たい気持ちと、心身を蝕む苦痛…   そのトラウマと葛藤から逃避するために   康太が生み出した人格…それが…」 藤岡「…神楽と…影華?」 影華「そうです」 946 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 14:00:19 ID:xm8fnRFX 影華「兄と同等の邪気使いとなって地獄から抜け出したい、   そしていつまでも兄の傍に居たい、   そんな気持ちが生み出した人格…それが魔人・神楽…」 影華「そして純粋に兄に愛されたいという気持ちが   生み出した幻影の少女…それが…」 藤岡「…影華?」 影華「そう、わたし」 影華「わたしと神楽は邪被曝-チェルノブイリ-が生み出した   闇の落とし子-チェルノブイリ・チルドレン-なんです」 藤岡「…………」 影華「…信じてくれますか?」 藤岡「…………」 藤岡「…………」 藤岡「…………信じるさ」 947 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 14:03:07 ID:xm8fnRFX 影華「本当?」 藤岡「ああ、俺はお前のたったひとりの兄じゃないか」 影華「うれしいっ!兄くんっ!」 影華「わたし…ずっと悩んでたの。ずっとひとりで苦しかった。   今だって…打ち明けたら『出ていけ』とか   『表出ろ』って言われてぶん殴られるかと思ってた…」 藤岡「ダービー前にそんなひどいことするわけないだろ?   それに、もしお前がふざけてそんなことを言ってるんなら   お兄ちゃんは木刀制裁も辞さないけど、真剣なんだろ?   お前が真剣なら、お兄ちゃんは、お前のことを信じる。   だって、お前は俺の大切なおと…妹なんだから」 影華「うれしいっ!兄くんっ!」 藤岡「ははは。泣く奴があるか。ははは…は」 影華「…でね、兄くん」 藤岡「なんだい影華?」 影華「話してないことがもうひとつあるの」 948 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 14:04:27 ID:xm8fnRFX 藤岡「何だよ。もう何を言われても驚かないぞ。   何でもお兄ちゃんに話してみろ」 影華「…うん、あのね…」 藤岡「うん」 影華「実は兄くんにはね…」 藤岡「うん」 影華「全部で12人の妹が…」 藤岡「よし、表出ろ」

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