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903 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/29(金) 20:01:44 ID:/w/omnCE 藤岡「先週の日曜は中京で2勝したし、ローカルは頭のおかしいおじさんたちが来てないから   のびのびやれるね。土曜も中京頑張ろう!さて、調教調教…ん?」 ???(ササッ) 藤岡「あれは…あの人は…」 ???(キョロキョロ) 藤岡「おはようございます!中舘さん!」 ???(ビクッ!) 藤岡「…中舘さん…?」 ???(ジロジロ) 藤岡「……?」 ???「………」 藤岡「…あの…中舘さん?…ですよね…?」 マルコメ「キミはボクの姿が見えるのかい?」 藤岡「えっ…」 904 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/29(金) 20:06:30 ID:/w/omnCE マルコメ「完全に邪気配を消していたのに…まいったな。ウフフフフ」 藤岡「いや、丸見えでしたよ…」 マルコメ「ボクの闇営業体-アストラルボディ-は元老と   オーナーにしか可視できない特殊幽体。   それをライダーであるキミが見破るとは…   キミは恐ろしく冴えた邪気眼の持ち主なんだね…   藤岡…佑介くん…ウフフ…」 藤岡(やばい……なんか…この人…) 藤岡(…ユタカさんアンカツさんと同じ匂いがする…) マルコメ「…ウフフフフ…」 905 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/29(金) 20:10:18 ID:/w/omnCE 子鮫「調教に向かって全力疾走している僕の名前は鮫島良太。   EMに所属するごく一般的なエクウスライダーさ。   しいて違うところをあげるとすれば、邪気力が強すぎるってことカナー」 鮫島「ウホッ!いい馬面!」 鮫島「おはようございます!佑介さん!」 藤岡「あっ!良太くん!」 藤岡(やった!ひとりじゃ耐えきれなかったんだよこの空気!良太くんGJ!) 子鮫「こんなところでひとりでつっ立って、どうしたんですか?」 藤岡「えっ…?」 マルコメ「…ウフフフフ…」 906 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/29(金) 20:15:12 ID:/w/omnCE 藤岡「ねぇ…良太くん…それマジで言ってんの?」 子鮫「えっ?何がですか?」 藤岡「いや、僕がひとりって…」 子鮫「だってひとりじゃないですか」 藤岡「いや、ここに居るでしょ、もうひとり。大先輩が。   1500勝騎手の中舘さんが目の前に居るでしょ!   ふざけたこと言ってないで早く挨拶しなさい!」 子鮫「?どうしたんですか佑介さん?今日はちょっと様子がおかしいですよ?」 藤岡「おかしいのはお前だよ!」 マルコメ「ウフフフフ。無駄だよ藤岡くん…。   言ったよね?ボクの闇営業体-アストラルボディ-は、エクウスライダーには可視できないって…。   ボクを見破るには相当な邪気眼の持ち主でなければね…。   そう、キミのような、ね。ウフウフフ…」 藤岡「何言ってんですか、アストラルボディとか邪気眼とか…   良太くんもいい加減、ふざけるの止めないとと怒るよ?」 マルコメ「ウフフ…鮫島良太…通称"子鮫"…どれ…ボクの闇道具…   邪気スカウターで邪気力を計ってあげよう。ウフフ」 藤岡「…ただのゴーグルじゃないですか」 マルコメ「ウフフフフ…んん?」 907 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/29(金) 20:18:40 ID:/w/omnCE マルコメ「邪気力5…ゴミだな」 藤岡「なにそれひどい」 マルコメ「よくもこんな矮小な邪気力でエクウスライダーになれたものだね…   ある意味たいしたものだ。興味深いよ。   でもボクが本当に興味を持ってるのは…キミだよ…藤岡くん…ウフフ…」 藤岡「えっ」 マルコメ「ウィンウィンウィーン…ピッピッピッ…キュイィーン…」 藤岡(ゴーグルいじりながら自分で効果音だしてる…) マルコメ「ピッピッピッピー…」 藤岡(ニヤニヤしながらガン見してる…すごく嫌だ…帰りたい…誰か助けて…) マルコメ「ピッピッピッ…むうっ!?こ、これはっ?」 種「おっとそこまでだ」 マルコメ「むっ」 藤岡「ゆ、ユタカさん!」 911 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/30(土) 00:21:27 ID:WrKzzSpK 藤岡(思わず喜んじゃったけど…大丈夫なんだろうか。   火に油を注ぐことにならなきゃいいけど…) 種「きさま…うちの大事な佑介に何をするつもりだった?   っふ…どうせなら俺を邪気スカウターで計ってみろよ…ククク…」 マルコメ「ウフフ。そんなマネをしたら邪気スカウターの方が壊れてしまいます。ウフフ」 子鮫「ユタカさん、おはようございます!」 マルコメ「…そこのゴミは置いといて…種さん…この子が例の…藤岡佑介くんだね?」 種「例の…とは?」 マルコメ「いえ、ノリちゃんからの情報でね…この子が次期総統だって。ウフフ」 藤岡(美浦でも次期総統とか言われてんの?日曜は東京行くのに…鬱だ) 種「ちっ…口の軽い禿げだな」 マルコメ「勘違いしないでいただきたい。我ら光の三銃士は   好む好まざるに関わらず、常に互いの情報は共有した状態にある。   言葉を介す必要もない」 種「御得意の邪光電信網-ヒカリツウシン-というやつか」 マルコメ「そう。あらゆる情報・映像をありのまま受け取ることができる」 種「カカカ…それでさっそく佑介に近づいたわけだ。それもストラルボディで。   さすがは光の長兄…油断も隙もあったものじゃあないな…カカカ」 子鮫「ゆ、ユタカさん?僕はここにいるよー!ねぇ!   …気が付いてよ…おはようございます!」 藤岡(良太くん涙目になってる…) 912 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/30(土) 00:27:22 ID:WrKzzSpK 種「佑介ェ…気をつけろよ…"ローカルの鬼神""辺境の妖精王"   "不可視の逃亡者""邪幽機体マルコメエックス"…   マルコメは幾つものふたつ名を持つが、その中のひとつに   "神出鬼没の営業王"というのがある…。ヤツの邪気にアテられるな…   そして邪気眼をしっかりと見開いておけ…さもないと…   『気が付いたら意識も剣も持っていかれた』ということにもなりかねんぞ…ククク」 マルコメ「強奪王のキミに言われたくないね。ウフフフフ」 種「ぬかせ。…してマルコメよ…今日EMに来たのは営業か?   それとも…佑介を始末しに来たのか?後者ならただではおかんぞ」 マルコメ「そのどちらでもないよ」 種「ほう?」 マルコメ「ボクは…藤岡…佑介くんを…」 マルコメ「…ボクの後継者にしようと思ってる」 種「なん…だと…?」 913 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/30(土) 00:37:04 ID:WrKzzSpK 種「な、何をバカな…佑介は俺の後継者になるのだ!お前になんか渡さん!」 藤岡「ちょっとユタカさん、掴まないで、痛いって…」 子鮫「ゆ、ユタカさん?」 種「お前はちょり松でも後継者にしてろ!あいつは紋章もあるし   何よりポツンが惚れ込むほどの器じゃないか!」 マルコメ「器がデカくても中身カラッポじゃあ意味が無いんだよ…。   さあ…おとなしく藤岡くんを渡すんだ…。   ローカル色に染めてやるから…ウフフ…」 種「やだ!絶対やだ!」 子鮫「ユタカさん…?誰もいない宙空に向かって何を叫んでいるんです?   ハッ!まさか今まさに組織からの邪気攻撃を受けているのでは?   が、頑張れユタカさん!組織に負けるな!!レッツゴーユタカ!!」 藤岡「良太くん、ちょっと黙ってて!」 マルコメ「…仕方ないな…藤岡くん!」 藤岡「はい?」 914 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/05/30(土) 00:44:47 ID:WrKzzSpK マルコメ「先日の誅凶での活躍…キミには辺境戦士-ローカラー-の資質がある。   しかも最近では元老のマッツ・パークにも寵愛されているという営業上手…。   ボクの後継者としてキミほどふさわしいエクウスライダーは居ないとボクは思ってる」 藤岡「こ…光栄です」 マルコメ「ボクはキミを諦めないよ。必ず立派な辺境戦士-ローカラー-に育て上げてみせる。   特に今年の殺歩路は百年戦争-ロングランカイサイ-だからね…楽しい夏になりそうだ。ウフフフフ」 藤岡「は、はあ…」 マルコメ「ボクはいつでも辺境で待っている。それではまた、辺境で会おう。ウフフフフ」 種「やっと行ったか…全く…」 子鮫「佑介さん、なんだかすごい汗かいてますよ…」 藤岡「ああ、いや…何でもないんだよ…」 子鮫「なんだかまるで…そう、たとえるなら電波中年二人の   毒電波にアテられてしまったかのような顔をしてますよ」 藤岡「やっぱりお前ホントは全部見えてたんだろ!」

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