MAP制作
これは、WURIの研究員がマップを作成し、広く意見を聞くことで、よりよいものを作っていこうという企画である。
マップ①
aramaki作
(37×27、村数8×2)
お盆に旅行した阿蘇山のカルデラをイメージしたマップ。コンセプトとしては、シルバーヘッドの十字路を90度横にして、他方向へのユニット展開を必要とさせつつ、シルバーヘッドのように1方向から1方向への移動が難しくないように、適度に移動できるようにすることを考えた。その点、Sulla's Ruinsにも似たところがある。主塔が多くあるので、ハウリングゴーストやネコザメ島のように混沌陣営が主塔を移動しつつ速攻を仕掛けることがしづらいように注意した。
具体的なマップの解説に移る。外輪山と内輪山に挟まれたカルデラということで、周りは全て山である。左下に一部平野があるが、阿蘇から熊本に行く立野のようなものと考えている。右に流れる川は、本来なら黒川と白川ということで、合流して西に流れていくのだが、左に洞窟を作った関係で、北東から迂回して南東にながれていることにした。真ん中で一部が地底に潜ってまた左で池を作っている。
左から説明していこう。左には洞窟を作った。一見して、左の洞窟の主塔目掛けてリーダーを進ませて、一気に洞窟を突破してしまおうと考えるかもしれない。特にデスブレード大好きな誰かさんならそうしたくなるだろう。それを見越して、洞窟には穴を掘り、移動を制限させることによって、主塔から主塔までどんなに頑張っても移動に2ターンかかるようにした。さらに、洞窟の境目を光でてらすことで、混沌陣営を弱体化させている。洞窟のすぐ脇には池に橋を掛ける形で、簡単ではないが、ここから洞窟へ行き来できるようにして、展開を面白くさせようとした。洞窟の南北には村を配置して、村を突破した後の果実を与えているが、簡単には与えられないように多少の森・丘は配置した。だが、ここを奪われれば奪回は難しいだろう。
真ん中には3ヘクス幅の道があるが、丘や沼をいれることで、中心1ヘクスしか全て移動コスト1では移動できないようにしている。それでも、騎兵系のユニットなら、ここから敵の村を奪うチャンスがあるし、また、ここを警戒させることもできる。洞窟脇の橋を合わせて、結構重要なポイントである。
右の川に挟まれた中州ともいえる部分は、他とは独立している。 橋や浅瀬があるが、深水に囲まれているため、歩行系のユニットがそれ以外から侵入することは難しいし、川を越えるのも難しい。内部での睨み合いを想定している。ただ案外広いので、有利な時間に集中攻撃すれば簡単に相手の村を奪えるだろう。ただし、上述したように川を越えるのは難しく、押し戻される可能性は高いだろう。川沿いの沼村と深水村は、そういう意味で、中州を制覇しても簡単には奪えないだろう。初期配置の主塔と川は水で繋がっていないが、マーマンやナーガの雇用を考えて、彼らが1ターンで深水村を取れるようにしてある。
中州は他とは独立しているとは書いたが、ドレークやコウモリといった飛行系のユニットなら難なく越えられるだろう。最初、中洲内の野営地に主塔を配置していたが、混沌速攻を考えてやめた。
戦術としては、初めに村取りのために、斥候2体で左右端の方の村を、それ以外は歩兵系で村を取る。中州には3体以上送り込まないと戦線維持は難しいだろう。リーダーとしては、戦線の薄い左の洞窟の攻防を考えて、左に向かうインセンティブがある。初期の主塔左下の村から移動力5でも全速力でいけば、途中の主塔を通って洞窟の主塔まで到達できる。斥候で村を取ったら、その斥候は相手が攻めてきたときにわき腹から村を奪えるように牽制する。実際、滑空ドレークやコウモリを使えば、相手が速攻してきたときに、がら空きの村を奪い放題になるだろう。また、相手のリーダーがどこの主塔にいるか策敵することも重要だろう。リーダー同士が、その時間にどの場所にどういう相対位置でいるかで、勝負は決まりそうである。
以上である。