問題5の解説
基本思想1 索敵を怠るな
夜1なので基本的には攻めたいのだが,まずはコウモリを前進させて様子をうかがおう.相手増援の数次第では攻撃を控えるほうが良い場合もある.たとえば,トカゲ槍が後方に複数匹見えた場合には,問題のようにこちらに骨が居ない状況では攻めるのを控えたほうが良い(か,トカゲが届かない範囲で攻める).ここではどういう状況ならば攻め,どういう状況なら引くかという線引き問題に踏み込むのは避ける.しかしここで強調するのは,可能な索敵は怠らずにやるべしということである.焦ったりしていると思いのほか忘れがちなことであるので,注意すべし.
本問題では,奥に増援が居なかったとして議論を続ける.
基本思想2 より後衛のユニットから動かすべし
ターン開始時に,より前にいるユニットほど,奥まで到達することができる.特に敵が撤退中であるときは,敵前衛をこちらのより後衛のユニットで殺し,こちらの前衛が1匹でも多く奥の敵に到達できるようにするのが効率良い攻めである.
本問のような状況だと,暗黒僧(平地)でドレーク(平地 HP38)を倒すことを狙い,成功すれば暗黒僧(村)で奥のドレーク戦士(丘)に向かうのが良い.そのようにうまくいく場合もあればそうでない場合もあるが,このように計画しておくことが肝要だ.
運よく手前のドレークに2ヒットした場合に,暗黒僧(村)はドレーク(丘)の後方に回り込むことができるため,次ターンの撤退を妨害することができる(下図).また,夜2に向けて相手陣地との距離を詰めておくという観点からも,暗黒(村)をより前進させられるように動かすべきである.