エロ親父


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 今どき花柄のエプロンをかけて、髪をゴムで渦巻きの、ベッコウ地のバレッタで留めた、黒のシャツからスラリと腕が伸び、白磁の皿を鼻歌交じり、泡立つ波間の流し台、夕の陽さらりと頬を染め、銀格子の置き場にひょいと入れる、返す手首の極まって、緑黄色のスポンジも、100円陶器の懐深く、ラー油のにごりは昼間の餃子、薄き皮の口触り、思うまでも手の忙しい、優しい指に力をこめて、眉根を深めて一心不乱、蛇口から流れる水音を、聞くとはなしに聞く耳の、向こうを覗いて首筋は、汗の玉が露と結んでよく動く。
 晴子は偶に手伝いに来る。冷房機のない部屋に川を渡る風のように訪ねては、風鈴の余韻を残して、夜更ける前に帰っていく。蝶結びのエプロンの帯が揺れ、青ジーンズ穿いた締まりのいい小尻を眺め、日暮蝉を音にして、ゆるくなった暑さの名残をじんわり吸い込む。太ももから足首へ、毛剃りの成果はもち肌の、桜色のスリッパをぐるりとまわって再び背筋、首筋とエロ親爺の罪。
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