十海寺春(とおかいじ はる)はTCの主人公の一人。旧姓は烏河(からすが)。
十海寺家の長男で、他の弟妹にとっては腹違いの異母兄。
※年齢は満年齢で表記。
一人称は「俺」、二人称は大体「お前」。大阪育ちのため常に関西弁。
聡明で人心掌握術に長け、進んで周囲に敵を作ろうとはしない。
身内と女子供に優しいフェミニストで、解りやすいシスコンかつブラコン。基本的には寛容で無害で、悪意のない嘘を得意とする。他人に優しく自分に厳しい。臆病で繊細なところがある。
周囲の人間を敵か味方の二極に分けてしまいがちで、味方に対しては非常によく懐き、ころころと表情を変えるが、敵と認識した相手には一切の表情を消し全く容赦をしない残忍さを見せる。その他は割とお愛想で付き合っているところがある。
その育ちゆえか、決して楽天主義ではなく、むしろ悲観主義的。自分をマイナスに評価しすぎるところがあり、たびたび「本当にこんな幸福に浸っていていいのか」と思いつめることもある。
弟妹にはそういう部分を見せようとはしないが、聡い彼らにそれとなく気付かれて慰められることも多々ある。
優志・悦志の二人をチワワのように見ている節があるうえ、亜梨子をでろでろに甘やかす悪癖を持つ。
鈴・空人とは高校一年からの付き合いで、鈴には最初から好意的だったが、空人にはお愛想で接していた。が、川原で殴り合って(空人談)以来、友情が芽生え現在は親友として認め合っている。その経緯のためか、空人には非常に辛辣なセリフも容赦なく吐く。正太郎も空人と似たような経緯を持つためか、扱いが結構酷い。
良介は従兄弟(知佳の兄の子であるため、春とは血の繋がりがない)なので他の高校組より古い付き合い。喋れない良介を手伝ったり、いじめっ子たちを蹴散らしたりしていた模様。
青のことは妹のように思っており、自分以外とちゃんと幸せになってほしいと思っている。
優志以外の弟妹には秘密で、寺崎の下でバーテンのアルバイトをしている。そのときの偽名は春海(はるみ)。
未成年だが若干老け顔気味なことと、偽名を使うことで割と馴染んでいたりする。巧みな話術とユーモアのセンスでお姉さまからおばさま方まで大人気。寺崎曰く、「客寄せパンダ」。
大、龍司に対して非常に複雑な感情を抱いている。