魔女っ子@wiki
http://w.atwiki.jp/witchild/
魔女っ子@wiki
ja
2009-03-05T02:46:00+09:00
1236188760
-
シチリアの逃亡者(花の子ルンルン第42回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/234.html
昭和54年(1979年)12月14日放送
[[←前回>エジプト女王の指輪(花の子ルンルン第41回)]] [[次回→>危険な宝もの(花の子ルンルン第43回)]]
*&bold(){ストーリー}
-舞台: 地中海で一番大きな島・シチリア島
-
-花言葉: ヘリオトロープ(きだちるりそう)(献身)
-銀行の中に飾ってある花でガードマン
*&bold(){鑑賞}
*&bold(){登場キャラクター}
-ルンルン・フラワー: 岡本茉利
-キャトー: 白石冬美
-ヌーボ: 神山卓三
-セルジュ・フローラ: 水島裕
-ヤボーキ: はせさん治
-トゲニシア: 喜多道枝
-その他のキャラクター: ダリオ、カルロ、フランコ刑事、男の子、女の子とその母、植木に水をやっていた女性、銀行支店長、銀行員
-その他の声の出演: 寺島幹夫、加藤正之、戸谷公次、佐藤正治、松沢和子、山本俊之
-ナレーション: 喜多道枝
*&bold(){スタッフ}
-脚本: 安藤豊弘
-原画: 田代和男、山川三太郎
-動画: 横川たか子、斉藤靖子、豊島有二、西大條三希子
-背景: みにあーと、渡辺紀子
-仕上: 藤本芳弘、佐藤優子、茂木明子
-特殊効果: 中島正之
-撮影: 森田俊昭
-編集: 祖田富美夫
-録音: 波多野勲
-音響効果: 伊藤道広
-選曲: 宮下滋
-記録: 樋口裕子
-製作進行: 小川武司
-美術: 田原優子
-作画監督: 田代和男
-演出: 古沢日出夫
2009-03-05T02:46:00+09:00
1236188760
-
エジプト女王の指輪(花の子ルンルン第41回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/233.html
昭和54年(1979年)12月7日放送
[[←前回>ファンタジアの銃声(花の子ルンルン第40回)]] [[次回→>シチリアの逃亡者(花の子ルンルン第42回)]]
ルンルンは、天才詐欺師・ジェームズに目をつけられ、エジプトで「女王の指輪」を手に入れるのを、図らずも手伝わされる。しかし、ルンルン達は、ジェームズが指輪を偽物にすり替えているのに気づき、問いつめると、ジェームズは、苦し紛れに「盗難から指輪を守るためにすり替えた」と言って、ルンルンの指に本物の指輪を嵌め、「一番、安全な隠し場所だ」と言う。これにより、ルンルンの疑いの気持ちが晴れる。その後、ヤボーキが(偽物の)指輪を盗むが、ルンルンにより、本物が返却される。後で本物を回収するつもりだったジェームズは苦笑するが、どうにもならない。ジェームズは、いつの間にかルンルンのことが好きになってしまっており、港で逮捕されたときも、愛しい気持ちで船出するルンルンを見送るのだった。
*&bold(){ストーリー}
-舞台: &u(){チュニジアのチュニス(空港)⇒エジプトのカイロ}
-一人の男が空港を歩いていた。彼は、別の男を見かけると、きまり悪そうに方向を変え、食堂に入った。そこには、ジュースを飲んでいるルンルンがいた。彼の名はジェームズといい、ルンルンが、シチリア島に渡ろうとしているのをきいて、切符を一枚提供し、しかも代金まで奢ってくれた。ルンルンとキャトーは「いい人だ」というが、ヌーボは「何かひっかかるなぁ」と不審そうに言う。実は、ジェームズは、ルンルンへの奢りを、たまたま同じ食堂にいたヤボーキとトゲニシアに押しつけていたのだ。店員に文句を言うヤボーキ。
-ジェームズは、サングラスをかけ、傘を手にしている。「ヌーボが盲導犬なら(飛行機に)簡単に乗せてくれる、と思ってね」。ジェームズは、盲人のフリをしながら搭乗する。搭乗口には、先の男が、何かを見張るように立っていたが、ジェームズとルンルンは素通り。その後、トゲニシアとヤボーキも搭乗口を通過。
-飛行機の離陸後、飛行場の係員に、傘や航空券の盗難の苦情が持ち込まれていた。先の男の目的はジェームズだったらしく、「しまった!あれが奴だったんだ」と叫び、係員のところに寄ってきて、行き先をきくと「カイロ」だという。
-その頃、ルンルン達も飛行機の行き先をきいた。ジェームズは、カイロに用事がある、用事が済んだら、すぐにシチリアに渡ろう、という。ルンルンは「ここで降ります、ってわけにもいかないもんね…」としょげる。トゲニシアとヤボーキも同じ飛行機に乗っており、勘定を払わされたことをぼやいている。
-カイロ到着。ルンルンとジェームズの情報は、ここまで伝わっていたが、先に飛行機から降りたヤボーキとトゲニシアが捕まってしまう。そのため、ルンルンとジェームズは、お咎め無し。
-ルンルンとジェームズは、車で「王家の谷」に向かう。ルンルンがジェームズの仕事を尋ねると、セールスエンジニアや保険外交員などの名刺をくれるが、それは違うと、慌てて取り返してしまう。3枚目に見せてくれた「新聞記者」の名刺が正しいようで、「女王の指輪」を取材するのだという。ルンルンは喜んでいるが、ヌーボだけは、ジェームズのことを疑わしく感じている。
-一行は、「大神殿の跡」で夜を明かすことにした。ジェームズは、「女王の指輪」の写真を見ながら、「明日になれば、これは私の物だ」とほくそ笑んでいる。
-そこに、ヤボーキ達が追いついてきた。ルンルンとジェームズを引き離そうと、一芝居打つことになる。トゲニシアが、クレオパトラの子孫に化け、「ルンルンは呪われているから別れるがよい」と命令すると、ジェームズはジープに乗っていってしまった。
-しかし、ヤボーキがルンルンをけしかけようとすると、ルンルンはいなかった。実は、ジェームズはルンルン達に眠り薬を飲ませ、ジープに一緒に乗せていってしまったのだ。朝になってルンルン達は目を覚ましたが、ヌーボは、犬猫である自分達まで前後不覚になるまで眠ってしまうのはおかしいと、疑いの気持ちをますます強くしていた。
-一行は目的地に着き、ジェームズは、「考古学博士」を名乗って、女王の指輪を見せて欲しいと、発掘調査団の団長に頼み込んだ。ルンルンは、先に新聞記者だときいていたので、怪訝な表情をすると、その場から追い出されてしまった。
-ジェームズは団長と二人きりになった。団長は、女王の指輪の閲覧を断ったが、ジェームズは、「ルンルンはエジプト女王の血を引いている」と出任せをいって、説得する。
-ルンルンは、&u(){玄室内の棺の横に飾ってあった花束に、花の鍵の光をあて、古代エジプトの女王になった。女王気分を味わうため}である。そこに、ジェームズと団長がやってきた。団長は、ルンルンがエジプト女王の子孫であることを信じ込み、ジェームズに指輪を見せてあげた。
-ジェームズは、指輪を見るふりをして、元から用意していた偽物とすり替えた。そのシーンを見て驚くヌーボ。そのとき、団長のもとに、「指輪の盗難に注意せよ」という情報が入ったので、団長は、偽物の指輪を急いで金庫に片付ける。
-ヌーボは、指輪のすり替えの件を、ルンルンとキャトーに報告。ルンルンがジェームズに問いただすと、「私立探偵」の名刺をくれた。ルンルン達はなおも疑うので、ジェームズは続ける。調査団から依頼を受け、万一のために、偽物とすり替えたのだと。そして、本物を取り出し、「一番、安全な隠し場所だ」と、ルンルンの指に嵌めた。ルンルンは「疑ってごめんなさい」
-このシーンを見ていた、トゲニシアとヤボーキ。この二人は、さすがに、ジェームズが詐欺師であることに気付いていた。トゲニシアは「もう一度、本物と偽物を、すり替えてやったらどうなるかしら?」と考え、ヤボーキが、その通りにしようと、金庫から偽物を盗む。
-調査団は、指輪が盗まれたと大騒ぎだが、ルンルンは指輪を外して言った。「皆さん、安心して下さい。本物の指輪はここにあります。盗まれたのは偽物です。」ルンルンとジェームズは、ものすごく感謝された。あとで回収しようとしていた本物の指輪が返却されてしまうのをみて、ジェームズは笑ってごまかすしかなかった。
-一人波止場に佇む天才詐欺師・ジェームズ。計画の失敗を惜しみつつ、ルンルンのことを「不思議と怒る気になれん」などと考えている。そこに、カイロ空港のあの男がやってきた。男は刑事だった。ルンルンとジェームズが指輪を守った英雄として新聞記事になっていたのを見せ、ジェームズに手錠をかけた。そこにルンルンがやってきたので、手錠を服で隠した。ルンルンは、ジェームズと一緒にシチリアへ船旅をするつもりでいたのだが、ジェームズは「仕事ができてしまった」と断った。
-船出するルンルンに、見送るジェームズ。海に隔てられた二人は、互いに手を振り合って、別れを惜しんでいた。このとき既にヌーボの疑いの気持ちは晴れていた。
-花言葉: &u(){ペチュニア ~あなたと一緒なら心が和らぐ~} 「あなたをいい人だと思い続けているルンルンのためにも」とセルジュが種を渡す。獄中に花咲く。ジェームズは、ルンルンのことを思い出し、心が和らぐ。
*&bold(){鑑賞}
-最後の船の中でヤボーキ曰く「ルンルン達も馬鹿ですね。最後まであいつに騙されて」--一方、船を見送る側は、刑事「平気で人を騙し続けてきたお前だが、あの子を騙すのだけは辛そうだったな」 ジェームズ「ルンルンは人を疑うことを知らない女の子なんですよ。刑事さん、私もこれでほっとした気分になりました」
-この回は、ルンルンの天然ボケが一つの見所となっており、「人を疑うことを知らない」というのが美点のように描かれています。ジェームズも、その美点に惹かれて、ルンルンが好きになったのでした。でもねぇ…。やっぱり少しは疑えよ!ちょっと脳天気過ぎるぞ!と思います。今回は、ジェームズが、まぁ、真に人間的に醜い奴でなかったからよかったものの、相手がもっとひどい奴だったら、命にも関わることなんだし。ルンルン放映当時、子供だった私でさえ、「知らない人に声を掛けられたら、ついていっちゃダメ」「物をもらっちゃダメ」などと言われてましたぞ。(十万以上もする)飛行機のチケットをくれようとした時点で気付けよ。
-ということで、今回は、ヤボーキの「ルンルン達も馬鹿ですね」という評価に納得。惜しいのはヌーボ。彼は、犬の鼻がきくためか、鋭いことを言うことがあり、今回も然り、だったのですが、最後はルンルンに飲まれて、「いい人」だと思ってしまった。
*&bold(){登場キャラクター}
-ルンルン・フラワー: 岡本茉利
-キャトー: 白石冬美
-ヌーボ: 神山卓三
-セルジュ・フローラ: 水島裕
-ヤボーキ: はせさん治
-トゲニシア: 喜多道枝
-その他のキャラクター: ジェームズ、空港飲食店の店員、ジェームスの被害者(男女各1名)、刑事、空港係員(チュニジア側×1、エジプト側×2)
-その他の声の出演: 大木民夫、宮内幸平、政宗一成、戸谷公次、佐藤正治、
-ナレーション: 喜多道枝
*&bold(){スタッフ}
-脚本: 城山昇
-原画: 敷島博英、竹内留吉
-動画: 玉沢君子、佐藤晶子、佐々木晴美、森本知枝
-背景: 沢田隆夫、岸井直子
-仕上: 藤本芳弘、五十嵐昌子、衣笠一雄
-特殊効果: 大石秀徳
-撮影: 佐野禎史
-編集: 祖田富美夫
-録音: 波多野勲
-音響効果: 伊藤道広
-選曲: 宮下滋
-記録: 樋口裕子
-製作進行: 長谷川康雄
-美術: 有川知子
-作画監督: 進藤満尾
-演出: 佐々木正広
2009-03-05T02:29:41+09:00
1236187781
-
こんにちわ桜の国(花の子ルンルン劇場版)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/479.html
昭和55年(1980年)3月15日~
[[←TV最終回>花いっぱいの幸せを(花の子ルンルン第50回・最終回)]]
友達と会うために日本にやってきたルンルン達が、上野や九段で桜見物をしようとする矢先、トゲニシア達が桜を枯らす行動に出る。ルンルンはとめに入るが、花粉風で逆にやられてしまう。次にトゲニシア達は、京都の嵐山を標的にするが、今度はルンルンが舞妓に変身して、トゲニシアを攻撃、追い払ってしまう。自然は大切にしなくてはならないと誓い合う一行。
*&bold(){ストーリー}
-飛行機で日本へ(東京⇒京都)
-ルンルンは、桜の花の咲く季節に、日本の友達に会うためにやってきた。
-ルンルン達は、空港で、みどりと義夫に挨拶する。陰で見ていたトゲニシアとヤボーキの不敵な笑み。
-東京タワー展望台で、トゲニシアとヤボーキは、順番を無視して、男子生徒の望遠鏡に割り込む。二人は東京の自然環境が悪いのを見て、「自分達の仲間を増やすには最適の国だ」とほくそ笑む。後に、女子生徒と男子生徒、順番待ちのことで抗議に来るが、「うるさいやい」と突き飛ばす。そこにセルジュが現れ、優しく声をかける。
・ルンルン達は、あるビル(サンシャイン60がモデル?)で食事、「桜の名所は、上野と九段だ」などと話していると、テレビニュースが「九段の桜が一瞬で全滅。公害の影響か?」などと報じている。トゲニシアの仕業を疑うルンルン一行。ルンルン上野へ急ぐ。
-案の定、それはトゲニシア達の仕業だった。誰も気付いていないのをいいことに、上野でも悪さをしようとしたところ、ルンルンがとめに入る。トゲニシアは、桜の花言葉が「優れた美人」というのが気に入らないようである。ルンルンが「いくらトゲニシアでも、桜の美しさには適わない」と言い返すと、トゲニシアは激昂して、花粉風を発動。トゲニシア皺だらけに。
-ルンルンは、浅草の五重の塔の屋根まで吹き飛ばされた。どうやって下りようか悩むルンルン達(作品中に描写は無いが、その後、五重の塔は、無事下りたらしい)。
-一方、トゲニシア達は、富士山を望む新幹線の中で、次の標的を話し合う。ヤボーキは、奈良の吉野山、京都の嵐山などを提案すると、トゲニシアは「全部枯らしてしてやるわ」
-ルンルン達は、ヌーボの鼻により、トゲニシア達が東京駅から新幹線に乗ったことをつきとめる。ルンルン達と、兄妹は新幹線に飛び乗る。
-京都の嵐山にやってきたルンルン達。花は綺麗に咲いており、無事だった。しかし、トゲニシア達もいるようなので、ルンルンは道端の花を利用し、舞妓さんになった。
-ヤボーキは、舞妓さんの後ろ姿に一目惚れして言い寄ると、それはルンルンだった。ルンルンは、ヤボーキを傘で突き飛ばし、トゲニシアも、扇子で覆面をひっぺかえし、皺だらけになった顔をムキだしにする。「これが、あなたの本当の顔。桜に敵う筈がない」と、更に、桜の花びらで攻撃。二人は逃げ出してしまった。
-返りの飛行場で、兄妹は、ルンルンに、自然を大切にしていくことを誓う。
-花言葉: ~警告~ ルンルン達の乗った飛行機を見送る兄妹に、セルジュが球根を渡す。工場やゴミ捨て場、富士山の麓などに花が咲く。「自然を大切にしてほしい」というルンルンの願い。
#image(51-03-01_舞妓.jpg,inline)
-舞妓さん(皺だらけのトゲニシアをやっつける!)
*&bold(){鑑賞Ⅰ}
-この回の上映開始は昭和55年3月15日。TV版最終回の約一ヶ月後であり、そのため、TV版最終回と密接な繋がりがあるのですが、それは鑑賞Ⅱで述べることとします。
-3月15日ですから、桜のことを題材にするのは、かなりタイムリーです。また、さりげなく、東京の名所(東京タワー、サンシャイン60?、上野公園、浅草五重の塔)がちりばめられており、また、魔女っ子アニメでしばしばみられる京都への旅行も描かれています。
-トゲニシア達が、東京タワーの展望台から東京を眺めていますが、これは、魔法使いサリーの第1回で、サリーが東京タワーに座って東京中を見わたしているシーンを思い出させます。
-トゲニシア達が望遠鏡を横取りにした後、女子生徒が抗議しにくる場面があります。東映の「魔女っ子大全集」によると、絵コンテの段階では、彼女はララベルだったそうです。
#image(51-05-01_女子生徒.jpg,inline)
#image(51-05-02_ララベル.jpg,inline)
-その後、ルンルン達がビルの飲食店でジュースを飲んでいるシーンがあります。あそこは、[[サンシャイン60>http://www.princehotels.co.jp/sunshine/index.html]]ではないかと思います。理由は、「首都高の側にあること」「屋上にある四角い建物」「そして、何といっても、「サンシャイン60が日本最高層のビルとして、東京の新名所となっていた」ことがあります。サンシャイン60の開業は昭和53年(1978年)4月6日だそうですから、時期的にもピッタリですし、テレビコマーシャルなんかもやっておりました。当時、小さかった私は、サンシャインに連れて行ってくれ、と母にせがんだ記憶があります。
-ルンルンが舞妓さんになったとき、髪が黒髪になったのには驚きました。心なしか、瞳の色まで黒く見えるような気がしないでもありません。
*&bold(){鑑賞Ⅱ}
-この映画版は、話の繋がりから「TV版最終回の後日談」とする説と、キャラクター設定から「TV版後半の一エピソード」とする説があります。どちらをとるかは、見る人が自由でよいのですが、本wikiでは、「TV版最終回の後日談」とする説をオススメします。そのほうが、TV版最終回の味わいが一段と深まるからです。
-恐らく、製作者の狙いも「TV版最終回の後日談」だとは思うのですが、ただ、TV版最終回のラストシーンの設定をそのまま流用してしまうと、不都合が起こる。花の鍵は持ってない。ヌーボとキャトーはもういない。セルジュと結婚しているから、二人は一緒の行動をとることになり、そうすると、結末に花言葉を挿入することができない。これでは、もう「花の子ルンルン」ではなくなってしまいます。そこで、ストーリーは、「TV版最終回の後日談」として作りながらも、設定はTV版後期のものを使用したんだと思います。
-[[花いっぱいの幸せを(花の子ルンルン第50回・最終回)]]で、トゲニシアとヤボーキは、フラワーヌ星での野心を諦め、再び地球に戻っていきました。その理由は、トゲニシアの仲間を増やし、地球で女王になるためでした。そして、この劇場版では、東京タワーで、ヤボーキは「我々の仲間を増やすには一番いい国だと思いますよ」などと言っています。TV版最終回以後、トゲニシア達は、地球での野心を実現するために、着々と行動中……というのが、この劇場版なわけです。
-一方でルンルンは、こう述べています「トゲニシア達は自然の美しさが大っ嫌いなの。日本は自然破壊が進んでいるっていうじゃない? だから狙われたんだわ」 トゲニシア達の行動パターンを読んで、先回りしています。このように、ルンルンとトゲニシアの対決は、地球に戻ってきても続いているわけです。そして、この両者の対決は、現実の地球でも、役者を変えて行われているわけで、これが製作者側のいう「警告」なのです。
-公害問題を扱った話は、他の魔女っ子ものでいくつか見られますが、それらは、公害を垂れ流す奴らは、まるで鬼か悪魔とでも言いたげなほど、醜く描かれています。確かに、公害はなくすべきだし、それらを起こしてしまった企業は反省すべきです。ただ、企業は日本人が貧しい生活から脱却した立役者でもあるわけです。物事には二面性があるわけで、その益の部分を描かずに、悪一辺倒のように描くのは、いくら子供向けとはいえ、いや子供向けだからこそ、慎重にしたものです。
-しかし、その点で、花の子ルンルン劇場版はよかったと思います。自然環境問題を「悪徳企業が悪い」とするのではなく、「日本人一般に課せられた課題」と捉えているからです。自然破壊を行っているのも「悪徳企業」ではなく、トゲニシアとヤボーキという戯画化された存在です。彼等のキャラは、「自分達の利己的な感情から、自然破壊を平気で行う」というものですが、これは、実は現代日本人の行動パターンの一類型になっているのです。
*&bold(){登場キャラクター}
-ルンルン・フラワー: 岡本茉利
-キャトー: 白石冬美
-ヌーボ: 神山卓三
-セルジュ・フローラ: 水島裕
-ヤボーキ: はせさん治
-トゲニシア: 喜多道枝
-その他のキャラ: 岡野みどり、義夫、男子生徒、女子生徒、ニュースキャスター、観光客(男×2)
-その他の声の出演: 中谷ゆみ、駒沢とよ子、戸谷公次、中野聖子、塩沢兼人
-ナレーション: 喜多道枝
*&bold(){スタッフ}
-脚本: 城山昇
-原画: 永木龍博
-動画: 山本みどり、小針聡、小園元祥、森本知枝
-背景: みにあーと、西浦雅裕
-仕上: 藤本芳弘、衣笠一雄、鈴木安子
-特殊効果: 岡田良明
-撮影: 菅谷英夫
-編集: 祖田富美夫
-録音: 今関種吉
-音響効果: 伊藤道広
-選曲: 宮下滋
-記録: 樋口裕子
-製作進行: 伊藤文英
-美術: 田原優子
-作画監督: 永木龍博
-演出: 遠藤勇二
2009-03-04T18:16:25+09:00
1236158185
-
カジノより愛をこめて(キューティーハニー第16回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/469.html
昭和48年(1974年)1月26日放送
[[←前回>怒りの涙でふり返れ(キューティーハニー第15回)]] [[次回→>北の果てに嵐は消えて(キューティーハニー第17回)]]
*&bold(){ストーリー}
*&bold(){鑑賞}
*&bold(){登場キャラクター}
-如月ハニー: 増山江威子
-早見団兵衛: 富田耕生
-早見青児: 森功至
-早見順平: 沢田和子
-シスタージル: 渡辺典子
-スピンクロー: 北浜晴子
-その他のキャラクター:
-その他の声の出演:
-はせさん治、峰恵研、渡辺典子、山田俊司
*&bold(){スタッフ}
-脚本: 藤川桂介
-作画: 神宮さとし、八武崎好朗、楠田悟、土屋幹夫
-作画: 一色早苗、鈴木紀子、、
-背景: マスコット、サンアートスタジオ
-仕上: 藤本芳弘、高橋達雄、村松錦三郎、入江三帆子
-撮影: 佐藤隆郎
-編集: 井関保雄
-録音: 波多野勲
-効果: 伊藤克己
-選曲: 宮下滋
-製作進行: 宮崎静夫、黒石陽子
-美術: 浦田又治
-作画監督: 神宮さとし
-演出: 森下孝三
2009-03-03T12:12:32+09:00
1236049952
-
涙は谷間の奥深く(キューティーハニー第13回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/466.html
昭和48年(1974年)1月5日放送
[[←前回>赤い真珠は永遠に(キューティーハニー第12回)]] [[次回→>ああ学園最後の日(キューティーハニー第14回)]]
*&bold(){ストーリー}
*&bold(){鑑賞}
団員を数人やっつけるくらいの力はある。
*&bold(){登場キャラクター}
-如月ハニー: 増山江威子
-早見団兵衛: 富田耕生
-早見青児: 森功至
-早見順平: 沢田和子
-常似ミハル(ヒストラー): 津田延子
-アルフォンヌ: つかせのりこ
-シスタージル: 渡辺典子
-&br()
*&bold(){スタッフ}
脚本: 藤川桂介
-作画: 神宮さとし、八武崎好朗、楠田悟、土屋幹夫
-作画: 一色早苗、鈴木紀子、、
-背景: アトリエローク、沼井信朗
-仕上: 藤本芳弘、浜桂太郎、酒井日出子、五十嵐令子
-撮影: 吉村次郎
-編集: 井関保雄
-録音: 波多野勲
-効果: 伊藤克己
-選曲: 宮下滋
-製作進行: 宮崎静夫、黒石陽子
-美術: 伊藤岩光
-作画監督: 神宮さとし
-演出: 勝間田具治
2009-03-02T10:25:26+09:00
1235957126
-
赤い真珠は永遠に(キューティーハニー第12回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/465.html
昭和48年(1973年)12月29日放送
[[←前回>黄金に手を出すな(キューティーハニー第11回)]] [[次回→>涙は谷間の奥深く(キューティーハニー第13回)]]
*&bold(){ストーリー}
ハニーは涙を流して、親や兄弟はなかったのかと。
悪役が単なる悪役でない話
マララ、チルル
默って海に帰って。私はあなたを殺したくない。
最後に、次回活躍の悪者が出てこない。
*&bold(){鑑賞}
ほとんどの人間は優しくて美しい心を持っている。
*&bold(){登場キャラクター}
-如月ハニー: 増山江威子
-早見団兵衛: 富田耕生
-早見青児: 森功至
-早見順平: 沢田和子
-常似ミハル(ヒストラー): 津田延子
-アルフォンヌ: つかせのりこ
-シスタージル: 渡辺典子
-&br()
*&bold(){スタッフ}
脚本: 高久進
-作画: 荒木伸吾、、、
-作画: 田中保、望月修、、
-背景: ムツゴロー、サンアートスタジオ
-仕上: 藤本芳弘、佐藤章二、林昭夫、加藤順子
-撮影: 菅谷信行
-編集: 井関保雄
-録音: 波多野勲
-効果: 伊藤克巳
-選曲: 宮下滋
-製作進行: 松浦錠平、黒石陽子
-美術: 伊藤英治
-作画監督: 荒木伸吾
-演出: 設楽博
2009-03-02T10:13:41+09:00
1235956421
-
黄金に手を出すな(キューティーハニー第11回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/464.html
昭和48年(1973年)12月22日放送
[[←前回>霧にむせぶ幻の城(キューティーハニー第10回)]] [[次回→>赤い真珠は永遠に(キューティーハニー第12回)]]
*&bold(){ストーリー}
エコノミックアニマル
アルフォンヌが車の運転をするのははじめて
先生の口癖
先生のすね毛
校長がいるために暴れられない
ファンシーファニー
*&bold(){鑑賞}
*&bold(){登場キャラクター}
-如月ハニー: 増山江威子
-早見団兵衛: 富田耕生
-早見青児: 森功至
-早見順平: 沢田和子
-常似ミハル(ヒストラー): 津田延子
-アルフォンヌ: つかせのりこ
-シスタージル: 渡辺典子
-&br()
*&bold(){スタッフ}
脚本: 辻真先
-作画: 岡迫宣弘、玉沢武、千野裕、
-作画: 小川博司、若松伸男、、
-背景: 鶴岡孝夫、マスコット
-仕上: 藤本芳弘、岡田良明、戸塚友子、宮沢あき子
-撮影: 佐藤隆郎
-編集: 井関保雄
-録音: 波多野勲
-効果: 伊藤克巳
-選曲: 宮下滋
-製作進行: 岸本松司、黒石陽子
-美術: 伊藤岩光
-作画監督: 岡迫宣弘
-演出: 小湊洋市
2009-03-02T09:42:11+09:00
1235954531
-
危険を招くペンダント(花の子ルンルン第35回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/227.html
昭和54年(1979年)10月26日放送
[[←前回>ラップランドの兄弟(花の子ルンルン第34回)]] [[次回→>再会の緊急着陸(花の子ルンルン第36回)]]
イギリスへ向かう列車の中で、突然、ルンルンはペンダントを渡される。以降、一行は悪者達に狙われ、ロンドンを駆け回ることになる。途中、人間不信のジェシカと出会った。最初は、ルンルンを陥れた彼女であったが、ルンルンの真心に心を動かされ、最後は、ルンルンを救った。さて、そのペンダントとは一体…。
*&bold(){ストーリー}
-舞台: &u(){イギリスの鉄道⇒ロンドン}
-ルンルンは、列車の中で、突然、一人の男からペンダントを渡される。男は、ルンルンに、スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)まで届けるよう依頼すると、列車から飛び降りた。しかし、ペンダントはヤボーキに持ち去られてしまう。
-ロンドンに到着するや否や、追っ手が現れて、ペンダントを渡すよう言われる。逃げ回るが、結局捕まってしまう。&br()【詳細: その場ではキャトーが人間語で叫び、追っ手が驚いているスキに逃げ出す⇒地下鉄に乗るも、まだ追ってくる⇒地下鉄から降りると、花売りに無理矢理、花を買わされる⇒電話ボックスの中で、&u(){先ほど買った花を使って、貴婦人になる}。これにより、追っ手の目をくらます⇒警官がいたので、訴えるが、こいつがニブい奴で、ルンルンの意図を分かってくれない。グズグズしているうちに、とうとう、追っ手に見つかり、捕まる】
-ルンルンはマンションの一室に閉じ込められる。敵が部屋を空けたスキに、ルンルンは逃げ出すが、再び見つかってしまう。しかし、そこに居合わせたジェシカがかくまってくれ、夕食までごちそうになる。
-ジェシカの身上話。ジェシカは、孤児院で育ち、妹と花屋をやるのが夢だった。しかし、妹を12歳で失って以来、その夢は諦めた、という。ルンルンは、それなら、私の家は花屋だから、ウチにくるといいと勧め、祖父母のもとに手紙を書く。
-しかし、これは罠だった。ジェシカは、追っ手と通じており、既にルンルンは敵の手中にあったのだ。ヤボーキは、ルンルンを探し出し、そのことを告げる。裏切られたと知ったルンルンは泣きながら手紙を破る。
-その後、ルンルン達は逃げ出すも、結局、追いつかれてしまう。&br()【詳細: ヤボーキはルンルンに化けて追っ手をまく。一方本物のルンルンはヌーボ達とともに、トゲニシアの車で逃げる。追いつかれそうになったので、&u(){花の鍵でレーサーになり}、猛スピードで車を運転するが、タイヤをピストルで撃ち抜かれ、崖の下に落ちる。一行は、一命を取り留めたものの、車を失ったため、逃げ切ることができなかった。】
-この間、ジェシカは、破られていたルンルンの手紙を見つける。「何よこれ!」と丸めて投げ捨てるが、悲しさは隱せず、窓辺で空を眺める。鉢植えに、涙が一粒。それを、外から見ているセルジュ。
-さて、ルンルン達に追いついた追っ手は、ペンダントを渡すよう言う。トゲニシアは渡してしまえというが、ルンルンは渡さない。敵がピストルの引き金に指をかける刹那、銃声が二発。あの時、ペンダントを託された男がやってきて、追っ手の腕を撃ったのだ。男と一緒にやってきたセルジュの腕に崩れるルンルン。ニヤつくキャトーとヌーボ。
-実は、あの男は刑事だったのだ。警視庁にて、ペンダントの正体が明かされた。ペンダントの中には、密輸組織の証拠資料をマイクロフイルムに焼いたものが入っていた。敵は密輸の証拠を隠滅せんと、これを狙っていたのだが、結局、全員、逮捕されたという。
-警視庁前で、ルンルン達は連行されたジェシカに出会う。セルジュ曰く、「ルンルンが狙われているのを教えてくれたのは、ジェシカさんなんだよ」。ジェシカはルンルンに言う「あなたの手紙を読んだら、まだ人を信じたくなった」と。
-&u(){花言葉: アゲラタム(信頼)} ~ジェシカ、鉄格子の中で咲かせる。人を信じ、人を信じられることの素晴らしさ。
*&bold(){鑑賞}
-珍しい都市部でのお話。追う側と追われる側の緊迫感を音楽が盛り上げます。次々とルンルンに迫るピンチ。ストーリーのテンポがよい。
-電話ボックスで追っ手から逃れた時の安堵の表情。ここまで、くだけた作画は、ルンルンとしては珍しい。
-ルンルン、ヤボーキ評して曰く「ゴキブリみたいに、どこにでも現れる」。うちひしがれているルンルンに対し、ヤボーキ曰く「世の中全て騙し合い」。ルンルンに化けたるヤボーキ、自身を評して曰く「私ってどちらかというと、頭脳労働向きなのよね」。ヌーボー、トゲニシアを評して曰く「僕はそのおしゃべりが耐えられないよ」
-手紙はフランス語か?
-たまに、ルンルン達とトゲニシア・ヤボーキが助け合うシーンがありますが、この回もその一つ。まぁ、トゲニシア達はルンルンに死なれてしまっては、もともこうもないので、嫌々助けている感じ。メグとノンの協力と少しだけ?似ているかもしれません。
-窓辺に立っているジェシカを、セルジュが見守っているシーンがありますが、これ以降、ジェシカは警察に連行されるまで描写はありません。この間の経緯を想像すると、次のようにでもなりましょうか。セルジュは、あの刑事とどこかで出会い、ルンルンがただならぬ事件に巻き込まれていることを知った。そこで、聞き込み?のため、ジェシカの部屋を訪ねた。そうしたら、ジェシカは泣き崩れ、ルンルンが追われていることを、セルジュに告げた。セルジュは、刑事と連絡をとり、ルンルン達を追った。これにより、ジェシカのことは、刑事に知られることとなったが、自首の扱いとなった。
-この回から、ルンルンの服装が変わります。前々回は旧verの服、前回は北極圏verの服、今回は新verの服となっています。いきなり、旧verから新verへ移行して、視聴者が不自然に思わないよう、間に北極圏verを挾んでいるようですね。新verは進藤満尾氏のデザインとのことで、よりスッキリした印象を与えます。また、等身が下がり、顔つきも若干異なっています。私個人としては旧verのルンルンのほうが好き。
*&bold(){登場キャラクター}
-ルンルン・フラワー: 岡本茉利
-キャトー: 白石冬美
-ヌーボ: 神山卓三
-セルジュ・フローラ: 水島裕
-ヤボーキ: はせさん治
-トゲニシア: 喜多道枝
-その他のキャラクター: ジェシカ(メイド服)、刑事(ペンダントを預けた男性)、追っ手(男)×2、花売りの男の子、警官
-その他の声の出演: 滝沢久美子、野島昭生、池田勝、政宗一成
-ナレーション: 喜多道枝
*&bold(){スタッフ}
-脚本: 金春智子
-原画: 鹿島恒保、金子康良
-動画: 玉沢君子、佐藤晶子、池田たず子、横山佳子
-背景: ポップ、みにあーと
-仕上: 藤本芳弘、小森ミツ、衣笠一雄
-特殊効果: 大石秀徳
-撮影: 佐野禎史
-編集: 祖田富美夫
-録音: 波多野勲
-音響効果: 伊藤道広
-選曲: 宮下滋
-記録: 樋口裕子
-製作進行: 長谷川康雄
-美術: 下川忠海
-作画監督: 鹿島恒保
-演出: 本庄克彦
2009-03-02T00:17:47+09:00
1235920667
-
ラップランドの兄弟(花の子ルンルン第34回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/226.html
昭和54年(1979年)10月19日放送
[[←前回>白夜の国の幼なじみ(花の子ルンルン第33回)]] [[次回→>危険を招くペンダント(花の子ルンルン第35回)]]
ルンルン一行とトゲニシア達は、それぞれ、双子の兄弟のソリに乗り、氷河の中にある七色の花へ向け、トナカイレースをする。しかし、そこにあったのは、七色の花ではなかった。喧嘩を始める兄弟。しかしトナカイレースの後、二人は互いの健闘を称え合うのだった。
*&bold(){ストーリー}
-&u(){舞台: スカンジナビア半島北部・ラップランド}
-双子の兄弟、ヨハンとカール。二人は、今度出場するトナカイレースで、どちらが勝つかいがみあっている。
-ルンルンは、カールにソリをぶつけられてしまう。しかし、ルンルンは、カールと瓜二つのヨハンを犯人と思い込み、七色の花のことに詳しい物知り爺さんのところへ、無理矢理、案内させる。
-物知り爺さんがいうには、七色の花は、この地にある。あるバイキングが愛する人のために持ち込んだのだという。七色の花は、氷河の中にあるため、ルンルン一行は、ヨハンのソリに乗せてもらうことになった。
-ルンルンが、ソリの準備を待っていると、カールが通りがかる。しかし、話が噛み合わず、そこで初めて、ソリをぶつけた犯人(カール)とヨハンを、取り違えていたことに気付く。ルンルン達はヨハンのソリで出発。
-一方、この様子を見ていたヤボーキは、七色の花を横取りしようと、カールをそそのかす。トゲニシア、ヤボーキは、カールのソリでルンルン達を追いかける。こうして、レースが始まった。
-カールは、またもヤボーキにそそのかされ、ルンルン達のソリを転倒させる。トナカイは骨折。ヌーボにソリをひかせるも、へたばってしまい、完全に引き離される。そこでルンルンは、&u(){花の鍵でスキーヤーに変身}、トゲニシア達を追いかける。
-そうこうしているうちに吹雪になる。視界がきかなくなってしまったが、ヌーボの鼻が大活躍。いつの間にか、トゲニシア達を追い抜き、とうとう七色の花を見つける。花は氷漬けになっていた。
-しかし、後からやってきた、カール達と花のとりあいになり、その弾みで、花が地面に落下。氷が割れると同時に、花は七色の輝きを失う。実は、氷がプリズムとなって、七色に輝いていただけなのであった。
-二人は、先ほどのレースのことで、喧嘩を始める。ルンルンは「勝負なら、正々堂々とトナカイレースでやるべきよ!」と止めに入るが、二人は耳を貸さない。取っ組み合いをしているうち、勢いあまって崖から落ちてしまう。まずルンルンが、ヨハンを助け、次にヨハンがカールを助ける。カールは、ヨハンの手につかまりながら、「兄さん」と呼んだ。
-トナカイレースを見送るルンルンだが、その結果を確かめること無く、イギリスへ旅立った。イギリスは、バイキングが持ってきた七色の花の故郷だからだ。一方、レースは、タッチの差でヨハンが勝つ。カールは最初悔しがるが、すぐに思い直して、ヨハンを祝福した。
-&u(){花言葉 ~はなだいこん(競争)}~ セルジュ、双子に渡す。二人は、ルンルンのお蔭で恨みっこなしの素晴らしいレースができたことを感謝する。
*&bold(){鑑賞}
-ソリをぶつけたという相手の負い目を利用して、ルンルンが、かなり強引にヨハンにソリをひかせようとします。ルンルンに負い目を作ると、骨までしゃぶられそうな勢いです。
-落ち着いた性格のヨハンと、負けん気の強いカールの対比が面白い。ヨハンは、ソリをぶつけた犯人がカールであることを内心知りながら、ルンルンの勢いに負けて、道案内をさせられてしまいます。一方、カールは、被害者のルンルンに対し、「そっちがボヤボヤしてるのが悪いんだよ」と、自己責任論をとなえます。
-ルンルンは、スキーヤーの姿のまま、崖登りまでしています。花の鍵(新)には、タイムリミットがある筈ですが、大丈夫なのか?
-ルンルンの服、サンタクロースみたい。
*&bold(){登場キャラクター}
-ルンルン・フラワー: 岡本茉利
-キャトー: 白石冬美
-ヌーボ: 神山卓三
-セルジュ・フローラ: 水島裕
-ヤボーキ: はせさん治
-トゲニシア: 喜多道枝
-その他のキャラクター: 双子の兄弟(兄:ヨハン、弟:カール)、物知り爺さん
-その他の声の出演: 田中秀幸、曽我部和行、宮内幸平
-ナレーション: 喜多道枝
*&bold(){スタッフ}
-脚本: 城山昇
-原画: 田代和男、瀬尾隆
-動画: 横川たか子、斉藤靖子、米山幸子、青井清年
-背景: みにあーと、渡辺紀子
-仕上: 相沢道子、加藤幸子、遠藤真弓
-特殊効果: 中島正之
-撮影: 森田俊昭
-編集: 祖田富美夫
-録音: 波多野勲
-音響効果: 伊藤道広
-選曲: 宮下滋
-記録: 樋口裕子
-製作進行: 小川武司
-美術: 田原優子
-作画監督: 田代和男
-演出: 山本寛巳
2009-03-02T00:17:22+09:00
1235920642
-
再会の緊急着陸(花の子ルンルン第36回)
https://w.atwiki.jp/witchild/pages/228.html
昭和54年(1979年)11月2日放送
[[←前回>危険を招くペンダント(花の子ルンルン第35回)]] [[次回→>奇人博士の館(花の子ルンルン第37回)]]
ルンルンは、ロンドンに来ている祖父母に会いに行くが、途中でバスジャックに遭ってしまう。犯人は小型飛行機でアイルランドへ逃亡しようとするが、警官の銃弾にあたってしまい、操縦不能に。ルンルンは花の鍵でパイロットに変身するが、着陸寸前でタイムリミット。空港司令員の指示により、どうにか胴体着陸に漕ぎ着ける。そして、帰国のため空港に来ていた祖父母と対面を果たす。
*&bold(){ストーリー}
-舞台: &u(){ロンドン、及び、ヒースロー空港}
-ルンルンは、ロンドンの郵便局で、祖父母からの手紙を受け取り、今、祖父母がロンドンに来ていることを知る。ルンルンは、祖父母のもとへ向うため、バスに乗る。バスの中で、転んでしまった幼女を、ルンルンは助けおこしてあげる。幼女の母親は礼を言う。
-一方、トゲニシアとヤボーキは、そうはさせじと、車でバスを追いかける。しかし、他の車と正面衝突して停止。ヤボーキは、ルンルンを降ろそうとバスに乗る。しかし、先の衝突した車から、二人の男がやってきて、バスジャックを始めた。彼らは銀行強盗だったのだ。取り残されるトゲニシア。バッキンガム宮殿でルンルンのことを思う祖父母。
-最初、ルンルンは、犯人に、祖父母の所に行くことを主張するが、同乗の老婆の体調が優れないのを見て、逆に、自分以外の人質を解放するよう求めた。犯人は、人質を多人数連れていくのは無理であると考え、ルンルンの要求を受け入れる。先の幼女は、降りる際、ルンルンに花を渡した。
-バスは、飛行場に到着。小型飛行機でアイルランドへ飛ぼうとしたが、警察が追いついてきた。銃撃戦で犯人の親分が腕を負傷。犯人とルンルン一行は、飛行機に乗る。置いて行かれそうになったヤボーキは、飛行機の脚にしがみつく。犯人の親分が飛行機の操縦を行うも、腕の負傷でかなり苦しい状態。子分には操縦のスキルは無い。そこでルンルンは、先ほど、&u(){幼女からもらった花でパイロットになり}、見事、飛行機を操縦する。呆然としている犯人達は、キャトーとヌーボにより捕縛される。
-一方、空港では、ルンルンに会えなかった祖父母がガッカリしている。ルンルンのために持ってきたマフラーとブローチが渡せなかったのだ。そこに、セルジュが現れるが、すぐに立ち去ってしまう。空港備え付けのテレビにより、祖父母はルンルンが人質になっていることを知り驚く。
-ルンルン達は、空港へ戻ってくるが、着陸寸前に、花の鍵の効力が切れてしまう。ルンルンは慌てるが、セルジュの励ましと、空港司令員の指示により、どうにか胴体着陸を果たす。駆け付ける祖父母。抱きつくルンルン。
-花言葉: &u(){サンピタリア(切なる喜び)}~セルジュが、「よかったね君、助かって」とヤボーキに渡す。飛行機の脚に掴んでいたヤボーキも、相当、ひどい目に遭っていたからだ。しかし、種はトゲニシアに捨てられてしまう。その後、空港の片隅に花が咲く。命がけで祖父母に巡り会ったルンルンの心からの喜びを表わしているかのよう。
*&bold(){鑑賞}
-祖父母からの手紙では10月31日ロンドン到着となっており、これをルンルンは「おととい」と表現しています。本放送の放送日は11月2日ですので、これに合わせたものでしょう。
-前回の密輸組織団に続いて、今回はバスジャック。ルンルンの寿命は10年は縮まったに違いありません。
-これまでは、花の鍵のタイムリミットが、あまり話に絡んできませんでしたが、今回は、それが重要な役割を果たしています。勿論、タイムリミットの部分を省いて、パイロットのまま着陸を果たしたとしても、ストーリーは成立します。しかし、ここにタイムリミットを絡めることで、花言葉である「切なる喜び」というものが、一層、引き立っていると思います。
*&bold(){登場キャラクター}
-ルンルン・フラワー: 岡本茉利
-キャトー: 白石冬美
-ヌーボ: 神山卓三
-セルジュ・フローラ: 水島裕
-ヤボーキ: はせさん治
-トゲニシア: 喜多道枝
-おじいちゃん: 山田俊司
-おばあちゃん: 鈴木れい子
-その他のキャラクター: バスの中の母娘、老夫婦、バス運転士、バスジャック犯×2(親分とケントー)、警官隊、空港の司令員
-その他の声の出演: 徳丸完、田中崇、北川国彦、戸谷公次、松沢和子
-ナレーション: 喜多道枝
*&bold(){スタッフ}
-脚本: 安藤豊弘
-原画: 永木龍博
-動画: 山本みどり、小針聡、小園元祥、玉沢君子
-背景: 田中資幸、みにあーと
-仕上: 藤本芳弘、平瀬志栄、衣笠一雄
-特殊効果: 中島正之
-撮影: 佐野禎史
-編集: 祖田富美夫
-録音: 波多野勲
-音響効果: 伊藤道広
-選曲: 宮下滋
-記録: 樋口裕子
-製作進行: 本庄克彦
-美術: 伊藤英治
-作画監督: 永木龍博
-絵コンテ: 佐々木正広
-演出: 本庄克彦
2009-03-02T00:15:43+09:00
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