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奇人博士の館(花の子ルンルン第37回)

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witchild

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昭和54年(1979年)11月9日放送
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 ルンルン達は、ある奇妙な館に迷い込む。そこでは博士が、助手とともに、人間と動物との会話について、研究をしていた。人間の言葉をしゃべれることに目をつけられたヌーボは、七色の花を見せることを条件に、研究材料として自分を使うことを許した。しかし助手は、七色の花を狙っており、ヌーボに変な薬を飲ませて記憶喪失状態にし、これを利用して七色の花を奪う。その後、ルンルンの活躍で七色の花は取り返すのだが、これは博士が作った爆弾(しかも安全のため、中身を花火にすりかえておいた)だった。気の抜けるルンルン達。

ストーリー

  • 舞台: イギリス・湖水地方
  • 雷に襲われたルンルン達は、ある館に逃げ込むが、骸骨の姿をした「スパイ撃退機」に驚いて気絶。
  • そこは、博士と助手が、動植物と話をするという研究を行っている研究所なのであった。気がついたルンルン達は、ヌーボとキャトーの身体を調べさせて欲しいと、博士から要請される。二匹が話しているのを、博士は聞いていたのだ。しかし、ルンルンは、二匹は話せないと強弁し、博士の要請を断る。
  • 夜、ヌーボとキャトーは、トイレにいく。その際、助手が博士に「七色の花を見せて下さい」と懇願しているシーンを覗き見する。博士は、そのような助手の要求を疎ましそうにあしらっていた。二匹は驚いて、思わず言葉を口にしてしまった。ヌーボは、七色の花を見せるということを条件に、身体を調べることを了承してしまう。このとき、博士は、七色のありかをもらしてしまう(玄関の鎧の中)。その瞬間、助手は目を光らせる。
  • 助手は、検査の準備を装って、ヌーボに「記憶喪失薬」を飲ませる。その頃、トゲニシアとヤボーキも館に忍び込んでおり、ヤボーキがそのシーンを覗き込んでいた。助手が席を外している隙に、ヤボーキは、「ヌーボの主人は自分だ」とそそのかしてしまう。
  • その後、ヤボーキは博士達に見つかる。ヤボーキはヌーボに変身してごまかすが、今度は、博士は、その変身能力にひかれてしまい、ヤボーキを追いかける。そのため、ヤボーキとトゲニシアは一時退散。
  • ヤボーキの配下となったヌーボは、ルンルンと合流。ルンルンに、七色の花を取り出させる。七色の花は容器に収められていた。しかし、そこに助手が現れ、ピストルで脅して七色の花を横取りする。助手は、ルンルン達と博士を、倉庫に閉じ込め、逃亡を試みる。
  • 倉庫のなかで、博士は七色の花の秘密を語った。この七色の花は爆発装置であり、どこかの星へ移住する際のロケット打ち上げのために、開発したものだった。この装置は、イギリス全土がふっとぶほどの威力があるという。博士は更に言葉を続けようとしたが、事の緊急性のため、ルンルンは「話は後」とさえぎり、次の行動に移す。
  • ルンルンは、倉庫の窓の鉄格子の先に見える花を利用し、潜水夫になった。そして、倉庫の排水溝から湖へ泳いでいき、ボートで逃げようとしていた助手を捕まえ、七色の花を取り戻す。
  • しかし、再度、七色の花はヤボーキに横取りされる。ヤボーキは容器を開ける。…爆発…と思ったが、花からは花火が飛び出してくるばかり。事故を恐れた博士が、本物の爆弾とすりかえておいたのだった。ルンルン達の気が抜ける。また、そのショックでヌーボの記憶が戻り、トゲニシア達を追い回す。
  • 花言葉: サボテン(熱情)~セルジュが博士に渡す。博士の研究室にて、研究に熱中する博士を見守る。

鑑賞

  • ルンルンは雷が嫌い。幽霊にも弱い。
  • スパイ撃退機、歩くソファー、鳴り終わりが分り易い時計、座ったまま高い所の本を取れる椅子、など、変な発明品が沢山、現れる。動物と話をする研究も、「どこかの星に移住する」「人も動物も植物も、もっと仲良く暮らせる世界を作りたい」という願望の一環なのだそう。マッド・サイエンティストではありますが、一応、いい人として描かれています。ヌーボに対し、「ヌーボ君」と呼ぶのも、どこかしら新鮮な響きがします。
  • チンパンジーが「ママ」と言ったのかは初耳ですが、「パパ」と言わせる研究は、何十年か前にテレビで見た記憶があります。しかしあれは、「パパ」という単語を言わせていた、というより、単にそれらしい音を鳴らした、というだけのように見えましたが。チンパンジーには明確な発生器官が無いので、相当、こじつけないと「パパ」とは聞こえません。あれならオウムや九官鳥のほうが上手です。むしろ、言葉そのものを話させるより、単語キーボードを用意して、チンパンジーがそれを押すことで、人間と意志疎通を図る、という研究のほうが現実的だと思います。

登場キャラクター

  • ルンルン・フラワー: 岡本茉利
  • キャトー: 白石冬美
  • ヌーボ: 神山卓三
  • セルジュ・フローラ: 水島裕
  • ヤボーキ: はせさん治
  • トゲニシア: 喜多道枝
  • その他のキャラクター: ファージョン博士、ガーナー助手
  • その他の声の出演: 八奈見乗児、千葉繁 
  • ナレーション: 喜多道枝

スタッフ

  • 脚本: 金春智子
  • 原画: 多田康之、小野順三
  • 動画: 清野浩美、小曽根孝夫、鈴木弥生、南友子
  • 背景: ポップ、スタジオSF
  • 仕上: 藤本芳弘、石沢まきえ、茂木明子
  • 特殊効果: 大石秀徳
  • 撮影: 佐野禎史
  • 編集: 祖田富美夫
  • 録音: 波多野勲
  • 音響効果: 伊藤道広
  • 選曲: 宮下滋
  • 記録: 樋口裕子
  • 製作進行: 長谷川康雄
  • 美術: 有川知子
  • 作画監督: 進藤満尾
  • 演出: 遠藤勇二
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