- メーカーごとの開発・生産体制を大きく分けると
- 1:SSD の心臓部品 (SSD コントローラー・NAND フラッシュメモリ他) を自社か自社グループ内で生産・調達し、SSD の組み立てまで行うメーカー:比較的完成度が高い傾向にある。特に東芝と Samsung は HDD・フラッシュメモリを利用した記憶装置の両方の開発・製造の経験・実績がある為特にファームウェアのバグは少ない傾向にある。Intel・Samsung は大口顧客相手だけでなく自社で個人向け販売も行うが、東芝は個人向け販売は行っていない為 I-O DATA やキングストン等の商社経由でしか入手出来ない。
Intel(HGST)
東芝(SanDisk)
Samsung
等
- 2:SSD の心臓部品 (SSD コントローラー) だけを開発・生産するメーカー:経験・実績の無いベンチャー企業が含まれ、特にベンチャー企業のものはバグは少なくない傾向にある。またメーカーにより性能・信頼性・完成度は大きく異なる。SSD 自体の生産・販売は基本的にしない。
Marvell
SandForce
JMicron
SiliconMotion
PHISON
INITIO
Indilinx
eastWho
等
- 3:SSD の心臓部品 (SSD コントローラー) や他の部品を買い入れ組み立てるメーカー (ベンダー):FPGA ベースのコントローラーを自社開発する場合もある。使用している SSD コントローラーによって概ね完成度が決まり、ベンダーによって、また同じベンダーの製品でも機種によって大きく完成度が違うが 1 の大企業の製品の完成度を超えることはほぼ無い。
RunCore
SUPER TALENT
Corsair
Lite-ON (PLEXTOR ブランドを使用している)
OCZ
Trancend
Micron (Crucial)
PhotoFast
G.Skill
Hana Micron
その他多数
- 4:他社から買い入れた SSD にサポートや付属品を付けて自社ブランドで販売する商社:品物の質は商品の買い入れ先によって様々である。Intel・Corsair・OCZ のように自社で生産を行いながら同時に他社製品も併売する (していた) 企業も存在するし、複数のメーカーから SSD を仕入れ全て同じブランドで販売する場合もある。これらの商社扱いの製品を買う時は必ず何処が生産したものであるか・どんな部品を使ったものであるかを必ず確認し、信頼に値するかを見極める事。
I-O DATA
キングストン
エレコム
グリーンハウス
CFD / バッファロー
その他多数
- 要はどこのメーカー (ブランド) の SSD だからどうであると一概に言えるものではなくて、どのメーカーのどの機種の SSD は何処の部品を使っていて何処で生産されたものであるかを把握せよという事である。特に何処製造の SSD コントローラー (心臓部品) を搭載しているかに着目すると良い。
- 狙っている SSD が何処のコントローラーチップを搭載しているかを調べるには、検索サイトで"[SSDの製品型番] 殻割""[SSDの製品型番] 基板""[SSDの製品型番] PCB"等の検索ワードで画像検索をすると判明する事もある。
- SSD ベンダーによっては使用しているコントローラーチップの刻印を削り取ってしまったりベンダー固有の刻印になっている場合がある。(こういったことは SSD コントローラーに限らず行われる場合がある。) この場合に見分ける方法としては、
① 各種ベンチマークのスコアや SMART の仕様・容量で既存の SSD と特徴を比較する ② DRAM キャッシュの有無や容量・DRAM の種類で絞り込む (各 SSD コントローラーが認識できる DRAM の種類・容量は決まっている) ③ コントローラーチップの寸法を割り出し、既存のコントローラーチップと寸法・パッケージ形状を比較する 尚、基板すら確認出来ない場合は ① の方法を取るしかない。 また、Intel・東芝・Samsung 等は SSD コントローラーの外販は行っていない。
で、どれがいいの?
- SSD 一覧を見ろ。但しリンク先のページの情報が絶対正しい保証はしないし、少しでも情報が疑わしいと感じたら自分で調べろ。
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