ほ
しゅ
はしゅ
ほし
刻一刻と投下時間へ…
長いのができた…投下して読みきれる猛者はここにいますか?
どんくらい長い?
約3000字
よし、どんと来い
誕生日を一人で過ごすようになったのはいつからだっただろう。
少し昔のころだった? それともずっと前? あるいはお母さんがいなくなったとき?
よく覚えていない。
逆に覚えているのはその頃から頻繁に自殺まがいのようなことを繰り返すようになってしまったこと。手首を切る、睡眠薬、ガス…
しかし最後に思うのはやはり怖い、と思う気持ち。だから中途半端なところで止めて人に見つかってなじられる。
そんなことを繰り返しているうちに周りからわたしは奇異の目で見られるようになっていた。『自殺マニアの危ないコ』そんな認識だったように思う。
そんな私をギリギリ一本の糸で繋ぎとめてくれているのは後輩の彼だ。
わたしはどうしてか文芸部に入っている。というのはこの学校に入学した当初死ぬ前に自伝でも書くか、とアホな事を思いついて入部することにしたけど
いざ書こうと思ったら書くほどの人生を送ってきてないことに気付いてやめた。元々部員もわたし一人だし。
それから一年ほど過ごして幽霊部員であることも忘れかけていたころ一人の後輩が入部してきた。それが彼。曰く、小説家になりたいそうだ。
とても人当たりのいい性格でいつも何かしらニコニコしている。わたしにも気さくに接してくる。わたしの自殺癖は学校でも有名なはずだから彼にも何かと噂があるはずなのに、まったく気にして無い様子だった。
だから彼の前ではそういうことはしないように努めている。最も、何回かその現場を見られてしまって笑いながら止められたことがあるけど。
曰く、「そんなことしちゃいけませんよ。俺の小説を批評してくれる人がいなくなっちゃうじゃないですか」とのこと。
恥の多い人生、とは正にこの事を指すのかな。生きてて恥ずかしい。とはいえ、彼の手前死ぬわけにもいかない。もどかしい。
前に、彼と自己紹介を含めた話の中で、一度だけ話題にしたことがある。
「先輩、誕生日はいつなんですか?」
「…えっと、11月…19日」
「へぇ、まだまだ先ですね…まぁ俺はもっと遅いんですけどね」
「ふぅん…」
少し昔のころだった? それともずっと前? あるいはお母さんがいなくなったとき?
よく覚えていない。
逆に覚えているのはその頃から頻繁に自殺まがいのようなことを繰り返すようになってしまったこと。手首を切る、睡眠薬、ガス…
しかし最後に思うのはやはり怖い、と思う気持ち。だから中途半端なところで止めて人に見つかってなじられる。
そんなことを繰り返しているうちに周りからわたしは奇異の目で見られるようになっていた。『自殺マニアの危ないコ』そんな認識だったように思う。
そんな私をギリギリ一本の糸で繋ぎとめてくれているのは後輩の彼だ。
わたしはどうしてか文芸部に入っている。というのはこの学校に入学した当初死ぬ前に自伝でも書くか、とアホな事を思いついて入部することにしたけど
いざ書こうと思ったら書くほどの人生を送ってきてないことに気付いてやめた。元々部員もわたし一人だし。
それから一年ほど過ごして幽霊部員であることも忘れかけていたころ一人の後輩が入部してきた。それが彼。曰く、小説家になりたいそうだ。
とても人当たりのいい性格でいつも何かしらニコニコしている。わたしにも気さくに接してくる。わたしの自殺癖は学校でも有名なはずだから彼にも何かと噂があるはずなのに、まったく気にして無い様子だった。
だから彼の前ではそういうことはしないように努めている。最も、何回かその現場を見られてしまって笑いながら止められたことがあるけど。
曰く、「そんなことしちゃいけませんよ。俺の小説を批評してくれる人がいなくなっちゃうじゃないですか」とのこと。
恥の多い人生、とは正にこの事を指すのかな。生きてて恥ずかしい。とはいえ、彼の手前死ぬわけにもいかない。もどかしい。
前に、彼と自己紹介を含めた話の中で、一度だけ話題にしたことがある。
「先輩、誕生日はいつなんですか?」
「…えっと、11月…19日」
「へぇ、まだまだ先ですね…まぁ俺はもっと遅いんですけどね」
「ふぅん…」
たったそれだけの会話だけど、人に誕生日のことを話したのは久しぶりだった。
それから半年近くが経っている。君はその日の事を覚えているかな?
ううん、きっと覚えてないよね…気さくに話しかけてくれるけど、きっとそれは同情に近いものだと思う。だから、きっと今年も一人。人を呼んだりするなんて…今までやってきたことの手前できないから…
それでもよかった。一人には慣れている。けど、多分またそれに耐えられなくなって誕生日プレゼントは救急車のサイレンを聞くことになるんだろうね。
・
・
・
「…先輩。せんぱーい。聞いてますか」
11月19日。窓の外を見ながらぼーっとしているといつのまにか彼が話しかけていた。別段普段と変わった様子はない。…まあ、当然だよね。
むしろ期待したわたしがバカなのだろう。
「…ん、どうしたのかな」
「新作、書いてみたんですけどお一ついかがですか?」
まるでデザートでも出すかのように言う。わたし、山羊さんじゃないのに。
「いただきます」
とは思いながらもついつい手に取る。下手に断って彼の気を悪くさせるのも嫌だった。
いつからか、わたしは彼に嫌われるのを極端に怖がるようになっていた。どうしてだろう。わたしに親しくしてくれるからだろうか? 優しいからだろうか?
わからない。わからないけど…だから、少しだけ期待もしたのかな。
そんなことを思いながらルーズリーフを見ていく。小説は何かの役に立つと思ってミステリを読み漁ったこともある。結局役に立たなかったけど。
「…うん、悪くないけど少しだけ展開が早足のような気がするよ」
言った後で過ちに気付く。批判めいたことを言ってしまった。
「ご、ごめんなさい。偉そうな事言って」
「いや、お世辞を言われるよかいいですよ。人は叩かれて大きくなるって言いますからね」
笑顔で答える。…けど、その裏ではきっと偉そうな事言ってんじゃねーよ、とか思って…ううん、彼はそんな人じゃ…でも、わたしの勝手な思い込み…
「ぶんぶん頭を振って…どうしたんですか?」
「へっ?」
それから半年近くが経っている。君はその日の事を覚えているかな?
ううん、きっと覚えてないよね…気さくに話しかけてくれるけど、きっとそれは同情に近いものだと思う。だから、きっと今年も一人。人を呼んだりするなんて…今までやってきたことの手前できないから…
それでもよかった。一人には慣れている。けど、多分またそれに耐えられなくなって誕生日プレゼントは救急車のサイレンを聞くことになるんだろうね。
・
・
・
「…先輩。せんぱーい。聞いてますか」
11月19日。窓の外を見ながらぼーっとしているといつのまにか彼が話しかけていた。別段普段と変わった様子はない。…まあ、当然だよね。
むしろ期待したわたしがバカなのだろう。
「…ん、どうしたのかな」
「新作、書いてみたんですけどお一ついかがですか?」
まるでデザートでも出すかのように言う。わたし、山羊さんじゃないのに。
「いただきます」
とは思いながらもついつい手に取る。下手に断って彼の気を悪くさせるのも嫌だった。
いつからか、わたしは彼に嫌われるのを極端に怖がるようになっていた。どうしてだろう。わたしに親しくしてくれるからだろうか? 優しいからだろうか?
わからない。わからないけど…だから、少しだけ期待もしたのかな。
そんなことを思いながらルーズリーフを見ていく。小説は何かの役に立つと思ってミステリを読み漁ったこともある。結局役に立たなかったけど。
「…うん、悪くないけど少しだけ展開が早足のような気がするよ」
言った後で過ちに気付く。批判めいたことを言ってしまった。
「ご、ごめんなさい。偉そうな事言って」
「いや、お世辞を言われるよかいいですよ。人は叩かれて大きくなるって言いますからね」
笑顔で答える。…けど、その裏ではきっと偉そうな事言ってんじゃねーよ、とか思って…ううん、彼はそんな人じゃ…でも、わたしの勝手な思い込み…
「ぶんぶん頭を振って…どうしたんですか?」
「へっ?」
言われて気付く。とても恥ずかしいことをしていた。
「あ、うん…何でもないの、何でも」
顔が赤くなっている。彼はそんなわたしを見てくくく、と笑う。
「やっぱり面白いですね、先輩は」
わたしのどこが面白いと言うのだろう。わからない。彼は本当にわからない。
「あ、俺のこと変なヤツ、って思いました?」
ドキッとする。顔に出ていたのだろうか。
「ご、ごめんなさい」
「いいですよー、世の中の小説家は変人奇人が多いですからね」
冗談めかしたように言うが、本心とは思えない。だからわたしはもう一度謝った。
「ごめんなさい…」
「冗談ですってば。本気にしないでくださいって。参ったな…」
かえって彼の気を悪くしてしまったのだろうか。どうしよう…わたし、何をしたら…
「あ、ほら、そろそろ時間も時間ですし、帰りませんか?」
「わたしは…いい。先に君一人で帰って」
「はぁ…分かりました。それじゃ、先に失礼します」
少し落胆したように彼が部屋から出ていく。ごめんなさい、と口の中で呟く。
やっぱり、わたしなんかいないほうがいいんだ。
今決心がついた。飛び降りよう、彼がいなくなったときを見計らって。
彼の歩いて行くスピードを計算してたっぷり10分は待つ。
そろそろ彼もいなくなったころだろう、と思い窓を開けて下を見下ろす。
そこでわたしは奇妙な光景を目にした。
「あれ…どうしてまだいるの?」
窓の下、地面には空を見上げる彼がいた。
彼は地面を覗くわたしを見つけるとぶんぶんと手を振った。一体何だというのだろう。それより、このままじゃ飛び降りれない。
「あ、うん…何でもないの、何でも」
顔が赤くなっている。彼はそんなわたしを見てくくく、と笑う。
「やっぱり面白いですね、先輩は」
わたしのどこが面白いと言うのだろう。わからない。彼は本当にわからない。
「あ、俺のこと変なヤツ、って思いました?」
ドキッとする。顔に出ていたのだろうか。
「ご、ごめんなさい」
「いいですよー、世の中の小説家は変人奇人が多いですからね」
冗談めかしたように言うが、本心とは思えない。だからわたしはもう一度謝った。
「ごめんなさい…」
「冗談ですってば。本気にしないでくださいって。参ったな…」
かえって彼の気を悪くしてしまったのだろうか。どうしよう…わたし、何をしたら…
「あ、ほら、そろそろ時間も時間ですし、帰りませんか?」
「わたしは…いい。先に君一人で帰って」
「はぁ…分かりました。それじゃ、先に失礼します」
少し落胆したように彼が部屋から出ていく。ごめんなさい、と口の中で呟く。
やっぱり、わたしなんかいないほうがいいんだ。
今決心がついた。飛び降りよう、彼がいなくなったときを見計らって。
彼の歩いて行くスピードを計算してたっぷり10分は待つ。
そろそろ彼もいなくなったころだろう、と思い窓を開けて下を見下ろす。
そこでわたしは奇妙な光景を目にした。
「あれ…どうしてまだいるの?」
窓の下、地面には空を見上げる彼がいた。
彼は地面を覗くわたしを見つけるとぶんぶんと手を振った。一体何だというのだろう。それより、このままじゃ飛び降りれない。
彼はしばらく手を振った後、ポケットから小さな袋を取り出す。そして夕暮れの風景の中、大きな声で言った。
「せんぱーいっ、誕生日おめでとうございまーすっ! すみませーん、部活中に渡そうと思ってたんですけど俺小心者ですからすぐに渡せませんでしたっ、ごめんなさーいっ!」
どこが小心者かというくらいの大声と笑顔で恐らくプレゼントであろう小袋を掲げた。
「ですからーっ、これから渡したいのですみませんけど降りてきてもらえませんかー? 飛び降りるってのはナシでー!」
わたしは泣き笑いのような表情になる。嬉しさと彼を信じなかったわたしに対する後悔の念が混ざり合った結果だ。
「うん…っ、行くよ…もちろん」
半分ベソをかきながら窓を閉める。彼のところに行くまでには、涙を止めなくてはいけない。
…でも。嬉し涙だったら、許してくれるのかな。わからない。彼の事はあんまりわからない。
だから、答えを知るためにわたしは涙を拭かずに彼の元へ向かった。
これで終わり。初めて書いたからイメージに合ってるか分からないし人がいなくても泣かない。
「せんぱーいっ、誕生日おめでとうございまーすっ! すみませーん、部活中に渡そうと思ってたんですけど俺小心者ですからすぐに渡せませんでしたっ、ごめんなさーいっ!」
どこが小心者かというくらいの大声と笑顔で恐らくプレゼントであろう小袋を掲げた。
「ですからーっ、これから渡したいのですみませんけど降りてきてもらえませんかー? 飛び降りるってのはナシでー!」
わたしは泣き笑いのような表情になる。嬉しさと彼を信じなかったわたしに対する後悔の念が混ざり合った結果だ。
「うん…っ、行くよ…もちろん」
半分ベソをかきながら窓を閉める。彼のところに行くまでには、涙を止めなくてはいけない。
…でも。嬉し涙だったら、許してくれるのかな。わからない。彼の事はあんまりわからない。
だから、答えを知るためにわたしは涙を拭かずに彼の元へ向かった。
これで終わり。初めて書いたからイメージに合ってるか分からないし人がいなくても泣かない。
いやいやGJですよ。
男が後輩ってシチュは新しいです。
個人的なツボは自伝に書く人生を送っていないと省みる辺り。
男が後輩ってシチュは新しいです。
個人的なツボは自伝に書く人生を送っていないと省みる辺り。
泣いた(´;ω;`)
そしてそろそろ書きだすか
そしてそろそろ書きだすか
日付が変わって落ち着いたら投下する
>>67、>>68、>>96続き
「鬱ー?」
はっとした
この声は…男君
先ほどの自傷行為(未遂)のために動揺してしまったのだろう
タンスに小指をぶつけた
「―――っ」
その拍子にこけてしまう始末
「きゃあっ!」
バタンッ
男「鬱っ!?」
ドア越しに男君の声が聞こえた
傍にいなくて良かった…などと考えながら
「だっ…大丈夫っ」
うん
声が震えてるぞ私
男「とりあえず入るぞー」
………え?
ガチャッ
そういえば今朝買い物帰ってきてから鍵をかけた記憶がない
「あぁっ!ちょっちょっと待ってぇっ!」
こんな姿見られるわけにはいかない
立とうとするが足が…痛む
「鬱ー?」
はっとした
この声は…男君
先ほどの自傷行為(未遂)のために動揺してしまったのだろう
タンスに小指をぶつけた
「―――っ」
その拍子にこけてしまう始末
「きゃあっ!」
バタンッ
男「鬱っ!?」
ドア越しに男君の声が聞こえた
傍にいなくて良かった…などと考えながら
「だっ…大丈夫っ」
うん
声が震えてるぞ私
男「とりあえず入るぞー」
………え?
ガチャッ
そういえば今朝買い物帰ってきてから鍵をかけた記憶がない
「あぁっ!ちょっちょっと待ってぇっ!」
こんな姿見られるわけにはいかない
立とうとするが足が…痛む
男「お前…大丈夫か?」
気付けば顔を覗きこんでくる男君
「大丈夫っ」
一瞬で赤面したのが分かる
まったく…そろそろ慣れてもいいだろうに
私な心は未だ初なようだ
男「悪いな…早かったか?
早かったな」
タイミング悪すぎだ
むろんそんなことは口に出さずに
「ううん
来てくれてありがと
お茶持ってくるからそこにでも座ってて」
男「すまんな…あ」
あ…そういえば
男「鬱…これ…」
今男君が座ってる場所は…
男「………」
さっきまで私がいた場所…
男「なんで…」
自傷行為をしようとした場所…
さて…もうちょっと頑張ろー
気付けば顔を覗きこんでくる男君
「大丈夫っ」
一瞬で赤面したのが分かる
まったく…そろそろ慣れてもいいだろうに
私な心は未だ初なようだ
男「悪いな…早かったか?
早かったな」
タイミング悪すぎだ
むろんそんなことは口に出さずに
「ううん
来てくれてありがと
お茶持ってくるからそこにでも座ってて」
男「すまんな…あ」
あ…そういえば
男「鬱…これ…」
今男君が座ってる場所は…
男「………」
さっきまで私がいた場所…
男「なんで…」
自傷行為をしようとした場所…
さて…もうちょっと頑張ろー
>>121から
そこにはまだ血の気の残るカッターを出しっ放しにしていた
「あぁ…」
なんてことだろうか…
なんて失態だろうか…
郵便か新聞屋だろうと思って机の上に起きっぱなしのカッター
振りかえらなくても分かる…
男君は怒っているんだろう…
それ以上に呆れてるだろう…
男「鬱…」
あぁ…折角男君が来てくれたと言うのに
男「なんで…」
そう…なんで隠さなかったんだろうか…
男「なんで切ったんだ…?」
問い掛けてくる
切った理由を問い掛けてくる
「なんで…って」
決まってるじゃない
折角の休日に男君と会えるから…だけど雨で気分が重くなったから…男君と明るく過ごしたかったから…
男「そんなことで…」
そこにはまだ血の気の残るカッターを出しっ放しにしていた
「あぁ…」
なんてことだろうか…
なんて失態だろうか…
郵便か新聞屋だろうと思って机の上に起きっぱなしのカッター
振りかえらなくても分かる…
男君は怒っているんだろう…
それ以上に呆れてるだろう…
男「鬱…」
あぁ…折角男君が来てくれたと言うのに
男「なんで…」
そう…なんで隠さなかったんだろうか…
男「なんで切ったんだ…?」
問い掛けてくる
切った理由を問い掛けてくる
「なんで…って」
決まってるじゃない
折角の休日に男君と会えるから…だけど雨で気分が重くなったから…男君と明るく過ごしたかったから…
男「そんなことで…」
―――っ
「そんなことっ!?」
思わず自分でも驚くような声が出た
だけどそんなこと―それこそ『そんなこと』は気にするに値しない
「一日!男君と一日過ごせるからっ!
暗いままの私より明るい私で男君の傍にいたかったから!
それを…それをそんなことっ!?」
激昂した
これ以上ないほど私は怒った…いやキレた
男「………」
「折角の…折角のこれからの休日を無駄にしたくなかった…それが…そんなこと…」
男「そんなことだよ!」
「なっ…」
理解できなかった
男君の言った意味が理解できなかった
遅筆すまん(´・ω・)
無視してSS投下してくれて構わないよ
「そんなことっ!?」
思わず自分でも驚くような声が出た
だけどそんなこと―それこそ『そんなこと』は気にするに値しない
「一日!男君と一日過ごせるからっ!
暗いままの私より明るい私で男君の傍にいたかったから!
それを…それをそんなことっ!?」
激昂した
これ以上ないほど私は怒った…いやキレた
男「………」
「折角の…折角のこれからの休日を無駄にしたくなかった…それが…そんなこと…」
男「そんなことだよ!」
「なっ…」
理解できなかった
男君の言った意味が理解できなかった
遅筆すまん(´・ω・)
無視してSS投下してくれて構わないよ
>>123から
男「そんなことじゃないか!
オレは別に明るい鬱が好きなわけじゃない!
明るい鬱も気弱な鬱も
全部含めた鬱が好きなんだよ!」
「―――っ
だけどっ!」
男「例えどんな状態の鬱であっても自然な鬱といたいんだよ!
それなのに…」
泣いてる…
男君じゃなくて私がだ…
男「ストレス発散させた偽りの鬱なんて…」
なんでだろうか…そんなことを言ってほしかった気がする
男「そんな鬱…」
もう…何も言えない
男君が何を言ってくれるのか分かる…
男「そんなことじゃないか!
オレは別に明るい鬱が好きなわけじゃない!
明るい鬱も気弱な鬱も
全部含めた鬱が好きなんだよ!」
「―――っ
だけどっ!」
男「例えどんな状態の鬱であっても自然な鬱といたいんだよ!
それなのに…」
泣いてる…
男君じゃなくて私がだ…
男「ストレス発散させた偽りの鬱なんて…」
なんでだろうか…そんなことを言ってほしかった気がする
男「そんな鬱…」
もう…何も言えない
男君が何を言ってくれるのか分かる…
男「そんな鬱…そんな鬱好きにならないぞ!」
「………っ」
なんて自信有り余るセリフだろうか…
だけど確かに私はそのセリフに胸を打たれた
「ごめん…なさいっ」
結局私は男君に好いてほしかったのだろう
男「あぁ…オレも怒鳴って悪かったな…」
そんなことない…
「ただ…」
男「ただ?」
あぁ私はどうかしてしまっているんだろう
すごく恥ずかしいことを言いそうだ
「ただ…できれば『好きになれない』じゃなくて『好きじゃない』って言ってほしかったな…」
口から出たのは…くだらない…実にくだらない告白だった
「………っ」
なんて自信有り余るセリフだろうか…
だけど確かに私はそのセリフに胸を打たれた
「ごめん…なさいっ」
結局私は男君に好いてほしかったのだろう
男「あぁ…オレも怒鳴って悪かったな…」
そんなことない…
「ただ…」
男「ただ?」
あぁ私はどうかしてしまっているんだろう
すごく恥ずかしいことを言いそうだ
「ただ…できれば『好きになれない』じゃなくて『好きじゃない』って言ってほしかったな…」
口から出たのは…くだらない…実にくだらない告白だった
結局私は自傷行為を未遂であると弁解してその後一日男君と遊んだ
もう夜も更けてしまった
男「じゃ…また明日
学校でな」
「…うん
ばいばいっ」
まぁ…何というか
実に名残惜しい別れなものだ…
遠ざかっていく男君の背中
「あっ…ありがとーっ」
………
いや…思わず叫んでしまったが…
男君は背を向けたまま手を振ってくれた
いつの間にか雲は晴れていたようだ
空には星が見えていた
了
長々と駄文すまなかった
誰か人がいるのか不安だよ(´・ω・)
もう夜も更けてしまった
男「じゃ…また明日
学校でな」
「…うん
ばいばいっ」
まぁ…何というか
実に名残惜しい別れなものだ…
遠ざかっていく男君の背中
「あっ…ありがとーっ」
………
いや…思わず叫んでしまったが…
男君は背を向けたまま手を振ってくれた
いつの間にか雲は晴れていたようだ
空には星が見えていた
了
長々と駄文すまなかった
誰か人がいるのか不安だよ(´・ω・)
うん
別に鬱じゃないなこの子
煉炭買ってくる
別に鬱じゃないなこの子
煉炭買ってくる
月曜になったらこのスレ落とすの?
先週はそうしたな
昼ごろに落ちた
昼ごろに落ちた
そっか…んじゃSSは来週に回すかな
あ…月曜になったら即落とすじゃなくて
2時頃まで書いてたよ
確か
2時頃まで書いてたよ
確か
夜は更け、町が寝静まった頃、鬱は近所のアパート横の小さな小路地から
近年新しく塗り直された道に出た。
「懐かしいな……」
心に浮かんだ言葉がいつもは無口な鬱の口を突いて出た。
この辺りは中学に入る前に通っていた小学校の近くで、鬱にとって
思い出の場所だ。
例えばそこ、枯れた葉を数枚残して冷たい風に堪えている桜の木…
春には満開の花を咲かせると共に沢山の蛾の幼虫が大量発生する…
近所の人はそれを知ってこの木には近寄らない様にしていたが、
鬱だけは幼虫を友達の様に扱った。
が、ある日駆除業者によって皆殺しを食らい、それ以来鬱は
駆除業者が乗っていた黄色い軽トラックを見る度「虫殺し!」と
罵声を浴びせる様になった。
そしてあれは、コンビニ…。
今はコンビニになっているが、あそこには小さな公園があった。
コレと言った出来事は無かったが、鬱にとっては思い出の場所だった。
丁度小学校5年生くらいの時に遊具達は解体され、今あるコンビニ
になってしまった。
当時は小学校5年生なりの理屈でコンビニの文句を言ったものだが
プリンにハマって依頼このコンビニには世話になっている。
殴り書きする。
俺のレスは気にせず書き込んでくれ
近年新しく塗り直された道に出た。
「懐かしいな……」
心に浮かんだ言葉がいつもは無口な鬱の口を突いて出た。
この辺りは中学に入る前に通っていた小学校の近くで、鬱にとって
思い出の場所だ。
例えばそこ、枯れた葉を数枚残して冷たい風に堪えている桜の木…
春には満開の花を咲かせると共に沢山の蛾の幼虫が大量発生する…
近所の人はそれを知ってこの木には近寄らない様にしていたが、
鬱だけは幼虫を友達の様に扱った。
が、ある日駆除業者によって皆殺しを食らい、それ以来鬱は
駆除業者が乗っていた黄色い軽トラックを見る度「虫殺し!」と
罵声を浴びせる様になった。
そしてあれは、コンビニ…。
今はコンビニになっているが、あそこには小さな公園があった。
コレと言った出来事は無かったが、鬱にとっては思い出の場所だった。
丁度小学校5年生くらいの時に遊具達は解体され、今あるコンビニ
になってしまった。
当時は小学校5年生なりの理屈でコンビニの文句を言ったものだが
プリンにハマって依頼このコンビニには世話になっている。
殴り書きする。
俺のレスは気にせず書き込んでくれ
「はぁ…」
鬱から心地の良い溜め息が溢れる。
見れば見るほど懐かしい……
鬱は時々こうして真夜中の散歩に繰り出す。
懐かしの場所。距離や歩く時間を考えずに歩くのが自分
の中の決まりだったりする……
でも唯一譲れないのが時間帯、辺りを散歩するのに人の目は邪魔だ…
夜とは鬱にとってはとても明るいもので、寒さも暖かさに感じる。
これらは人を遠ざけるから……
理由を言えば情けないものだけどそれでもこの心地よさには変えられない。
ふと空を見上げる。
秋のうろこ雲の隙間から除かせた夜の星空はもう冬の顔をしていた。
もうそんな季節か……時の流れとは早いものだ……
カツ…
カツカツ…
鬱は後ろから感じる気配に思惑をやめた。
鬱から心地の良い溜め息が溢れる。
見れば見るほど懐かしい……
鬱は時々こうして真夜中の散歩に繰り出す。
懐かしの場所。距離や歩く時間を考えずに歩くのが自分
の中の決まりだったりする……
でも唯一譲れないのが時間帯、辺りを散歩するのに人の目は邪魔だ…
夜とは鬱にとってはとても明るいもので、寒さも暖かさに感じる。
これらは人を遠ざけるから……
理由を言えば情けないものだけどそれでもこの心地よさには変えられない。
ふと空を見上げる。
秋のうろこ雲の隙間から除かせた夜の星空はもう冬の顔をしていた。
もうそんな季節か……時の流れとは早いものだ……
カツ…
カツカツ…
鬱は後ろから感じる気配に思惑をやめた。
カツ…
カツカツ…
どうやら気のせいでは無い。
カツカツカツ
カツカツカツカツ
鬱は突然怖くなり走り出す。
カツカツカツカツカツカツ
気配も合わせて走り出す…
知り合い…そんな訳はない…じゃあ…痴漢?
今まで思いもしなかった不安が鬱に襲いかかる。
最初にこの深夜散歩を始めた時は多少気にした事だったが、
この町にそんな事件があっただなんて聞いた事無いし…それに
私を襲う様な物好きがいるなんて考えた事も無い。
男君も女さんもかわいいって褒めてくれるけど男君は物好きで
女さんのはお世辞と言うか勝利者の余裕と言う奴だろう…
こんな事を考えている間にも気配はどんどん私に迫って来る。
結構歩いたのにまだついてくる……
じんわりと不確かだった恐怖は確信のものになっていた。
男君……こんな時にいてくれたら……
カツカツ…
どうやら気のせいでは無い。
カツカツカツ
カツカツカツカツ
鬱は突然怖くなり走り出す。
カツカツカツカツカツカツ
気配も合わせて走り出す…
知り合い…そんな訳はない…じゃあ…痴漢?
今まで思いもしなかった不安が鬱に襲いかかる。
最初にこの深夜散歩を始めた時は多少気にした事だったが、
この町にそんな事件があっただなんて聞いた事無いし…それに
私を襲う様な物好きがいるなんて考えた事も無い。
男君も女さんもかわいいって褒めてくれるけど男君は物好きで
女さんのはお世辞と言うか勝利者の余裕と言う奴だろう…
こんな事を考えている間にも気配はどんどん私に迫って来る。
結構歩いたのにまだついてくる……
じんわりと不確かだった恐怖は確信のものになっていた。
男君……こんな時にいてくれたら……
↑の「男君……こんな時にいてくれたら……」は間違い
鬱はおどおどしながら小走りをする。
鬱が走ると気配も走る…
そんな事をしているうちに鬱は十字路に出た。
え、えーと…どうしようどうしよう……
いつも冷静な鬱も今度ばかりは冷静ではいられない。
え、えーと……ん?この道は…
この道は確か神社横の山道に繋がっていて…近くの小道に入ると
入り組んだ森になっていて……上手く撒けばここを知らない人は
絶対に迷う。ましてや夜、知っていても迷いそうなもの……
秘密の道を抜けたら男君と私だけの秘密の場所……!
これしかない、もしかしたら誰かにつけられている時に山道に
入るのは墓穴に自ら飛込む事の様に馬鹿な事かも知れない……
でも私の体力だとどこか知り合いの家やコンビニに飛込むにも
間に合わない……だったら当たって砕けろ!
鬱は山道に向かって走って行った。
鬱はおどおどしながら小走りをする。
鬱が走ると気配も走る…
そんな事をしているうちに鬱は十字路に出た。
え、えーと…どうしようどうしよう……
いつも冷静な鬱も今度ばかりは冷静ではいられない。
え、えーと……ん?この道は…
この道は確か神社横の山道に繋がっていて…近くの小道に入ると
入り組んだ森になっていて……上手く撒けばここを知らない人は
絶対に迷う。ましてや夜、知っていても迷いそうなもの……
秘密の道を抜けたら男君と私だけの秘密の場所……!
これしかない、もしかしたら誰かにつけられている時に山道に
入るのは墓穴に自ら飛込む事の様に馬鹿な事かも知れない……
でも私の体力だとどこか知り合いの家やコンビニに飛込むにも
間に合わない……だったら当たって砕けろ!
鬱は山道に向かって走って行った。
山道は以外と険しい…そして相変わらず気配は私に迫る…
山道を登るにつれて気配と私の距離は明らかに縮まっている。
こんな事なら毎日トレーニングしとくんだった
そんな事を考えている間にも気配は迫る。
急になっている崖の様な階段を登り終えた所でふと後ろを振り返る…
そこには黒いかげが2メートル程後ろから腕を伸ばしていた。
「!!」
声にならない声が鬱から漏れる。
鬱は慌てて横にある森への入り口に飛込んだ……
右…左……右…右……左………
昔覚えた道を必死に走る…最近も男君とひっそり二人で来ていたせいか、
迷うこと無く進む事が出来た…
左…右……左……右…右…!!
山道を登るにつれて気配と私の距離は明らかに縮まっている。
こんな事なら毎日トレーニングしとくんだった
そんな事を考えている間にも気配は迫る。
急になっている崖の様な階段を登り終えた所でふと後ろを振り返る…
そこには黒いかげが2メートル程後ろから腕を伸ばしていた。
「!!」
声にならない声が鬱から漏れる。
鬱は慌てて横にある森への入り口に飛込んだ……
右…左……右…右……左………
昔覚えた道を必死に走る…最近も男君とひっそり二人で来ていたせいか、
迷うこと無く進む事が出来た…
左…右……左……右…右…!!
いい夜だね~。 おいらも殴るw
ガンガン割り込んでおくれ
―――――――――
それは、梅雨に入って間もない、六月初めのことだった。
霧のように細かい雨の中、傘も差さずに、一人歩く少女に出会った。
雨の中、日の入りは早く、薄闇の中を行く少女の足並みは遅い、
まるで、舞い降りる雨粒を、身に受ける事を楽しんでいるような、不思議な光景だった。
灯り始めた街灯の明かりに、ぼんやりと浮かび上がった少女は、今にも消えてしまいそうに儚げで、
恐ろしく小柄で、華奢な後姿が、寂しそうに揺れていた。
一瞬、駆け出すことを躊躇した自分を奮い立たせるため、傘の柄を握り締めた右手に力を込めると、
僕は、少女に向かって駆け出した。
ガンガン割り込んでおくれ
―――――――――
それは、梅雨に入って間もない、六月初めのことだった。
霧のように細かい雨の中、傘も差さずに、一人歩く少女に出会った。
雨の中、日の入りは早く、薄闇の中を行く少女の足並みは遅い、
まるで、舞い降りる雨粒を、身に受ける事を楽しんでいるような、不思議な光景だった。
灯り始めた街灯の明かりに、ぼんやりと浮かび上がった少女は、今にも消えてしまいそうに儚げで、
恐ろしく小柄で、華奢な後姿が、寂しそうに揺れていた。
一瞬、駆け出すことを躊躇した自分を奮い立たせるため、傘の柄を握り締めた右手に力を込めると、
僕は、少女に向かって駆け出した。
……………
そこは山林にぽっかりと空いた小さな空き地…誰が作ったと
言う訳でも無く空いた空間からは山の下の町が一望出来る。
小学生の頃友達と二人で見つけた秘密基地で誰にも教えないと
約束した場所だったけど、男君に教えてしまった。
今はもう高校生だし、流石に時効かな……?その子転校しちゃったし……
「助かった…」
鬱はふと溜め息をつく……あとどれくらいここにいればいいだろう…
明日は休みだし朝まで待てば――
ガサガサガサガサ
木技を分ける音…こちらに向かっている!
そんなはずは……!ちゃんと撒いたのに……
ガサガサ…バッ
「キャーーーーッ!!」
今まで出した事無かった悲鳴をあげる…
こんな山中…誰にも届かない……
鬱は目をつぶって覚悟した……
そこは山林にぽっかりと空いた小さな空き地…誰が作ったと
言う訳でも無く空いた空間からは山の下の町が一望出来る。
小学生の頃友達と二人で見つけた秘密基地で誰にも教えないと
約束した場所だったけど、男君に教えてしまった。
今はもう高校生だし、流石に時効かな……?その子転校しちゃったし……
「助かった…」
鬱はふと溜め息をつく……あとどれくらいここにいればいいだろう…
明日は休みだし朝まで待てば――
ガサガサガサガサ
木技を分ける音…こちらに向かっている!
そんなはずは……!ちゃんと撒いたのに……
ガサガサ…バッ
「キャーーーーッ!!」
今まで出した事無かった悲鳴をあげる…
こんな山中…誰にも届かない……
鬱は目をつぶって覚悟した……
………
……
「鬱?」
「………?」
「……あぁ、やっぱり鬱か…ってか驚かすなよ……鬱が悲鳴とはな……」
「…男君?」
「そうだけど…」
「…………」
「…………」
「……プリン」
「え?」
「プリン……夜中に人を付け回すなんて…プリン一つじゃ足らない……4つ」
「もしかして俺を痴漢と間違えたのかw」
「プリン」
「いやぁ、鬱の家に行ったらいなくて途方に暮れてたら鬱を見掛けてさ――」
「プリン」
「そのぉ…驚かそうかと……」
「プリン……ほら、今すぐ」
「今からか?」
「あ、いやあとでいい……もう少し…ゆっくりして行こ」
「ふーん、平静を装ってるけど声震えてるぞ」
キッ(睨む)
「うわ、すまん…じゃあ俺の熱い包容を…」
「やっぱり痴漢だったの…後で交番に…」
「うぅ……すまん」
……
「鬱?」
「………?」
「……あぁ、やっぱり鬱か…ってか驚かすなよ……鬱が悲鳴とはな……」
「…男君?」
「そうだけど…」
「…………」
「…………」
「……プリン」
「え?」
「プリン……夜中に人を付け回すなんて…プリン一つじゃ足らない……4つ」
「もしかして俺を痴漢と間違えたのかw」
「プリン」
「いやぁ、鬱の家に行ったらいなくて途方に暮れてたら鬱を見掛けてさ――」
「プリン」
「そのぉ…驚かそうかと……」
「プリン……ほら、今すぐ」
「今からか?」
「あ、いやあとでいい……もう少し…ゆっくりして行こ」
「ふーん、平静を装ってるけど声震えてるぞ」
キッ(睨む)
「うわ、すまん…じゃあ俺の熱い包容を…」
「やっぱり痴漢だったの…後で交番に…」
「うぅ……すまん」
「………でもこの時間にここに来るの初めて……夜景も綺麗だし…
星空も綺麗だし……それを男君と見れてラッキーかな……みたいな……」
「……綺麗な場所だよな…鬱みたいで」
「……褒めたってプリンは減らないよ……」
「やっぱり俺の包容で…」
「ち…ちょっと」
「大丈夫…プリンは減らさないから」
「う、うん…」///
「う~ん、やっぱり鬱の胸はプリンみたいで」///
「……プリン二倍ね」
「かまわん!」ハァハァ
「痴漢!ケダモノ!」
そんなこんだで二人は朝までここで過ごした。
鬱は男のストーカー行為を盾に形勢を更に有利にするのであった。
了
もう何がなんだかわからん……まぁいいか
星空も綺麗だし……それを男君と見れてラッキーかな……みたいな……」
「……綺麗な場所だよな…鬱みたいで」
「……褒めたってプリンは減らないよ……」
「やっぱり俺の包容で…」
「ち…ちょっと」
「大丈夫…プリンは減らさないから」
「う、うん…」///
「う~ん、やっぱり鬱の胸はプリンみたいで」///
「……プリン二倍ね」
「かまわん!」ハァハァ
「痴漢!ケダモノ!」
そんなこんだで二人は朝までここで過ごした。
鬱は男のストーカー行為を盾に形勢を更に有利にするのであった。
了
もう何がなんだかわからん……まぁいいか
>>141
GJ ちょっぴりサスペンス風味。
そして絵投下
ttp://www19.atwiki.jp/utudere?cmd=upload&act=open&pageid=41&file=ud61.jpg
GJ ちょっぴりサスペンス風味。
そして絵投下
ttp://www19.atwiki.jp/utudere?cmd=upload&act=open&pageid=41&file=ud61.jpg
後ろから、そっと傘を差し出す、濡れそぼった紺のブレザー、雨にぬれた髪、
束ねた黒髪の間から覗く真っ白な首筋から、なぜか目線を逸らすことができない。
凛々しい横顔が、僕の顔を見上げる。 まるで、見えない苦痛に耐えているように、引き締まった口元と、
少し潤んだあどけない瞳を僕に向けて、少女は小さく「誰?」と呟いた。
しどろもどろになりながら、学年とクラス、名前を告げた僕に、少女は寂しそうな笑みを返すと、
「濡れるの、嫌いじゃないから・・・」そう、小さく告げて背を向けた。
遠ざかっていく少女の背を見つめて、立ち尽くした僕は、握り締めた右手の痛みで我に返った。
慌てて傘をたたんで、小走りに少女を追いかける。
>>141
ペースはえーなー
ロマンチックな夜いい話だ、GJ
>>143
めっさ、なごむなー
寝た振りして、もたれ掛かっちゃえ
束ねた黒髪の間から覗く真っ白な首筋から、なぜか目線を逸らすことができない。
凛々しい横顔が、僕の顔を見上げる。 まるで、見えない苦痛に耐えているように、引き締まった口元と、
少し潤んだあどけない瞳を僕に向けて、少女は小さく「誰?」と呟いた。
しどろもどろになりながら、学年とクラス、名前を告げた僕に、少女は寂しそうな笑みを返すと、
「濡れるの、嫌いじゃないから・・・」そう、小さく告げて背を向けた。
遠ざかっていく少女の背を見つめて、立ち尽くした僕は、握り締めた右手の痛みで我に返った。
慌てて傘をたたんで、小走りに少女を追いかける。
>>141
ペースはえーなー
ロマンチックな夜いい話だ、GJ
>>143
めっさ、なごむなー
寝た振りして、もたれ掛かっちゃえ
掛ける言葉を探しながら、少女の横に並んで歩く、
名前や、クラス、部活のこと、問いかけても、返ってくるのは沈黙だけ
むきになった僕は、ドジな担任のこと、部活の先輩のこと、いつもの自分では考えられないほど饒舌に言葉を送り出す。
少し顔を背けた無表情な少女の横顔に、目をやりながら、必死に取り留めのない話を続ける。
伏目がちだった目線をあげて、口元を少し緩めたのは、家で飼っていた馬鹿な犬の話をした時だったかもしれない。
人形のようだった横顔に、一瞬にして命が吹き込まれる。 気まずかった空気が少しだけ緩んだような気がした。
駅に向かう道の途中で足を止めると、少女は、道の傍の歩道橋を見上げた。
話しかけるでもなく、僕の方を見つめた少女に、持っていた傘を差し出す。
それが、僕と鬱の出会いだった。
名前や、クラス、部活のこと、問いかけても、返ってくるのは沈黙だけ
むきになった僕は、ドジな担任のこと、部活の先輩のこと、いつもの自分では考えられないほど饒舌に言葉を送り出す。
少し顔を背けた無表情な少女の横顔に、目をやりながら、必死に取り留めのない話を続ける。
伏目がちだった目線をあげて、口元を少し緩めたのは、家で飼っていた馬鹿な犬の話をした時だったかもしれない。
人形のようだった横顔に、一瞬にして命が吹き込まれる。 気まずかった空気が少しだけ緩んだような気がした。
駅に向かう道の途中で足を止めると、少女は、道の傍の歩道橋を見上げた。
話しかけるでもなく、僕の方を見つめた少女に、持っていた傘を差し出す。
それが、僕と鬱の出会いだった。
では私もこの辺で。
鬱に幸あれ。ノシ
鬱に幸あれ。ノシ
あれから数日、相変わらず嫌な雨が続いている。 部活が長引いたせいで、すでに日は落ちている。
梅雨時の重たい雨の中、傘にあたる雨音は大きく、跳ね返った飛沫が靴をぬらす。
雨に濡れたアスファルトに反射するヘッドライト、暗い帰路をひたすらに急いでいた。
あの時、少女と別れた歩道橋を通り過ぎた時、車道を走り抜ける車が跳ね上げた水しぶきの中に、小さな悲鳴を聞いた。
振り返ると、歩道橋の階段の下の暗がりに、うずくまった人影を見つけた。
不思議な確信を抱いて、人影に歩みよると、ためらいがちに声を掛ける。
何度も、車道からの水しぶきを何度も浴びたせいだろう、黒くにごった水滴が少女の顔を汚している。
真っ白なはずのブラウスに、黒い縦じまが走っていた。 なぜか、激しい怒りが全身を駆け巡った。
少女は涙を浮かべた瞳で、すがるように僕を見上げる。
彼女が身を賭してかばっていたダンボールの中には、小さな子猫がうずくまっていた。
梅雨時の重たい雨の中、傘にあたる雨音は大きく、跳ね返った飛沫が靴をぬらす。
雨に濡れたアスファルトに反射するヘッドライト、暗い帰路をひたすらに急いでいた。
あの時、少女と別れた歩道橋を通り過ぎた時、車道を走り抜ける車が跳ね上げた水しぶきの中に、小さな悲鳴を聞いた。
振り返ると、歩道橋の階段の下の暗がりに、うずくまった人影を見つけた。
不思議な確信を抱いて、人影に歩みよると、ためらいがちに声を掛ける。
何度も、車道からの水しぶきを何度も浴びたせいだろう、黒くにごった水滴が少女の顔を汚している。
真っ白なはずのブラウスに、黒い縦じまが走っていた。 なぜか、激しい怒りが全身を駆け巡った。
少女は涙を浮かべた瞳で、すがるように僕を見上げる。
彼女が身を賭してかばっていたダンボールの中には、小さな子猫がうずくまっていた。
新着レス 2006/11/20(月) 03:24
――― 長く続いた雨が止み、梅雨の合間、快晴の青い空が広がっている。
あれから、冷たくなった猫を抱いて、泣きじゃくる鬱の手を引きながら学校に戻った。
うちの顧問が猫を飼っている事を思い出せたこと、僕が帰り道を急いでいたこと、運が良かったのだろう。
――― 夏の日差しを予感させる強い日差しの中、欝は相変わらずゆっくりとした足取りで歩いてくる。
子猫はかろうじて息を吹き返し、今は貰い手が決まるのを待っている。
ダンボールを抜け出す元気のあった子猫の中には、車にはねられて命を落とした子もいたようだ。
欝は、相変わらず口数少なく、自分の事をほとんど話そうとしない、ただ、僕と共に過ごす時間を拒みはしないようだ。
いつの間にか、心の中を埋め尽くしてしまった少女の、その儚い笑顔や寂しげな微笑が、絶えることの無いように・・・。
ただ、それだけを祈りながら、鬱を迎えに歩き出す。
――― 「・・・ちょっと・・・まぶしいね」 欝はそういって、僕の目を見上げた。
皆お疲れ様
保守
保守
まだあったのかw
保守
保守