人物-安房



伏姫 (ふせひめ)

  • 順一朗の娘。
  • 嘉吉二年(1442)九月九日生まれ。安房国滝田出身。
    • 産まれてから一度も声も出さず表情も変わらない日々が続き、順一朗による医師の招聘や加持祈祷も効果がなかったが、謎の老人から数珠を授かった後に豊かな表情を浮かべ、以後は才女として近隣に名を馳せる。
    • 顔グラは小鳥さん(プラス幼いモード)だが、アイマスキャラにて説明されている小鳥との関係は不明。
+ 伏姫の詳細
  金碗大輔に嫁ぐことになっていたが大輔が行方不明となり、加えて十房が順一朗の戯言を信じて安西景連の首をとってきたため、十房に嫁ぐことになってしまった。当然ながらそれを拒否する両親に理を説き、国と家を救うため自ら嫁入りした。このとき十六歳(第十五回)。その後十房と共に富山(とみさん)で生活していた。しかし一年後、突如現れた子供から「伏姫を愛する十房の気により子を宿している」と告げられる。さらに十房が玉梓の気を受けていることから、その子らは呪いの子となるだろうと言われ絶望。十房と心中しようとするが、十房を狙った金碗大輔の銃撃により気絶。すぐに意識を取り戻すが、懐刀を取り腹を斬ってしまう。すると子を宿したはずの腹からは光が飛び出し、首にかけていた数珠の大珠もその光を受けて元の模様を取り戻し、空へ飛び去っていった。伏姫は「呪いは全て祝福に変えてみせる。珠が子らへ導き、自らも珠となって子らを導く」と言葉を残して絶命した。享年十七歳(第十七回)。

  原作では夏の末、「三伏の時節」に生まれたことから「伏」と名づけられた。しかしこれが「にしてに従う」という名詮自性となってしまった。役行者(左慈グラの老人)が述べた「伏姫という名から悟れ」というのはこのこと。富山では法華経を読んで過ごしていた。宿した子が八人であることは、八房の名と、法華経の巻数が八であることによる。最期は子など宿していないことを証明するために自ら腹を切り、白気と数珠が飛び去るのを見た後「歓しや我が腹に、物がましきはなかりけり。神の結びし腹帯も、疑いもやゝ解たれば、心にかゝる雲もなし。浮世の月を見残して、いそぐは西の天にこそ。導き給へ弥陀仏」と言葉を残して絶命した。



玉梓 (たまつさ)

  • 山下定包と共に平郡と東条郡を治めている女性。前の支配者・神余光弘の妾。
  • 年齢出身共に不明。
    • 玉梓に惚れ込んだ光弘が国の全てを彼女に任せていたため、神余家臣のほとんどが彼女に取り入ろうとした。定包と共に光弘を謀殺し、支配者となった。
    • 顔グラは音無小烏(こがらす)。cx0101P提供。
+ 玉梓の詳細
  順一朗の軍に包囲された際、それ利用して安房四郡全てを手に入れる策を進言し、実行に移されたが、順一朗の運任せの策により破られてしまった。裁かれる際には自らの行動を悔いる発言をして国許へ帰る許しを求めた。順一朗はそれを許そうとしたが、金碗孝吉の猛反発にあって撤回、処断されることとなった。玉梓は順一朗に対して「子孫を畜生道に導き、煩悩の犬としてやる」と呪いを述べ、孝吉に対しても「程なく刀の錆となるだろう」と述べた。
  処刑から数ヵ月後、孝吉は自害。その際、順一朗だけが玉梓の姿を目にした。さらに玉梓の怨恨は狸の姿をとり、母がいなくなった子犬の十房を育ててこれに怨みを委ねた。狸の和名が「玉面」であり、これの訓読み「たまつら」が「たまつさ」に通じるという名詮自性となった。十四年後には十房に景連の首を獲らせ、伏姫を犬に嫁がせた。伏姫と十房が富山に入ったときにはまだ霊が存在していたが、伏姫の歌によって徐々に浄化され、一年後に消滅した。しかし玉梓の気を受けた十房の恋慕の情が伏姫の中に宿ったことから、伏姫には「その子たちは玉梓の子ら」と告げられた。伏姫自害の際に腹から光が飛び出し、数珠の大珠に宿って飛散した。伏姫は「玉梓の呪いは全て祝福に変えてみせる」といい、玉梓の呪いと伏姫の祝福の対立が始まった。

  ほぼ原作どおりだが、原作でも玉梓が直接悪事を指揮したり根回ししたりしたというはっきりとした記述はなく、その辺を深読みしてみるのも面白い。詳しくは「伏姫屋敷」「白龍亭」の考察をご覧頂きたい。ちなみに滝田が包囲されたときの作戦は、原作では定包自身によるもの。



十房 (とふさ)

  • 高木家の飼い犬。
  • 嘉吉三年(1443)生まれ。安房国犬懸(いぬかけ)の里出身。
    • 生まれてまもなく母犬が狼に食い殺されたが、狸に乳をもらい成長。翌年高木家にもらわれる。
    • 白の体毛に十ヶ所の黒い房模様があることから名づけられた。体は人が乗れるほど大きい。
    • 原作では八房(やつふさ)に相当。顔グラはekaoP提供。
+ 十房の詳細
  十房を育てた狸は玉梓の怨霊であり、その怨みを果すべく高木家へ来ることになった。狸の和名「玉面(ぎょくめん)」を訓読みすると「たまつら」となり、これが「たまつさ」に通じる名詮自性であった。
  滝田城が安西に攻められた際、「大将首を獲れば伏姫を嫁にやる」という順一朗の戯言を信じて、本当に首を獲ってきた。しかし義実が別の褒賞でごまかし続けたことに怒り、伏姫に襲い掛かって義実から刃を向けられた。結局伏姫が両親を説き伏せ、彼女を妻として迎えることになった(第十五回)。二人が富山に入ると深い霧が立ち込めるようになったが、十房は山を自由に行き来でき、伏姫のため食料を確保していた。洞穴ではずっと伏姫の歌を聞いており、それによって玉梓の怨霊は浄化された。しかし伏姫を愛する気持ちと、伏姫が十房を慈しむ気持ちが交わり、結果が伏姫の中に子として宿ることになった。死を決意した伏姫により殺されようとしたところを大輔に狙撃され絶命した(第十七回)。

  原作では伏姫が十二三歳の頃(1452,3年)に生まれた。飼われていた小屋に狸が鬼火の形で通っていたことが目撃されている。生まれて十日で目を開き、四五十日で自ら餌をとるようになる。里見家にはその年の内に貰われてきた。富山に入るまで玉梓の怨霊が宿っていたが、伏姫が法華経を読むのを聞き続けたことで怨霊は成仏した。景連を殺したときに数珠の八文字が「如是畜生発菩提心」に変わったことはこれを示唆するものであった。死を決意した伏姫と共に川へ身を投げようとしたところを大輔に狙撃され絶命した。
  名詮自性は最初のものに加えてもうひとつあり、「狸といふ文字は、里に従ひ、犬に従ふ。これすなわち里見の犬なり」がそれにあたる。乳母の「狸」の字を分解するとになるから「里見の犬」であるという意味。また「八房」を分解すると「八一尸方」となり、これが「つの屍(しかばね・八方に散る」の意味となり、数珠の大玉が散ることを示唆している。



役行者 (えんのぎょうじゃ)

  • 洲崎明神の近くにある岩窟に祀られている神。
    • 5世紀に実在した人物で神格化されている。詳しくはWikipediaの「役小角」の項を参照。
    • 七日間の参拝を終えた伏姫一行に現れ、大珠に模様の入った数珠を伏姫の首にかけると、それまで全く消えなかった伏姫の異常がすぐに回復した。その際、「禍福は糾える縄の如し。一人の子を失うても、後に数多の助けを得ば、その禍は禍ならず」と述べ、「あとは伏姫という名から悟れ」と言い残して姿を消した。
    • 顔グラは「三国志11」から左慈
+ 役行者の詳細
  伏姫と十房が富山に入ってから一年後、順一朗の夢に現れて伏姫がいる場所へ行く方法を伝えた。貞行には順一朗の使者と名乗って、順一朗の文と印がある御教書を手渡した。翌日順一朗が御教書を見ると、中身は人の影に変わっていた。また伏姫には「洲崎の師から遣わされた」という少年が現れ、伏姫の懐妊や十房や玉梓の関係を伝えた。

  原作世界の最高神。「八犬伝の世界」によれば、役行者は一言主の上位神であり、馬琴は一言主について「古事記」に書かれている「言離之神」という表現を「言の咎」を治める神と解釈した。伏姫の身の上に生じていた出来事は、義実の言の咎によって生じたことだったため、上位神の役行者は容易にそれを取り払うことが出来た。また富山に発生した霧が大輔の祈りに応じて消えた場面の挿絵には、神変大菩薩つまり役行者が描かれている。



金碗八郎孝吉 (かなまり はちろう たかよし)

  • 安房国平郡と長狭郡を治めていた神余光弘の家臣。
    • 酒色に溺れる光弘を諌めかねて出奔。順一朗が安房に来たことを伝え聞いて国に戻り、身をやつして一向に接近した。
+ 金碗孝吉の詳細
  打倒山下戦では参謀を務めるだけでなく自らも先頭に立って山下の家臣と刃を交えた。民の間でも評判はよく、彼の呼びかけに一晩で150人が応じ、東条攻略後はさらに1500人にまで増加した。玉梓を釈放しようとした順一朗をとどめ、考えを改めさせた。結果玉梓からの呪いを受けることになる。順一朗に助力したものの、自分の主君は光弘だけであるとの意志をもっていた。そのため山下戦の褒賞を受けるなら光弘への不忠、辞するなら順一朗への不忠になると考え、褒賞の場にて自刃。出奔の際に子を設けていたことを打ち明け、順一朗に託して絶命した。

  原作では出奔の際に身を寄せていた上総国関村の宿の娘と関係を持って子を産ませてしまい、東北へ数年間流浪の旅に出ている。死の直前、その娘の父が孝吉と娘の子を連れて滝田を訪れており、義実たちは褒賞の後に引き合わせて驚かせるつもりであったのだが、孝吉は自刃してしまう。今際の際に子と言葉を交わし、義実から名を与えられるのを聞いた後に絶命した。



金碗大輔孝徳 (かなまり だいすけ たかのり)

  • 金碗孝吉の遺児。高木家家臣。
  • 永享九年(1437)生まれ。上総国天羽郡関村出身。
    • 高木領凶作の時に安西へ使者として遣わされるが帰還せず。
    • 伏姫の婿となり東条を任される予定だった。
+ 金碗大輔の詳細
  安西景連の館にて返事を待っていたが、景連は彼をとどめたまま高木領へ攻め入る準備を始めていた。大輔はそれに気づいて館を抜け出したが追撃され、城に戻ろうとしたときには滝田東条共に包囲されて入ることが出来なかった。鎌倉へ援軍を求めに行ったが順一朗の書状を持たないために断られ、そうこうするうちに順一朗が安房を統一してしまう。役を果せず功もないまま城に戻ることも出来ず身を潜めていたが、伏姫と十房が富山に入ったことを知り、十房を討って伏姫を救出することで功を立てようとした。しかし十房を撃った銃弾が伏姫にまで達し、伏姫は気絶してしまった。順一朗と貞行もその場に現れ、大輔は自害して償おうとするが順一朗にとどめられ、頭をはねる代わりに髻を落とされる。仏の道に生き、伏姫の数珠を持って、飛び去った珠と伏姫の子らを探すよう君命を授かり、諸国を巡る旅に出た。

  伏姫と十房がいる場所へは、深い霧と激流によって近づくことが出来なかった。しかし原作では川のほとりまでたどり着いたときに、伏姫が身を投げる直前に唱えた経を耳にし、大輔が「洲崎大明神、那古の観音台菩薩」へ祈ると霧が晴れ、川も渡れるようになった。挿絵には神変大菩薩(=役行者)によって霧が晴らされる場面が描かれている。



山下柵左衛門定包 (やました さくざえもん さだかね)

  • 安房国平郡と長狭郡の支配者。居城は滝田改め玉下城。
    • 父は草料場(まぐさぐら)預かりに過ぎなかったが、定包は容姿と聡明さから神余光弘の目に留まり、近習に登用された。
    • 弁佞利口の人物で玉梓とも密通し、光弘から国の全てを任されるようになった。
    • 自分を暗殺する民衆の計画を利用して光弘を謀殺し、二郡の支配者となった。
+ 山下定包の詳細
  暗殺については自分を襲うのに馬を目印にすると考え、光弘の馬に毒を食わせておくよう岩熊鈍平に指示。途中で馬を倒れさせ、光弘が自分の馬に乗り換えるようにしていた。
  順一朗の軍勢を迎撃するも失敗し篭城。「安西景連と麻呂信時に援軍を求め、三勢力が疲弊したところで安房全土を掌握できる」という玉梓の進言を受け入れて実行したが、順一朗が鳩を用いて撒いた檄文によって謀叛を起こされ、重臣に首を獲られた(第十三回)。
  なお、定包暗殺を企てていたのは杣木朴平。彼が誤って殺害した家臣の一人が那古七郎である(第二十二回)。

  原作では光弘に仕えていたとき、白馬に乗って白へ出仕していたことから「白妙の人啖馬(しろたえのひとくいうま)」とあだ名されていた。最期に襲われたときは刀を持っておらず、刀を受けて切られた尺八で首を刺されて絶命した。



高木季基 (たかぎ すえもと)

  • 故人。順一朗の父。治部少輔。
    • 永享の乱から息子と共に鎌倉公方方として参戦。結城合戦にて敗れた際には息子に家の再興を託し、自らは十騎に満たない兵を率いて討死した。
    • 原作では里見治部少輔源季基(さとみ じぶの しょうゆう みなもとの すえもと)に相当。息子との別れの後、太平記にある楠木正成正行父子の「桜井の別れ」を思い返している。大塚匠作や井直秀も同じ戦場におり、この二人は共にいたが、季基が同じ隊にいたり言葉を交わしたりした記述はない。



杉倉木曾介氏元 (すぎくら きそのすけ うじもと)

  • 高木家家臣。安房に来る前から順一朗に仕えていた。貞行より年上。
    • おそらく年長者なのだがそそっかしいところがある。対山下戦においても景連に利用されてしまい、順一朗や貞行からとがめられた。
    • 順一朗が安房を平定してからは、貞行と共に東条を任され、一年交代で在城している。
    • 原文ではやや病気がち。安房に渡る直前、白竜が現れた時に股を見たため義実から「股肱の臣」と評された。



堀内蔵人貞行 (ほりうち くらんど さだゆき)

  • 高木家家臣。安房に来る前から順一朗に仕えていた。
    • 順一朗・氏元との一行の中では最年少のため、細々した用事は貞行が片付けている。原作で白竜が現れたときも渡しの船を探していたため竜を見ていない。
    • 氏元よりずっと冷静沈着。対安西戦の時は東条におり、兵糧の蓄えもあったため、援軍が来るまで持ちこたえていた。
    • 十房の噂を順一朗に進言した。
+ 堀内貞行の詳細
  伏姫が富山に入った翌年、東条の貞行のもとへ順一朗の使者を名乗る老人(役行者)が現れ、滝田へ来るよう主命を伝えて順一朗の御教書を手渡した。御教書には順一朗の文と印があったが、翌日順一朗が見るとそこには人の形をした影があるだけであった。しかし老人の述べた言葉や風貌が順一朗の夢に現れた老人と同じであったため、その言葉どおり富山へ行くことになった。

  原作では御教書の文字が「如是畜生発菩提心」に変わっていた。このときの伏姫の数珠の文字と同じである。



五十子 (いさらこ)

  • 順一朗の妻。伏姫の母。
  • 上総国椎津出身。椎津城主・万里谷入道静蓮の娘。
    • 洲崎明神が霊験あらたかとの噂を聞き、伏姫を参らせるよう提案した。
    • 伏姫が十房に嫁いでから体を壊し、闘病生活が続いている。



安西三郎大夫景連 (あんざい さぶろうたいふ かげつら)

  • 安房国安房郡を治めている。居城は館山城。
    • 気が強く武に優れ謀(はかりごと)も好むため、山下定包にも「思慮あり」として警戒されていた。
    • 仕官を願い出た順一朗一行に対し、安房では鯉が獲れない事を隠したまま「鯉を獲ってきたら登用する。でなきゃ殺す」と言うなど殺す気満々だった。
+ 安西景連の詳細
安西景連の詳細
  一行を拒否したことについては、順一朗が幕府との戦における敗将であったことを知っていたため、危険分子を避ける意図もあった。また山下定包の要求や敵である高木勢を利用して、味方である麻呂を討たせて領地を奪うなど、政においても戦においても機転を利かせることができる人物であった。悪政を敷いたという直接の記述はないが、景連討死を聞いた民が城に攻め入っていることから、良い領主ではなかったと思われる。
  高木領の凶作を見て攻め込み、滝田を陥落寸前まで追い詰めたが、十房に首をとられ死亡。安西軍は散り散りになり、結局高木家が安房を平定するに至った。

  原作には巨大な鯉に乗った義実の挿絵があるが、これは絶望的な状況から家の再興を成し遂げた、つまり「不可能を可能にした」ということを表しているらしい。(高田衛 著「八犬伝の世界」より)
  なお史実において、源頼朝が石橋山の戦いに敗れた後に安房に逃れたのだが、八犬伝ではそのとき頼朝に組して道しるべを行なったのが景連の祖先・景盛となっており、麻呂や神余の祖先も協力していた。義実は源氏の流れなので、氏元と貞行は頼朝の件を引き合いに出して受け入れを要求した(義実によって諌められたのだが)。



萎毛酷六 (しえたげ こくろく)

  • 定包の家臣。東条城主。
    • 孝吉の奇襲により討たれる。原作では逃亡の末に討たれた。



錆塚幾内 (さびつか いくない)

  • 定包の家臣。第一の出頭人。
    • 玉下城下での迎撃戦にて金碗孝吉に討たれた。
    • 「万夫無当の力士にて、武芸も衆にましたる」と評されるとおり、武芸に優れていた。



岩熊鈍平 (いわくま どんべい)

  • 定包の家臣。神余の時代は馬の口取りであったが、後に定包に取り立てられた。
    • 錆塚同様、武芸に優れていた。
    • 光弘が謀殺されたとき、定包の指示で光弘の乗馬に毒を食わせ、その後定包に取り立てられた。
    • 順一朗にも取り入ろうとしたが処刑された。



妻立戸五郎 (つまだて とごろう)

  • 定包の家臣。錆塚岩熊に次いで信頼を受けていた。
    • 鈍平と罪の擦り付け合いをした後、処刑された。
    • 原作では玉梓に懸想していることから岩熊に唆され、謀叛に加わった。



杣木朴平 (そまきのぼくへい)

  • 山下定包の暗殺を企てた民の一人。物語には登場しないが、後の物語に関わる重要な人物。
+ 杣木朴平の詳細
  美希の父方の祖父。
  神余光弘が存命で、実質的に山下定包が実権を握っていたとき、彼の圧政に耐えかねて暗殺を企てた。光弘が鷹狩に出た際、馬を目印にして共にいた定包を襲ったのだが、定包は事前にそれを察知して馬を乗り換えていた。そして定包の馬に乗っていたのは光弘だった。そのまま乱戦となり、光弘の家臣である那古七郎を殺害するなどして抵抗したが結局捕縛され、戦闘の傷と取り調べの折檻により翌日死亡した。



那古七郎 (なこのしちろう)

  • 神余光弘が謀殺された際に護衛を務めていた家臣。物語には登場しないが、後の物語に関わる重要な人物。
+ 那古七郎の詳細
  あずさの伯父。文五兵衛の実兄。
  安房国で金碗八郎孝吉に師事していた武士。神余光弘の護衛などにあたることがあったが、彼自身は支配者たちとは異なり善人であった。杣木朴平らが山下定包の暗殺を企てた際にも光弘の護衛にあたっており、乱戦の最中に杣木朴平によって殺害された。





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最終更新:2009年09月25日 04:24
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