おそらく、原作を知る全視聴者が気にしていた回と思われる第6話「黒死の蝶」です。蝶野攻爵がパピヨンに文字通り「変態」する話。深夜帯放映の本領発揮といったところでした。
次郎サンが意外と早めの登場で、しかもかなり出番をもらっていて思わず「良かったなぁ、お前」とほろりとしてしまいました(秋水の時も同じ感想を漏らす可能性大)。次郎サン飛ばしていますよ。兄・攻爵をタコ殴りするシーンは怨念が籠もっていたもんなぁ。他の箇所でもアニメ独自の改変が入っていて、それが結構成功していた様な気がします。
で、お待ちかねとも言える、例のパピヨン変態シーンは予想以上の出来でした。漫画原作と同様のコマからストップモーションがきて、一気に服が破ける動きはアニメ化して良かったなー、と嬉しくなるシーンです。その後もパピヨンが踊るように動いていました。ちょっとの作画ムラも気にならないほどにね。アニメ版のパピヨンは、蝶ビキニの表面積が縮小気味の上に、なんつーかマッスルって感じ。むちむちしてる(笑)。
でも、そんなしょーもない絵面なのにシリアスだという、この回で一番気になっていた部分には声優さんも力演していたこともあって十分満足しました。せっかく不死を手に入れたのに「蝶野攻爵」という人間はもういなくなっていたということを知って、カズキと対決するまでの流れは十分な見所かと。最後の“謝るなよ、偽善者”のシーンの間が私的にもう数秒欲しかったけどね。まぁ、贅沢か。
番組最後の絵についているメッセージがさり気なく強引な展開で好きです。そんな今回は「ほどほどにな、いろいろと」。ホントにね。