ThinkPadにDLNA+DTCP-IPクライアントを入れてみようと思いました。。。  が。。

使えるソフトが無い!!! 世の中にはいくつかDLNAクライアントを実装したマシンが発売されているが(VAIOやQOSMIO)、ThinkPadや自作機などに後からインストールしようにもそういったソフトが"市販されていない"ことが分かった。

んなはずないだろうってことでネット検索をしばらくやっていたところ、CyberlinkからSoftDMAなるものが2年くらい前に発表されCEMなんかで発表されていたらしい。現在はSoftDMA2とバージョン2が発表されてDTCP-IPにも対応しているらしい。で発売もとのCyberlinkのHPへ行ってみたところ購入の際は営業に問い合わせろと書いてある。
最初まったくこういう具合になった(営業に問い合わせよ)背景なんぞ気にしないでメールアドレスと電話番号をWebで入力したら早速営業から電話がかかってきた。"御社でお使いになるのでしょうか?"ときたもんだ。いやごく個人的に使いたいと思っているんだけどと言ったら、数をまとめて社内向けに使うような場合に売ってるソフトだということが分かった。通常1000ライセンス、2000ライセンスと数をまとめて販売しているもので、リテール向けには売ってないんだそうだ。
この時点では背景などまったく無頓着に考えていたのだが、よくよく考えてみるとこのDTCP-IPクライアントって著作権と密接に関連しているわけで、日本のうるさい著作権者(TV局やスポンサー)が海外のベンダーにHDDレコーダーに録画した番組を"間単に"観られるようなソフトを許可するわけないなぁと合点がいった次第である。
なんだよDMRのマニュアルにはPCでも観られるって書いてあるじゃん。どこのPCだよとそのときは思ったものだ。

ここからが長~~い道のりの始まりであった。結論から先に書くと、ThinkPadでDR/TS録画(AVCHD圧縮なし)のMpeg-2番組は観ることができた。しかし今回見つけたソフトは残念ながらAVCHD圧縮コンテンツには対応していなくまだ道半ばである。

ことの始まりは6月中旬にDIGAのDMR-BW850を購入したところから始まる。我が家では数年前から日立製作所のHDDレコーダーを二台稼動していた。一台は初期のシングルチューナーモデルの400GBのもの、もう一台は最初のダブルチューナーモデルの1TBのものである。しかしながら1TBの方は初期のトラブルが多く、二度技術者にオンサイトしてもらってようやく安定稼動するようになった経緯がある。しかしながらここ一年以上DVD-RAMドライブは書き込めない、読めない、予約録画は失敗するなどトラブルが増えてきた。400GBモデルはそういったことは無いがいかんせん無圧縮のTSファイルしか扱えないためそろそろAVCHD対応レコーダーを調達しようと今年の春頃から考えていた。候補としてはSONYのBDZかPanasonicのDMRだろうと考えていた。どちらもAVCHDに対応しており、DLNAサーバー機能も同じように搭載していた。我が家のPreferenceから言うとXMB搭載のSONYに軍配が上がるのだが、たったひとつ(いや二つ)、SONYには通常のDVD-RにAVCDH圧縮後のソフトを焼ける機能が付いていなかった。いくらBDメディアが最近は一枚200円程度で買えるようになったからといってもやはりDVD-Rの安さにはかなわない。もうひとつPanasonicにあってSONYに無いものがTS入力による取り込み機能があった。IEEE1394入力端子から今まで使っていた日立の1TBモデルのコンテンツを取り込むことができるのである。これはSONYには無い"大変我が家にとってはありがたい"機能であった。
このような選択基準からPanasonicのBW850が我が家にやってきて以来、PCでの再生を探る道が始まった。そして前述の通りソフト探しとPCへのインストールという障害が発生したというわけである。市販ソフトが無ければどんなメーカーのPCにDLNAクライアントソフトが同梱されているのかということから調べが始まった。まぁだいたいAV対応PCであれば載っているんだろうなくらいに考えていたが結構いろんなメーカーが対応ソフトを同梱していることが分かった。

富士通FMV TEOというモデル
DELL VistaHomePremium搭載モデルにRemotemediaというソフトが同梱
VAIO おなじみAVパソコンでVAIO Mediaというソフトが現在はVAIO Media PlusとなってDTCP-IPクライアント化しているらしい
QOSMIO DLNAクライアント搭載
HP Mediasmartというソフトが同梱
日立 UT770シリーズというDLNAサーバー付き液晶TV購入者にオプションで別売ソフトを提供している

これらを見るとむしろLenovo(IBM)のThinkPadにどうしてこういったソフトが無いんだろうと思うような状況であることが分かった。

HPのソフトはホームページからダウンロードできるが、どうもPCがサーバーになるサーバー機能とHPが出しているMediasmart Connect X280Nというメディアボックスに接続するクライアント機能だけのようで一般的なクライアント機能は無さそうな気配であることが分かった。(もし違っていても未確認なので確認は各自で) 
SONYのVAIO MediaはSONYのホームページでVer.5のインストールCDは購入でき、その後アップデートモジュールを適用することによってDTCP-IPに対応したVAIO Media Plusにアップグレードすることができる"らしい"が、巷ではハードウェア縛りがあるので駄目だったという報告もあるので、確認は後回しにした。

いろいろ紆余曲折はあったがこの中でDELLのRemotemediaというソフトのインストールCDを入手することができた。さらにこれらの各社同梱ソフトはどれもSoftDMAを各社向けにカスタマイズして載せていることも分かった。やはりどこの馬の骨とも分からない一匹狼メーカーなんかには許諾されないのだろうと考えた。デジタルTVキャプチャーカードがなかなかメーカー系PCに実装済みのもの以外発売されなかった経緯とよく似ていると思った。

さてこのRemotemediaであるが、やはりDELLのハードにしか"そのまま"ではインストールできなかったがちょっとした修正でThinkPadにもインストールすることができた。更にアップデートモジュールもダウンロードしてこちらもちょっとした修正でアップデート可能であった。DIGAには最大4台のMACアドレスを登録しておくことができるので、早速T400(VISTAのUltimateをわざわざインストール)とT60(Win7RC)のMACアドレスを登録する。

これらDLNA(+DTCP-IP対応と思われる)クライアントソフトを探し出す前はWindows7はDTCP-IPに対応するという1月のMSの発表を真に受けてWin7のWMP12で何とか接続しようとがんばっていたのだが、WMPではディーガというネットワーク上の名前も確認でき、コンテンツの録画情報までは確認できたのだが、とうとう"再生できないフォーマットです"以上には進まなかった。あれこれAVCHDCODECを試したりいろいろやったがついにWin7だけでは駄目だった。その後5月頃のWin7関連記事の中にDTCP-IP対応はしないという情報を見つけ、やはり著作権に絡んでMSもあきらめたのだろうということが分かった次第である。

話をRemotemediaに戻そう。T400ではやはりAVCHDで録画した番組名はグレーで表示され再生することはできなかったが、DR(TS)モードで録画した番組は白い文字で表示され、クリックするばいよいよ観られるかということころまでこぎつけた。
しかしながらそこからがまだ二つの障害があった。ひとつはネットワークを暗号化しなければいけないということ、残りは音声ドライバーが暗号化コンテンツを再生するためのSCMSに対応していなければならないということであった。

ネットワークはWEPまたはWAPで暗号化されていなければなりません。 おいおいうちはだれでもどこからでもアクセスできるように2Mbpsの頃の無線LAN設置以来一切暗号化してないんだぜ。。。 と思いながらもここはなんとかクリアーした。
さてさてこれでなんとか観られると思い再びコンテンツをクリック。おおっ!バッファリングが始まった、いよいよ。。。。と心躍らせるも。。。。
情報 再生できません。再生するには音声用ドライバーがコピー防止機能(SCMS)に対応している必要があります。
なんじゃこりゃ!SCMS?何それ。大体これT400だよ、2009/5付けのConexantのHD Audioドライバーなんだけど。。。どこにそんなドライバー転がってんのよ。。
ここから更に2日がかりでSCMSドライバーを探すことになるとは思わなかった。。。。んがぁ同じデバイスを搭載しているAVパソコンのドライバーであればどうにかなるかもという予測のもと、いろいろ探してみました。。。結果HPのdv6800という2008年に発表された965チップセットのエンターテイメントPCがどうやらそれらしいドライバーを持っているので2007/11日付のドライバーをHPからダウンロード。そのままではお決まりの"現在のドライバーが最新です"で更新できなかったので、一覧を参照から選択しなおして適用することに。。。

これでいよいよ観られる!と思ったらサーバーが見つからないだの、コンテンツがありませんだのどうもネットワークが不安定でPCを再起動すること数回。ようやくDRで録画したウィンブルドン女子決勝の画面がT400に登場!と喜んだのもつかのま。あれ?コマ落ちするジャン。音途切れ途切れジャン。どうもPCも重たそう。。。
タスクマネージャーで調べましたよ。CPU使用率60-80%、ネットワーク使用率54Mbpsの11gで13%あたりをキープ。これじゃあ17Mbpsの地上デジタルのDR(TS)モードは無理だわいということに。。。。確かGM45チップセット内蔵のIntel4500HDグラフィックドライバーはハードウェアHD再生支援機能も付いていたんじゃなかったっけ?それにしてもこのCPU使用率は何としたものか。。。ネットワークは有線LANにしないと。。。

後半へと続く。。。。 ちびまるこ

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最終更新:2009年07月06日 16:10
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