テクノロジーマネジメント論最終課題


電子マネー市場概観

(図)

Edy の沿革

1988年 ソニー、無線ICの開発を開始
1994年 名称がFeliCaに決定
	香港のオクトパス社が採用を決定。海外での初の採用事例

1999〜2000年 FeliCaを用いた電子マネーのモニターテスト (ソニーを中心とした数社共同)

2001年11月 JR東日本、Suica導入
	ビットワレット(ソニーグループ)電子マネーEdyの正式サービス開始

2004年 フェリカネットワークス社設立
	 -> モバイルFeliCa搭載の携帯電話発売

Edy の現状(1)

- 発行枚数、利用可能店舗数ともに他のサービスを圧倒
- 利用件数では苦戦

主な前払い式電子マネーの利用状況

発行枚数	月間利用件数	利用可能店舗数
Edy	4,920万枚	2,400万件	137,000店
Suica	2,623万枚	2,611万件	64,420店
PASMO	1,253万枚	1,074万件	55,000店
nanaco	792万枚	3,000万件	23,524店
WAON	960万枚	2,140万件	28,500店
ICOCA	469万枚	99万件	54,050店

2009年5月末時点。出典:日経流通新聞 2009年6月26日付

Edy の現状(2)

〜2009年 9期連続赤字!!!
(図)http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/3d363f26ca4c22463fb7a7e2d0f7423d/page/1/


Edy と Felica

Edy は散々だが、そのプラットフォームである FeliCa は
非接触型電子マネー用システムのデファクトスタンダードである

勝因:標準化への飽くなき野望

	2000年 ICカードを利用した乗車券の規格に採用
	(日本鉄道サイバネティクス協議会サイバネ規格)

	2004年 フェリカネットワークス社設立
	 -> モバイルFeliCa搭載の携帯電話発売

	ISO/IEC 14443では MIFARE(Philips)に破れる
	↓
	上位通信方式ISO/IEC 18092には採用



Edy の中立性

パートナー企業(カードイシュア)によるカード発行枚数
(各種会員証、ゆうちょカード、学生証、社員証など)

 -> 700種類以上

↓
自社内で完結しない電子マネーとしての中立性
↓
X	囲い込み、特化型サービスが困難
△	購買履歴などのデータ:広範だが扱いが難しい
○	インフラとしての普遍性
最終更新:2009年07月08日 03:45