万力締め

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&bold(){親指締め器} 二つの鉄片の片方に開いた穴に親指を差し込み、ネジを締めることによってもう片方の鉄片で指を締め付け、最終的には骨を砕いてしまう器具。 鉄片が三枚で親指以外の二本の指を一度に挟めるようになっていたり、鉄片に凹凸をつけてより苦痛を与えやすくしたものもある。 ポケットに入るぐらいのサイズだが、効果は高い。西洋における拷問ではこの拷問が第一段階として行われた。 &bold(){スパニッシュ・ブーツ} 親指締め器に似た構造の器具。本体は内側に突起の付いた湾曲した板と、真っ直ぐな板の二つからなっている。 突起の付いた側をすねに押し当てて万力で締めることによって足を締め付け、時には足の骨を砕いてしまった。 また、万力で締めるのではなく、板と肉の間、あるいは二枚重ねた板と板の間に楔を打ち込むこともあった。スコットランドの深靴と同じく、珍しい足に対する拷問具。 &bold(){頭蓋骨粉砕器} 親指締め器と似た構造の器具。顎を当てる部分は真っ直ぐな板だが、頭の側は頭部をすっぽり覆うような椀型になっている。 名称とは違って実際にこの器具で頭蓋骨を砕くことはまずなく、恐ろしげな外見で恐怖をあおるような使い方をされた。 この構造では頭蓋骨を砕くより先に顎が砕けてしまうためである。 &bold(){鉄帽子} 頭蓋骨粉砕器とほぼ同じ構造だが、目の部分に突起がある。この突起は、頭を締めつけられる圧力で飛び出してきた目を圧迫、最終的には破壊するようになっていた。 目が潰れなくても、そうとうな痛みがあったという。 中世の拷問器具は、本来の用途とは関係のない装飾が施されていたり、形状が変化したりすることも多かったが、この器具も顔全体を覆う鉄仮面の形になったバリエーションもある。 &bold(){頭蓋骨圧砕金輪} 頭に巻くようになった鉄の輪で、内側に幾つもの棘が付いている。ネジを締めることで頭を締め付け、時には実際に頭蓋骨を砕いてしまうこともできた。 また、砕けない程度に締め付けることにより、ちょっと頭に触れられるだけでもとてつもない苦痛を感じるようにさせることもできたという (これは、頭蓋骨粉砕器のほうも同じ)。 内側の刺は頭蓋骨を砕きやすくするためのものだが、もちろん刺がなくても締め上げていけばいつかは頭蓋骨が砕けることになる。 なお、この刺は頭蓋骨を砕かないための安全装置であるという説もあり、拷問用なのか処刑用なのかがはっきりしない部分がある。 &bold(){ゴーントレット} 鉄製のこて。この中に犠牲者の手を差し込み、締め付けて用いる。また、この器具は天井から吊されており、犠牲者を宙吊りにすることもできた。 この場合、手を締め付けられる苦痛に加えて宙吊りにされる苦痛も加わった。締め付けと吊りという、二つの効果を狙った拷問具である。 &bold(){ダイス} 二つの四角い鉄具を踵に当て、万力で締めて踵の骨を砕く。あまり多用された器具ではなかったようだが、予備的な拷問として行われることもあったようだ。 &bold(){膝砕き器} 親指締め器と同じ構造の器具。内側には鋭く長い棘がはえ、これが骨に食い込んでいって関節を砕いてしまう。 膝だけでなく肘を砕くこともできた。 ダイスと同じく、あまりメジャーな拷問具ではない。 &bold(){トルコ式拷問具/乳房挟み} 長い板を二枚組み合わせた器具。女性の乳房を挟み、ネジを巻いて締め付けていく。 単純な構造だが、苦痛はかなりのものだったという。締める器具としては珍しく、骨に対する締め付けを行わない。 トルコなどの中近東と中国の両方で似た形の拷問具がみられるのは、人間の思考というのがどこか似るという証明かもしれない。 &bold(){手足挟み} 長い板の片方の端を縛り、その間に犠牲者の手や足を挟む。後はもう一方の端に人が乗ることで締め付け、苦痛を与えた。 西洋の器具に比べて簡単なもので、複雑な器具を使わない日本式の特徴が出ている。 構造、原理的にはトルコ式拷問具や乳房挟みに近い。 ただ、日本では全体的に女性に対する特別な拷問というのは発達しなかったらしく、乳房を挟むという形の器具は開発されなかったようだ。

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