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大学の授業が終わって、アパートに帰ると、ドアポストにピンク色の折り紙のカブト虫が挟んであった。
 そんな可愛らしいことをするのは、修司の知るかぎり一人だ。
(絵里ちゃんか。なんだろう……?)
 折り紙を広げてみる。
『先生へ おたんじょうび おめでとう
 ついに絵里の2ばいの年になったね(イヒヒヒ)
 へやのなかにプレゼントをおいたよ すぐにあけてね♪ 絵里』
 子供にしては綺麗な字の、それでもさすがに漢字は少ない11歳の少女からの手紙だ。
(俺の誕生日、覚えていてくれたのか……)
 そのことが、まず嬉しかった。
 もちろん、ブレゼントを用意してくれたことにも、素直に感謝したい。
 普段は生意気だけど、こうした心遣いもある可愛いらしい女の子なのである。
 絵里は、このアパートの大家である立花永久子(とわこ)の「娘」だった。
 実のところ、血筋としては孫なのだが、事情があって養女として引き取られたという。
 大学生である修司は、永久子に頼まれて絵里の家庭教師をしていた。
 永久子はアパート経営のほかに着付けの先生の仕事もあって、昼間は忙しく出歩いている。
 まだ五年生の絵理に家庭教師をつけたのは、ベビーシッター代わりという考えもあるようだ。
 最初はアパートの隣の絵理の家に修司が通っていたが、近頃は絵理のほうがアパートに来るようになった。
「家にいるとゲームとかしちゃうし、先生が学校から帰るまで、自習して待ってる」
 という口実だが、実際は自宅では触らせてもらえないパソコンで遊ぶのが目的のようだ。
(でも置き手紙がしてあるということは、今日はまだ来てないのかな……?)
 首をかしげながら、玄関の鍵を開けた。


 アパートの間取りは1Kである。玄関を入ってすぐがキッチンで、左手にユニットバスのドアがある。
 奥ほ六畳相当のフローリングの居間兼寝室で、その中央に、見慣れない大きな段ボール箱が置いてあった。
 どこから手に入れたのか真新しい無地の箱の側面に、マジックで、
『びっくりプレゼントばこ』『ナマモノなのですぐにあけてね』『ちゅうい:生きてます』
 などと書いてある。蓋はガムテープで閉じてあった。
(いったい、何のつもりだ、絵理ちゃん……?)
 修司は頭を抱えた。どうやら、普通のプレゼントをもらえるわけではないらしい。
(生きてるって、まさか、拾ってきた猫とか犬を寄越すわけじゃないよな……)
 そういえば昨日、おかしなことを聞かれたっけ。
「先生、動物好き?」「犬と猫はどっち好き?」「うちのアパートがペットOKになったら、何か飼いたい?」
 修司の答えはそれぞれ、
「まあ普通に好き」「飼ったことないけど、どっちも好きかな」「エサ代かかるし、飼えないよ」
 だったけど。
 永久子は一軒家で暮らしているのにペットは飼っておらず、動物嫌いなのかもしれない。
 そこで、代わりに修司に犬か猫を飼わせようと、絵理は企んでいるのだろうか。
 ともあれ、生きた動物が入っているのなら、箱に入れたまま放ってもおけない。
(いきなり飛び出して来て、噛みついたりするなよ……)
 靴を脱いで部屋に上がり、恐る恐る箱に近づいて、ぺりぺりと蓋のガムテープを剥がす。
 動物が入っているのなら、テープを剥がす音に反応して中で暴れだしそうなものだが、全く静かだ。
(生き物じゃなくて、大きなぬいぐるみかな? 俺の部屋に置いとけば、ほとんど自分のものだから……)
 自分が欲しかったぬいぐるみを、プレゼントと称して買ったのかも。それはそれで可愛い企みだけど。
 蓋を開けて、中を覗いた修司は、ぎょっとして目をむいた。


 絵理だった。
 素っ裸で、膝を抱えてうずくまった格好で、箱の中に収まっていた。伏せられた顔は長い髪で隠れている。
 一瞬、恐ろしすぎる想像だが、死んでいるのかと思った。だが、
「――すーっ……」
 穏やかな寝息を立てているので、生きてはいると、わかった。
 首には、犬が着けるような赤い革の首輪を巻いている。
「プレゼントは、あ・た・し(はぁと)」
 その昔、読んだギャグマンガの、おバカなフレーズが脳裏に甦る。
「今日一日は、あたしが先生の、ペ・ッ・ト(はぁと)」
 そんなオチが、すっかり読めてしまった。
 修司は絵理の肩を揺すって、声をかけた。
「ちょっと、絵理ちゃん?」
「んっ……、あれ……?」
 顔を上げ、修司を見て、目をしばたたく。
 修司は苦笑いして、
「あれ、じゃなくて、何やってんの?」
「えっと……」
 絵理は、自分の裸身を見下ろしてから、両手を犬の「チンチン」みたいに胸の前に持ってきたポーズで、
「――あんっ!」
 犬のように、鳴いてみせた。それは確かに可愛い鳴き真似だったのだが……
「……えへへ。ちょっとスベった?」
 苦笑いして、頭をかく。

「あはは……」
 修司も笑うしかない。
 このままだと気まずいので、きいてみた。
「その箱、どうやって入ったの? 蓋は閉まってたのに」
「え? だって、底は抜いてあるもん」
 絵理は立ち上がって、段ボール箱を持ち上げる――と、確かに箱の下から白い素脚が覗く。
「なるほど、底を抜いた箱を、頭からかぶったんだ。賢いなあ、絵理ちゃん」
 修司は素直に感心して言ったのだが、絵理はちょっぴり眉をしかめて(機嫌を損ねた兆候だ)、
「箱なんか、どうでもいいんだけどさ……」
 段ボール箱を頭から脱ぎ捨てて、裸に首輪という格好のまま、なぜだか得意げに腰に手を当て、きいてきた。
「もっとほかに、感想あるんじゃない? どうなの、センセ?」
「えっ? ああ……ちょっと、びっくりした」
「そうじゃなくて、絵理が犬のカッコしてるんだよ?」
 犬の格好なら、偉そうに腰に手を当てるんじゃなくて、四つんばいになるべきじゃないか?
 ツッコミたかったたけど、余計なことを言うと怒るのは目に見えているから、
「うん、その……似合ってる」
「似合ってるぅ?」
 途端に絵理が、ふくれ面をした。
「何よ、似合ってるって? 服を着るより裸のほうが似合うっての? 絵理ってそんなにオシャレじゃない?」
「そういう意味じゃなくてさ……」
 なんてややこしい娘なのかと、修司はしどろもどろになりながら、
「絵理ちゃんって、色が白くて綺麗な身体してるだろ? だから、赤い首輪とのコントラストがさ……」

 そう言ったのは、決してお世辞ではなかった。
 絵理は、胸のふくらみこそささやかだが、すらりと手足が長く、抜群のスタイルの良さなのだ。
 特に修司が好きなのが、あばらの浮いた胸の下から、平らなおなかと、なめらかな下腹部までのラインだ。
 ぷにぷにした子供らしさが抜け、かといって大人びた女体の丸みも備わっていない。
 ローティーン特有の、中性的ともいえる美しい体の線なのだ。
 それでいて、ぱっちりした眼に、整った鼻筋、ぷっくらした唇と、妙に大人びた美貌でもある。
 怒った顔さえ愛らしく、とてもこの子には逆らえないと、修司は思ってしまう。
「綺麗……って、そうかな? 絵理ってガリガリだよ、オッパイも全然育たないし?」
 機嫌を治したのか、少し頬を赤くしながら、それでも口をとがらせて、絵理は自分の身体を見下ろす。
 いや、そのオッパイの無さがいいのだと修司は言ってやりたかったが、余計に怒らせそうで口には出せず、
「そんなことないよ。すらりとして……モデルさんみたいだよ、ホント」
「モデルって、ヌードモデル? 服も着てないし」
 にやりとして言ったのは、すっかり機嫌を治したということだろう。
 修司も、ようやく余裕を取り戻して笑い、
「服を着てもオシャレでよく似合うよ。でも、今日は俺の誕生日プレゼントで来てくれたんだろ?」
「あ、そうそう、うん」
 ぽんっと手を打って、絵理は、にっこりして、
「先生、犬が好きって言ったでしょ? だから今日一日は、あたしが先生の犬になって、あ・げ・る」
「うれしいよ……」
 苦笑いに見えなければいいなと思いつつ、修司も、にっこりしてみせる。
(十一歳の子がここまで予想通りのネタでくるとは……俺の部屋にあるマンガをいろいろ読んでたからかな?)
 幸いにも絵理は、修司の苦笑いに気づかなかったようだ。


 そのまま、にこにこして言った。
「じゃあ、先生」
「うん?」
「犬は飼い主さんが帰って来ると、ぺろぺろ熱烈なキスでお迎えするんだけど……」
「うん」
「絵理もキスしてあげるから、その前にシャワー浴びてきて。先生、おでことか脂ぎってるし」
「ははは……」
 これはもう、苦笑するしかなかった。

 いちおうTシャツと短パンの着替えを用意してから、シャワーを浴び終えた修司は、
「服は、着たほうがいいのかー?」
 バスルームから顔を出して、絵理に声をかけてみた。
 絵理は裸に首輪という格好のまま、修司の机でパソコンに向かいながら、振り返らずに返事を寄越す。
「うん、着てきてー」
(犬ってより、猫だよな。絵理ちゃんの勝手気ままなところは……)
 修司は苦笑いしながら、服を着込む。
「パソコンで何してるの? ネット、それともゲーム?」
「ネットぉー。また新しいブックマーク増えたねー、先生」
「まあね」
「褒めてないよー」
「…………」
 修司は、口をつぐむしかない。


 修司がネットでブックマークしているのは、主に18禁のCGサイトだった。
 それも、ロリ系やロリショタ系が中心だ。
 絵理と体の関係になってから、修司は自分の趣味を彼女には隠さなくなった――というよりも。
 数階層のフォルダの底に隠していたブックマークを彼女に見られたのがきっかけで、体の関係になったのだ。

 それは二ヶ月前のこと。
 学校から帰った修司が、いつものように合い鍵で部屋に上がり込んでパソコンをいじっていた絵理に、
「ただいまー。いらっしゃい、絵理ちゃん」
 声をかけると、絵理は「おかえり」の代わりに、きいてきたのだ。
「先生って、ロリもショタも両方イケるの?」
「えっ? なんの話?」
 まさかブックマークを見られているとは思わず、何のことかと修司はききかえす。
 すると絵理は、じろりと修司を睨んで、
「『乳なんて飾りです。エロい人には、それがわからんのです』って、先生もそう思う?」
「あ、え、絵理ちゃん……」
 修司はあわてて靴を脱ぎ捨て、パソコンに向かう絵理のそばまで駆け寄ったが、
(あちゃー……)
 画面に大写しになっている『つるぺたぷに』おまけにワレメ丸出しの美少女CGを見て、頭を抱えた。
 それはどう見たって想定年齢が絵理より年下の、幼女を描いたものだった。
(違う。俺は本当は『ぷに』より、あばらが浮いてるくらいの華奢な娘が好きなんだ……例:大○葦人キャラ)
 本性がバレたショックで、言い訳にならないし口にも出せない言い訳が、ぐるぐる頭の中を駆け巡る。
「先生、こんなのばかり見てるから彼女できないんじゃない? それとも、こういう趣味だから作らないの?」


「いや、その、これは、こないだ遊びに来た友達が……」
「誰も来てないでしょ? 絵理は毎日、ここに来てるんだから」
「いや、あの、その……」
 しどろもどろになった修司の顔を見上げ、絵理は、急に天使みたいな笑顔になって、言った。
「でも、嬉しいな。つまり先生、絵理みたいな子が好きってことだよね? 絵理も先生、大好きだよ」

 絵理が秘密のブックマークを見つけたのは、何階層もあるフォルダを単純に開き続けた結果だった。
 あとで聞いたところでは、深い考えもなく、ただ暇だったからだという。
『語学』『第二外国語』『ドイツ語文法』などと、いかにも興味をそそらないフォルダ名をつけたのに、
「えー、そんなの見なかったー。ただフォルダがあったからクリックしただけー」
 パソコン初心者の小学生だと思ってナメたのが悪かった。フォルダの開け方くらいすぐ覚えるのだ。
 結果的には修司としては、絵理と結ばれることになってラッキー、ともいえるのだけど。
(だけど、なんで絵理ちゃんは、俺みたいな男を好きになったのかな……?)
 それは、いまに至るも答えの出ない謎である。
 着替えを終えた修司は、絵理のそばに行った。
「じゃあ、絵理ちゃん。どうすればいい?」
「うん、じゃあね、ここに座って」
 絵理は立ち上がると、自分の座っていた椅子に、修司を座らせる。
(ほんと、綺麗な身体だよな……)
 目の前に立つ絵理を眺めて、修司は、あらためて思った。
 色白のきめ細やかな肌。すらりと長い手足は、指の一本一本まで、しなやかで美しい。
 ささやかな胸の頂には、桜色の蕾のような乳頭が添えられている。


 ぺしゃんこのおなかは『ぷに』より華奢な娘に惹かれる修司の好みそのままで、縦長のおへそも愛らしい。
 ほとんど産毛しか生えていない、なめらかな下腹部。
 その下、脚のつけ根には、いかにも幼いスリットが恥ずかしげに姿を晒している。
 スリットの隙間から淡いピンクの唇がほんのわずかに覗いているのが、いかにも悩ましい。
 もちろん、顔だってとびきりの美少女だ。
「ご主人様」
 うつむいて、急にしおらしい声で絵理が言ったので、修司は思わずきき返した。
「え?」
「ご主人様って言ったの。先生、絵理の飼い主でしょ?」
 ふくれ面で睨んでくる絵理に、修司は笑って、
「ごめんごめん。いいよ、続けて」
「ご主人様……」
 絵理は再びうつむき、演技……でなければ、おそらく自分の台詞の恥ずかしさからだろう、頬を赤らめて、
「絵理は今日一日、ご主人様の犬になります。ちゃんと言うことをきくので、可愛がってください」
「うん、ありがとう、絵理ちゃん」
 修司は微笑む。
 絵理がどこまで「言うことをきく」のか疑問もあったけど、好意は素直に受けとめたい。
 絵理は修司の前で膝をつくと、グーに握った両手を、彼の膝に置いて、
「くーん……」
 彼の顔を見上げ、頬を赤くしたまま、甘えた声を出してみせた。
「キス……してほしいのかい?」
 修司がたずねると、絵理は、こくっとうなずく。


「可愛いよ、絵理ちゃん……」
 修司は前かがみになり、絵理の顎の下に手をやって顔を上げさせ、眼を閉じた彼女に、そっと唇を重ねた。
「あふ……」
 すぐに絵理のほうから舌を突き出してきて、修司はわずかに口を開け、それを受け入れた。
「あふ、はふ、はあっ……」
 れろり、れろりと十一歳とは思えないほど艶めかしく、絵理の舌が修司の唇を、舌を、歯を、舐め回す。
 こそばゆいけど心地いい感触を修司は楽しみながら、絵理の長い髪を手で梳くように撫でてやる。
 そうすると、絵理が歓ぶことを知っているのだ。
 絵理の頬はすっかり紅潮している。髪に触れられる心地よさか、自らの淫靡な舌遣いに興奮しているのか。
(本当に可愛くて、エッチな子だな……)
 修司にとって、絵理は宝物だ。こんな女の子が、ゲームやマンガの中ではなく存在するとは思わなかった。
 いつまでも、いまの関係を続けたいと思う。
 もちろん、やがて絵理は十二歳になって、さらに中学一年生、二年生と成長してしまうのだけど。
(身体だけはいまのまま、成長しないでくれたらな……)
 そんな虫のいい話はあるわけないと、わかっているけど。
 絵理は顔を離し、潤んだ眼で修司を見た。
「くぅーん……」
 少女のグーに握った手が、短パンの上から、男の怒張に触れる。
 修司自身も驚くほど、それは激しく堅くなっていた。
「こっちにも、キスしてくれるのかい? わかった……」
 修司は短パンの前ボタンを外し、ジッパーを下ろした。
 トランクスの前ボタンも外したが、あえてそこから逸物は引き出さない。


「ほら、キスしていいよ」
 修司が言うと、絵理は、ちょっぴり恨みがましそうに修司を見上げ、
「くぅーん……」
 グーの手でトランクスの前を左右に引っぱり、さらに口も使ってペニスを引き出そうとした。
 トランクスが、絵理のよだれに濡れていくが、なかなか「それ」は顔を出さない。
(大きくなりすぎちゃって、トランクスの前の穴からは出てこないのかな……?)
 修司は意地悪をやめて、絵理の頭を撫でてやると、いったん立ち上がって自らトランクスを脱いだ。
(うわっ、俺のって、ここまで太くなるのか……)
 姿を現した怒張は、先端は赤黒く、根元は黒々として血管が浮いた、まさに怒りで張り詰めた雄々しさだ。
 絵理とのエッチは、ここ二ヶ月、ほぼ毎日続けているけど。
 生理のときでさえ絵理は、フェラチオだけはしてくれているのだけど。
(今日に限って、ここまでデカくなったのは……首輪の効果??)
 それだけではなく、誕生日の贈り物として、いつもは生意気な絵理が忠実な犬を演じてくれている。
 その健気さが、余計に興奮を誘うのだろう。
「あふ……」
 絵理は、精いっぱい大きな口を開けて、再び椅子に腰掛けた修司のモノをくわえようとしたが、
「……あむっ」
 先端だけしか口に入らなかったので、ちょっぴり眉根を寄せた。
(いつもなら『デカくしすぎ、先生の変態』とか、憎まれ口を叩きそうなところだけど……)
 今日ばかりは、修司が想像したような態度には出ないで、
「はあっ……あふっ……」
 ペニスをいったん口から放すと、舌を長く伸ばして、それを丹念に舐め始めた。


(おわっ……刺激強すぎ。痛いくらいだ……)
 堅く張り詰めた逸物の表面を、少女の舌が這い回り、修司は思わず椅子の上で腰を浮かす。
 刺激をこらえようとして、きゅっと尻に力が入る。
「あは……」
 絵理が、にやりと妖しく笑った。
 舌を伸ばし、グーの両手で支えた修司のペニスを舐め回す仕草は、
(やっぱり猫のほうが似合ってるかも、絵理ちゃんは……)
 このままだと、舌だけでイかされてしまいそうだ。
「立って、絵理ちゃん……」
 修司は絵理の腕をとって、立ち上がらせた。
 絵理はちょっぴり不満そうに、
「……犬だから、立っちゃだめなんだよ……」
「うん、その可愛い仔犬を、抱っこしたいんだ。おいで」
 絵理の身体をくるりと回して、背中を向けさせ、
「足を広げて、俺の膝をまたいで座って」
「挿入(い)れるの……?」
「それは、まだ勿体ないよ。先生のオチンチンもまたいで座るんだ」
「素股(すまた)ってこと……?」
「どこでそんな言葉覚えたんだよ? もう口をきいちゃダメだ、犬なんだから」
「……くぅ~ん」
 いかにも演技っぽく鳴いてみせながら、それでも絵理は、言われた通りにした。
 少女のつるりとした愛らしい股の下から、男の怒張がにょっきり顔を出す。


 絵理はその部分を見下ろして、くすくす笑い、
「あたしにオチンチン生えたみたい」
「だから、喋るなって」
 修司は絵理の喉元を探り、首輪についた金輪を探り当てた。リード(犬用の紐)を繋ぐためのものだ。
 その金輪を、くいっと右手の人差し指で引っぱり、絵理の顔を横向きにさせる。
「あ……」
 首輪を使って、そんなことをされるとは思わなかったのだろう。
 目を丸くしている絵理の顔を後ろから覗き込むようにして、そのまま唇を重ねた。
「ん……」
 絵理は、うっとりと眼を閉じる。
 首輪を引っぱったのは乱暴すぎたかと、修司は思ったけど、絵理の反応を見る限り、
(普段は生意気なお姫様だ。エッチのときは、ちょっぴり手荒く扱われたほうが、非日常的でいいのかな……)
 そんなふうに思えてしまう。
 修司は左手で、絵理のまだ乳「房」とも呼べない、ささやかな胸を撫で回す。
 肉づきの薄い身体の、その部分だけは柔らかな触感だった。
 蕾のような乳頭は、修司の手のひらの下で、つんと固くなって精いっぱい自己主張している。
 絵理自身は、もどかしげに腰を前後に揺すっていた。
 つるつるの少女の股間が、よだれに濡れたペニスをこすり、弱い電気を流されたような痺れる感覚だ。
 もちろん、素股の真似事をしているのは、修司を歓ばせるためだろうけど、
(絵理ちゃんも、気持ちいいのかな……?)
 そうであればいいなと、修司は思う。エッチは、お互いが歓びを得るためのものだ。
 もっと快感を高めてあげようと、修司は絵理と舌を絡め合いながら、優しく胸を愛撫し続ける。


「んんっ……」
 身をよじる絵理の耳元に、修司は囁いた。
「絵理ちゃんの身体、本当に可愛いよ。こんなに素敵なプレゼントをくれて、ありがとう」
「ん……、あ……」
 絵理は顔を離し、潤んだ眼を開けて、修司を見て、
「それって、絵理が『ツルペタ』だから? 絵理が大人になったら、可愛くなくなっちゃう?」
「そんなことないよ……」
 修司は苦笑した。もちろん、いまのままのほうがいいには決まっているけど。
「絵理ちゃんが大人になったら、絵理ちゃんそっくりな子供を産ませて、絵理ちゃんと二人で育てたい」
「……ほんと……?」
 絵理の眼から、ぽろりと涙がこぼれた。その眼を、嬉しそうに細めて、
「それって、プロポーズってことだよね……?」
「え?」
 そこまで深く考えなかったけど、自分の言葉は結局、そういう意味だったと修司は気づく。
(そうだよ。綺麗事かもしれないけど、俺は絵理ちゃんの身体だけが目的のつもりはないんだ。
 勉強やパソコンの使い方を教えてあげると、すぐに吸収する。毎日、少しずつ背も伸びている。
 普段の態度は生意気だけど、本当は素直な絵理ちゃんの成長を、ずっと見守りたいと思ってる……)
 大人になった絵理の姿を想像してみる。
 いまよりもっと背は高くなり、たぶん(勝手な願望だが)胸のふくらみは、つつましいままで。
 髪はオトナっぽく短くして、絵理自身にそっくりな可愛らしい幼な子を抱いているだろう。
 悪くなかった。むしろ、そういう絵理にも会ってみたいと思った。
 そのために、いつまでも絵理と一緒にいたかった。


「絵理ちゃん……」
「うん……?」
 涙をためた眼で、絵理は修司を見つめる。修司は、きゅっと胸が切なくなるのを感じながら、
「絵理ちゃんが結婚できる年になったら、俺と結婚してくれるかな?」
「……うーん、考えておく」
 拍子抜けするような答えを返し、絵理は涙を拭って、「えへへ」と笑った。
「だって、先生。絵理が十六になるまで、あと五年だよ。先生、それまで浮気しない保証ある?」
「いや、そりゃ、もちろん……」
「絵理よりもっと若くて可愛い子がいても? 十一歳とエッチしちゃうような理性がない人、信用できない」
「ひどい言いようだな」
 修司は苦笑する。
「だから、俺が浮気できないように毎日、絵理ちゃんがエッチしてくれればいいんだよ、俺が疲れ果てるまで。
 それより俺は、絵理ちゃんのほうが浮気しないか心配だよ。だって絵理ちゃん、美人だからさ」
「絵理は、そんなことしないもん」
 口をとがらせる絵理に、修司は首を振り、
「言葉だけじゃ信用できないから、絵理ちゃんと毎日いっぱいエッチして、完全に俺のモノにしちゃうからね。
 絵理ちゃんの身体中にキスをして、俺のよだれを滲み込ませて、絵理ちゃんの可愛いオ○ンコが濡れたら、
 そこからあふれるのは俺のよだれみたいな……そんな身体に、作り変えてあげるから」
「やだ先生、言ってることが変態。エッチなマンガの読みすぎだよ、それ」
 絵理は、くすくす笑う。
 その頬に、修司はキスをした。
「おしゃべりは終わり。犬に戻るんだよ、絵理ちゃん」


 絵理は悪戯っぽく眼を細めて、小首をかしげ、
「絵理の身体を、犬に作り変えちゃうの?」
「絵理ちゃんのほうこそマンガの読みすぎだよ」
 修司は笑った。
「でも、言うことをきかなかったら、本当に病院に連れて行って、犬になる改造手術を受けてもらうからね」
「くぅーん……」
 絵理は、いやいやと首を振る。お互い冗談とわかっているから、もちろん顔は笑っている。
 ふと思いついて、修司はたずねた。
「絵理ちゃん、リードはあるの?」
「くーん……」
 絵理は犬の鳴き真似のまま、机を指差す。
 その上に駅前の大型スーパーの買い物袋があった。首輪と一緒に買って来てあるのだろう。
「じゃあ、絵理ちゃん。犬らしく四つんばいになってくれるかな?」
「くーん?」
「家の中を、お散歩するんだよ。嬉しいだろ、お散歩? 犬なんだからさ」
「くーん……」
 絵理は少しも嬉しくなさそうに、渋々と修司の膝から降りた。
 生意気盛りの少女としては、床に四つんばいになるなんて屈辱的なのだろう。
 それでも言われた通りに、両手と膝を床について小さなお尻を突き出し、犬らしいポーズをとった。
 どくんと、心臓が高鳴るほど刺激的な眺めだと、修司は思った。
 首輪を着けただけならコスプレの延長だけど、裸で四つんばいにまでなった姿は、まぎれもなく。
 十一歳の美少女が、忠実なメス犬に生まれ変わった、その証しだ。


 修司はどうしても少女の胸から下腹部へのラインに目がいくが、四つんばいの姿勢で美しさも際立っている。
 しなやかで俊敏な四足獣を髣髴(ほうふつ)とさせる肢体だ。
「絵理ちゃん、髪を留めるゴムは持ってきてないの?」
 たずねる修司に、絵理は「くーん」と鳴いて首を振った。
「そっか。じゃあ、輪ゴムで留めさせてもらうけど、いいかな?」
「くーん……」
 絵理は明らかに嫌そうな顔で修司を見上げる。輪ゴムだと締めつけが強すぎて、髪に痕が残ってしまうのだ。
 だが、せっかくの綺麗な長い髪も、四つんばいでは邪魔になるだけだ。
 修司は台所から輪ゴムをとって来て、絵理の髪をポニーテールのかたちで留めてやった。
 絵理は途中まで嫌そうな様子だったが、髪を留められてしまうと、ポニーテールがなびくように首を振り、
「――あんっ?」
 たまにはポニーテールも似合ってる? とでも言いたげに、修司の顔を見る。
 修司は笑って、絵理の頭を撫でた。
「可愛いよ。本当は頭じゃなくてお尻に尻尾がほしかったけど」
「ぐるるる……」
 絵理がうなってみせたのは、ちゃんと褒めてもらえなくて怒ったのだろうか。
 修司は机の上のスーパーの袋からリードを取り出した。赤と黒の二色の紐を結い上げたようなタイプだ。
 絵理のそばに戻って、首輪にリードを繋いでやる。
 その手元を、絵理はちょっぴり緊張しているように、心細げな顔で見守る。
「これで、よし」
 修司はリードの一端を手に、絵理から離れた。
「おいで、絵理ちゃん」


 くいっとリードを引っぱられて、
「あっ……」
 絵理は四つんばいのまま、よろめくように二、三歩、前に出た。
「――あんっ! あんっ!」
 抗議するように吠えてみせる。いきなり引っぱるなと言いたいのだろう。
「ごめんごめん」
 修司は笑って、
「普通、犬のお散歩は、犬が飼い主より前を歩くだろ? 絵理ちゃんもそうしてくれるかな?」
「うーっ……」
 絵理は不満げにうなりながら、それでも言われた通り、四つんばいで修司の前に回った。
(可愛いなあ……)
 白桃のような丸いお尻を修司に向け、その谷間の愛らしい菊門とスリットを晒した格好だ。
「それと、絵理ちゃん」
「ぐるるる……?」
 まだ注文があるのかと言いたげに、絵理は睨むような眼で修司を振り返った。
「ベロを出して、ハアハア言いながら歩いてごらん。犬なんだからね」
「……んべーっ!」
 明らかにアカンベーのつもりだろうけど、とにかく絵理は舌を出した。
「さあ、お散歩に、出発だ」
 修司に促され、絵理は渋々と四つんばいで歩き出した。
 小さなお尻が揺れるたび、谷間のスリットも口を開きかけ、また閉じる。
 居間をくるりと回って、キッチンへ。


 キッチンを一回りして、再び居間へ。
「ハア、ハア、ハア……」
 わざとらしく声を上げていた絵理が、
「……んあっ?」
 何かに驚いたように声を上げて、立ち止まった。
「どうしたの?」
 修司は前に回って絵理の顔を覗き込む。絵理は、口から垂れてしまったよだれを手の甲で拭っていた。
「やだ……、よだれ、垂れてきちゃった……」
「犬なんだから、よだれくらい垂れるよ」
 修司は笑って、絵理の頭を撫でた。
「ずっと舌を出して、ハアハア言っていればね」
「だからベロを出せとか言ったの? もう怒った! ……ぐるるるるっ、わんっ!」
 絵理が、ぴょんっと修司の足元に跳びついた。
 修司が避ける暇もなく、その脚のスネを、あむっと噛んでしまう。
「アイテッ! イテテテッ!」
 修司が悲鳴を上げると、絵理はぴょんっと跳びのいて、再び跳びかかろうとするように低い姿勢をとった。
「ぐるるるる……!」
「いててて、悪かったよ。よだれが垂れて恥ずかしがってる、可愛い絵理ちゃんを見たかったんだよ」
 苦笑いして言った修司に、絵理は、ベーッと舌を出し、
「――えんあい」
 おそらく変態と言いたかったのだろう。舌を出したままで、
「よあえあういなあ、もっおうええあえう(よだれが好きなら、もっとつけてあげる)」


 絵理は膝立ちになって修司に抱きつき、
「あむあむあむあむ、あむあむあむあむ」
 と、彼のTシャツによだれまみれの顔をこすりつけた。
「わあっ、ちょっと、絵理ちゃん。参った参った、もう……」
 修司は苦笑するしかない。
 ひとしきり反撃して気が済んだか、絵理は修司から離れると、
「……くぅ~ん」
 先ほどまでとは打って変わって甘えた声を出し、ごろりと仰向けに床に寝転んだ。
 手足は赤ん坊のように――いや、犬のように縮めた「服従」のポーズだ。
(そっか。犬は飼い主に甘えるとき、おなかを出すっていうから……)
 絵理もそれを知っていて、真似てみたのだろう。
「絵理ちゃん……」
 修司はリードを手放し、絵理のそばにしゃがんだ。
「このまま、床の上でシてもいいかな?」
「……いいけど、挿入れるときは先生が上になって。背中痛いから」
「わかったよ」
 修司は苦笑いして、その場に膝をつき、前かがみになって絵理に顔を近づけ、キスをする。
「……くーん」
 絵理は甘えた声で鳴き、修司の首に両手を回した。
 舌を絡め合う、濃厚なキス。
 修司が顔を離すと、二人の唇の間に、唾液が糸を引いた。
 年の離れた恋人同士は微笑み合い、再びキスをする。


 修司は絵理の太ももに触れ、そこから脚のつけ根へ手を這わせた。
「……もう濡れてるよ、先生。犬になって歩いてたら、ヘンになっちゃった……」
 絵理が、自分から打ち明ける。
「そっか……」
 修司はうなずき、手の代わりに顔をその部分に近づけた。
 絵理の幼いスリットは、すっかりガードを緩め、しどけなく開いた隙間から濡れ光った肉襞が覗いている。
 つんと酸っぱい匂いが、年上の恋人の劣情を誘う。
 修司は少女のスリットを、指でさらに広げた。
 淡いピンクの濡れた唇と、その上に突き出した木の芽のようなクリトリスと、それを覆った包皮。
 唇の奥には、マッチ棒も挿さらないような小さな尿道口と、指くらいなら入りそうな丸い膣口。
 形ばかりは生意気にオトナの女と変わらない、それでいて小ぶりで幼い絵理の女性器。
 修司は舌を伸ばし、その部分全体を舐め始めた。
「あんっ……先生、もう濡れてるのに……」
 声を上げた絵理に、修司は微笑み、
「もっと気持ちよくさせてあげたいんだ」
「んっ……、くふぅ……」
 絵理は、ぎゅっと眼を閉じて、高まっていく快感をこらえている。
 修司は少女の最も感じやすい部分に舌で奉仕した。
 自分のほうがプレゼントをもらうべき立場だが、これで構わないと修司は思う。
 絵理と、いまの関係でいられること。そのことが最大のプレゼントなのだ。
 手を伸ばし、胸にも触れてやる。堅く張り詰めた乳頭を、こりこりと指で弄ぶ。
 そして、その胸にもキスをした。その間、少女の秘唇は指で愛撫し続ける。


 小さな乳頭を舌先で転がす。絵理の身体が、ぴくぴくと震える。
 眼を閉じたまま、少女はか細い声で、
「絵理の……ね」
「うん?」
「オッパイ、小さいけど、感じちゃうんだよ……」
「じゃあ、もっと感じさせてあげるね」
 ちゅっと、音を立てて吸い、それから軽く歯を立てて、甘噛みする。
「はうっ……、くぅっ……、だめ……、せんせい……」
 指で触れている秘部からは、とめどなく蜜があふれている。
 しばらく胸と秘部を弄ばれたあと、絵理が陶然と眼を開けて、言った。
「先生、ちょうだい……。絵理、犬みたいに四つんばいになるから……」
 二人が後背位で交わったことは、いままでなかった。
 だが、修司の部屋で読んだマンガやネットのCGなどで、そうした体位があることは絵理も承知なのだろう。
 絵理は体を起こすと、
「待って……」
 修司の肩を押し、床に尻をついて座らせ、いまだ猛々しい怒張に顔を近づけた。
 長く伸ばした舌で、修司のそれを丹念に舐めて濡らし始める。
「こんなの挿入れたら、絵理、壊れちゃうかも。そしたら先生、明日は口でしてあげるね」
「ああ……」
 修司は微笑み、絵理のポニーテールにした髪の、耳の上辺りを撫でてやる。
 十一歳とは思えない艶めかしい表情で、絵理は愛する男のモノを舐め上げる。
 その美貌と中性的な身体とのギャップが、男の肉欲をそそるのだ。


「いいかな、これで……」
 絵理はペニスから口を離し、修司に尻を向けて四つんばいになった。
「来て、先生……。ケモノみたいに、めちゃくちゃにして……」
 その台詞もマンガの読みすぎだよ――と、ツッコミを入れる余裕は、もはや修司にもなく。
 修司は絵理の後ろで膝立ちになり、猛りきった肉棒を少女の尻に近づけた。
「挿入れるよ、絵理ちゃん」
 赤黒く濡れ光った肉棒の先端が、白く幼いスリットに突き当てられる。
 めりめりと、スリットは押し広げられ、
「……んんっっ!!」
 絵理が声を上げる。目指す場所の入口を、怒張の先が探り当てていた。
 修司は両手で絵理の腰を抱え、さらに前に自らの腰を突き出す。
 猛り狂う逸物は何の支えも要さず、きりりと屹立したまま、絵理の小さなヴァギナの入口に突き立つ。
「あっ……ああっっ!!」
 絵理の声は悲鳴のようだ。涙さえ浮かべているかもしれない。
 だが、抗う様子はなく、じっと四つんばいの姿勢のまま耐えている。
 さらさらのポニーテールの髪。白い小さな背中。犬のように四つんばいの肢体。絵理の全てが愛らしい。
 修司は、ぐっと力を込めて、絵理の身体を刺し貫いた。
「ああっ! …………、あふっ……」
 絵理は、びくりと一度、身を震わせたが、そのまま、四つんばいでこらえている。
「動くよ……」
 修司は、ゆっくりと腰を前後に動かし始めた。
 少女の窮屈な膣肉がまとわりつき、高ぶりすぎた怒張には痛いほどの刺激だ。


「あんっ、あふっ、くふぅ、あんっ……」
 修司の動きに合わせ、絵理は愛らしい声を上げる。いや、そればかりでなく、
「やだ、先生、おっきいから、挿入れてる、だけで、おマメ、こすれて……」
 淫らな台詞まで、飛び出してくる。挿入まではキツかったが、耐えられないほどではなかったのだろう。
(これなら、遠慮なく動いても……)
 修司は腰の動きを早めた。
「あっ、あっ、せんせ、そんな、はげしく……」
 絵理は声を上げるが、陶然としたその響きに、拒絶の意思は込められていない。
 絵理のポニーテールが激しく揺れる。その背に、汗が浮き始める。
 修司も眼に入りそうになった汗を拭い、腰を振り続ける。
「ああっ、せんせ、えり、えり、もう、いっ、いっ、あああっっっ……!!」
 一足先に達したのか、少女が随喜の声を上げた。
 修司もスパートをかけようと、さらに強く突き上げる。
「いっ、もっ、もうっ、いっ、あっ、いっちゃ、ああっ、そんなっ、だめっっ……!!」
 前に逃れようとする絵理の腰を、修司はしっかり抱え込んだ。
「もうちょっと、もうちょっとだから、俺も……うううっっっ!!!」
 最愛の少女の胎内に、青年は精の滾り(たぎり)を放出した――

「先生、もう、ひどいよー、絵理がダメって言ったのに、ずーっとヤり続けて……」
 すっかり腰が抜けて立てないという、ふくれ面の絵理を、バスタブの縁に座らせて、
「ごめんごめん。あはは……」
 修司は、彼女の身体をボディーソープで泡立てた手で洗ってやっていた。


 美しい芸術作品のような肢体に触れていると、もう一度、可愛がってやりたい気になるけど、
(絵理ちゃんの機嫌が治るまで、ちょっと時間を置かないとダメだよな……)
 修司は、話題を変えるように言ってみた。
「絵理ちゃんさ、あの段ボール箱は、どこから持って来たの?」
「ウチにあったやつだよ。アパートに住んでる人が、引っ越して行くときに売ってあげるの」
「そんな商売もしてるんだ、絵理ちゃんのママ?」
「ヤリ手だもん、うちのママ。いま二軒持ってるアパートを、もう一軒増やすのが目標だって」
「そっか……」
 永久子は五十を過ぎているはずだが年齢を感じさせない美人で、絵理と並んで充分に母娘で通用するほどだ。
 だから、血筋の上では祖母である彼女を、絵理が「ママ」と呼ぶことにも違和感はない。
「あ、もしかして先生」
「え?」
 きき返す修司を、絵理は、じとーっと睨んで、
「絵理と結婚したいって、『逆タマ』ねらい?」
「まさか」
 修司は笑った。アパート二軒はそれなりの資産だけど、一番の宝物は、絵理そのものだ。
「絵理ちゃんが可愛いからに、決まってるじゃないか」
「可愛いだけ?」
「え?」
 絵理は、修司の顔を、じーっと見つめている。
「……愛している、からだよ」
 修司は、赤くなりながら言った。途端に絵理は、破顔した。


「絵理も、先生を愛してる」
「絵理ちゃん……」
 修司は絵理の泡だらけの身体を抱き寄せ、キスをした。
 小さくて、はかなげで、ぬくもりのある少女の身体。最愛の人の、その身体……
 唇を離す。絵理は微笑み、修司も微笑む。
「でも、絵理ちゃん……」
 いまなら思いきって、きけそうだ。修司は、以前からの疑問を口にした。
「絵理ちゃんが、俺なんかを好きなのは、どうしてなの?」
「だって、先生は怒らないから」
「え……?」
「絵理のお父さん……亡くなったおじいちゃんじゃなくて、本当のお父さん、すごく怒る人だったから。
 学校の先生も、いまの担任、男だけどすぐ怒って。そういうオトナ、絵理は大っ嫌い」
「……ごめん」
 修司は絵理を胸に抱き締めた。絵理は戸惑ったように、
「先生、なんで謝るの?」
「だって、嫌なことを思い出させちゃったみたいだから」
「先生が悪いんじゃないよ。それよりさ……」
 絵理は修司の身体を押しのけて、キッと挑むような眼で、彼の顔を見上げた。
「先生、まだシャワー浴びてないのに、せっかく綺麗に洗った絵理のこと、ぎゅっと抱いたりして。
 もういっぺん絵理の身体、洗ってよね?」
「ははは……」
 これはもう、苦笑するしかない。やっぱり、この子には逆らえないと、修司は思った。