あたし、桜井ちとせ。
地元の美空小学校に通うごくごく、フツーの小学6年生。

なんだけど、最近あたしってば、悩みがあって…。



それは、教室の隅っこに集まって男子が見ているもの…
それは、いわゆる「えっちな本」…なんだけど。


「うぉ―!!すげぇっ!!めっちゃ、おっぱいでけぇ~!!」
「ぅわ~、まじコイツのデカくね?!!」
男子が大きな声ではやしたててるのが聞こえる。

あたしは、そんな様子をチラチラと横目で見ちゃったりしてるわけで…

「ちとせちゃん。」てイキナリ、声をかけられてあたしはすっごくビックリした。
慌てて振り向くと、同じクラスの藤堂彩音ちゃんがいた。
「ぁっ…!!!彩音ちゃん!!!な、な、なぁに?!」
ぅわ、あたしってば動揺しすぎだよ~。

彩音ちゃんはあたしの態度を気にするでもなく、
「ね、男子達最悪じゃない?あんなもの見て…」

ぎくり。
「ぅっ…うん、そうだよね~。」
なんてあたしが空返事してたら周りにいた女の子達も
「本当サイテ―。」
「やらしいよね、あんなのみちゃってさ~。」

グサ。

「なにあれ、キモ~イ。変態じゃん。」
「信じられない~。」


グサッグサッ。

一緒になって賛同してきた女の子達によって、あたしの心は大ダメ―ジを受けた…。





だってさ、やっぱ変だよね…。
あんな風に「えっちな本」を見たい…なんて。
ましてや、あたし女の子だよ??!

なんて色々と考えてたらさっきの言葉が頭の中でリプレイされた。

「変態。」


…変態…
あたしって…変態?!!
うわ~…最悪だ…

やっぱり…変だよね…
あたしだけ…おかしいのかなぁ?

あたしは一人ため息をついた。


そう、これがあたしの悩み…。
あたしはえっちな事にすんご―く興味があるの。


しかもね…
あのね…誰にも言ったことないんだけど…、
あたし、一人でえっちなコト、しちゃってるんだ…


ぁあ~。やっぱりおかしいよね…。
キッカケは、お兄ちゃんの部屋でえっちなビデオを発見した時。
丁度家には、あたし以外誰もいなかったから興味本意で見ちゃったんだ…


最初は何コレ?!!キモ~とか思ってたんだけど…
だんだん見てくうちに、あたしなんだか変な気分になっちゃって…


その、おしっこするトコがむずむずして…
おもらししてるみたいに、パンツがビチョビチョになってたの…


それであたしは無意識のうちに、パンツに手をのばして指で…
いじりはじめちゃったの…。
そしたら、すっごい気持ちよくて…、あたしはもっと触りたくてパンツの中にまで手をつっこんじゃったんだ…
直に触ると、布ごしよりもっと気持ちよくて…
あたし、ビデオのお姉さんみたいに色んな男の人に、触られて感じてるみたいになっちゃったの…


とっ、ともかく…
あたしそれから、えっちな事が好きになっちゃって何度も一人でしちゃったり…
お兄ちゃんの部屋から時々えっちな本とかビデオをないしょで借りたりして…



も~!!!
こんな恥ずかしいコト誰


下校時間になって、あたしは彩音ちゃんと、真里ちゃんとかおちゃんの4人で帰り道を歩いていた。


でも、あたしはただ一人気が重い…。
なぜなら話題が今日の男子達の事だったから…



「も~!!!本当に男子てなんで、あんなにスケベなのっっ??!!信じられないっ…!!!」
て真里ちゃん。

「ね。私も男子のコト、何考えるか分かんないし…」これはかおちゃん。


「そうだよね。見るなら見るで、違うとこで見てよっ!…って感じだよ。
でも、やっぱ見てたりするのは嫌だなぁ~。」
彩音ちゃん。


「男子なんて不潔だ~!!まじ、ありえないよ~!!」


「ちとせちゃんもそう思うよね?」

きゃ~!!!あたしにその話題をふらないでよ~。
「ぅ、う、うん!!!!」あたしってば…噛みまくり。


あぁ…。あたしもそんな男子達と似たようなモノだなんて…

……
………

「あっ!!!」


「どっ…どうしたの?!ちとせっ?!!」
あたしがいきなり大きな声で叫ぶから3人を驚かしちゃったみたい。


「あたし、学校に今日の宿題おいてきちゃったよ~。」
すっかり忘れてた。
あたし宿題持って帰るの忘れちゃってたの。








「取りに行くの?」

「う~ん…めんどくさいけど。それに明日8日だからあたし当てられちゃうし…。」

「あ。そうだよね、ちとせちゃん出席番号8番だもんね。」

「うん~。」

「一緒に学校まで戻ろうか?」て彩音ちゃんが言ってくれて真里ちゃん達も行こうか?て言ってくれた


「ううん。一人で平気。みんなさき帰っていーよ。」

「ん~。ちとせがそうゆうのなら…。わかった。じゃあまたねっ!!」

「気をつけてねっ?また明日。」

「わかった、また明日ね、ちとせちゃん。」


「うんっ。ばいばーい。」

あたしは3人と別れて一人宿題をとりに学校へ戻っていった。


おもえば、この時からあたしの日常が壊れていった。



学校について、ゲタ箱で上履きに履きかえてから教室に向かった。


廊下は誰もいなくてすごいシーンとしてる。
みんながいる時と全然違う。

「うぅ。なんか静かすぎてやだよ…。」
外は全然明るいしお化けの出る時間じゃないんだけど…
やっぱり誰もいないのって怖いなぁ…。


そんなこんなで、あたしは自分の教室についた。
ガラッて扉を開けて自分の席に向かう。


机の中をのぞくとあたしの宿題が入ってた。
「あった、あった。」あたしは宿題をとって、ランドセルにしまって、しょいなおした。


帰ろうと思ったら…
あたし見つけちゃったの…こんな時に自分の視力がいいのを恨む。

何を見つけたかって?
それは今日男子が見ていたえっちな本だったの…

机の中からちょこっとはみ出て見えるえっちな本の表紙には裸のお姉さんがうつってる。


「置きっぱなしにして…、先生に見つかったら絶対怒られるよ。」なんて言いながらあたしは帰ろうと、扉に足を運んだ。

…ハズなのに。
えっちな本が入ってる机の前に立ってたの。

あたしの体はやっぱえっちな事に対して、きょーみしんしんみたい。


「……やっぱ、人の物勝手に見るなんて駄目だよね。はは~…。」
なんて言いつつもあたしの手はちゃっかりと、えっちな本に手をのばしていた。

「…誰もいないし…。
ちょっとくらいなら…ね?それに忘れる方が悪いんだし…大丈夫だよねっ?!」
あたしは言い訳しながら結局はえっちな本の表紙を開いた。


「ぅわ!!この人すご~い…
えっ?!こんなのが入るの?!!!
へ~、ぅわぁ~。」
一人言のオンパレードであたしは夢中で見てた。


中身はどんなのかは…
ともかく「えっちな本」て事っ。


見てるうちにあたし、大変な事に気付いたの…

あたしえっちな本のせいで…興奮してきちゃったの…もうパンツがわかるほどに濡れてきちゃった…。



どうしよう…。
何であたしの体ってこんなにえっちなの~?!

あたしの体が火照ってるのがわかる。
やばいよ~。


「……誰も…いないし…」あたしはどうしても我慢できなくて…
自分でえっちな事をし始めちゃったの。

ランドセルが重いから背中からおろして、あたしは床に座りこんで、いじりだした。

スカートの下に手を入れてまずは、パンツの上から触ってみた。

「ん…。やだっ、すごい濡れてる…。」
あたしは、ちょっとずつ指をなぞらせていった。

花びらみたいな所を(前に気になって自分の鏡で見ちゃったの…)最初はいじる。


「はぁんっ…。」あたしは指が動く度に感じちゃって声を出しちゃった。


もうパンツはすごいびちょびちょになっちゃった。

「ぁんっ…!んぁっ…。」指を動かす度に益々濡れちゃって熱が伝わってきた。
ときどき、あたしの指に粒みたいなのが、あたる。
最初はなんだコレ?て思ってたんだけど、そこをいじるともっと気持ちよくなるのを知って、
あたしはえっちな事をする時、必ずそれをいじるようになったの。


あたしはそれに触りたくて一生懸命、しめったパンツの上をなぞるんだけど滑ってなかなか触れない。

仕方ないからあたし、パンツを脱いじゃった。


粒を手探りで探し出して、きゅっと、軽く摘んでみた。

「ひぁんっ!!やぁっ…。」
どうしよう。すごい気持ちいい…
もっと、気持ちよくなりたいよぅ…


あたしは粒に爪を立てたり少し小刻に指を動かしたりする。
その度に、ちゅぷっとかくちゅっとか、あたしのいやらしい音が聞こえてきて、あたしはそれに対してもっとドキドキしちゃった。


だから、わざと大きな音を出すように指の動きを大きくした。


「ぁあっ!!んふ…っ、
は…ぁっ。きっき…も…ちっはぁんっ!!」
あたしは誰もいないのをいい事に大きな声を出しちゃう。



だからあたし…気づかなかったの…夢中になりすぎてて…
廊下に響く、靴音に…。



とりあえずここまでです。失礼しましたっ。

ガラッ。
て、扉が動く音が教室になり響いた。



あたしはその瞬間体が硬直した…。
あたしが、えっちな事をしてるのを見られちゃったから…。


扉に立ってたのは、あたしのクラスの担任の柏木先生。
柏木先生は顔がカッコよくて、眼鏡がとっても似合う素敵な先生で性格もとてもいいから生徒にすごく人気があるの。
しかも、なぜか生徒に対しても敬語で会話するから、そこがいいっていって、女子に大人気。
あたしも、かくゆうその一人で柏木先生のコト慕って…って、そんな事考えてる場合じゃない!!!!
やばいっ!!やばすぎるよこの状況っ!!!

あたしは、足を広げてて、アソコはすごく濡れちゃってるし、床には脱いだパンツがあるし、しかもえっちな本も床に置きっぱなしだし。


「……」先生は、呆然と立ちつくしている。


「ぁっ…ぅ…あっ…。」あたしは口をパクパクさせて意味不明なことを言った。
顔は真っ赤で、もう泣きたくなった。
恥ずかしさでもう死にそうで、穴があったら入りたい状態だった。






「ぅ…、あ、の……せん…せぇっ…。」もうダメだ…あたしの人生終わった…。

先生は無言で扉を閉める。

「せ…ん…せ…っ。」
あたしは半泣きになってきた。目頭の奥がツーンとする。


先生はあたしの前に来てかがんだ。
「桜井さん…」先生があたしのパンツを手で拾いあげた。

「ぁっ…、ごっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ…!!」あたしはパニックになって、悪い事してるみたいですごく恥ずかしくなった。


「せんせぇっ…!!
ぉっ、お願いっ、誰にも言わないでっ…!!!」


「…桜井さん…。…一人でこんな事をして…」


「ぅっ…、ひっく、ひっ…ごめなさっ…ぅっ、ごっ、ごめん…なさぃっ。」
あたしは、先生の顔が見れなくて顔をうつ向けながら言った。


「こんな事、いつもやっているんですか…?」


「ひ、くっ。ぅうっ……、ごめ…ひくっ、なさっ…い。」
あたしは先生の靴を見ながら、謝ってばっか。
だって、もうどうすればいいか分かんないんだもん…。


「桜井さん、いったい何やってたんですか?先生に説明してみなさい。」


「ぁうっ…、そのっ…。」あたしはこの時、頭の中がパンクしそう、でぐるぐるして…
だから冷静な判断力がなかったの。
あとから考えてみれば、何でそこまで言わなきゃいけないのっ?!!て絶対思う。
でもあたしには、そんな事考える余裕がなくて…。


「ほら、先生怒らないから、言ってみなさい?」


「ぁ…あたしっ…、わっ、忘れっ…もの……」

あたしは泣きじゃくりながら、先生に経緯を話した。





「…じゃあ桜井さんは“えっちな本”を見てたら“えっちなコト”をしたくなったんですね?」先生が優しい声であたしに問いかける。


「ぅっ…はいっ…。」
あたしは、恥ずかしくて顔から火がでそうだった。


「いけない子ですね…。
はぁ…。さて、どうしたものかな…。とりあえず親御さんに連絡して…。」先生は立ち上がりながあたしが聞きたくないことを言い始めた。


「っ…!!」
あたしはその言葉にすぐに反応して、先生のズボンを手で掴んだ。

「先生っ…、お願いっ…!!他の人達には言わないでっ…!!!お願いっ…!!」あたしは、先生に必死になってお願いした。


「わかったりました…。桜井さんがそこまで言うなら誰にも言わないであげます。」先生はあたしの前にかがんで、頭を優しくなでてくれた。


「ほっ、本当に?!
ないしょにしてくれるのっ???」
あたしはその言葉にすっごく安心して、ほっと胸をなでおろす。


「はい。ないしょにしといてあげます。」先生はにっこり笑ってくれた。


「でもそのかわり、僕のゆうこと聞いてくれますか?」

「ぇっ…?先生の…?」
あたしは突然の言葉にびっくりした。


「はい。僕のゆうことです。」


「そっ、そしたら誰にも言わない…?」おそるおそる訪ねる。


「はい、絶対誰にもいいませんよ。」て、とびきり優しい顔で先生が言った。

今思えばこの優しい笑顔は悪魔の微笑みだって気づいたんだけど…
まぁ、今のあたしにはそんな事わかるワケもなく、先生の言葉を信じたんだ。


「あたし、聞くよっ!!
先生のゆうこと、誰にも言わないかわりに、聞くっ!!」今のあたしはワラにもすがりたい気持ちだったから、その代わりに先生にすがりついた。



「で、あたしは、どんなこと聞けばいいの?」あたしはすっかり安心して先生の“ゆうこと”の内容を聞いた。


「僕の、奴隷になってくれないかな?桜井さん。」
先生は、穏やかな顔であたしにその一言を言った。






あたしは最初、先生の言葉を理解できなかった。

「えっ…?先生…今なんて…?」


「聞こえませんでした?
桜井さん、君に僕の奴隷になってほしいんです。」


「ぇ…、それって、ぁの…先生のお手伝いしたり…。」あたしは、先生の仕事を手伝ったりする事だと思った。
ぅうん。思いこんだ。でも違う、あたしが考えた奴隷の意味と先生の言ってる意味は絶対違う。
だって…先生の雰囲気が、なんか…妖しく…て、
あたしはごまかす様にそんな事を言ったの。


「違いますよ。桜井さん。僕がいう“奴隷”てゆうのは、主人の私有物として使われ、命令を絶対ききいれ、主人に奉仕するんです。」
ぅわ、さすが国語の先生。あたしに分かるようにちゃぁんと、言葉の意味を説明してくれた。
…って、えっ?!!!


「えと…。」
やばい。何かスゴい嫌な予感がしてきた。
だって先生怖い…。







「もう少し分かるように言うと、まぁ…僕の“性”奴隷になるって事ですよ。」

“性”奴隷…。
てゆうことは…
あたしの頭はえっちな事がいっぱいだから、あるコトと結びつけた。

性=えっちな事…
別に確実なわけじゃないけど…でもそんな感じがすごくする。


「もっと、噛み砕いてゆうと“えっちなこと”って感じですね。」
あたしの考えはズバリ命中っ。
じゃなくて…


「ぇ…。なんでそんな事…。そんなの、あたしやだっ…!!」当たり前じゃん。なんであたしが、そんなものになんなきゃいけないの?!!
いくら先生のゆうことだからって…。


「そうですか。なら、僕は今日の事をみなさんに言いますよ?」


「そっ、それは…。
でもそんなっ!!奴隷なんてっ…。」


「僕だけが、君のゆうことを守って、桜井さんはきかない…
なんて不公平ですよね?
物事にたいして、それ相応の対価を払っていただけなければ。」
先生は難しい言葉であたしに言ってくる。


「…でもっ…。」
あたしは承諾できないでいた。


「じゃあ、この契約はなし。僕は桜井さんの事を話します。」先生がピシャリと言った。


だめ…それだけは絶対だめっ!!誰にも知られたくないっ!!


「っ…。分かった!!あたし先生のゆうこときくよ…!!」
あたしが知られたくない為に出来るのはこれしかなかった。


「契約成立ですね。」



あたしは、悪魔の囁きをきき入れてしまった―。

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最終更新:2009年01月09日 20:23