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「みくさき 前編」(2009/01/10 (土) 19:53:57) の最新版変更点
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ひんぬー少女ときょぬー少女のお話です。
前後編の前編を投下。
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俺の楽しみは、公園でのんびりと読書をすることだ。
ゴールデンウィーク──穏やかな日差しが降り注ぐ暖かな午後、花はとっくに
散って青々とした葉を茂らせた桜の下で、ベンチに腰掛けて読書を嗜んでいる。
さして広い公園ではない。住宅街の一角にある、ブランコと砂場、いくつかの
ベンチがあるだけの、こじんまりとした公園だ。
ブランコには数人の男の子たちが群がり、角度を競い合っている。
砂場では小さな子たちが、こしらえた山にトンネルを掘ったりしている。
反対側にあるベンチには老人たちが腰掛け、わいわいと騒ぐ子供たちを微笑ま
しげに眺めながら、何やら世間話にでも興じている様子だ。
俺は一人、古びたベンチで本を読んでいる。
とはいうものの、実のところ読書というのは方便で、本当の目的は別にある。
「ゆうちゃんはろー!」
「お兄ちゃんこんにちは~」
目当ての二人がやってきた。
「おう、こんちは」
半年ほど前から親しくなった二人の女の子──
ひとりは、すらりと背が高く、ストレートの髪を両耳の上で束ね、ツイン
テールに結んでいる、元気で快活、ちょっと悪戯好きな少女だ。
白瀬美紅(しらせ・みく)ちゃんという名前である。
小学生の女の子にしてはなかなかの長身で、クラスでも一番らしい。くりっと
した釣り眼が特徴的で、顔立ちも大人っぽい。
厚めのTシャツを着ていて、下は太腿がほとんど露になったショートパンツを
穿いている。細くしなやかな脚は長く、少女モデルでも通用しそうだ。
時々、中学生に間違えられることもあるようだが、胸の膨らみはまだまだで、
歳相応といったところである。
もうひとりは、可愛らしいという表現がぴったりの、ゆったりとウェーブした
長い髪が背中のランドセルに掛かっている、おっとりした雰囲気の少女だ。
名は、杉野紗希(すぎの・さき)ちゃんという。
こちらも厚手の長袖Tシャツだが、膝の覗く程度の丈のミニスカートを穿いて
いて、美紅ちゃん以上に細い脚が伸びている。
美紅ちゃんよりも十五センチは背が低く、同年代の子と比べても小柄だろう。
身体つきも華奢で、子供っぽい──のだが、それがいっそう、彼女の一番の
外見的特長を際立たせている。
紗希ちゃんの胸は、小学生離れした、まさに巨乳と呼ぶに相応しい膨らみを
備えているのだ。訊いた事は無いが、おそらくDカップか、それ以上あるのでは
ないかと思うほどに大きい。
二人とも、近所の小学校に通う六年生になったばかりの女の子だ。
「紗希ちゃん、今日も可愛いね~」
「ありがとう……お兄ちゃん」
紗希ちゃんは俺をお兄ちゃんと呼んで慕ってくれる。くすぐったいが、俺の
ような男にとって、それは憧れの言葉でもある。
「あたしはー?」
「もちろん美紅ちゃんも可愛いよ」
「ほんとかなー。ゆうちゃんは紗希のおっぱいに夢中だしぃ」
美紅ちゃんは、俺のことをゆうちゃんと呼ぶ。
佐々木優(ささき・ゆう)というのが俺の名である。
「やだ、美紅ちゃん……」
「こらこらっ」
周りに聴かれやしないかと焦ってしまう。
紗希ちゃんは顔を赤くして、うつむいてしまっている。
対する美紅ちゃんは、今にも紗希ちゃんの胸に手を伸ばさんかというばかりに
悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
「ったく……ほんとだって。二人ともいつも可愛いよ」
「お兄ちゃん……」
「んっ……」
俺がの頭を撫でてやると、二人とも照れ臭そうに頬を赤らめ、紗希ちゃんは
うつむいて上目遣いに、美紅ちゃんはそっぽを向いて横目で俺を見た。
こんなようなやりとりが、最近の定番になりつつあった。
俺が公園に来る一番の目的は、この二人とお喋りをすることだった。
俺の名は、佐々木優。二十五歳、独身、一人暮らし、彼女ナシ──
正直に言えば、俺はロリコンだ。
大学を卒業したものの、定職に就くでもなく、ふらふらとアルバイトで一人
暮らしを続けている俺にも、多少なりと恋愛経験が無いわけではない。
けれど、高校の時に初めてできた彼女は下級生だったし、大学の時にネットで
知り合って付き合った子は、中学生だった。
年々自分の好みの年齢が下がっている気がする。
自分でもマズイとは思っているが、こうした好みという奴は、どうやら自分の
意志で矯正できるものではないらしい。
もちろん大人の女性に興味がないわけではないし、幼い少女にしか欲情しない
なんてわけでもない。
ただ、男なら普段からあれこれと妄想することもあるわけだが、そういった
妄想のほとんどが少女であるというだけで──
と、まぁ、何を言っても言い訳にしかならないというのは解かってはいるの
だが──好きなものは好きなのだからしかたがない。
「うわ、また散らかってる!」
俺が暮らす1Kのアパートに、二人を招いたのはこれが二度目だった。
俺的にはこれでも片づけているつもりなのだが、美紅ちゃんはお気に召さな
かったようだ。
「女の子が遊びに来るんだから、ちゃんと片づけなよ~」
「ごめんごめん。でも、昨日一日かけて片づけたんだよ?」
言い訳めいた言葉を口にするが、美紅ちゃんは腰に手を当てて呆れ顔だ。
「いつもどんなんなってんのー? もー、ゆうちゃんはひとりじゃお掃除も
できないんだね~」
「もう、美紅ちゃん……お兄ちゃん、だいじょうぶだよぉ? うちのお父さんの
部屋より綺麗だもん」
すかさずフォローしてくれる紗希ちゃん。
だが、美紅ちゃんは呆れた顔で首を左右に振る。
「紗希のお父さんの部屋って……あれと比べたら、どんな部屋だって綺麗だと
思うんだけど……?」
「そ、そんなすごいの?」
「だって、大地震の直後みたいな部屋なんだよ?」
「そんなことないよ? ちょっと、床が見えないぐらいで……」
訂正──紗希ちゃんのそれも、フォローにはなっていなかった。
紗希ちゃんもそれに気づいたようで、申し訳なさそうに上目遣いに俺を見る。
ああ、可愛い──
この眼がいけない。
俺は彼女のこの表情にたまらなく──劣情をそそられる。
しかし、彼女らの前でそんな気持ちを起こしてはいけない。
いくら俺がロリコンだといっても、リアル小学生に手を出すわけには──
「わっ、エッチな本見っけー!」
「えっ!?」
心臓が口から飛び出すような感じというのは、まさにこのことなのだろう。
美紅ちゃんは、部屋の隅にまとめておいた雑誌の山から、それを見つけて
しまった。
「うわぁ、やらしー!」
固まってしまった俺の前で、ぺたんと座った彼女は、ぱらぱらと雑誌を捲る。
「やだ……美紅ちゃん……勝手に出しちゃダメだよぉ」
とかなんとか言いながら、紗希ちゃんも美紅ちゃんと一緒になって、それを
覗き見ている。
「えっと、いや……ふ、ふたりには、まだ早いから……ね?」
「え~? 何が早いの~? わっ……これって……えぇ~!?」
そう──あろうことか、それは俺の嗜好を見事に表した、成人向け漫画雑誌
だったのだ。
もっと端的に言えば、ロリコン向けエロ漫画雑誌だ。
小学生や中学生──彼女らふたりぐらいの少女と、あんなことやこんなことを
してしまう、法令ギリギリ──そろそろ完璧に法に抵触するであろうジャンルの
エロ漫画雑誌だ。
あぁ、ふたりが今見ているカラーページは、小学六年生の子とやっちゃう話
だった気が──
「すごぉい……これって、あたしたちぐらいの子なんだぁ……」
「美紅ちゃん、ダメだってばぁ……お兄ちゃん困ってるよぉ?」
普段から、美紅ちゃんは積極的だ。
その手の話題も時々振ってくることがあって、俺はどう対応していいか困る
ことも多い。
対して、紗希ちゃんはおとなしい性格なのもあるだろう、エロスな話題には
消極的で、恥ずかしそうに顔を赤らめるだけだった──今もそうだ。
「わぁ、わぁっ……すごいよ紗希、ほらっ!」
「やだっ、美紅ちゃん……」
美紅ちゃんが雑誌を広げ、まさに挿入というシーンを紗希ちゃんに見せる。
紗希ちゃんは両手で顔を覆って耳まで真っ赤になっていた。
もっとも、美紅ちゃんも口では茶化しているが、顔は朱に染まっている。
どうしたもんか──
大人としては──そう、俺は大人だ。幼い彼女らに、こんな雑誌を見せては
いけないだろう。
だが、幼い少女たちが、そんな漫画を見ながら顔を赤らめる姿をずっと眺めて
いたいとも思ってしまう。
「わぁ……フェラだって……こんなこと、しちゃうんだぁ……」
「ダメだよ、美紅ちゃん……」
興味津々──というより、のめり込んでしまっているような美紅ちゃんと、
その横でちらちらと俺を覗いながらも、やはり雑誌から眼を離せないといった
紗希ちゃん──
そして、頭を掻きながら眺めている俺──股間はとっくに起き上がっている。
もちろん膝を立てて気づかれないようにし、こっそりポジショニングを変えて
みたりしている。
「ゆうちゃんも……するの?」
「え?」
いきなり美紅ちゃんが訊いてきた。
こっちをじっと見つめていた。
彼女の眼は潤んでいて、いつもの元気で無邪気な少女のそれとは違っていた。
惹き込まれてしまうような──欲望をそそられる艶めかしい光が宿っていた。
「こういう、エッチなこと……」
「えっ、いや……まぁ……」
俺は口籠ってしまう。
どう答えていいのか迷う。
今現在、俺は特定の恋人はいない。もちろんセフレなんてハイカラな相手も
いるわけがない。
だが、経験はある。それなりに。
彼女はどうしてそんなことを訊くのだろう?
やっぱり、小学生とはいえ、六年生ともなればそれなりに性行為に興味を持ち
はじめる時期だからだろうか。
あたしもしたい──そんなことを言われたらどうしよう。
ゆうちゃんとエッチしたい──
いや、まさか──それは俺の都合のいい解釈だ。
まて、都合のいい解釈ってなんだ? 俺は彼女と──
「ゆうちゃんって、エッチなんだ……」
「ま、まぁ……そりゃ、人並みには、ね?」
ははは、と乾いた笑いで俺は誤魔化そうとする。
「美紅ちゃん? お兄ちゃん……?」
紗希ちゃんが困った顔で美紅ちゃんと俺の顔を交互に覗っている。
美紅ちゃんが、雑誌を置いて、ずいと身を乗り出してきた。
「じゃあ……あたしと……エッチ、できる……?」
「えっ……?」
俺は彼女の言葉にきっかり二秒固まった。
「いや、あの、美紅ちゃん……?」
「あたし……ゆうちゃんと、エッチしたい……」
俺はきっと、どうしようもなく間抜けな面をしていたに違いない。
「あはははっ! ゆうちゃん本気にした? あっはははっ!」
「へっ……?」
美紅ちゃんは、さも愉快そうに、雑誌をばんばん叩きながら笑い転げる。
今度は、きっかり五秒固まった。
やられた──!
いつもそうだ。
俺は美紅ちゃんのどっきり発言によく惑わされるのだ。
「紗希のおっぱい、すっごい軟らかくて気持ちいいんだよ」
「あたし、ゆうちゃんのことが好きなの……お嫁さんにして」
「この前、男子におっぱい見られちゃった」
「ゆうちゃんは、あたしと紗希のどっちが好きなの?」
「パンツ見えた? 見せたんだよ……ゆうちゃんにだけ、だよ?」
そんなどきっとするような冗談をよく言うのだ。
俺は懲りずに彼女の冗談を間に受けてしまったというわけだ。
「もう、美紅ちゃん……お兄ちゃん困らせちゃダメだよぉ」
けたけたと笑い続ける美紅ちゃんに、紗希ちゃんが口を尖らせた。
「え~? でも、ゆうちゃん、ちょっと本気にしたんじゃないの~?」
それでも美紅ちゃんは笑い続ける。
「いや、マジで……美紅ちゃん……心臓に悪い冗談はやめてくれ……」
俺はぐたーっと肩を下ろして溜息をついた。
と同時に──この小悪魔にどうやって仕返ししてやろうかと考える。
いっそ、本気で襲ってやろうか──いや、それはさすがにまずい。
どうしてやろうか──
うん、よし──いいことを思いついた。
すかさず実行に移す。
俺はがっくりとうなだれて、紗希ちゃんに顔を向けた。
「美紅ちゃんはひどいねぇ、俺をもてあそんで……ね、紗希ちゃん?」
「え? うん……」
紗希ちゃんは曖昧な笑みを浮かべる。
大事な友達と、お兄ちゃんと呼んで慕ってくれる俺の狭間で揺れているの
だろう。本当にいい子だと思う。
「紗希ちゃんだってそう思うよね? 美紅ちゃんはひどいや……それに比べて、
紗希ちゃんは優しくていい子だなぁ。美紅ちゃんみたいに意地悪しないし……」
言いながら、俺は紗希ちゃんの頭を撫でる。
「んぅ、お兄ちゃん……」
紗希ちゃんはくすぐったそうに首をすぼめる。
「あぅ……」
美紅ちゃんは、急にむっとした顔になる。
「変な悪戯もしないし、紗希ちゃんの方が可愛いねぇ。うん、やっぱお嫁さんに
するなら、紗希ちゃんみたいないい子じゃないとねぇ」
「えぇっ……!?」
美紅ちゃんは縋るような眼で俺を見る。
してやったり──
俺は心の内でにやりと笑う。顔には出さないように。
「うんうん、女の子は優しいのが一番だ。紗希ちゃんと美紅ちゃん、どっちを
選ぶかって訊かれたら……答えは決まってるよなぁ」
美紅ちゃんはうつむいてしまった。
肩が震えていた。
ちょっと、やりすぎたか──
そう思った瞬間だった。
「ゆうちゃんっ! やだよぉっ……!」
美紅ちゃんが俺に飛びかってきた──いや、抱きついてきたのだ。
「うわっ……美紅ちゃん?」
後ろに倒れそうになって、慌てて後ろに手を突く。
「うぅ……ごめんなさいっ、ゆうちゃん……許して……」
「美紅ちゃん……」
彼女の声は震えていた。
顔が押し付けられた肩口が熱い。
多感な年頃だ──あの程度でもじゅうぶんな破壊力を持っていたようだ。
さすがに泣かれてしまっては、俺も罪悪感を覚える。
「美紅ちゃん、ごめん……俺も、冗談だから、ね?」
震えた身体を優しく抱いてやる。
頭を撫でる。
ぐすぐすと鼻をすする音が──
違う、何かおかしい──
「あはっ……あはははっ!」
顔を上げた彼女は、悪戯が成功した子供のような顔をしていた。
いや──文字通り、この子は悪戯に成功したのだ。
「びっくりした? あたし、泣いちゃったと思った? あははっ!」
またやられた──!?
俺はちょっと頭に来た──大人気ない話だが。
こんな悪戯をする子にはお仕置きが必要だ──
俺は美紅ちゃんの背に回した腕に力を籠め、くるりと身体を半回転させる。
「きゃっ!?」
俺は彼女を下にして馬乗りに──マウントポジションの体勢になった。
「ゆ、ゆうちゃん……怒った……?」
美紅ちゃんは引き攣った笑みを浮かべる。
俺は何も応えず、美紅ちゃんの腕を掴んで、万歳をさせるように頭の向こうに
持ってゆく。
左手一本で両の手首をまとめて掴む──それが容易くできるほど彼女の腕は
細く、改めて幼さを実感した。
「ゆうちゃん……? え? えっ?」
「エッチ……したいんでしょ?」
俺はにやりと笑って言う。
美紅ちゃんは眼を丸くして絶句した。
俺は右手で、彼女の小さな膨らみに触れる。
「やっ……!?」
びくんと美紅ちゃんの華奢な身体が震えた。
まだ膨らみはじめたばかりの控えめな乳房──しかし、ふっくらと柔らかく、
張りがあって、確かな弾力が感じられる。
「お兄ちゃん……!?」
紗希ちゃんもびっくりしているようだ。
それはそうだろう。俺がこんなことをするなんて思ってもいなかったはずだ。
「美紅ちゃん……エッチ、したいんでしょ?」
「あっ、ぅ……」
「教えてあげるよ、エッチのやりかた……」
美紅ちゃんは真っ赤になって顔を背けてしまう。
俺は小さな膨らみに手を乗せたまま、ゆっくりと撫でる。
「まずは、こうやって……おっぱいからするんだよ」
「んっ、あぅっ……」
彼女はびくんと震える。ぎゅっと眼を閉じている。
まだ六年生になったばかりなのに、感じているのだろうか──
二度の彼女の悪戯で萎みかけていたはずの俺の欲望は、そんな彼女の反応に
ふつふつと滾りはじめていた。
俺は美紅ちゃんのTシャツの裾から、右手を侵入させた。
すべすべの瑞々しい肌が、俺の劣情を刺激する。
本気になっちゃいけない──
ほんの少しだけのつもりだ。美紅ちゃんが本気で嫌がる前にやめるのだ。
「んっ、ふぁっ……」
しっとりとした幼い肌を撫でると、美紅ちゃんは艶っぽい吐息をもらして
身をよじらせた。
そのまま手を奥に進めてゆく──
俺の腕に引っ張られるようにTシャツが捲れ上がり、彼女の白いお腹が露に
なった。
ゆるやかな腰のくびれは、彼女の身体がじょじょに大人へと成長しつつある
ことを如実に表している。
なだらかに窪んだお腹と、小さなおへそが可愛らしい。
指先に触れた柔らかな生地は、コットンだろうか。
厚手のTシャツの上からではよくわからなかったが、彼女もブラジャーを
しているようだ。
ブラジャーというよりは、ハーフトップというやつだろうか。薄いパッドが
入っているらしいのが判る。
「あっ、はぅっ!」
さらに奥へと進めると、美紅ちゃんは逃れようと身をくねらせる。
だが、左手で手首を押さえられ、馬乗りにされていては逃れられるはずもない。
いくら彼女の背が高いといっても、大人の男の力には敵うはずもない。俺は
ほとんど力を入れることなく、彼女の動きを封じていた。
彼女をこのまま犯してしまうことなど容易いだろう──
「ん、ゆうちゃん……ふぁっ!」
俺の手が柔らかな乳房に重なる。
ゆっくりと膨らみをなぞるように指を滑らせてゆく。
「んっ、あぅっ……」
美紅ちゃんはぴくぴくと震える。
感じてるんだ──
そう思うと、俺はますます興奮してしまう。
「んぅっ! ふぁ……」
胸を覆う布地の上からまさぐる。
薄いパッドを通して、わずかに硬直した乳首らしき突起を発見した。
「んぁっ! はぅっ!」
指先で周囲を撫で、弾くように指を走らせると、美紅ちゃんはびくびくと
身体を弾ませた。
「やっ、ふぁ……ひゃぅっ」
小さく明けられた口からもれる吐息が、艶を帯びてくる。
やっぱり、感じてる──
美紅ちゃんはもう快感を覚える身体になっているようだ。
しかし、彼女はまだ小学生だ。こんなことをしていい年齢ではない。
俺は大人だ。小学生の少女に、こんなことをしてはダメだ。
欲望に流されそうになる俺に、理性が訴えていた。
そろそろおしまいにしなければ──
と、思ったときだった。
「お兄ちゃん……!」
「うわっ!?」
いきなり、後ろから紗希ちゃんが抱きついてきた。
俺は、美紅ちゃんに体重がかかってしまわないように脚に力を籠める。
「紗希……?」
驚いたのは美紅ちゃんもだったようだ。
紅潮した顔で眼を見開いている。
「ちょっ、紗希ちゃん……?」
背中に──小学生とは思えぬほどの豊満な膨らみが当たっている。
「お兄ちゃん……美紅ちゃんを、許してあげて……」
「えっ?」
「美紅ちゃん、悪気はないの……冗談だから……」
どうやら、俺が本気で美紅ちゃんを襲っているのだと勘違いしたようだ。
「だ、ダメなら……わたし、代わりに……」
「えぇっ……!?」
「わたしの、お、おっぱい……触って、お兄ちゃん……」
何を言いだすんだ、この子は──
「ちょっと、あのさ、紗希ちゃん……?」
紗希ちゃんは抱きついたまま、俺の腕を掴んで美紅ちゃんから離そうとする。
美紅ちゃん以上に力のない彼女では、そんなことは適うはずもなかったが、
俺は苦笑しながら手を引き、身体を起こした。
「いや、えっと……紗希ちゃん、だいじょうぶだから、ね?」
「お兄ちゃん……?」
「だから、ちょっと、放してくれるかな?」
紗希ちゃんがおずおずと俺の身体から離れる。
俺はすぐに美紅ちゃんの上からどいた。
「いや、ごめん……俺も冗談。もう、すぐやめるつもりだったんだ……」
なんと説得力のないセリフだろうと自分でも思う。
半分本気になりかけてたのはどこのどいつだ──と脳内でセルフ突っ込み。
「冗談……?」
「まぁ……悪ふざけ、かな?」
泣きそうな顔の紗希ちゃんの頭を撫てやる。
紗希ちゃんはうつむいて、潤んだ眼で上目遣いに俺を見つめる。
「美紅ちゃんも……ごめんね。嫌だったろ?」
ははは、と照れ隠しに苦笑する。
「ちょっと、やりすぎた……ごめんね」
美紅ちゃんは捲れ上がったTシャツの裾はそのままに、自分の胸にてのひらを
重ねて、やはり潤んだ眼を俺に向けていた。
「い、嫌じゃ……なかったよ……」
「えっ──?」
まいった──これは本気で想定外だ。
俺の眼前で、美紅ちゃんと紗希ちゃんが、並んで座っている。女の子座りと
いうか、あひる座りというか──床に、ぺたんとお尻をつけている。
背が高く大人びた雰囲気だが、細身で胸の膨らみも控えめな美紅ちゃん。
小柄で華奢、まだまだ子供っぽいのに、胸は大人でも羨むほどの紗希ちゃん。
ふたりの前に座っている俺は、彼女らが自分でTシャツを捲ってゆく姿を、
夢でも見ているんじゃないかという気持ちで眺めていた。
「気持ち、よかった……もっと、してほしい、かも……」
美紅ちゃんは恥ずかしそうに、か細い声でそう言ったのだ。
俺は耳を疑った。
そして、さらにこうも続けたのだ。
「紗希も、してもらいなよ……気持ちいいよ?」
紗希ちゃんは驚いたように美紅ちゃんと俺を交互に見て、小さく頷いたのだ。
これは、やばいだろう──
俺の中の真っ当な人格が、お前は犯罪者になるつもりかと言っていた。十三歳
未満の少女に手を出せば、同意の如何にかかわらず、強姦罪──
俺のダメ人格は、こんなチャンス、あとにも先にも二度とないぞと言っていた。
誰にも知られなければ問題ない。バレなければどうということはない──
いや、刑罰の問題ではない。
成人男性として、まだ小学生の幼い少女に淫らな行為をするということ自体が
間違っている。
これもきっと美紅ちゃんのどっきり──
いや、それはありえない。
彼女だけならまだしも、紗希ちゃんがそれに乗っかることありえない。
ふたりはもう、無防備にも白いお腹を曝している。
なだらかな双丘の美紅ちゃん。
こんもりと膨らんだ紗希ちゃん。
あとすこしで、ふたりの胸を覆う下着が見えてしまう。
見たい──ふたりの乳房を見たい。
止めろ──大人のお前が止めなくてどうする。
「ゆうちゃん……」
「お兄ちゃん……」
潤んだ眼で見つめるふたり──
理性と欲望の勝負──結果は分かりきっていた。
ごめんなさい、お母さん。息子はダメな男になってしまいました。あなたの
教育が間違っていたわけではありません。僕がひとりで勝手におかしな人間に
なってしまっただけなんです──
ついに、ふたりの膨らみを包む布地が露になった。
美紅ちゃんは、淡いピンク色のハーフトップ──少しだけ膨らんだ可愛らしい
胸をすっぽりと覆っている。
紗希ちゃんは、白いシンプルなブラジャー──小学生とは思えぬほどに大きく
膨らんだ乳房は、深い谷間を作っている。
ふたりはTシャツを脱ぎ捨ててしまう。
細い上半身を隠すものは、胸を覆う下着だけ──
俺はごくりと生唾を飲み込んだ。
据え膳食わぬはなんとやら──まさにそんな状況だった。
美紅ちゃんのツインテールの髪が、肩にかかって揺れている。
紗希ちゃんのウェーブした髪は、大きな膨らみに届いている。
「んぅっ……」
「ひゃぅ……」
俺は右手で美紅ちゃんの小さな膨らみに、左手で紗希ちゃんの大きなそれに、
同時に触れた。
ふたりとも、びくんと身体を震わせる。
恥ずかしいのだろう──頬を朱に染めてうつむいている。
「美紅ちゃんのおっぱい……可愛いね」
「はぅっ……んぅ」
美紅ちゃんの、歳相応の膨らみを、下着の上から撫でる。小さな丘は、俺の
手のひらにすっぽりと収まってしまう。
膨らみの中央で、突起がきゅっと硬直しているのがよく判る。
「紗希ちゃんのおっぱいは……ほんとにおっきいね」
「やぅっ、ふぁっ」
紗希ちゃんの、小学生離れした膨らみを、下着の上から揉む。大きな乳房は、
俺の手をいっぱいに広げてようやく収まるほどだ。
柔らかで弾力に満ちていて、小柄な身体とのアンバランスさが刺激的だ。
「やっ、あぅっ!」
紗希ちゃんの突起の居場所も、すぐに見つけられた。
ふたりとも興奮している──俺の愛撫に、幼い欲情を刺激されているのだ。
「どう? 気持ちいい?」
美紅ちゃんの乳房を優しく揉みながら、下着越しに乳首を弾いてやる。
「あっ! んぅ、気持ちいいよぉ……」
「それはよかった……紗希ちゃんも、気持ちいい?」
紗希ちゃんの乳房を優しく揉みながら、その大きさを確かめるように下から
持ち上げつつ、指先で乳首を引っ掻く。
「んっ、ふぁっ……気持ちいいの……」
小学六年生になったばかりの幼い少女たちが、俺の愛撫に可憐に身を震わせ、
色っぽく吐息をもらしている。
俺の劣情は、心臓が鼓動を打つたびに膨れ上がってゆく。ジーパンの中で、
はちきれそうなほどにそそり立っていた。
ふたりの顔も、じょじょに変化してゆく。
羞恥に頬を染めた少女の顔から、官能に昂ぶる女の顔に変わってゆく。
「もっと、気持ちよくなりたい?」
俺が訊くと、ふたりはそろって頷いた。