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「セリちゃんお母さんと買い物で来れないんだって。」 いつものようにキャンデーを舐めながら一番遅れて栞が現れ、6年2組の「自由発表ミーティング」が始まった。 先に高村慎也の部屋に集まっていた3人は遅れて現れた栞には目もくれず、声を落として熱心に話している。 「でね、奥の部屋から『誰もいないから入って。』って声がしたんだって。」 「なんの話してんの?。」栞が尋ねると奈々が答えた。 「4組の木村なつみって知ってる?。水泳部で背の高い。」「んー?。」 「その子クラスの男子にエロい写メ撮らせてるって噂があって、撮りたい子はガッコで木村なつみに携帯渡して、受け取ってもらえたらその夜OKってことなんだって。」 甲高い声で誠が割って入る。 「でぇ、6年の男がその木村に携帯渡してOK貰って、早速その夜行ったって話だよ!。」 「そしたらねぇ…。」 奈々は目を細めてニッと笑った。えくぼが出る。 「すっぱだかで出てきたんだって木村さん。それでその子に携帯返して、『どんなポーズがいい?。』って訊いたんだって。」 三人はゴクリと唾を飲み、奈々ににじり寄った。 「で、その男子心臓バクバクでおっぱいとかパシャパシャ撮ったんだって。」 慎也と誠は鼻息を荒げ、栞もキャンデーの動きを止めて更に奈々に近寄った。 「それで?。それで!?。」 「で、だんだん調子に乗って来たんだって。その男子。」 「四つん這いでおしり上げろとかブリッジして股開けとか、エロいカッコどんどんリクエストしたんだけど。」 かすかに頬を上気させ奈々は続けた。 「木村さんスッゴく体柔らかくてどんなポーズでもしてくれたんだって。Y字バランスとか。」 「そ、それから?。」 誠と慎也は身を捩りながら奈々に迫った。 「おしまい。」 奈々はちょこんと正座したままニータイツの太ももに手を揃え、またニッと笑った。 誠はグニャグニャと崩れ落ちた。 「おしまいって何だよぅ…。」 「帰ったんだもん。その男子。」 目を剥いて誠が叫ぶ。「なんで帰る!!。」「知らないわよ私だって。聞いた話なんだから。」 慎也が苦笑いしながら誠に言った。「極上のオカズじゃん。今晩の。」小声で付け加える。「オレ今ビンビン。」栞と奈々は顔を見合わせ、栞が好奇心丸出しの表情で尋ねた。 「あんたたちもすんの?。せんずり…。」 「テメェどこでそんな言葉覚えたんだよ!?。じょ、女子が…」 誠がまた目を剥いて甲高く叫んだが、栞の質問に好奇心とは別のものを感じとった慎也は、ズボンの前をゆっくりと触りながら答えた。 「オレとマコト入れて知ってるだけで6人、クラスでやってるよ。」 慎也の股間を意識しつつ、栞が訊く。 「ゴトーとか?。」「ゴトーは別格。」慎也は不意に、栞とキスできる距離まで密着しているのに気付いた。シャンプーの香りがする。 奈々が誠のせつなげな表情を盗み見ながら訊く。 「…どうやってするの?。」 誠は答えられず、真っ赤になって慎也を見た。 慎也は栞と奈々の前に脚を広げながら言った。 「膨らんでるだろ、ここ。これをこするんだよ。エロい事ー誠の場合はナナの裸とか考えながら。」「バカ!!いい加減な事言うな!!。」誠は慎也に飛びかかったが慎也は予期していたように誠を押さえ込み、誠の頭を奈々の太ももの上に押し付けた。 柔らかく暖かい香りに、誠は動けなくなった。「あっ!!。あぁ…。」 誠と奈々の口から、同じため息がもれた。 奈々は潤んだ目で自分の太ももに顔を埋めている誠に問いかけた。 「…してるの?、マコト?。」 誠は目を堅く閉じ、いつもと違うかすれた声を絞り出した。「あぁ。してるよ…。毎晩。」 …セリちゃん来てたら、大変だったな…。 ソファに座った慎也の脚の間にひざまずき、怒張した慎也のペニスを見ながら、栞は未知の疼きの中で思った。パーカーとブラジャーは「オカズ」という事で、脱がされてしまっていた。 慎也の空いている片手は栞の頭をしっかりと掴み、自らのペニスにじりじり引き寄せていく。 睾丸に熱い吐息がかかる。栞は自分が、疼きの中心であるスパッツの前の部分を握りしめているのに気付いていなかった。 更に慎也の手が強く頭を引き寄せ、栞の唇が慎也の睾丸に触れた。 「舐めて…タマ…、シオリ…。」 慎也の切なげな懇願に栞は素直に力を抜き、舌を突き出した。 「あ!!。」 背筋を貫く快感に、慎也は体を反らせる。 腕にはさらに力が入り、栞は慎也の操るまま、無我夢中で睾丸に舌を這わせた。 不意に慎也は立ち上がり、強く握った己の先端を栞の唇に押し付けた。 栞は拒まず、ぬるりとそれを口の中へ迎え入れる。 「…ん、ふううぅ…。」 不思議な味と、加速する疼きに股間を掴んだ指が規則的に上下し始めた。 慎也は迫ってくる絶頂感と戦いながら、部屋の反対側に陣取っている誠と奈々に視線をやった。 既に全裸になっている奈々は誠の顔を跨いで彼の股間に顔を埋め、激しく頭を上下させている。 誠の顔で蠢く尻の間に、ペタリと少ない陰毛の張りついた性器がはっきり見えた。 「あああぁん!!」栞が叫んだ。 「あたし、あたし、もぅ…。」唾液が栞の手に落ちる。 その手は自らの股間を握り締め震えている。 慎也の我慢も限界だった。 栞の切なく悶える躯に手を回して立たせると、スパッツを一息に足首まで下げた。「チャッ」という音が聞こえた。 そして栞を抱き寄せると、ドクドクと脈打つ、いまにも破裂しそうな部分を、全く同じ状態である栞の性器におもいきり押し付けた。 慎也のペニスは柔らかく小さい茂みを感じ、次になんの抵抗もない暖かく潤った亀裂を走り、最後に小さいが堅い突起を感じた。そこが二人の頂点だった。 おびただしい射精と痙攣の中、二人は抱きしめ合って崩れ落ちた。 何度となく頭の中で犯してきた奈々の性器が、目前で物欲しそうに誠の舌を、指を待っているにも関わらず、彼はしっかり目に焼き付けることも出来なかった。 身じろぎひとつで果ててしまいそうだ。しかし奈々は時折、誠のペニスから唇を離し、微かな声で、「マコト、マコト…。」と囁く。 囁きの意味は明らかだ。 腰のうねりに伴い、もうひとつの唇もひくひくと、同じ想いを訴えている。 意を決した誠は必死に上体を起こした。そしていまや開き切り、いくつかの雫を垂らしている奈々の中心にむしゃぶりついた。 「うふぅぅぅっ!!。」奈々はペニスを唇から離さず絶叫し、その刺激で誠は激しく射精した。奈々も全ての羞恥を忘れて滅茶苦茶に腰を振り続けた。 奈々の悲鳴のような切ない声と、卑猥な音が止んだのは、誠の最後の迸りと同時だった。 「アイツら、しばらく動けそうにないな…。」 慎也は腕の中の栞に語りかけた。 「セリザワ来てたら、どうなってただろ?。」 栞は慎也に目を合わせず答える。 「セリちゃんこんなこと絶対しないよ。」不自然な口調で続ける。「シンヤはセリちゃんともしたいんでしょ?。」 慎也は慌てて口を開くが栞は遮った。 「あたしは…。あたしはシンヤとしかしたくない。」 そしてまだ火照った頬を慎也に寄せた。 END

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