描く際の悩み・疑問



Q、描くと紙がクシャクシャになってしまいます・・・。

紙が痛む理由として、筆圧、消し方、扱い方があります。
よくあるのが筆圧で、これは自分の癖によるものが大多数です。
直すには、まず濃い鉛筆または芯にすること(B以上)。
力を入れずに十分な濃さに達しますので、あとは自分の意思の問題です。
消しゴムと紙の扱いに関しては…落ち着いて冷静にいることが一番いいです。


Q、~が描けない・・・どうしたらいい?

資料・見本があるなら存分に活用すべし。
学校の勉強ではありませんから、最初は答え見ながら描くのが成長への近道です。
何より対象の構造を把握するのが一番大事なことでありますが、気をつけることは「対象を構造を把握する」ことが重要であって、描いてけば自然と身につくという考えのもとやっているようじゃ一向に成長しません(いち要因に過ぎません)。
描きながら勉強する。これが大事です。

最初のうちはその“答え”を見てもわからないものなので、少し簡単な形(円柱など)にして徐々に近付けていくのがわかりやすいかと思います。


Q、ぶっちゃけ何処から描いたらいいの?

人それぞれ・・・・と言いますが、描きなれていない方は輪郭から描くことをオススメします。
目や鼻、はたまた足から描く方もいますが…描きなれていない方にとっては、描いたパーツの位置が正しいとは判断しにくいです。
うまく描けたが、位置関係上予定していたものよりはるかに大きく描かなくてはいけないこともあり、なかなか難しいです。
外側から内側の順に描くと、理想のものになるでしょう。


Q、補助線補助線言うけど…補助線ってなによ?

補助線とは、位置を確認するための線のことでアタリとも言われています。
よく使われているのは顔に十字線を引き、目と鼻、口の位置を確認するものです。
絵を描くと、結構描く人の気分による位置関係を描いてしまいがちです。
その時は恐らくなにも感じないでしょうが・・・・一晩経ったり、友人から言われたりするとおかしいことに気づくことがあります。
そういったミスを犯さないようにするのが補助線です。
・・・とは言っても、固定された線ではなく、自分の弱点を補うための線であるため、線の引き方は人の数だけあります。
(自分も、描いた立方体を基に頭の大きさ等を確認しています)
定規を使うのが一番手っ取り早いですね。
補助線を探すのも、絵の楽しみのひとつです。


Q、絵に全然立体感がでないんだけど・・・

斜め横を向いた顔を描く際、目は手前にある目よりも奥にある目の方が小さいです。
そして口も、小さくなっています。
しかしこれだけではありません。
眼球は球体で、まぶたが眼球を押さえており、顔の中でも比較的丸く出っ張ってます。
これを考えてみると、二つの目の大きさ、向きだけでなく、一つの目の中にも、小~大へと変化する箇所があるということです・・・・・・・・というように、細かな線の表現が立体感を出しているのです。
どうしても描けない場合、その絵に横線の模様を描いてみてください。
ここはまるく膨らんでるからカーブして…ここは少し奥に向かってるから線を短くして…などなど・・・
横線で形を作って、想像力を高めよう。


Q、パースって何?

パースとは、いわゆる遠近による物の大きさや位置のこと。
これが正確だと立体感が出てきます。
漫画家の方の中では、意外とおごそかにしている方もいるのですが・・・重要なものです。
手前の人物よりも奥にいる人物のほうが大きかったり、足の位置が同じだったりすると「パースがおかしい」ということになり、一般的に「だまし絵」と呼ばれるものになってしまいます。
絵を描く上で重要なことと同時に描くのがとても難しいのがコレ。まさに試練です。


Q、パースの描き方とかないの?

あります。
tipsにもあるように、物体はある一点に向かうようになっており、それにより距離感を掴み、描くというものです。
その一点とは、目線の高さ。
この目線の高さにある一点のことを「消失点」と言います。
消失点を基に描き出す方法を「一点透視」と呼ばれます。
これだけでもややこしいのですが・・・更にややこしくなります・・・。
ある一方向に向かって物体が伸びていることを利用して描く「一点透視」ですが・・・、
更に別の方向の一点に物体が伸びている場合があります。
更に更に、また別の方向にも・・・そして更に・・・。
・・・というように、「消失点」の数に応じて、「二点透視」「三点透視」などと増えていくわけです。
ですが、サイコロのように小さい故に伸びる距離も少ない物体に関しては、パース云々をシカトしても十分サイコロとして見えますので、こだわりすぎないのもまた重要です。
景色などを描く際は、これを利用してみましょう。
(詳しくはtipsへ)


Q、効率の良い練習方法ってある?

絵が下手=感覚が掴めないということ。
例えば、人間を描いても、肩が変な方向向いてたり・・・両目の大きさがまちまちだったり・・・と、感覚が鈍っているからです。
感覚を養うには、模写・・・・・・の前に紙に大きく描くこと。
同じように感じますが、模写と大きく描くとはワケが違います。
模写が持つ利点は絵柄の獲得。
模写される絵が持っている雰囲気を真似て、近づこうというものが目的です。
けれども肝心の感覚はわかっていません。
なぜなら、模写される絵に「答え」があるからです。
答え丸写しなんてのは、身に入りませんし、模写される絵も「答え」とはいえないほどおかしなことだってあります。
ですので、まずは紙にちっこく描くのではなく、各部分毎に大きく描いて、感覚を養うことが第一です。
なぜ大きく描くことが大事なのかというと、小さく描くと誤魔化すことができるからです。
詰め込み過ぎて線が入り乱れ、なんとなく「モノ」として見えてしまうからです。
なので、まずは大きく描いて露骨に自分の悪いところを曝け出しましょう。
そしてそこから悪い点を見つけ出し、すこしづつ修正していくことが大切です。
勿論その後は模写して練習するのもアリですが・・・模写するのが絵ではなく実写の場合は、紙に大きく模写することをオススメします。
模写に飽きてきたら、あとは自分自身で手を加える番です。
付けペンにチャレンジするのもヨシ。色付けにチャレンジするのもヨシ。
日々冒険することが早くうまくなるコツです。


Q、この前まで描けたのに・・・描けなくなった・・・どうしたらいい?

元の感覚を掴むのには結構な時間が必要なこともあります。
だからといってがむしゃらに描くことは、ストレスの原因でもあり、良くないことです。
「描きまくってやる!」なんて考えを持っている方は、まず描くのをやめましょう。
苦しいのに描くのは体に毒であると同時に楽しくない&上達しません。
絵を描くことは楽しむことですので、それが苦しいようならば、ペンを握らず、他の何かに移りましょう。
そしてふとあるとき「描きたい・・・」と感じたら描きましょう。
意外と精神的な部分も影響されやすいので、無理をしないことが一番重要です。


Q、PCで描くとき、ペンタブは何を使えばいいですか?

Bambooかintuos推奨。
サイズはA5くらいが大きすぎず小さすぎずでオススメです。
ただ、自分で気に入ったものを使うのが一番。
Amazonペンタブ


Q、30秒ドローイングってなに?効果ある?

30秒で人体模写をすること。
ポーズマニアックにあるような様々なポーズをとった人間を30秒で描き上げるというもので、正確かつ早く描くという行為は、物体を正しく認識する点で優れています。
とはいうものの、時間的な縛りをそこまで厳しくする必要はありません。
どこまで正確に描けるかなので、ノートの端っこにポンポン描いていくといいです。

あくまで「正確に」です。一応人に見えるようなものを描き続けるなら普通に描いて勉強するのが一番です。


Q、『絵を描き始めるならやっぱり模写?』 → 2種類の『模写』



1・絵を「立体物の写像」として見たもの
細部を見ると元の絵と違う箇所があるが、全体としてのバランスは整っている
元の絵をよく観察して、モチーフとなっている立体を理解した上で
絵に起こさないとこうはならないため、上達する模写と言える


2・絵を線の集合として見たもの
元絵と「同じ絵」を目指してコピーしたもの
細部は正確に描けていても、全体のバランスが狂っていることがある
特に初心者は「絵の全体を見る」のが苦手な人が多く、頭から描き始め、
頭から遠い部分になるほど小さくなるという特徴が見られやすい


2のタイプの人へのアドバイス
模写で上達したいんだったら、元絵を三次元の物体として認識する必要がある
常にモチーフとなる物の構造を考えながら模写するのが大切
例えばキャラクターの模写なら、人体の構造もある程度把握している必要がある
指や顔のパーツ、服や髪などの細かいディテールは全体のアタリをとった後に描いた方が良い
特に服や髪はバランスが誤魔化されるから自分で狂いが分かりにくい


スレ内での疑問



Q、お題の意味って?

お題とは普段の練習では思いつかないアイデアや構図を得るために他の人から貰うものです。
「貰ったお題がわからないから次」ではなく、googleで調べたり、 そこから想像できるものを練習する事であなたの力になるでしょう。
お題を出した人の想像しているものとは違っていたとしてもそれは何ら問題ではありません。
練習とは自分のためにするものです。
他の人のお題に挑戦することもスレ住人にとっていい刺激になります。
同じお題でも描く人によって捕らえ方は大きく異なります。その違いを吸収し、自分を高めてください 。

Q、指摘・赤をもらいたい・あげたい

一見「わかるはずがない」という感じですが、マンガなどでもあるように、評価するのは素人である私達です。
また、絵をうまくなるうえで重要なのは「客観的視点」です。
上記にあるように、描いてる側からは自然でも、他人から見れば不自然に見えるということがつきまといます。
それを感じられないようにするために必要なのが客観的視点であり、これほどありがたい視点から見た指摘はないわけです。

指摘する人や赤で間違いを示す人は、その指摘や赤を自分に取り入れて経験を積み、そして万が一指摘する人が指摘されたとしてもそれも全て経験となります。
勿論赤や指摘にも間違いはあります。
その点を考え、答えとしてではなく、いち意見として自分で考えてみるのが良いです。
赤する人も可能なら訂正箇所の根拠などの説明もしてあげると親切です。


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最終更新:2010年10月05日 16:30