東方書き捨て2

 突然の攻撃だった。後ろから迫る無数の弾幕に魔理沙はギリギリで反応した。
「ーーっ!!」
 急カーブを繰り返し、見たこともない異質な弾の幕を避け続けた。
「アリス! しっかりつかまっとけ!」
「う、うん」
 そのまま弾も追い付かないスピードで飛ばし続けた。
「霧雨魔理沙アァァァァァッ! くたばれぇっ! 造符、レッドクリエイト!!」
 赤い無数の巨大な火球。
 魔理沙にも追い付くスピードで、尚速く。
「ぐっ……!」
 魔理沙は限界のスピードを超えていた。
 しかしその弾幕はそれよりも速かったのだ。
「夢符、夢想封印……」
 背後から聞こえたその声はとても頼りがいのある、暖かい声であった。
 魔理沙はスピードを緩めた。
 何故ならもう弾幕には衝突しないから。
「は、博麗霊夢……!? 3対1とかバカの領域よ!」
「さあ、覚悟しなさい!!」
「無理だねバーカ!!」
 その瞬間、レスカの僅かな亀裂から光が見えた。
「ーーっ!」
 全員が、目を伏せた。
 その刹那、耳を貫く轟音が幻想郷の全てに響き渡った。
 霊夢たちは、光に巻きこまれ、そのまま落ちていった。



「はぁ、はぁ……あんなとこで霧雨魔理沙と博麗霊夢二人……相手に出来るわけないじゃん……」
 人形は、徐々に修復されていく自分の体を見ながらそこに座り込んだ。
 すると彼女は目を瞑る。
「……ああ、そう。そりゃよかった。じゃあ引き続き、パチュリー・ノーレッジを……え? アリス・マーガトロイド? え? 魔法使い……? ウソ……」
 彼女は立ち上がると、顔をしかめた。
「……アリス・マーガトロイド……」
続くかも

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最終更新:2010年08月13日 23:36
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