2008年10月30日号


☆「アラストルウイング」来歴

ようこそ冒険者諸君。私はキース・マルティン。
今日は、先ごろ登場した「アラストルウイング」の来歴についてお話したい。アラストルというのは、アサシン教団の崇めていた古い神々の一人で、刑罰の執行を司る恐ろしい神だったらしい。ダルシア正教会の教えの中では、アラストルは「悪魔」という扱いだが、悪魔というのはだいたいは、クラシュロ帝国に征服された民族の神であるものじゃからな。崇められたり蔑まれたり、神様というのも意外と大変そうじゃ。

…うっかり話がずれてしもうだが、「アラストルウイング」は、神に替わって刑罰を執行するアサシンを、このアラストルが守護してくれると信じられていた防具だということじゃ。自らの代理人の急所をガードする古き神の羽、ということじゃな。

キース・マルティン博士の口述を帝国海運省メルルー開拓庁職員シャミノが記す

最終更新:2008年11月05日 13:51