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***2008年11月20日号
☆メルルー初の美容師・キラー氏に直撃取材
ようこそ冒険者諸君。私はキース・マルティン。
今日は話題沸騰中のヘアサロンで腕を振るうカリスマ美容師、キラー氏にインタビューを試みた。
-えーと、お名前はなんじゃったかな。
キラー:僕の名前はキラーだ。何か文句があるのか?
-いきなり文句などありゃせんわい。どうじゃな、メルルー島の感想は。
キラー:この僕の手を、こんな汚れきった頭に使う日が来るとは思わなかったよ。まあ、この通常ありえない幸運を感謝して欲しいね。
-冒険者の髪を整えるのは不満かな?
キラー:まあ、どんな場所にだって僕の技術を享受するに値する人間なんて殆どいないんだ。そういう意味では、特に不満はないよ。僕に不可能はない。困難な状況でこそ、僕の技術がひときわ光輝くわけだし。
-おぬし、一週回って前向きな感じじゃな。
キラー:社交界のご夫人たちの髪を触るのとはちがうってことくらいはわかってるさ。慣れは必要だろうけど、どんどん新しいヘアスタイルを生み出してみせる。
-うーむ。結構努力家のようじゃな。おぬしは髪をのばしたりもできるそうじゃが、魔法使いなのか?
キラー:フフン、爺さんよくわかってるじゃないか。よく言われるけどね。
まあ変人ではあるが、なかなかイキのいい若者ではあるようじゃ。わしは結構気に入ったわい。諸君もキラー氏の技術を一度試してみるといいのではないかな。
キース・マルティン博士とキラー氏が変人同士意気投合するさまを帝国海運省メルルー開拓庁職員シャミノが記す
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