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***2008年9月4日号 ☆メルルーを見つけた男(前) ようこそ冒険者諸君。私はキース・マルティン。 未来を考えるとき、歴史を振り返るのは実に有益なことが多い。まずは諸君に、メルルー島発見のいきさつを教えよう。 我々の知るこの島の歴史はごく短く、わずか19年しかない。その19年前、ある航海者が外洋を航海中、原因不明の奇病で航海中に死亡した。 男の名はディエゴ・カン。その操帆技術には定評があった男だったが、突如昏睡、長時間にわたって意味のわからない唸り声を上げ続けた挙句の死じゃった。 だが、部下たちが水葬にしようとしたその時、ディエゴは目を剥いて蘇生し、「神託で未知の大陸エルトリアへの航路を知った」と声高に叫び始めたのじゃ。 優秀な船長だったディエゴのいうことだけに、「はじめのうちは部下たちも素直に従っていた。 が、ディエゴが通称「吠える海域」のただ中を、海図もなしに猪突するに至って、フーリア号の乗員たちは次第に結束し、船長への敵意を募らせていったのじゃ。 ん・・・?なんでお前はわしへの敵意を募らせているのだ?定時?これだから役人は!! キース・マルティン博士の口述を帝国海運省メルルー開拓庁職員シャミノが記す ---- ☆メルルー開拓庁が倉庫を増設? ようこそ冒険者諸君。私はキース・マルティン。今日は諸君に、少々耳寄りな情報がある。 最近、わしの召使であるところのシャミノの奴が、なにやらこそこそと作業しておるようで、本来の業務であるところのわしの身の回りの世話がなおざりになっておる。 怪しからんぞ!怪しからんので後をつけてみたのだが、どうやら、町の外になにかの建物を作っておるようじゃった。 高名な学者を迎えて研究室を用意しているのかとも思ったのじゃが、それにしては作りがあっさりしすぎておる。 わしが開拓庁の役人どもの駄話からひそかに収集していた情報と照らし合わせると、おそらく倉庫を増設しておるのではないかと思うのじゃ。 大体において、整理整頓という作業は人生のムダじゃ。どうせまた使うものをわざわざ手の届きにくい場所に押し込んで悦に入るなど、理解を絶する愚考という他ない。 つまり、我々に必要なのはより広いスペースじゃ。そう思わんかね。 というわけで、フーリアの町の外になってしまうようだが、メルルー開拓庁が貯蔵スペースを増設しようとしているとすれば、町の中の倉庫に加え、さらに多くの貴重な財宝、資料を貯蔵することができるようになるわけじゃ。 あくまで公式情報ではないが、まあ、シャミノのノートにさまざま書き付けてあったから、おおむね間違いではなかろう。 ・・・な、なんじゃその顔は。待て、待て、話せばわかる! キース・マルティン博士の口述を帝国海運省メルルー開拓庁職員シャミノが記す ----

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