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人はなぜ戦うのか~考古学からみた戦争~
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松木武彦『人はなぜ戦うのか~考古学からみた戦争~』
縄文時代にはなかった戦争が、弥生時代、「先進文化」として大陸から日本に渡来した。
外来文化としての「戦いの思想」を受容した日本人は、強力な外的不在の島国の中でいかに戦ってきたのか。膨大な発掘資料をもとに、考古学者が"戦争文化のガラパゴス"日本の軍事的基層文化の特徴を語る。
目次
- 第1章 戦争の根源をさぐる
- 1 闘争本能と戦争
- 2 戦争はいつはじまったか
- 3 戦争はなぜ起きるのか
- 第2章 戦士の誕生―弥生時代の戦い
- 1 日本列島での戦いのはじまり
- 2 激化する戦い
- 3 弥生の戦いを復元する
- 4 「思想」化する戦い
- 第3章 英雄たちの時代―弥生から古墳へ
- 1 「プレ古代」としての「英雄時代」
- 2 武装の革新──短剣・大刀・銅鏃
- 3 渡海する倭人たち──朝鮮半島鉄を求めて
- 4 英雄登場
- 5 英雄崇拝の思想
- 第4章 倭軍の誕生―「経済戦争」としての対外戦争
- 1 ポリス的古代社会=「倭」
- 2 卑弥呼登場
- 3 せめぎ合う英雄たち──巨大古墳の時代
- 4 渡海する英雄たち
- 5 倭軍の誕生
- 6 倭軍、敗れる
- 7 倭王と将軍たち──連合王権「倭」
- 第5章 英雄から貴族へ―古代国家の形成
- 1 さまざまな武力の形
- 2 もはや「原始」ではない
- 3 変質する英雄
- 4 磐井の戦争
- 5 政治的戦争への転化
- 6 内乱と国際戦争
- 7 律令的軍隊の完成
- 第6章 国の形、武力の形―古代から中世へ
- 1 古代日本の軍事力の特質
- 2 武士の登場
- 3 日本列島の軍事革命と社会変化
- 4 日本の軍事的特質
- 5 与えられた統一 ──征服戦争の欠如、外的の不在
- 第7章 戦争はなくせるか―考古・歴史学からの提言
- 1 戦争抑止の二つの鍵
- 2 遠いけれど着実な足どりで──戦争抑止への道
- 参考文献
- あとがき
- 索引