※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

分人主義(ディヴィジュアリズム)


目次

 「分人主義(ディヴィジュアリズム/dividualism)」は、平野啓一郎氏がSF小説『ドーン』の中で描いた概念。
 人は対人関係ごとに別の自分(=分人/dividual/ディヴ)を持っているのではないか、という考え。
 自分で意図的に作り演じる操作的(operational)な「キャラ」作りとは違い、「分人」は対人関係の中で発生し形成されていく協同的(cooperative)なもの。分けることが出来ない最小の単位として「個人(individual)」が定義されてきたが、「分人主義」では、複数のコミュニティーに属していればそのコミュニティーごとに最適化された複数の「分人」が一人の「個人」の中に形成される、と考える。

「個人」の中には、対人関係や、場所ごとに自然と生じる様々な自分がいる。それを僕は、「本当の自分が、色々な仮面を使い分ける、『キャラ』を演じる」といった考え方と区別するために、「分人(ディヴ)」と言っています。

好きな友達や家族の前での自分は、必ずしも「演じている」、「キャラをあえて作っている」のではないし、逆にあわない人間の前では、イヤでもある自分になってしまうわけで、人間が多様である以上、コミュニケーションの過程では、当然、人格は相手ごとに分化せざるを得ません。その分人の集合が個人だという考え方です。詳しくは、『ドーン』を読んでいただきたいのですが。

  • 『クローズアップ現代』再放送 - 平野啓一郎公式ブログ



hiranok
平野啓一郎
関係空間ごとの分人dividualを抱え込んだ個人individualのあり方として、『ドーン』では、分人多元主義dividual pluralismと多分人主義multidividualismとについて考えていた。 分人は分けられたままの方がいいのか、混ざり合っていくべきか
(2010/03/06 16:20:47)
link

hiranok
平野啓一郎
アイデンティティの問題は、僕の文学の大きなテーマの一つです。自分とは何か? 『最後の変身』→『顔のない裸体たち』→『決壊』→『ドーン』→『かたちだけの愛』と順に読むと、 「本当の自分」と「仮面」という発想から、「分人」という考え方に至る道筋 が非常によく分かると思います。
(2011/01/19 16:55:16)
link

hiranok
平野啓一郎
分人主義的には、凶悪事件を起こした分人だけを死刑にすることが出来ないのも問題。その人の他のすべての分人まで失われてしまう。芥川の『蜘蛛の糸』などにも共通する主題。
(2010/08/27 15:37:56)
link

hiranok
平野啓一郎
僕が分人主義で、相手との「相互作用」を強調したのも、同じ問題意識です。RT @KusumiEiji 犯罪者は、一人で犯罪者になるのではない。家庭環境、教育水準が関係する。犯罪を犯した者を処罰するだけでは、根本的な問題解決にならないと思います。
(2010/08/27 16:31:43)
link

hiranok
平野啓一郎
ロボットが「人間らしく」なるためには、相手に応じた分人化の能力が必要
(2011/02/20 15:03:27)
link

hiranok
平野啓一郎
八方美人と分人主義とは、実は真逆の発想。八方美人が信用されないのは、誰に対しても「同じ仮面」で通じると高を括って、相手に応じてきちんと分人化しないから。俺だけじゃなく、誰に対してもあの調子で愛想良くしている、というのが八方美人。 分人は逆に、相手次第で、美人にもブスにもなり得る
(2011/03/01 11:44:33)
link

hiranok
平野啓一郎
「サークル」というサービスは、「分人」という考え方と、相性が良さそう 。 RT @nikkeionline グーグル流の新SNS 「リアルな交流」は浸透するか http://s.nikkei.com/rp2j9x
(2011/07/21 14:41:41)
link

hiranok
平野啓一郎
@syk_DELI 僕は、分人と散影のセットみたいに、 人格の分化と、それを統合しようとするテクノロジーは、常に追いかけっこだと思いますね。 ツイッターは、アットマークごとのリブは、結構分人化してると思います。この冬に、分人についての新書、出します!
(2011/09/21 22:23:06)
link


リンク集


hiranok
平野啓一郎
オードリーの若林さんが、『ドーン』と分人の話をされてます。他の作家のことも色々。読書家なんですねぇ。 http://bit.ly/jGgShA
(2011/05/12 23:19:26)
link





関連本