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歴史学ってなんだ-PHP新書
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目次
小田中直樹『歴史学ってなんだ』(PHP新書)
- 著者:小田中 直樹
目次
- 序章 悩める歴史学
- 「パパ、歴史は何の役に立つの」
- シーン①ある高校の教室で
- シーン②ある大学の教室で
- シーン③ある大学の学長室で
- 歴史学の意義とは何か
- 第1章 史実を明らかにできるか
- Ⅰ 歴史書と歴史小説
- 歴史書と歴史小説のちがいとは
- 史実かフィクションか
- テーマや文体か
- 叙述か分析か
- ケーススタディ・五賢帝時代
- 歴史学は根拠を問いつづける
- Ⅱ 「大きな物語」は消滅したか
- 解釈と認識
- 歴史が終わると歴史学は困る
- かつての「大きな物語」──マルクス主義歴史学
- ぼくらは相対化の時代に生きている、らしい
- 最近の「大きな物語」①民族の歴史ふたたび
- 最近の「大きな物語」②大衆社会の出現
- 「より正しい」解釈を求めつづけるということ
- Ⅲ 「正しい」認識は可能なのか
- さらに難問は続く
- 資料批判は必須
- 実証主義への宣戦布告
- 「構造主義」のインパクトとは何か
- 歴史家は困ってしまった
- ほかの科学は大丈夫か
- 認識論の歴史をちょっとふりかえる
- 「コミュニケーショナルに正しい認識」という途
- 歴史学の存在可能性
- 第2章 歴史学は社会の役に立つか
- Ⅰ 従軍慰安婦論争と歴史学
- 従軍慰安婦論争を読みなおす
- 従軍慰安婦の存在証明の試み
- 戦争責任の問題はぼくらを動揺させた
- 古くて新しい「新自由主義史観」
- 国民の歴史は物語であり、フィクションだ
- 従軍慰安婦論争の複雑さ
- 歴史学は役に立つのか
- Ⅱ 歴史学の社会的な有用性
- 歴史学は社会の役に立たなければならないのか
- 「日本人」というアイデンティティ
- 「日本人」は一つの空間を共有してきたのか
- アイデンティティを再確認する
- アイデンティティを相対化する
- 新しいアイデンティティを選びとる
- 「役に立つ」ことの陥穽
- 歴史家の仕事
- 第3章 歴史家は何をしているか
- Ⅰ 高校世界史の教科書を読みなおす
- 教科書と歴史家の仕事
- 十九世紀前半の欧米──「革命」をめぐる論争
- 十九世紀後半の欧米──「帝国主義」と「国民統合」
- 二十世紀前半の欧米──二つの世界大戦をどう見るか
- 二十世紀後半の欧米──「東西対立」と経済開発
- 教科書の行間を読む
- Ⅱ 日本の歴史学の戦後史
- 「比較経済学派」の問題設定
- 「近代人の形成」という問題
- 社会学の出現
- Ⅲ 歴史家の営み
- 歴史家の仕事場
- テーマを設定する
- 史料を料理する
- 知識を文章化する
- 歴史像には「深さ」のちがいがある
- 歴史家のメッセージ
- 終章 歴史学の枠組みを考える
- 「物語と記憶」という枠組み
- 「通常科学」とは何か
- 「コモン・センス」とは何か──新しい「教養」
- 「通常科学とコモン・センス」という枠組み
- その先へ
- あとがき
- 引用文献リスト