ストーリー


事の始まり

全ては一人の天使族の青年が,とあるエレクトリックベースギターと出会った事から始まる。
趣味で始めたバンドのスイッチヒッターとして,25歳の誕生日に娘が買ってくれたエレクトリックギターと共に買ってもらったものである。
しかしある日の事,雷雨の激しい夜に,不思議な出来事が起こった。

時が止まったように全てが真っ白く,雷鳴の閃光で照らされた。
それと同時に,青年はベースギターと共に一面真っ白い世界に立たされた状態となった。
そして・・・ベースギターが一瞬紅く光ったかと思うと,小さな少年の姿をした妖精が現れたのだ。
現れた妖精は語る,世界中の音楽からベースとパーカッションを消し去ろうとする悪の組織が,青年の住む世界にやってきた事を・・・。
青年にとって俄に信じがたい事だったが,妖精が光となってギターに戻り,元の部屋に戻った後に全てがはっきりした。
…そう,一番大好きだった『ラプソディー・イン・ブルー』のベースとパーカッションが消えていたのだ!

外を見やると,何やら変な生物が町中から音符を集めて喰らっている。
鳥のような,マングースのような,どちらとも似つかない生物。
どうしようかと迷っているうちに,再びあの妖精は姿を現した。
背負っていたのは一本のベルト,バックルにはベースギターのレリーフ。
妖精は言う,これを腰に巻き,こう叫べ!と。

『デジタルコード・ジャックイン! セクタースラップ・ブラスターアップ!!』

その言葉と共にバックルからの紅い光が彼を戦士へと変えた。
全世界の音楽からベースとパーカッションを護る,雷撃と閃光の戦士『スラップレッド』へと・・・。
最終更新:2006年11月13日 21:51