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*ゲームの目的
20枚の絵札をナポレオン軍と連合軍に分かれて取り合うゲームである。
トリックテイキングゲームの一種であり、ハーツ、ウィザード、ツーテンジャックなどに類似する。
このゲームはローカルルールが多いようであるが、以下は漫研公式ルールを記述している。
%%といってもナポレオンを知っていた漫研会員自体が少なかったんだけどね!!%%
*ゲームの人数
このゲームは5人固定である。
このうち2人がナポレオン軍(ナポレオン・副官)、残り3人が連合軍となって戦う。
(特殊な場合として、ナポレオン1人対連合軍4人という形もある)
*トリックテイキング
このゲームは「トリック」というものを全部で10回行う。
トリックの勝者は、そのトリックで使用された絵札(後述)を得られる。
**トリックの手順
+一番最初の人が自分の手札の中からカードを一枚表にして出す。
+次にその左隣の人が、自分の手札の中からカードを一枚表にして出す。
+これを順に続けていき、最後に、最初の人の右隣の人がカードを出す。
+各々のカードの強さ(後述)を比較し、一番強いカードを出した人が勝者となる。
この時重要なルールとして、台札(一番最初に出されたカード)と同じスート(マーク)を持っている場合、そのスートのカードを&bold(){出さなければならない。}
そのスートのカードが無ければ、どのスートのカードを出してもよい。
ex:)一番最初にクラブの10が出されて、自分がクラブのカードを持っている場合、クラブのカードを出さなければならない。
*カードの強さ
**無役札
数字間の強さは以下のとおりである。
-A>K>Q>J>10> ... 4>3>2
スート間の強さは以下のとおりである。
-切り札(後述)スート>台札(一番最初に出されたカード)スート>その他
スート間の強さは、数字間の強さより優先される。
ex:)一番最初にハートの7が出された場合、切り札でないクラブの10を出しても勝てない。
**切り札
ゲーム開始時に「切り札」という一番強いスートを決める。
切り札は最初にナポレオンを決定する際に決められる(後述)。
**役札
役札には、以下の4種類がある。これらは切り札よりも強い。
-オールマイティ / スペードのA
-正ジャック / 切り札スートのJ
-裏ジャック / 切り札の裏スート(同色異号)のJ
-よろめき / ハートのQ(オールマイティと同時に出された時に限る)
強弱関係は、よろめき>オールマイティ>正ジャック>裏ジャックとなる。
ex:)切り札がダイヤなら、正ジャックはダイヤのJ、裏ジャックはハートのJとなる。
なお、ノートランプ(後述)の際には、正ジャックと裏ジャックは成立しない。
**セイム・ツー
以下の条件がすべて成り立った場合、セイム・ツーが成立し、2のカードを出したものが勝者となる。
-第一トリックでない。
-出されたカードがすべて同じスートである。
-役札が出されていない。
-2のカードが出されている。
ex:)ハートの3、ハートの10、ハートのAが出されていて、最後の人がハートの2を出した場合、最後の人が勝つ。
まとめると、以下のような強弱関係となる。
-役札>セイム・ツー>切り札>台札>それ以外
*絵札
このゲームでは得点札として絵札が設定されている。
絵札は各スートの10,J,Q,K,Aであり、全20枚である。
絵札を競り(後述)での宣言枚数以上ナポレオン軍で獲得できればナポレオン軍の勝利となる。
逆にそれを阻止すれば連合軍の勝利となる。
*競り
ゲーム開始時に、ナポレオンを決定するために競りを行う。
これはナポレオンになりたいプレーヤーが「何枚絵札を獲得出来るか」を宣言し合い、
一番多い枚数を宣言したプレーヤーがナポレオンになるというものである。
この時ナポレオンは枚数と同時に切り札にしたいスートを宣言する。
最終的にナポレオンになったプレーヤーが最後に宣言した枚数と切り札を採用して、ゲームを開始する。
競りの際は、宣言する切り札スートに優劣が発生し、同じ取得枚数宣言であれば、ノートランプ(後述)>スペード>ハート>ダイヤ>クラブの順となる。
ex:)スペード切り札で13枚取得を宣言された場合、以降のプレーヤーはクラブ切り札で14枚取得以上の宣言をしなければならない。
ex:)ダイヤ切り札で15枚取得を宣言された場合、以降のプレーヤーはスペードとハートを切り札にするならば、15枚取得宣言が可能となる。
**ノートランプ
競りの際に切り札にしたいスートではなく「ノートランプ(ノートラ)」を宣言することができる。
これは文字通り切り札(=トランプ)を設定しないものであり、さらに切り札スートに依存する役札の正ジャック・裏ジャックは存在しなくなる。
つまり強弱は、役札(よろめき>オールマイティー)>セイム・ツー>台札>それ以外、となる。
この場合「親であること」「高ランクのカードを持っていること」が勝利のポイントとなる。
競りの際には、ノートランプ宣言は(同じ取得枚数の)スペード切り札宣言より優先される。
ノートランプによりゲームを行った場合、&bold(){集計得点が2倍になる。}
**全取りについて
ナポレオン軍が20枚取得(全取り)を宣言していない時に、全取りをしてしまうとナポレオン軍の&bold(){敗北となる。}
ナポレオン軍が全取りをして勝利できるのは、全取り宣言をした時のみである。
ナポレオン軍が全取りをした場合&bold(){集計得点が2倍になる。}(全取り宣言の有無に関わらない)
**副官
ナポレオンが決定した後、ナポレオンは&bold(){特定のカードを指名}することで、そのカードの持ち主を副官とできる。
この時副官は自分が副官であることをだれにも宣言しなくてよい。
つまり副官が誰か知っている者は副官だけとなる。
ナポレオンが自分の持っているカードを副官として指名した場合、副官は存在しなくなり、ナポレオン1人と連合軍4人の勝負となる。
この時、ナポレオンの集計得点は副官ありの場合と比較して&bold(){2倍になる。}
**カード交換
ナポレオンが決定し、副官を指定した後、ナポレオンは配られていない2枚のカードを見ることができる。
そしてそのカードが必要であれば、自分の持っているカードと交換できる。
この時、副官として指定したカードがあるなどして、カード交換中に不都合が発生した場合、&bold(){再宣言が可能}となる。
再宣言はカード交換以前の宣言より良い条件を宣言することにより、切り札スートの変更、副官の変更を行える。
*ゲーム進行
**1ゲームの進行
+ジョーカー2枚を抜いた52枚をよくシャッフルする。
+各人にカード10枚ずつ配る。これが手札となる。
+-残った2枚の札を、テーブル中央に裏にして置く。
+競りを行う。前回ゲームで一番絵札をとったプレイヤーから時計回りに宣言する。初回の場合ジャンケンなどで最初のプレーヤー決定する。
+-ナポレオンになりたい人は、「切り札にしたいスートと、絵札を何枚以上取るか」を宣言する。
+--この時、前の宣言よりも良い(優先される)条件を宣言しなければならない。
+---基本的に取得枚数が多い宣言の方が優先される。
+---取得枚数宣言が同数であれば、切り札スートが ノートランプ>スペード>ハート>ダイヤ>クラブ の順に宣言が優先される。
+-ナポレオンになりたくない人(前の宣言より多く絵札をとる自信がないときなど)は、パスをする。
+-最終的に一番良い条件の宣言に対し、他の4人全員がパスをすれば、その条件を宣言したプレーヤーがナポレオンとなる。
+ナポレオンに決定した者は、副官にしたいカードを宣言する。
+-自分の持っているカードを宣言した場合、副官は存在しなくなる。
+-ナポレオン以外のプレーヤーは、自分の身分(副官、連合軍)を他のプレーヤーに明かさなくてよい。
+ナポレオンは配られなかった2枚のカードを自分の手札のカード2枚と交換することができる。戻したカードは裏にして捨てる。
+-&bold(){絵札を捨ててもよい。}この場合、絵札は表にして捨てる。
+-カード交換の際、前の宣言以上の条件を宣言することで、切り札スートと副官指名の再宣言が可能である。
+ゲーム開始。第一トリックはナポレオンが親となり、一番最初にカードを出す。
+-第一トリックは、セイム・ツーが無効となる。
+全員がカードを出し終えたら、カードの強弱によって勝者を決定する。
+-勝者はそのトリックで使用された絵札を得る(これらは手札とはならない)
+-絵札以外のカードは捨て札とする。
+新たにトリックを開始。前回トリックの勝者から順にカードを出す。
+以下、5.~7.を繰り返し、トリックを消化していく。
+各人の手札がなくなって、ゲーム終了となる。
+-最終的にナポレオン軍が宣言枚数以上を取得した場合、ナポレオン軍の勝利である。
+--ただし全取り宣言をしていないのにナポレオン軍が全取りをしてしまった場合、ナポレオン軍の敗北となる。
+-手札がなくなる前であっても、勝敗が確定した場合ゲーム終了とする。
+得点を集計する。そのゲームの宣言枚数が基本点となる。
+-勝者は基本点プラス、敗者は基本点マイナス。
+-ナポレオンのみ得失点は2倍となる。(勝利時基本点の2倍プラス、敗北時基本点の2倍マイナス)
+-「ノートランプ宣言」または「ナポレオン軍が全取り」の場合、全員の得失点は2倍となる。
+--重複した場合、全員の得失点は4倍となる。
+-「副官がいない」場合、ナポレオンの得失点は基本点の4倍となる。
+--これは「ノートランプ宣言」や「ナポレオン軍が全取り」の効果と重複する。
**ゲーム回数について
7回を標準として上記のゲームを繰り返し、その得点の総和により順位を決定する。
(ゲームの回数は任意に設定して良い。3回、5回など)
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