白√


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109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/27(日) 14:04:15.67 ID:p6umdS60
「白√」

「そろそろ9時か…みんな朝食食って一息ついたし、行くかな」
三々五々、テレビを見たりコーヒーを飲んだり雑誌を読んだりと
出動まで個人の時間を過ごしだした同僚を見て俺は立ち上がる
緑がロビーに居ないのが気になるが、どうせ研究室だろう
廊下を歩いていると照明の一つがそろそろ新しいのに変えたほうがいい状況になっていた
書庫と書かれた部屋にたどり着き俺は息を吐く
「白、入るぞ」
ノックをして入ると高い本をとるための梯子の途中に白が座って本を読んでいた
「また、電気をつけないで本を読んで、目が悪くなるぞ」
俺が腰に手を当てて声をかけると、そこでやっと白は顔を上げてこっちを向いた
「おはよう赤」
小さく弱弱しい声、それでも涼やかな心地のいい声が俺の名前を呼ぶ
「また朝食をくいに来なかっただろ?」
軽く責めるような口調に成ってしまう
この少女の身体は非常に小さく細い、きっと簡単に壊せてしまう
「だって、他のみんなはまだ怖いし、赤だけ居ればいい」
その特異体質ゆえの赤い瞳で俺をじっと見つめてくる
俺が感じているこの部屋の暗さだって、彼女にしてみれば明るいのだろう
彼女の目は、常人以上に光を取り込むから
「ありがとう白、でもさあいつらは白をしろ…虐げたりはしない
 そんな奴と俺が一緒に居るわけ無いだろ?」
白い目で見るなんて言葉を使いそうになったが、それこそ俺が白い目で見られてしまうのでやめた
白は逡巡していたのだが、パタンと本を閉じて梯子を降り、俺によってきた
「赤に抱きしめて欲しい、そしたら頑張ってみる」
「わかった」
背の小さな白を抱きしめると首から腕を回すようになる
しばらくそのままお互い何も言わずに抱きあうと、ふいにその細い腕に力がこもる
「ありがとう」
「よし、ついでに飯も作ってやるよ」
白はにこっと儚い笑顔を浮かべる
テテテと近くの机に向かいサンバイザーをかぶり戻ってくる
明るい場所に出る場合の最低限の装備だ、昼間の家の中ならこれで歩き回れる
日光の元に出る場合はまた別だがな
ドアを開けて、みんなが居るロビーに手をつないで連れて行く

ロビーの扉、それに手を掛ける白
ここでは俺は手を貸さない、後ろでついててやる
「ふぅ、はぁ」
息を整えて、白はドアノブを捻った

「みんなおはよう」
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