白2

71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/26(土) 08:45:40.95 ID:EOSP5os0
もしある人が自分の不幸な出来事について話したら、
そこにはなにか楽しんでいるものがあると思って差し支えない。
なぜならば、本当にみじめさだけしかないとしたら、
その人はそんなことを口にしないだろうから。
  サミュエル・ジョンソン


赤「なぁ緑、白って見たことないんだが、いっつも何してるんだ?」
緑「・・・・引きこもってるから見に行ってみたら・・・?」」


 ドアを叩く音がした、面倒だったので放っておく
扉が開く音がした、扉の方を向くと、男がいた
「えっと、白だよな、俺赤って言うんだがまだ一回も会ってなかったから挨拶しにきた」
それだけか、もう用事が終わったからすぐに出て行ってくれるだろう
……中々出て行かない、何を呆けているんだろうか
「なら、もう挨拶は済んだんだしとっとと扉を閉めて出て行ってくれない」
扉を開けると強い光が漏れてきて嫌だった
赤はばつが悪そうな顔をすると、そのまま何も言わずに出て行った

72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/26(土) 08:47:19.53 ID:EOSP5os0
 翌日、また白の部屋に行ってみた
「また来た」
「…今度は何の用事よ」
今回は黒い長袖と、黒いジーンズを履いていた
ちゃんと服を着ている事に安堵する
「いや、得に用事があるってわけじゃあないんだが
 なんで白はリビングとかに来ないのかなと思ってな」
「眩しいし、窓あるし、会話することないからよ」
「なんという引きこもり・・・」
「悪かったわね」
「案外みんなと会話するのも楽しいぞ?
 それに、眩しいのだってお前がこんな暗い部屋で引きこもってるから
 そう思うだけなんじゃないのか?」
「…あんた、私を見てわからないの」
「なにが?」
白の体を満遍なく見てみる
白の特徴らしいものと言えば、白い髪、赤い目、白い肌、胸は・・・
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/26(土) 08:47:43.95 ID:EOSP5os0
「安心するんだ」
「なにをよ」
「貧乳はステータスだ! 希少価値だ!」
「どこ見てんのよ!?
 もしかしてあんた…アルビノってどういうものかわかってないの?」
「・・・・わかるさ! 色素が薄いから乳首がずっとピンクなんだろ?」
ちなみに、2chで得た知識だ
「…アルビノは色素が薄い、色素が薄いって事は、どういうことかわかる?」
どうやら白が求めている答えとは違ったようだ
とりあえず、与えられたヒントを元に答えを考えてみる
「んー・・・白い肌になったり、目が赤くなるんだよな・・・?
 はっ! わかったぞ!」
 「エロゲのキャラっぽくなってエロカワイイ!」
「あんたの頭の中はそっち系しかないんかい!?」
関西風に突っ込まれる
「ふぅ…もう面倒くさいから適当に説明するけど」
最初からそうしてくれればよかったのにと思った
「最初からそうしてくれればよかったのに、このバカ」
「うっさいわ!!」
うっかり口に出してしまっていたようだ
「アルビノってのは、紫外線に弱いのよ、だから窓があるリビングは私にとっては辛いし
 普通の明るさでも私の目は色素がないから眩しすぎるのよ」
「目の方はサングラスつけたら良いし、窓はカーテンを閉めればいいじゃないか」
「アルビノになってみれば、この気持ちがわかるわよ」
「…この対人恐怖症の引きこもりめ」
「……否定はしないわ」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年01月10日 16:49
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。