691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/09/22(月) 03:50:52.59 ID:Rt6EUvI0
【白と赤】
戦隊基地 通路
赤「今日の晩御飯はなんにしようかな~・・・ん?」
??「こんにちは」ぺこ
赤「こんにちは・・・・あれ?(あんな人ここにいたっけかなぁ・・・髪の色が・・・外人さんかな?)
??「(ピシッ)・・・・・・・ふぅ」すたすた
赤「うーん・・・」
緑「・・・赤・・・どうしたの?」
赤「緑・・・いや・・・さっきプラチナみたいな髪の色した女の子に挨拶されたんだけど・・・誰かなぁ・・・って思ってさ」
緑「・・・プラチナ・・・それはきっと白・・・情報部に所属している・・・」
赤「白・・・?」
緑「・・・そう・・・なんでも半径2~3m範囲でなら思考を読み取れるらしい・・・」
赤「思考を読み取る・・・?」
緑「一種の超能力・・・らしい・・・非現実的・・・私とは正反対・・・」
赤「でもなんで戦隊のコードネームなんて持ってるんだ?」
緑「・・・おそらく・・・サブメンバーだと思う・・・詳しくはしらない」
赤「サブ・・・メンバーね・・・ありがとう!緑!」
緑「・・・い、いい・・・それじゃ・・・」とことこ
赤「超能力者か・・・ほんとかな?」
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/09/22(月) 03:52:46.28 ID:Rt6EUvI0
【白と赤】②
翌日 戦隊基地 情報部棟
赤「・・・で気になったので来てみたものの・・・なんか殺伐としてるなぁ・・・」てくてく
職員「・・・・ふぅ・・・・(エロゲー中)」パタパタ
赤「・・・・(PCとにらめっこか・・・この情報で俺たちが動いてるんだな・・・)」
??「あら?なにか御用でしょうか・・・?」
赤「!」くるっ
白「あなたは・・・昨日の・・・なにか?」
赤「い、いや・・・昨日君の事を聞いてさ・・・サブメンバーがいたなんて初耳だったから・・・(?・・・ちょっと遠くないか?)」
白「そうですか・・・おそらく、今の現状でしたら私の出番はありません。知らなくて当然でしょうね・・・」
赤「そ、それで・・・その挨拶って言うか・・・」
白「建前はけっこうです。あなたも私の体質と・・・この白い容姿に興味をもたれたのでしょう・・・?」
赤「そんなことは・・・いや・・・確かに興味はあるけど・・・」
白「ならば基地のコンピュータで『White』と入力してください。そこに私のことがすべて書かれているはずです」
赤「・・・・・・(なんかすごく突き放した言い方だ・・・そんな言い方しなくても・・・)」
白「では・・・これで・・・」てくてk
ぐいっ
赤「ちょっと・・・まってくれ!俺は直接君の言葉で聞きたいな・・・(知らなかったとはいえ仲間だしな!・・・しかし綺麗な髪だなぁ・・・光が透けてみえて・・・)」
白「(パシッ)・・・は、離しててください・・・思考が流れてくるんです」
赤「え・・・?ご、ごめん・・・?」すっ
白「信じる信じないは貴方の勝手ですが、私は相手の思考を読み取ることができます。2m以内には近づかないほうが懸命です・・・心を読まれたくないのなら・・・」
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/09/22(月) 03:56:05.45 ID:Rt6EUvI0
【白と赤】③
赤「・・・・・(ほんとなのか・・・?うーんでもなぁ・・・緑は非現実的っていってたし・・・)
白「(パシッ)・・・・本当だろうか・・・しかし・・・緑は非現実と言っていた・・・」
赤「え?」
白「こう考えていたのでしょう?・・・これでわかっていただけるかはわかりませんが・・・」
赤「・・・当たってる・・・!!(ほんとに・・・考えがわかるのか!・・・すごいな!!)
白「(パシッ)・・・あなたは変わっていますね・・・」
赤「え?(顔とかそんなのか?・・・それはどうしようもないだろ・・・orz・・・)」
白「(パシッ)ふふっ・・・違います。私の部屋で少しお話しませんか・・・?」
赤「あぁ・・・(違う?話?まぁ、ついていけばわかるか・・・)
白自室
白「ではお話しましょうか・・・私に会う人はたいていこの・・・白い容姿に興味を持ちます・・・」
赤「・・・・・確かにめずらしいよな・・・アルビノって(でも綺麗な髪だと思うんだけどな・・・プラチナみたいで・・・)」
白「(パシッ)これは・・・ありがとうございます」
赤「え?めずらしいってことが?(・・・?)」
白「(パシッ)ふふ・・・話がかみ合いませんね・・・この距離では思考を読み取ってしまうので・・・」てくてく
赤「あぁ・・・そういえば!」
白「この距離(2m)ならば大丈夫です。確かにめずらしいでしょうね・・・そして人は私を奇異の目でまず見ます・・・」
赤「あ!ご、ごめん・・・そんなつもりで言ったんじゃ・・・」
白「わかっていますよ・・・綺麗だって思ってくれたんですよね?・・・中にはそういうふうに見てくれる人もいますが・・・私は人の心を読んでしまいます。・・・誰だって人に心を読まれたくないですよね?・・・そうしてそういうふうに見てくれた人も私からすぐに離れていく・・・建前では気にしないなどといっても心ではみんな・・・私を恐れるんです。」
赤「・・・・・・・・(だから・・・自分から距離を置くのか・・・心も・・・身体も・・・)」
白「話は以上です・・・では・・・」
ぐいっ
赤「だから・・・ちょっと待ってくれ!!(俺は・・・そうは思わない・・・それじゃダメだ!)」
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/09/22(月) 03:58:03.45 ID:Rt6EUvI0
【白と赤】④
白「(パシッ)!!あなたに何がわかるんですか!他人から奇異の目で見られて・・・そうでなかった人にも・・・ば、化け物だとか思われ・・・て・・・!!何が・・・っぐ・・・!!何がッ・・・そうじゃないんですか・・・っぐす・・・!!」
赤「たしかに心を読まれたら・・・いい気はしないと思うよ?」
白「ならッ・・・!!!」
赤「まって!話を聞いてくれ!・・・本音と建前なんて誰だって使ってるもんなんだよ(俺だってしょっちゅう使ってるし)・・・たとえば誰とけんかして『ぶっ飛ばしてやる!!』と思っても上司なんかには口にだしてなんて言えないだろ?そん時は建前使って『そうですね』だとか言わないと人間関係はやっていけないんだよ(じゃないと青達とはマジでやっていけないし)・・・」
白「でも・・・ぅ・・・私は聞こえて・・・しまうんですよ!!こんなの・・・聞きたくなんて・・・ないのにッ!!」
赤「そうだね・・・聞こえてしまったらその人を信用できなくなるんだろうね・・・でもその人だって常に君に対して嫌悪の念を抱いてるわけじゃないだろ?・・・なかにはどうしても受け入れられない人もいるだろうけど」
白「・・・・・ぅ・・」
赤「君はきっと純粋なんだよ・・・相手の本音に対して自分も本音で語ろうとしている。でもそれじゃ反発だって起こるだろ?・・・そして君はやさしくて臆病だと思う・・・反発して相手を傷つけるのを恐れる・・・そして自分が傷つくのを恐れる・・・そして距離を置く・・・それじゃいつまでたっても信頼関係は作れないし、相手とは他人のままだと思うよ?」
白「そんなのっ・・・そんなのただの詭弁です!!だって・・・だって・・・私は・・・!!」
赤「確かに詭弁だとは俺も思う(自分で言ってて胡散臭いし)・・・俺は人の心なんて読めないからね。君がどんな思いをしてきたのか想像もつかないよ。でも俺は本音で話すことはしてきたつもりだ(ザコーズとかよく居酒屋ではなしたっけな)。そのことで疎遠になった人も多い・・・けど心から信頼できるようになった人もいる。そう思えるのは相手が何を考えてるかわからないからかも知れないけど・・・(青達はどうなんだろうな・・・びびっちゃって自分の意見すらいえないけど・・・)」
白「なら・・・あなたの言葉に説得力なんて・・・!!」
赤「でも少なくても俺はそいつ等と本音で話し合うことはできると思う。君は最後まであきらめずに相手と本音で話そうとしたことはある?」
白「そ、それは・・・」
赤「あきらめずに付き合ってみない?(俺と)」
白「・・・え?」
赤「これだけ本音で話しあったんだし・・・俺が受け入れられるヤツでもおかしくないだろ?(自分で言っててめちゃくちゃだ・・・俺じゃ絶対に理解できないことなんだ・・・でも彼女は・・・いや・・・弱気になるな・・・きっと大丈夫だ・・・敵とだってわかりあえたじゃないか・・・・・・心を読めるくらいたいしたことじゃない・・・でも・・・正直俺だって怖い・・・だけど・・・)」にこ
白「(パシッ)・・・・・・・・」
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/09/22(月) 03:59:48.40 ID:Rt6EUvI0
【白と赤】⑤
赤「だ、だめかな?(あぁああああ!!そうだ!!心を読めるんだった!!俺が不安だなんておもっt・・・もしかして今もか?ど、どうすれば・・・は!無の心だ!明鏡止水ってやつか・・・・・無理・・・・・ちがう!!読まれても気にするな!常に本音でぶつかってると思うんだ!!・・・・それはそれでしんどいなぁ・・・じゃなくて!・・・あぁっまた心をry・・・・)」ビクビク
白「(パシッ)ふふっ・・・」
赤「・・・・・(笑ってくれた・・・?それにしても綺麗な笑顔だなぁ・・・えへへ・・・でもなんで・・・?あ!だから心を読めると何度・・・違うだろ!!読まれてなんぼだろ!この場合・・・あれ?さっき俺なに考えてたんだっけ?・・・うーん?)
白「(パシッ)ふふふっ・・・あなたのような人は初めてです・・・仕事でも義務感でもなく自分の意思で・・・怖いと思いながら私に近づいてくるような人は・・・」
赤「え?い、いや別にこわいなんて・・・・・あぁ・・・こんなこと無駄なのか・・・(・・・マズった・・・これはやっちまったってやつだろ・・・このままじゃ・・・ザコーズ助けてくれ!!マジで頼む!!)」しゅーん
白「(パシッ)そうじゃないですよ?・・・ぜひお願いします」
赤「え?(あれ・・・?これは・・・???)
白「(パシッ)・・・ほんとに私と・・・と、友達になって・・・くれるんですか・・・?」
赤「あぁ!仲間だもんな!!(よかった・・・とりあえず掴みはおkってことか・・・ふぅ・・・・・・掴んだはいいけど、どうしたらいんだろうなぁ・・・戦隊の寮に呼んだほうがいいのかな?でも、管轄が違うし・・・何より青達がいるしなぁ・・・しかし・・・あいつらがなに考えてるのか興味はあるな・・・今度聞いてもらおうかな・・・いや・・・『パシリです』とか言われたらマジで立ち直れそうにないんだが・・・・)」
白「(パシッ)ふふふっ・・・ならここにたまにでいいですから来てくれませんか?・・・それでお話をしてくれませんか?」
赤「え?そんなんでいいの?(お話か・・・なに話せばいいのかな・・・ファッションとかならお手上げだな・・・うーん・・・桃にでも相談しようかなぁ・・・)」
白「(パシッ)友達・・・なんですよ・・・?話の内容なんてなんでもいいに決まってるじゃないですか・・・」
赤「あ、そうか!でもなぁ・・・何でもいいって一番困るだろ?(女の子に『あんなこと』や『こんなこと』を話すわけには・・・)」
白「(パシッ)なななな何を考えているんですか!!そ、そんなことを・・・話せる訳・・・////」
赤「いや!ごめん!とっさに考えちゃったんだって!(ど、どうしようー!!ザコーズくらいとしか対等に話せないからつい・・・なにがお悩み解☆決だよ!!逆に増やしてんじゃねぇか!!)
白「(パシッ)赤さん・・・それはひどい言いがかりですよ・・・はぁ・・・先が思いやられます・・・」
赤「ご、ごめんなさい(ご、ごめんなさい)」
白「(パシッ)ふふ・・・まぁ最初ですしね・・・ふぅ・・・少し話し疲れましたね」
赤「あ、ごめん・・・ながながとこんな話を・・・(この様子なら怒ってないよね?大丈夫だよね?)」
白「(パシッ)怒っていませんよ・・・それにおとk・・・いえなんでもありません」
赤「?ま、まぁ・・・今日はこの辺で・・・(なにか言いかけたけど・・・?まぁ疲れたって言ってるし今日は帰ろう・・・それじゃあまた今度!)」ガチャ
白「(パシッ)・・・はい・・・また・・・今度」
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/09/22(月) 04:01:46.50 ID:Rt6EUvI0
白と赤】⑥ おわた・・・中地半端な区切りでごめん・・・すでに考える気力もない
情報部棟 通路
赤「妙な成り行きだけどまぁいいか・・・白かぁ・・・なんでだろう戦隊内で一番まともに思える・・・」てくてく
白自室
白「・・・・・・(受け入れてもらえるでしょうか・・・いえ・・・私も受け入れる努力をしなければならないんですね・・・この力も容姿も・・・赤さんも・・・)」
最終更新:2009年01月10日 10:54