283 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2010/05/11(火) 18:03:11.63 ID:njzHvcAO
【よろしくね♪】 お久しぶり
赤「…はぁ」
赤「…金に困って首が回らんとはこのことか…っていつの間に赤字!?」
赤「馬鹿な!?さすがに赤字までは…どっから出たんだこの出費は!?」
赤「計算ミスったか?いやそんなはずはない…だいたいこれ家電メーカーの伝票だし…家電?何か買ったっけ?」
赤「えぇとここに確か…あった!丸赤ノート!」
説明しよう!『丸赤ノート』とは経費で買物をする際に記入しなくてはならないマル秘ノートなのだ!
赤「…なんてな。俺しか予算関係の仕事出来ないから他のメンバーが予算使う時にこれに書いて貰わないと横領にになるっていうわけなんだが…」ぺら…
赤「…これは…!」
赤「空気清浄機…マッサージチェア…体脂肪計…なんだこれ…まだまだある…」
赤「…こんな無駄遣いを…」
赤「…どうすんのこれ…誰だよ…おぃぃ…」ぺら…
『よろしくね♪ 桃』
赤「…桃ぉ…」
284 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2010/05/11(火) 18:04:35.85 ID:njzHvcAO
【よろしくね♪】②
白自室
白「…それでここに?」
赤「あぁ…(もう逃げ出したくて…)」
白「(パシッ…)…私の部屋は避難所ではないんですけど…」
赤「…!…そ、そうだよな…帰るよ、ごめん…(…俺に安息の場所はないのか…うっ…!)」
白「(パシッ…)…あ…そ、そうじゃなくて…」
赤「…じゃあ…(ここがダメなら…何処へ行こう…ザコーズのとこにでも…)」
白「(パシッ…)…待ってください…い、居ていいですから…」
赤「え?(マジで?)」
白「(パシッ…)誰も出ていけとは言ってませんよ…いつもそうですが話は最後まで聞いてください…」
赤「あ、ありがとう…!(白…なんだかんだ言いつつ優しい…)」
白「(パシッ…)…い、いえ…」
赤「はぁ…(…にしてもどうするかな…)」
白「(パシッ…)…お茶を煎れてきます…」
赤「あ、お構いなく…」
※
赤「………(所詮世の中金か…世知がらい…ほんと世知がらいよ…)」ずず…
白「(パシッ…)…そんなに厳しいんですか?」
赤「厳しい…厳し過ぎる…!(ありえねーってんだよ!なんで基地の予算で私物の家電製品なんて買おうって思うんだよ!ただでさえ防衛予算が縮小されてるってのに!そもそも…)」
白「(バシッ!)…あぅ…!」
赤「…桃ぉ…(何がよろしくね♪だよ!帳尻合わせは楽じゃないってのに!というより私物に予算なんかまず無理だろ!?それくらいわかってくれよ!?)」
白「(バシッ!)…わ、わかりましたから落ち着いて…」
285 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2010/05/11(火) 18:05:45.41 ID:njzHvcAO
【よろしくね♪】③
赤「お?…そうだな…まずは手を考えないと…(待っているのは借金地獄だし…)」
白「(バシッ…)………(相変わらず悲惨ですね…)」
赤「返品させるか…いや、桃がそう簡単に手放すとは思えん…(…金払えとは言いづらい…)」
白「(パシッ…)…言えばいいじゃないですか。責任は桃さんにあるんでしょう?」
赤「でも…(やっぱり女の子には強く言えないよなぁ…)
白「(パシッ…)…そんなこと考えてるからいつも貧乏くじなんですよ…」
赤「いや、でも…うーむ(…金…しかし女の子に金よこせってのは…いや責任は…でもぉ…)」
白「(パシッ…)…ほんとに甘いんだから…」もぐ…
赤「あ、クッキー?甘さ控えた方がよかった?(砂糖入れすぎたかな?)」
白「(パシッ…)…どっちもです。…クッキーはこれくらいで調度いいですけど…」
赤「どっちも?クッキーとあとは…(なんだ?うーむ…)」
白「(パシッ…)………」ずず…
赤「あぁ、わかった!(紅茶だ!)」
白「(パシッ…)………はぁ」
赤「あれ?違った?(…紅茶じゃない?………わからん…なんだ?)」
白「(パシッ…)……知りません」
赤「えー…(なんで教えてくんないの?すっごい気になるんだけど…)」
白「(パシッ…)………」もぐ…
赤「白…(…無視って…くぅ…!)」
白「(パシッ…)…あぁもう…またすぐそう…」
286 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2010/05/11(火) 18:07:14.18 ID:njzHvcAO
【よろしくね♪】④
ロビー
赤「…桃、話しが…」
桃「あら、なにかしら?」
赤「えぇと…(言え!言うんだ俺!白に言われたじゃないか!時には厳しさも必要だと…甘やかすだけが優しさじゃないと!)」
桃「早く言いなさいよ」
赤「すまん、桃!この家電製品に予算は降りないんだ!だから…へ、返品か自腹で…」
桃「あら、やっぱり無理だったの…まったく使えないわねぇ」
赤「…使えないって…ちょっとそれはひどい…」
桃「まぁ、いいわ。ダメ元だったし」
赤「え?いいの?」
桃「ダメ元って言ったでしょ?タダで済むならタダに越したことないから書いただけだもの」
赤「…俺の心労は一体…」
287 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2010/05/11(火) 18:08:39.56 ID:njzHvcAO
【よろしくね♪】⑤
桃「心労?またなんか悩んでるの?まったくあんたは…」
赤「誰のせいだと思ってるんだよ…」
桃「あたしが何したっていうのよ?言い掛かりはよしなさい」
赤「くっ…はい…」
桃「何かひっかかるわねぇ…あら?」
赤「ん?どうした?」
桃「そう箱はなにかしら?」
赤「え?こ、これは…(桃が駄々こねたときの保険に焼いた)ケーキだけど…
桃「あら、ケーキじゃない。気が利くわね、ありがと♪」
赤「…おや?これは…(珍しく被害無しで乗り切った…?)」
桃「あ、そうそう。今あたし手持ちがないから立て替えといてね」
赤「え?」
桃「よろしくね♪」
赤「ちょ…桃!無理!無理だってぇえ!」
最終更新:2010年05月21日 15:05