123 名前:A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage] 投稿日:2010/01/09(土) 16:27:25.64 ID:zyb3oAAO
【年明け戦隊ヒーロー】 いちいちクッキーめんどくさいぜ…
戦隊基地 キッチン
赤「………」ずず…
赤「うむ。うまし。…しかしなんだって今頃…」
『早くなさいよー?』
赤「はいはい、ただいまー!」
『だったらいますぐ持ってきなさい!』
赤「ぐっ…!」
赤「…おせちなんか朝の忙しい時間帯に作れるかっての!そもそも三が日すら終わって…」
『聞いてるのー?』
赤「あと10分ほどお時間を!」
『使えないわね!』
赤「…地元で食ってきたんじゃないのかよ…はぁ」ぐつぐつ…
ロビー
桃「まったく、お正月ならおせちくらい作っときなさいよ!」
黄「もうお正月は終わってない?」
桃「古くは暦の最初一ヶ月を正月と言うのよ!松の内だってまだ終わってないんだから!」
黄「幕ノ内?」
桃「はぁ?お弁当じゃないのよ!?」
黄「違うの?」
緑「…お正月の飾りを付けておく期間…場所によって期間の長さにばらつきがある…」
黄「そうなの?」
124 名前:A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage] 投稿日:2010/01/09(土) 16:29:15.01 ID:zyb3oAAO
【年明け戦隊ヒーロー】②
桃「ほんとにあんたときたらお馬鹿なんだから…」
黄「ば、馬鹿って…」
桃「知らなかったんでしょ?常識よ、常識」
黄「うっ…で、でも…僕が知らなかったことをたまたま知ってたからって…!」
桃「世間の常識って言ってるのよ!Wikipediaで少しは勉強なさい!ほほほ…」
黄「…桃!」
青「うるさい!!黙って見ていれば正月早々何をやっているんだ!?」
黄「だ、だって…」
桃「その正月を知らないかわいそうな子供に常識ってものがいかに大事か教えてあげてるのよ!」
青「だったら会議室でも使え!うるさくて敵わん!」
桃「どこでやろうがあたしの勝手よ!うるさいと思うなら耳栓でもしなさいよ!」
青「自分勝手な奴め!貴様のような奴がいるからチームワークを乱れるのだぞ!?」
桃「そうやって偉そうに講釈しながら腰の銃に手を伸ばすあんたはチームの平和を乱してるわね!正義の味方が聞いて呆れるわ!」
青「相変わらず減らず口だけは達者だな!良いだろう…その喧嘩買ってやる!」ガタッ!
黄「ちょ、ちょっと青…」
青「なんだ!?」
黄「い、いや…なんでもない…ごめん…」
青「なら呼ぶな!」
黄「は、はい…」
125 名前:A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage] 投稿日:2010/01/09(土) 16:32:11.87 ID:zyb3oAAO
【年明け戦隊ヒーロー】③
桃「あぁ、怖いわぁ…誰彼構わず怒るんだから…」
青「誰彼構わず揚げ足を取る貴様に言われたくはない!」
桃「そんなもの取られる方が悪いのよー?」
青「…もういい!黙れ!」ガチャリ!
桃「イ・ヤ・よ!」チャキ!
緑「…避難避難…」とてとて…
赤「どうもー。おせちお待た…これは…?」
バスバス…ガシャーン!パリーン!
黄「…なんで僕怒られたんだろう…」ずーん
緑「…ただの巻き添え…だからいい子いい子…」なでなで…
赤「…新年早々…大掃除…か」
緑「…赤…?」
赤「ん?あぁ、緑。とりあえずメジャーなおせちを作ったんだけど…これじゃあな…」
黄「あ!赤、聞いてよぉ!」
赤「どした?」
黄「桃が僕を馬鹿にするんだよ…それと青に怒られた…」
赤「…そうか、大変だったな。気持ちはよく分かる…(…俺はいつも馬鹿にされ、怒られるんですがね…)」
黄「…はぁ…」
126 名前:A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage] 投稿日:2010/01/09(土) 16:33:35.70 ID:zyb3oAAO
【年明け戦隊ヒーロー】④
赤「ま、まぁおせちでも食べて…あ、食べるなら緑と食堂で…」
緑「…おしるこ…」
赤「…ん?」
緑「…私はおせちよりおしるこがいい…」
赤「緑…そういうことはもっと前に…今日はおせちで我慢を…」
緑「…やだ…」
赤「…あのな…」
緑「…ダメ…?」
赤「…はいはい、わかりましたよ…作れば良いんだろ、作れば…はぁ…」てくてく
緑「…ふふ…」とてとて
黄「あ、待ってよ!僕も行く!」タタタ…
青「今日こそは貴様をぐうの音も出ないようにしてくれる!!」バスバス…
桃「はん!返り討ちにして名実共にハッピーな新年するわ!」ヒュンヒュン…
ガチャーン!バターン!ゴッシャアア!
127 名前:A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage] 投稿日:2010/01/09(土) 16:36:58.67 ID:zyb3oAAO
【年明け戦隊ヒーロー】⑤
その頃…リゾートホテル『トロピカーナ・サムソン』
真黒「私はまだここにいなくてはいけないのですか?」
黒服1「お父上様とのせっかくのご旅行です。ゆっくりなされては?」
真黒「お父様ならば先程発ちました。私もそろそろ帰りたいのですが…」
黒服2「しかし…せっかくの長期休暇…基地に戻れば休みなどありませんし、もう少し…」
黒服1「馬鹿者!!」
黒服2「は、はい!?」
黒服1「最愛の人と片時も離れたくないというお嬢様のお気持ちがわからないのですか!?」
黒服2「…は!そういえばご旅行中もどこか物憂気なご様子で…」
黒服1「例え休みがなかろうと愛する人の側にいたい…なんと健気な…うっ…」
黒服2「くっ!なんといじらしい…お嬢様…うっ…」
真黒「………(気候は良いのですが…暇ですね…赤さんや皆さんと来れたらよかったんですけれど…)」
真黒「…はぁ…」
黒服1「!…いますぐセスナを用意しなさい…!」
黒服2「は、はい!…くっ!…な、涙で携帯のダイヤルが…」
黒服1「馬鹿者!!気持ちはわかりますが私達がこんなことでどうするのですか!!貸しなさい!」
黒服2「も、申し訳…ぐすっ…」
真黒「あ、そうです…お土産は何にしましょうか…うーん」
最終更新:2010年05月21日 14:50