青17

456 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:06:52.62 ID:O8oUXO2o

青「ほら、書類追加」

黄「うえ~まだ増えるの?」

桃「もう勘弁してほしいわ…」

緑「…黙ってやる…」

青「そうだ、黙ってやれ。今まで誰がやっていたと思っている」

黄「……うん」

桃「わかってるわよ…」

青「…はぁ…」

457 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:10:07.51 ID:O8oUXO2o
青「……」

黄「そうだよね…いままで私たち何もやってなかったもんね」

桃「自分の分くらいやるわよ…今くらいは」

緑「……それが普通」

青「……」ガタン

黄「あれ?青どこか行くの?」

青「少し外の空気吸ってくる」

桃「じゃああたしも…!」ガシ

緑「…青は一人になりたい…」ボソ

桃「…そ…そうね…。ゆっくりね」




青「……赤…」

青「…お前のコーヒーが飲みたい…」

458 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:16:52.44 ID:O8oUXO2o
数日前―――

赤の部屋

赤「…ハァ…ハァ…」ドサ

青「!!?赤!?どうかしたのか!?」

赤「…は…ぁ…」ガクガク

青「赤!赤!しっかりしろ!」

赤「………ッ」

青「赤!赤!」

ガラッ

黄「どーかしたの?」

桃「え…赤が倒れてる!?」

緑「…桃、すぐに救急車呼んで!黄は濡れタオル!」

黄「は…はい!?」

桃「わ…わかった!」

緑「青、落ち着いて」

青「赤!赤!赤!!」

459 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:25:24.68 ID:O8oUXO2o
医者「…」

青「赤は…大丈夫なのでしょうか…」

医者「…重度な過労です。数日は休ませてください」

青「過労…」

医者「ええ。何か辛い仕事でもしていらっしゃるのですか?予想ですが毎日ギリギリまで仕事をなさっていたのでは?」

青「そ…それは…」

医者「とにかく、数日は入院してもらいます」

青「…わかりました」


青(仕事を押し付けてきたのは……)

青「赤…済まない…」

460 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:33:23.01 ID:O8oUXO2o
―――

黄「あーーやっと終わった!!」

桃「あたしもー…スイーツないの―」

緑「自分で買いに行く…」

青「……」

青「…時間だ…」

黄「あ…そっか。青は病院にいくんだよね」

桃「あたしたちは家事やんないといけないものね…」

緑「…今日は桃が料理当番…」

桃「うぇーー」

青「行ってくる…」

461 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:40:41.04 ID:O8oUXO2o
病院――

青「赤、入るぞ」コンコン

赤「あ、青さん。入っていいですよ」

青「どうだ、体の調子は」

赤「もう自分的には大丈夫なんですけどね」

青「だ…ダメだ!お前は退院してもしばらくはあまり仕事をさせないからな!」

赤「…青さん…何回も言いますけど俺は…」

青「だめだ!…ダメ…だ…」

赤「…青さん…」

青「お前は…過労で死んでいたのかもしれないんだぞ…?」

赤「……青さん」

青「お…お前がいなくなるのは…もっとダメだ…」

赤「……」

462 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:48:28.78 ID:O8oUXO2o
赤「泣かないでくださいよ…」

青「…泣いてなんか…」

赤「泣いています、ほら」クィ

青「…うぅ」

赤「俺はどこにも行きませんよ」

青「…赤…」

赤「俺がいなくなったら、誰が青さんにコーヒー淹れるんです?」

青「う…う…赤ぁぁぁ!」ギュウ

赤「心配掛けて、本当にごめんなさい」

青「う…うぅ…バカ…バカ!」

赤「………」

青「怖かったんだぞ…寂しかったんだぞ……」

赤「…ごめんなさい。でも、もう大丈夫ですから。だから」ナデナデ

赤「思いっきり、泣いてください。楽になるはずです」

青「うう……ひっく…グス…ひぃぃぃぃん」

463 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:51:42.29 ID:O8oUXO2o
青「…赤…」

赤「はい、なんですか」

青「…また、コーヒーを淹れてくれるか?」

赤「もちろんです。青さんの好きなコーヒーは俺しか淹れられないって自負しています」

青「絶対だぞ!?」

赤「青さんの約束は破りませんよ」

青「…赤」ギュウ

赤「青さんって、甘えてくれるとすごいかわいいです」

青「バカなことばっか…言うな…」

赤「えー、本当の事なんですけど」

青「……バカ」

464 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 21:59:51.39 ID:O8oUXO2o
赤の病室前


上司「…さて、赤に花は必要ないようだな」

上司「キミも赤に会いに来たのかい?」

女幹部「……はい」

上司「そうか。この雰囲気で入れるわけはないからなぁ」

女幹部「…赤さん、すごい嬉しそうです…」

上司「…まったく、女泣かせの罪な奴だな、赤は」

女幹部「…」

上司「なに、人の人生は長い。この事で前に進みなさい」

女幹部「…はい」

上司「この花束はお譲さんに預けるとするよ」

女幹部「…きれい…」

上司「だろう?ウチの前がきれいな花屋でね。その中でもとびきり綺麗なやつを選んできたんだ」

女幹部「ありがとうございます…」ニコ

上司「何、いいことだ。それじゃ、失礼するよ。お譲さん」

女幹部「…はい、それでは…」


女幹部「…赤さん…私…」

女幹部「…いえ……」

女幹部「私も帰りましょう!とびきりおいしい御馳走を作ってあげなきゃ!」

465 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 22:01:43.01 ID:O8oUXO2o
終わりです

青ルートで書いてみました
赤が倒れたらどうなるかという発想で
過労などの話はテキトーなんで違っても見逃してください


―関連作品―
【黄15】
 あらすじ:黄ルート、トレーニング後の二人

【黒9】
 あらすじ:黒ルート、甘えん坊の黒と赤

【白5】
 あらすじ:白ルート、風邪を引いた赤と看病する白

【緑12】
 あらすじ:緑ルート、怖がりな緑と赤

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最終更新:2009年11月12日 02:52
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