黒√

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103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/26(土) 21:58:48.50 ID:0B46Rpw0 「黒√」 俺の朝はノックで始まる コンコン 毎朝、控えめのノックが早くになり俺は目を覚ます 当初は小さな音で起きれなかったものの、最近はすっかり慣れてしまった 「はいはい、起きましたー」 ドアを開いて、黒を招き入れる この時間帯はまだみんな出勤してないので変装はしていない 「おはようございます、赤さん」 この基地で唯一といっていいほど稀少価値の高い俺に対等で話しかけてくれる奴だ 黒はにこにこと俺について部屋に入ってくる と同時に俺の腰に腕を回してくる 「いきなりだな」 呆れたように呟くが、黒もそれが格好だけの言葉なのを知ってるから離れない 苦笑いを浮かべて、身体をひねって抱きしめ返してそのまま持ち上げる 「きゃっ!」 短い悲鳴をあげるが抵抗はしない黒、そのままベットに座って膝に黒をお姫様抱っこの形で抱く 「みんながいると普通の会話すらできないからな」 言って額をあわせる、黒の目は漆黒で髪と同じ艶やかな光を放っている 「赤さん」 呟く黒の言葉は力なく、瞳はゆっくり潤んでいく 「愛してる」 「私もです、もっとずっと一緒に居たいです」 「そうだな、いつか変装しないで四六時中一緒に居られるといいな…」 「赤さん…」 「……黒」 ドアの外 「あいつらはバレてないと本気で思ってるから性質が悪いな」 「……あと一時間は居ないふり」 「こっちの身にもなってほしいわよね?」 「おなか減った~、なんで我慢しないといけないんだよ~」 『しっ!』

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