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936 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 投稿日:2009/11/19(木) 07:14:41.23 ID:C6mXKLI0
日曜日の朝。
いつもより、少しだけ静かなこの時間に。
赤と青が二人、ダイニングでくつろいでいた。
青「赤。悪いが、コーヒーを煎れてくれないか?」
赤「えぇ、いいですよ」
いつものように青がコーヒーを頼む。
あまりに慣れすぎた頼み事に、赤の対応は従順なものだった。
黄「ふぁ…、おはよー」
青「おはよう、黄。珍しく眠たそうだな?」
黄「んぅ~…、昨日ちょっと遅かったから…」
青「何だ?書類の整理でもしていたのか?」
黄「そんなとこかなぁ…」
青「黄も一人で報告書が書けるようになったか。感心、感心」
黄(ホントは赤に手伝ってもらったんだけどね…)
黄「ねぇ、赤は~?」
青「コーヒーを煎れてもらっている」
黄「いいなぁ、じゃあ僕はホットミルクねっ!」
赤が居る台所まで聞こえるように声を張る。
きちんと聞こえていたようで、台所から戻ってきた赤は三つのコップを持ってい
た。
赤「お待たせ、と。青がコーヒーで、黄がホットミルクだな?」
青「あぁ、すまないね」
黄「ありがとー、赤!」
937 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/19(木) 07:22:59.29 ID:C6mXKLI0
それぞれに配り、自らも席に着く。
ふと、赤のコップの中を見る青。
そこには黒く濁った液体ではなく。
どこまでも白い、牛乳が鎮座していた。
青「赤、君もホットミルクなのか…?」
赤「えっ…?あぁ、はい」
赤「黄に頼まれたときに、自分もたまにはいいかな、って思って」
黄「えへへ♪お揃いだねっ」
青(イラッ…)
青「チッ…」
黄「ニヤリ…」
赤(今、舌打ちされた…?)
赤「あ、あの~…、どうかしました?」
青「何でもない…!よくそんなお子様の飲みものが飲めるな、と思っただけだ」
赤「はぁ、すいません…」
(ホットミルクだけでひどい言われようだ、とりあえず謝っとこう…)
黄「むっ、…それは僕が子供っぽいってこと?」
青「…別に、黄に言ったわけではない」
黄「赤に言ってるんだから、おんなじことじゃん!」
赤「黄…!そんなにムキになるなって」
赤「ほら、青も黄に謝って下さい…」
青「すまない、少し大人気なかったな…」
青「頭を冷やす。部屋に戻るよ」
席を立ち、台所を後にする。
二人の仲が殺伐としていくのを、ただ黙って見ている赤。
背中を流れる冷や汗は、まさに滝のよう。
938 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/19(木) 07:28:52.66 ID:C6mXKLI0
赤「黄ー…、頼むから青に突っ掛かるなよ」
赤「俺が後でどんな目に合わされるか…orz」
黄「…だって、青が赤のこと馬鹿にするから…」
黄「僕も腹が立って…」
その台詞を聞いた途端。
赤の顔に微笑みが訪れた。
赤「ありがとな、黄。俺のこと想ってくれるの嬉しいよ」
赤「でもさ、俺は平気だから、大丈夫だから」
赤「だから、二人が喧嘩みたいになるのはやめてくれ」
赤「俺は、みんな仲がいい方がずっと嬉しいよ」
黄「…うん」
黄「ゴメンね、赤」
赤「いいんだよ。さぁ、青のとこに行こう?」
黄「うん!」
ねぇ、赤?
ん~?
…チュ
…!?!?
ホットミルクのお礼♪
なにも今しなくてもいいだろ…
青「人の部屋の前でイチャイチャするのはやめてもらおうか…」カチャ