無題23

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812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/01/16(水) 11:04:20.24 ID:oR3K/.AO 青「コーヒー」 黄「カレー」 緑「……実験」 桃「スイーツ(笑)」 赤「…あの、みんな話が…」 青「ん、コーヒーを入れたらな。ついでに買い出しを頼む」 黄「そうだ、カレーの前にトレーニング手伝ってよ」 緑「……新しい薬。早く実験」 桃「新作ケーキなの。数量限定なんだからさっさと買ってきて」 赤「………」 赤「…ふぅ」 男幹部「こんばんは、赤さん。何かお悩みのようですね?」 赤「男幹部さん…いや、そろそろ限界かなって」 男幹部「限界…ですか?」 赤「給料が安いとか、休みが少ないというのに不満は無いんです。別に報酬が欲しくて戦ってる訳では無いので。ただ、仮にもヒーローなのに、毎日雑用、戦闘でも役に立たないというのは…」 男幹部「………」 赤「俺はこんな事のためにヒーローになったんじゃない。俺があの戦隊にいる意味は…無いと思います」 男幹部「でも、赤さんは皆さんに必要とされているでしょう?」 赤「…今のみんなが必要としているのは俺じゃない。都合の良い雑用係です」 男幹部「そんな事は…」 赤「いえ、きっと無意識にそう思ってる。表面上は俺を仲間だと言っているけど、実際はどうだか…」 男幹部「赤さん…」 赤「俺が抜けたほうが、みんなのためになると思います。だから…」 男幹部「引退、という事ですか?」 赤「はい」 813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/01/16(水) 11:50:27.30 ID:oR3K/.AO 男幹部「引退した後は…どうするんですか?」 赤「幾つか出来そうな仕事を見つけました。ダメだとしても、何とかやっていけますよ。…逃げるみたいで情けないですけど」 男幹部「そうですか。我々の組織に入る気は……無いみたいですね」 赤「彼女達と戦いたくはありませんから。もし引退したら、貴方達と戦う必要も無くなりますね」 男幹部「皆さんはこの事を…」 赤「まだ知りません。それに正直迷ってるんです。子供の頃から夢なのに、こんな所で投げ出すなんて…」 男幹部「赤さん。貴方がどんな選択をするにしろ、後悔するような事はしないで下さい。赤さんが抜けたら、残された人達にどんな影響があるか…考えていない訳ではないでしょう?」 赤「それは分かっています。でも…」 男幹部「あまり急いで答えを出す必要はありませんよ。…少し飲みましょうか?私がおごります」 赤「……はい、ご馳走になります」 814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/01/16(水) 17:31:25.64 ID:oR3K/.AO 局長「……辞任か」 赤「はい」 局長「君の考えは尊重したいが…保留にさせてもらう」 赤「何故ですか?」 局長「見れば分かる。まだ辞めるべきかどうか決めかねているね?」 赤「………」 局長「…それで、ここを辞めたとしたとして、今後の事は考えているのかね?」 赤「はい、幾つか仕事を見つけました」 局長「そうか。その時は我々も支援する。暫くは、それなりに安定した生活を補償しよう」 赤「ありがとうございます」 局長「なに、平和のために戦ってきた君への当然の報酬だ。今まで支払われてこなかった分も含めてな」 赤「………」 局長「…引退後は監視の目がつくだろう。特に君の場合敵組織との親交が深い。そこは十分理解しておいてくれ」 赤「分かりました」 局長「では、君の意思が明確になったら、正式に辞表を受理する。以上だ」 赤「…はい、失礼します」 局長「…『赤のヒーローランクをBクラスに昇格』、か。これも保留だな」 815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/16(水) 17:41:05.99 ID:EtyaLMAO 局長「赤、黒の武器についてだが」 赤「グルカナイフとクリス(両波刃ナイフ)の二刀流。これだけは譲れません」 局長「ふむ、まさかここで意見を違えるとはな………まだジャマダハルの素晴らしさを分からぬか」 赤「全く分かりたくもありません。彼女に似合うのはこの二本です」 局長「………ならば決着をつけねばな」 赤「いつかこの日が来るとは思ってました」ドン 局長「用意がいいな……ならば早速始めようとするか………」 *──────* 赤「ツモ!! メンタンピンチンイツドラドラ三倍満!!」 局長「ぬおぅ!!!!?」 赤「さて局長、これで諦めてくれますね?」 局長「………仕方ない、負けを認めよう」 その頃 黒「わーいハルバード来たー」 終われ ――――――――――――――― 書き手が変わって?続編 814から 824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/01/16(水) 20:38:16.45 ID:oR3K/.AO 青「局長と話か?」 赤「…青」 青「何だその顔は。クビでも宣告されたのか?」 赤「ちょっとな色々あってな」 青「…チームを、抜けるのか?」 赤「………。まだ分からない。気持ちの整理が出来て無いんだ」 青「…そうか」 赤「………」 青「赤」 赤「…何だ?」 青「その、お前が辞めるという事だな……フッ、この期に及んで建前なんていらないか…」 赤「え?」 青「はっきり言う。赤、お願いだから辞めないで欲しい」 赤「………」 青「ヒーローだからとか、チームの問題だからじゃ無い。赤がいてくれたから私はここまで来れた。赤がいなくなったら私…」 赤「青…」 青「赤、私のそばにいて欲しい。私には…赤が必要なんだ」 赤「………」 青「……すまない。いつも赤の気持ちを考えないで…勝手な事を…」 赤「…いや、そんな…」 青「…私に赤を止める資格なんて無いのにな。でも…これだけは伝えたかった…」 赤「…そっか。もう少し…考えてみるよ」 青「……赤」 827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/01/16(水) 21:30:21.51 ID:oR3K/.AO 赤「辞めないで欲しいか…」 緑「……赤、丁度良かった」 赤「ゴメン、緑。今、実験は…」 緑「……違う。赤と話がしたい。部屋に来て」 赤「あ、うん」 緑「……はい、どうぞ」 赤「このお茶、薬とか入ってないよな?」 緑「……保証は出来ない」 赤「…ま、まあいいや。それで話って?」 緑「……辞めちゃうの?」 赤「え?何で…」 緑「……局長の所に盗聴器があるから」 赤「…ばれたら洒落にならないぞ」 緑「……大丈夫。証拠は無いから」 赤「そ、そう」 緑「……赤といると、暖かい」 赤「え?」 緑「……分からないけど…落ち着くの。離れたくなくなる」 赤「…そうか」 緑「………」 赤「…緑は止めないんだな」 緑「……それは赤が決める事だから。でも…出来れば赤と一緒にいたい。…離れたくない」 赤「………」 緑「……薬、効かなかった…」 緑「……もう…一緒にいてくれないの…?」 855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/01/17(木) 12:09:36.71 ID:fv6LHoAO 赤「そろそろ夕飯の…って黄?」 黄「お、赤。今日のご飯は?」 赤「いや、ご飯って、それ…」 黄「僕だってたまには料理もしようかな~って。ほら、しかもカレーじゃないよ」 赤「でもシチューなのか…」 黄「え?赤ってシチュー嫌いだっけ?」 赤「いや、そういう意味じゃなくて…でも結構美味しそうだな」 黄「でしょー。でも赤みたいな味は出せないんだ」 赤「普通に作ってるけどな?」 黄「う~ん、何ていうか、赤が作ると何でも美味しく感じるんだよね」 赤「…そう言って貰えると嬉しいな」 黄「ねえ、赤。最近元気無いけど何かあった?」 赤「…やっぱり分かるか」 黄「当たり前だよ。仲間なんだから」 赤「…俺さ、ここを辞めようかと思ってる。ここに俺がいる意味は無いんじゃないかって」 黄「…そうなんだ」 赤「………」 黄「…僕達の事は気にしなくていいよ」 赤「え?」 黄「赤の好きなようにするのが一番だと思う」 赤「そうか」 黄「…うまく言えないんだけど、僕、ずっと赤の味方だから」 赤「黄…」 黄「赤はすごく大切な人だからね。何かあっても、僕が守ってみせる」 赤「…ヒーローって感じだな」 黄「ヒロインの方がいいけどね」 赤「そうだな」 黄「さて、ご飯にしよう!」 赤「ああ」

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