桃9

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923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/01/20(日) 01:03:23.31 ID:JXATBlE0 桃「(何で、また空気だなんて言うのよ緑の奴。せっかく忘れかけてきたっていうのに。   どうして?どうしてよ…)」 赤「(ん?あのブツブツ独り言を言ってるのは桃か。またぞろ何かあったのか?)   お~い、どうした桃。何か嫌なことでもあったのか?」 桃「え?あ!いいところに来たわね赤。今からちょっと私に付き合いなさい。」 赤「いや、俺は今から飯作らないといけないんだけど…」 桃「うるさいわね、飯を作るのと私と既成事実つくるの、どっちが大事なのよ?」 赤「!いや、そりゃあ…って、いきなり何言ってるんだお前は!」 桃「む~、何よ、赤は私となんかじゃ関係を持ちたくないって言うの?」 赤「違うって、何でそんな話になってるのかって聞いてるんだよ。」 桃「…七原色よ。」 赤「……は?」 桃「緑の奴が言ったのよ。お前は赤や青、それに黄とか緑と違って   虹の七原色に入ってないって…それだけ…影の薄い存在なんだって。だから…私は…」 赤「あ~、わかったわかった。だから泣くな桃。   緑の奴が何か言って、それがお前のトラウマにヒットしたと、そういうことだな。   でもな、だからって、ヤケになって自分のことを安売りしちゃいかんと思うぞ。」 桃「そんなことない!私は…そんなつもりで言ったんじゃない!」 赤「そ、そうか。でもな桃…」 桃「なによ!…どうせ、赤だって心の中じゃ思ってるんでしょ。   私なんか空気だって、いてもいなくても同じだって…」 赤「違う!それは違うぞ桃。いいか俺はな…」 桃「うるさい!赤の話なんか聞きたくない!」 赤「ッ!桃、待て!」 桃「はなしてよ!触らないで!」 赤「いい加減にしろ!いいか桃、俺はなお前を必要だと思ってる。空気だなんて思ってないぞ。」 桃「…本当?本当に必要だと思ってくれてるの?仲間だから、とかじゃなくて?」 赤「あたりまえだろ。俺はお前にいて欲しいと思ってるよ。   それとも、こんなおっさんの言うことは信じられないか?」 桃「そ、そんなことない!そんなこと…ないよ。でも…本当に、いいの?」 赤「何が?」 桃「え、そっその、赤の…お…お嫁……さん。」 赤「えっ、あ、あ~、そのなんていうか~、そのなぁ。」 桃「(じ~)」 赤「…え、えっと…彼女からでいいか?あの、心の準備っていうのか、そういうのがあるからさ。」 桃「……(コクッ)」 赤「そ、そうか、じゃ、じゃあ食堂行ってココアでも飲むか?泣いたりして、疲れたろ?」 桃「…赤の部屋で…飲みたい。」 赤「あ、いやでも、散らかってて汚いぞ?」 桃「…いい。」 赤「そうか、じゃあ淹れてくるから、先に行っててくれるか?」 桃「…うん。はやく来てね。」 赤「わかった。熱々のを淹れてくるよ。」 桃「ふふ、私ねこじただよ。」 赤「わかってるよ、冗談だ。…それじゃあ、ちゃんと待っててくれよ?」 桃「うん!」

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