無題1

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27:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/22(火) 17:21:34.85 ID:2.DPom20 物心ついた時にはもうそれが日常になっていた 朝は毎日決まった時間に起きる、起きると大体は食事を出される 食事の内容は日によって違った、日によっては何も食事を出されない日もあった ちなみに食事を残さず食べなければミキサーで砕いた流動食のようなものを チューブで胃の中に無理やり押し込められるので毎回残さず食べた 食事が終わり、しばらくすると血を採られたり色々検査される 一週間に一度は、血だけではなく皮や鼻と目の粘膜も少し取られたりした 検査が終わると、一般常識を教えられる ここから出たことがなかったので、知識としてだけ一般常識を学んだ それも終わると、次に施設の人間とは明らかに違う異形と閉じ込められる この異形は鳥のような格好をしていたり、狼のようだったりと様々だった 基本的には一ヶ月くらいで、別のタイプの異形に変わった 異形達は知性がないのか私を見るとすぐに襲い掛かってきた 襲い掛かってきた異形は大体は全力で20回ほど殴ると大概おとなしくなった 一番難儀した異形は亀の形をしたもので、甲羅を砕く頃には私の指の骨が砕けていた ごく稀に理性をもった異形もいた、そういった異形に 「なんで いぎょうさんたちは そんなかっこうをしているの?」 と聞くと、「俺は異形じゃねぇ、怪人だ、これはファッションみたいなもんさ どうだお壌ちゃん、格好いいだろ?」 と言ったり「私もなりたくてこうなったんじゃないのよ・・・もう死にたい・・・」 と言う異形がいたりで理性を持っている異形も様々だった 理性を持った異形の場合は戦わなくて済むので楽だった 異形との戦いが終わると、牢屋のような部屋に戻らされ、寝た その繰り返しの日常だった 28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/22(火) 17:22:07.05 ID:2.DPom20 ある日、異形と戦った体を休めるために部屋で熟睡していると 部屋の中に髭を生やした変な男が入り込んできた 男曰く「俺は悪の超絶大首領、お前を悪の組織にスカウトしにきたのさ」と言った 女幹部「で、どうなされたんですか?」 首領「んー、ことわったよー、こんな変態あいてにしてられるかー    って、おもったしねー」 女幹部「あー、やっぱり最初はそう思いますよねぇ、あの人     けど、断ったんだったらなんで今ここで首領やってるんですか?」 首領「いきなり後頭部をぶんなぐられて    きぜつしてるあいだにらちされたのー」 女幹部「はぁ・・・あの人も強引ですねぇ・・・     私はもっと普通にスカウトされたんですけど」 首領「どんなふうにー?」 女幹部「所属してた組織がどっかのヒーローに潰されまして・・・     どうしようかな、と思ってたところにあの人が」 首領「あのごくつぶしにつかまっちゃったんだねー」 青「嗚呼・・・暇だ暇すぎる   どっかに悪行を働く、私を満足させてくれる悪の組織は出ないものか」 赤「ヒーローが悪の出現を望むなよ!?」

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