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91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/26(土) 16:00:06.05 ID:tV5AQuY0
「黄√」
「いたっ」
目が覚める、見慣れた天井と照明が視界に入る
ぼやける視界と思考を覚ましつつ、現状を把握する
現時刻、朝頃
場所、ベット
そして隣には黄、どうやら今日も今日とてこいつの寝相の悪さに起こされたらしい
それでも、それさえ可愛いと思うのは惚れた弱みか、痘痕もえくぼって奴だ
はだけたパジャマを直して掛け布団をかけなおしてやる
寝顔は天使、誰でもそう言われるのだから好きな人のとなれば当然女神にさえ匹敵する
「なぁ、黄」
返事がないとわかって話しかける、こいつの寝が深いのは承知だ
「好きだよ」
寝てるときだからいえる言葉、それでも気恥ずかしくなって頬をつつく
あんな力強さを持っていても黄の身体は隅からすみまで女の子のそれ
このやわらかさも暖かさも、愛しさも
「なぁ黄、起きてるか?」
返事はない、まったく話しかけられてつつかれて起きないほど隙だらけでさ
まったく信頼されてるのかなんなのか、日の光に天使の輪を写す髪を手で梳かす
黄の横顔を眺めて、俺はゆっくり顔を近づけて…
「…そろそろ寝た振りを止めたらどうだ?どんなに待っても時間が迫ってるから抱いてやらんぞ?」
そう囁いた
「ん」
俺の言葉を無視して今度は自分で唇を突き出す黄
ため息をついて、人差し指でそれを制す
「ダメ、ほら言われる前にロビーに行くぞ、晩飯はカレーにするから」
「ぶ~、意地悪」
「やっとちゃんと起きたな、おはよう」
「おはよう、赤」