書きフライ☆wiki支部
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書きフライ☆wiki支部
ja
2022-10-05T19:57:47+09:00
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松本良多 (アーティスト)
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/904.html
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2022-10-05T19:57:47+09:00
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史無国 拾四
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/903.html
エルムッドは、震えていた。
その隣でセリックとテレシスも、震えていた。
寒いのでも、怖いのでもない。
「……これが、武者震い、か」
「あんまり、いい気分はしねぇな。だが、不思議と力は湧いてくる」
「前線戦闘部隊じゃない僕らですら、これなんだ。シェルさんやアドルフさんはどうなってるんだろう……」
参軍のテレシスですら震えているのである。
相手はフォスター・ラタナージ子爵が指揮する、帝国中央軍2万。
対するデインガルド・トリエスト混合軍は、デインガルド兵が5000、トリエスト兵が2000である。
エルムッドらの300は、このトリエスト兵2000の中の一部隊であった。
トリエスト兵の指揮官は、デインガルド軍統括役のジェリノール子爵が執るらしい。
「どうせなら、シェル兄とアドルフ兄貴の直轄が良かったな」
「……文句を言うな、セリック。ジェリノール卿はシェルの家庭教師も務めたことのある人なのだそうだ」
「そうなのか?」
「うん、そうらしい。だから戦争の腕にかけては、折り紙つきってことさ」
「何でそう分かるんだよ?」
アドルフが不思議そうに尋ねた。
エルムッドが呆れたように言う。
「……無能なら、わざわざ太守になったシェルの為に、公爵が遣わす筈がないだろう」
「そういうことか」
アドルフは妙に納得したように手を叩いた。
と、その時である。
「エルムッドさん、伝令です!」
「……イースか、どうした」
「いま、シェイリル様からの使者で、『直ちに北西の陥穽を切り崩し、その中に潜め』との命令が」
「……陥穽の中に? 死.ねということか」
「いえ、どうもその陥穽は底まで2mほどしか無いらしく、また地盤もしっかりしているので隠れるには最適のこと」
「……塹壕の代わりか。分かったと、使者に伝え.ろ」
「はい!」
イースはすぐに走り去っていた。
「……では、俺の部隊は命令通り、陥穽の中に潜むことにする。伝令は入っているだろうが、ジェリノール卿にその旨を伝えよ」
「はい!」
エルムッドの傍にいた兵が一人駆けていく。
それを見送って、エルムッドの部隊は動き出した。
四分の一刻後、エルムッドの部隊は陥穽の前にやってきた。
2010-01-15T00:27:56+09:00
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16話
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/902.html
「・・・・・・そうか」
蒼豹の言葉に、星光王子はため息をつきゆったりとした木製椅子の背もたれに体を預けた。
数分前やって来た蒼豹の言葉は、星光の元気を根こそぎ奪っていくには威力が強すぎた。虎に腕をもがれたこと、盾として仕えることはもう出来ないということ、この二つを淡々と語る蒼豹を前に、星光はがっくりとうなだれていた。
「・・・・・・これからどうするつもりだ?」
「まだ決めておりませんが、頂いた部屋は近日中に空けます」
星光は、そういうことじゃない、と言おうとしたが、元気が足りず断念した。彼が言いたかったのはこれからどうやって生活していくかという意味なのだが、それを説明することさえ億劫だった。
「部屋は当分使っていて構わん。近衛兵を追加する予定も無いからな」
星光がため息と一緒に吐き出した言葉に、蒼豹はありがとうございます、と慇懃に答え、さっと礼をして彼の部屋を辞した。
「どうするつもりなんでしょう」
星光は背後から聞こえた紅兎の言葉に、首だけで振り返った。
「盾をクビになって生きてる奴が行き着く先なんてたかが知れている」
星光が眉間をおさえながら投げやりに言うと、紅兎はわずかに眉間に皺を寄せた。
「盾でなくなった者は王宮の外ではまず生きては行けません」
紅兎の言葉に、星光はイラだったように行った。
「俺にどうしろと言うんだ。就職先を世話してやれとでも?」
言いつつ、星光はギリ・・・・・・と音がするほど奥歯を噛み締めた。まただ、また一人自分のせいで傷付き、王宮から去る者が居る。その事実が、星光の胃の中をかき回し、彼の脳髄を悔しさで満たした。
自分の為に傷ついたというのに、自分は何もしてやれない。皇子など所詮は飾りだ、と星光は自嘲気味に思った。部下一人守れず、何のための皇子の名だ。
そういえば、と呟いた紅兎の言葉で、星光は現実に引き戻された。
「妹君の麗華(リーファ)様が、次女にまた暇を出したようですね。なかなか気難しくていらっしゃいます」
星光は突然変わった話題に眉を寄せた。まだ10歳の麗華が我侭で次女を困らせ暇を出すのはいつものことだ。それが今の話と何の関係が──────
星光は目を見開き、まっすぐ紅兎を見た。紅兎の表情筋はぴくりとも動くことはなかったが、目だけは笑っているようだった。
星光はたちまち笑顔になり、
2010-01-11T19:30:27+09:00
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史無国 拾参
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/901.html
作戦会議が終わって数刻後、斥候部隊から報告が入った。
「総帥、報告いたします!」
「おう、頼む」
「敵の数はおよそ7万、三軍に分かれての進軍であり、それぞれの軍に指揮官が居る様子です」
「指揮官の情報は分かるか?」
「我々の部隊ではそこまではわかりませんでした。ですが、内偵部隊の方が入ればご報告ができるものと思われます」
「そうか、ご苦労だった」
「はっ!」
その斥候部隊の隊長は、こまやかな報告の後、再び部隊の統率へと戻った。
それを見てレイムッドはふとつぶやく。
「……あの者、女か?」
「ほう、レイムッド殿、流石は目聡いですな」
「どういう意味かな、ランディール殿?」
「はっはっは、冗談じゃ、冗談」
レイムッドはゴホン、と咳払いをして、続けて言う。
「して、あの者、女であるのは分かったのですが、何故現場の部隊指揮を?」
「ああ、そういうことですかな」
「うむ、確か『公爵の智嚢』所属の斥候部隊の女性というものは、情報統制の事務作業に従事しているものと」
ランディールはふと顎に手をやって考え込むような素振りを見せたが、間を置かず言う。
「あの者、ケレン・ド・ラムルマ子爵殿は、元々お父上が斥候部隊の総隊長であったのだ」
「ラムルマ……? ああ、先日亡くなったフォーズラン殿か」
「左様。それで、父の後を継いで斥候部隊の指揮をやってくれておるのだ」
「しかし」
レイムッドは傍にあった林檎を一つランディールに投げた。
自身もそれを齧りながら言う。
「斥候部隊は世襲制はとって居らんのであろう。わざわざ斥候などという危険極まりない職に就かんでも良かっただろうに」
「本人たっての希望、でな。それに、斥候部隊はその危険性から、隊長を進んでやろうという者が居らんのだ。こっちとしても助かっている」
「ふむ……」
「しかしレイムッド殿。なぜそのようなことを?」
ランディールが聞くと、レイムッドはふと笑いながら言った。
「いや、ウィノナ……妻のことを少し思い出してしまってな」
「ああ、そういうことですかな」
そう言うとランディールは手元の地図に、敵の三軍の概算兵力をそれぞれ書き込み、懐へと収めた。
と、丁度その時ケ
2009-10-24T23:05:16+09:00
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史無国 拾弐
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/900.html
長い廊下を、男が一人、せわしなく歩いていた。
向かう先は突き当りにあった部屋だ。
男はその部屋の扉を開けると、明かりもつけていないその部屋の奥に声を飛ばした。
「マーカス、そろそろ出立すべき時ではないかね? 『リンドブルム』を動かすことも是であろう」
「もう? 流石に早いなぁ、トリエスト公の軍は」
「中央軍総司令官なら、もっと読むものではないのかね?」
マーカスは椅子から立ち上がると、こちらに歩きながらデナール――言う。
「思ったよりかは、だよ、デナール卿。いや、皇帝陛下と呼ばないといけないのかな」
闇の中を歩くマーカスに、外の光が当たる。
だが、そこに居たのは屈強な武人でも、豪壮な将軍でもなく。
まだ成人していないであろう、幼さの残る少年だった。
背に至っては、デナールの肩辺りまでしかないであろう。
そんな少年が、幅広の長剣を佩いているのは、どことなく滑稽な絵だった。
「別にどっちでも良いわ。それよりも、早く出立したまえ、マーカス。あと残るはクオンクハイル家のクリノール地方と、ガラディノール家のオリノール地方だけだ」
「そんなに急がなくても、いいんじゃないの? 僕らは余裕があるんだし」
マーカスが、幼く笑いながら言った。
「いいか、私は皇室七貴族の第六位だ。ガラディノール家は第七位だから我がタルワーリア家よりも継承権が低い。だが……」
デナールは憎らしげに顔をそむけながら言った。
「クオンクハイル家は違う。あの家は……第四位。我がタルワーリア家よりも、継承権が上なのだ」
この皇位継承権は、これまで国祖ファリアンの直系が途絶えることはなかったため使われることはなかった。
しかし、事実上国祖ファリアンの直系が途絶えた場合、この皇位継承権の高い順に皇位継承が行なわれる。
第一位であるナルドネイル家は、パリス・ド・クリミエーネのときに、男系子孫が全員死.亡したため、現在復興の最中である。
これを除けば第二位であるハルノーゼ家、即ち先日戦死.したテスコノール領主アルマス・クォッド・ハルノーゼ公爵が皇位を継ぐべき筈であった。
しかしデナールはハルノーゼ家を滅亡に追い込んだため、ハルノーゼ家は皇位を継ぐことはできなくなってしまった。
第
2009-10-24T23:03:17+09:00
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15話
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/899.html
紅兎(ホントゥ)は王宮の敷地内の近衛兵専用の兵舎に来ていた。王宮を騒がせたあの事件から、早くも10日が経過していた。あのあと虎は兵士数十名がかりで捕らえられた。幸い死者は出なかったものの、かなりの数の怪我人が出たらしい。蒼豹(ツァンバオ)もそのうちの一人だった。人づてに聞いたところ、かなりの重傷のようだが、死んではいないらしかった。心配ではあったが、あの後王族の警護は平時の数倍の厳重さだったため、今まで体が空かなかったのだ。事故として処理されているはいえ、万が一のことがあってはならないからだ。星光(シングァン)の命令という建前が無ければこうして様子を見に来ることはできなかっただろう。
『行ってこい』
『・・・・・・は?』
『仲間が心配だろう。お前は盾三人の中でも人一倍仲間に気を遣ってるから
な。お前明日非番にしてやる。蒼豹の見舞いに行ってこい』
『・・・・・・しかし』
『いいから行け。お前が居ない間は近衛兵を増やすから大丈夫だ。
命令だ。行ってこい』
というわけで今蒼豹の居る兵舎の前に来ているのだ。中に入って廊下を進み
階段を上がる。二階の3つ目の部屋に、彼女の名が書いてある札が掛かって
いた。
「蒼豹、紅兎だ。居るか?」
部屋の中からは、しばらく何の反応も無かった。留守ということは無いだろ
うし、寝ているのだろうか?
紅兎が出直そうかと考えていると、突然何の前触れもなく引き戸が右側に開
いた。
「お前、居るなら返事くらいしろ」
蒼豹はボサボサに乱れた髪に薄い青の寝巻きを着ていた。少し痩せただろうか?蒼豹は紅兎の顔を一瞥して言った。
「・・・・・・入って」
紅兎は中に入って驚いた。物が異様に少ないのだ。中には布団と小さな箪笥
と煮炊きの道具が一揃いあるだけだ。紅兎は、この部屋の中での蒼豹の日常生活を容易に想像することができた。
「物が少ないな」
紅兎が正直に感想を述べると蒼豹は面倒くさそうに言った。
「必要な物しか置いてないから。・・・・・・で、何の用?」
「見舞いに来たんだよ。あの後どうなったか分からなかったから。俺も
殿下も、心配したぜ」
心配した、という言葉を聞いて蒼豹は微かに眉間に皺を寄せた。
「心配されるのは、慣れてない」
紅兎はフゥッとため
2009-10-25T12:36:26+09:00
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キャラクター一覧
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/898.html
マキ
見た目:赤髪の179cm
性格:この作品の主人公。アラエルの管轄下の白鎧。常に明るく、友人が
多い。女に弱い。ナカタに可愛がられている。手品が得意。
話し方:「~だ、~だろ」喋り
カール
見た目:金髪の186cm
性格:アラエルの管轄下の白鎧。マキと同期入隊で親友。酒好き
話し方:「~だぜ」喋り
アラエル
見た目:なぜか髪が全部白髪で短髪。172cmのやや長身。左腕が義手。
性格:女王軍の黒鎧。自分と部下には厳しいが、基本的に何事も公平に
扱うので人望が厚い。騎士なのに名誉?何それ美味しいの?な性格で
現実主義者。セフィリアと仲が悪い。愛称「アル」
話し方:若干古風な感じの「~だ」喋り。
ナカタ
見た目:顔に傷がある。金髪の175cm
性格:アラエルの副官。有能でアラエルの信頼が厚い。普段はエルシオ様
or閣下だが、二人だけのときは「アル様」と呼ぶ。階級が下の兵にも
気さくに接しており、食事も自室ではなく食堂で摂る。
話し方:「~だ」喋り
セフィリア
見た目:黒い長髪で身長153cm。
性格:女王軍黒鎧。貴族出身で汚れるのを嫌がるため、前線には出
ない。アラエルとは犬猿の仲で、しばしば彼女のことを口汚くなじる。
部下に厳しく自分に甘いが、指揮の上手さを買われ黒鎧に就任。
話し方:「~ですわね」喋り
アラン
見た目:眼帯つけてるコワモテ。198cmの巨漢
性格:女王軍黒鎧。名誉を重んじる性格で、アラエルと度々衝突するが
彼女の実力は認めており、信頼もしている。ベテランの黒鎧で
女王に心から忠誠を捧げている。融通が利かない。
話し方:「~である」喋り。一人称「わし」
レイザス
見た目:黒髪のロン毛で細身の180cm。
性格:女王軍黒鎧。根が単純ですぐ怒る。裏表の無さから部下に慕わ
れている。柔軟な性格。アランのことは「おっさん」と呼ぶ
話し方:「~だろ」「~じゃねぇの」
シン
見た目:童顔の167cm
性格:蒼鎧からの異例の黒鎧就任。気が弱い。いつも他の黒鎧に気を遣っ
ており、自分の蒼鎧からの
2009-10-18T17:30:43+09:00
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世界観・解説
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/897.html
架空の国「ニホン国」で繰り広げられる、主人公マキの
成長物語?の予定
主人公の国には正規軍の他に女王直属の軍がある。
普段は王宮やら女王の所領の警備やらをしているが戦時には作戦の要となる
土地を攻め落としたり、まぁ早い話が重宝されるから主要部分を任される
ことが多い。元々は増大しすぎた軍の権力を抑制するために作られた
女王の懐刀的存在。
階級制
黒鎧 女王軍の将軍クラス。全部で5人居て女王が任命する。女王軍は正規
軍とは別の成り立ちを持っており、赤鎧の中から任命されるのが慣例
となっている。任命された者は最高位の貴族と同等の地位が約束され
る。
赤鎧 黒鎧の副官クラス。一人につき10人の蒼鎧が居り、彼らの親玉的存在。
蒼鎧 部隊長クラス。一人が250人程度の白鎧をまとめる。しかし実質は
蒼鎧一人で白鎧全員をまとめるのは不可能なので古株の白鎧が下の
者を指揮したり、面倒を見る。
白鎧 一般兵。しかし、入団テストがアホみたく厳しいため
その実力は目を見張るものがある。働きに応じて蒼鎧に昇進したり
しなかったり。
2009-10-18T17:25:10+09:00
1255854310
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新作(題名未決)
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/896.html
[[世界観・解説]]
[[キャラクター一覧 ]]
2009-10-17T22:47:00+09:00
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一章..
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/895.html
今日僕は久しぶりに実家に帰ってきていた。
通っている学校は全寮制の大きな学校で、店なども全て敷地内にあるので、学校の敷地内からも出るのも珍しい。そして正確に言えば通わせて貰っているが正しいのかも知れない。
学校の敷地から出るのが珍しいというのは、通っている学校がスポーツ特待生ばかりを集められたような学校で、外に出るくらいなら練習をするというような学校だからだ。それに寮なので、ほとんどの生徒は普通の授業が終われば、寝るまで練習に費やすだろう。しかし中には例外もいる。それが僕、麻倉 導だ。
何故なら僕はこの学校にいるにも関わらず、スポーツが出来ないのだ。しかし僕はここに通わせて貰っているという、普通ではありえない待遇を受けている。僕の家庭はスポーツ一家の様なもので、世襲ではないが、何かしら僕の家族は世界に通じるほどの運動神経などを持ち合わせているのだが、僕にはそれを持ち合わせておらず、普通なら僕の家系では既に大会でいくつも賞を上げている年だと言うのにも関わらず、僕は未だにどんなスポーツをするかすらも見つかっていなかった。
だから家の中では誰よりも僕は一番下の立場だった。そして僕は必要もされないような、見捨てられたような何も出来ない人の一人になっていた。この家では勉学は何の足しにもならず、そもそも僕の学力もいいものではなかった。
だから僕は今日この実家に帰ってくる事にも怯えていたところもあったし、ここに呼ばれた理由も僕にとってはさらに立場が悪くなることだった。
「こんなところで何してるの、出来そこない」
いきなり声がかかったが、僕にその言葉を向けられていると分かっても、反論しようにも、それも出来ないような立場だった。
その声は僕の妹の美月だった。美月は僕と同じくスポーツをする事が出来ず、同じように卑下にされてきた妹だったが、妹はスポーツではなく、能楽で真価を発揮し、特別一家の中で認められた。
「出来そこない、あんたまだ何もしてないの? 本当に愚図ね。別に上の御兄様方見たいに高見しなくていいですから、早く何かしていただけません? この麻倉の面汚し」
僕は何も言い返す事も出来なかった。それに今日の主役でもある妹には何も言い返す事なんて出来るはずもなかった。
「まあいいです。先に行って挨拶でもして来なさい」
そう言って美月は僕の横を
2009-10-04T22:20:09+09:00
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