書:小久夜
朝6時半、寮長サクはメイ達の部屋へ行く。もう日課のようになっている。
ノックもせず4人部屋のドアを開け、ずかずかと部屋に上がりこむ
「あ、寮長」「おはようございます・・・」既に起きだしていた
百合とクロボウは、特に驚いた様子もなくサクに挨拶する。いつもの朝の出来事だ。
「ちす、おはよ」二人に挨拶を返したサクは、まだとんでもない寝相でいびきをかいているデオとメイの枕元に立った。
「起きろお前ら」「ぅ~~~んん~~~~・・・・・すーすー」「zzzzZZ・・・・」一向に
目を覚まそうとしない二人に小さく溜息をつくと、間髪入れずにメイの枕を蹴飛ばした。
メイは『ゴン』という音とともに布団に頭をぶつけ、デオは隣から飛んできたメイの枕が
顔面を強打し、二人とも目を覚ました。
「い・・・痛いぃ・・・・・・」「寮長、いつもいつも起こし方強烈すぎる」ぶつぶつ言いながら
布団から這い出した二人を無視し、サクは部屋の窓を開け、朝日とともに新鮮な空気
を取り込む・・・・・・・・・・・・つもりだった。
「・・・?!なんだこれ・・・」サクは目を見開き、ぼんやりと薄明るい空を見上げている。
その目にははっきりと驚愕の色が浮かんでいた。
「サク先輩、どうしたの・・・」クロボウが問うが、サクは何も答えない。まるで石像か
何かのように固まっている。
1,2分そうしていただろうか。サクは、ゆっくり息を吸い込むと、搾り出すように、かすれ声で囁いた。
「・・・・太陽が・・・・太陽が無い・・・」そこには、まるで紙の表面のように、
何も無い真っ白で無地の空が張り付いているだけだった。
ノックもせず4人部屋のドアを開け、ずかずかと部屋に上がりこむ
「あ、寮長」「おはようございます・・・」既に起きだしていた
百合とクロボウは、特に驚いた様子もなくサクに挨拶する。いつもの朝の出来事だ。
「ちす、おはよ」二人に挨拶を返したサクは、まだとんでもない寝相でいびきをかいているデオとメイの枕元に立った。
「起きろお前ら」「ぅ~~~んん~~~~・・・・・すーすー」「zzzzZZ・・・・」一向に
目を覚まそうとしない二人に小さく溜息をつくと、間髪入れずにメイの枕を蹴飛ばした。
メイは『ゴン』という音とともに布団に頭をぶつけ、デオは隣から飛んできたメイの枕が
顔面を強打し、二人とも目を覚ました。
「い・・・痛いぃ・・・・・・」「寮長、いつもいつも起こし方強烈すぎる」ぶつぶつ言いながら
布団から這い出した二人を無視し、サクは部屋の窓を開け、朝日とともに新鮮な空気
を取り込む・・・・・・・・・・・・つもりだった。
「・・・?!なんだこれ・・・」サクは目を見開き、ぼんやりと薄明るい空を見上げている。
その目にははっきりと驚愕の色が浮かんでいた。
「サク先輩、どうしたの・・・」クロボウが問うが、サクは何も答えない。まるで石像か
何かのように固まっている。
1,2分そうしていただろうか。サクは、ゆっくり息を吸い込むと、搾り出すように、かすれ声で囁いた。
「・・・・太陽が・・・・太陽が無い・・・」そこには、まるで紙の表面のように、
何も無い真っ白で無地の空が張り付いているだけだった。